
前回の日記では横に蛹室を作る種用の人工蛹室の作り方をご紹介しました。
ですが、一部のカブトムシ種などには縦長に蛹室を作るものもあります。
【縦に蛹室を作った国産カブトムシの蛹】
国産カブトムシやヒメカブト種などが該当します。
今回はそういった縦長に蛹室を作る種用の縦長人工蛹室の作り方についてご紹介してみたいと思います。
作成する媒体は園芸用スポンジが一般的ですが、今回はトイレットペーパーの芯を使った作成方法をご紹介します。
まず、トイレットペーパーの芯とティッシュ、クリーンケースsサイズを用意。
トイレットペーパーの芯を約半分にカットします。
カットする長さは幼虫がはみ出ない程度でよいと思います。
カッターよりもハサミの方がやり易いじゃないかと思いました。
クリーンケースsにティッシュを2枚敷いて、 軽く、霧吹きで2,3回ふきます。
前蛹、幼虫をそっと持ち上げて、
丁寧に芯の中に移動させます。
ティッシュに加水したクリーンケース に入れます。
横からそっと、縦に置きます。
大き目の幼虫には芯をそのまま切らずに使いました。
こちらも、横から入れて、縦に置きます。
トイレットペーパーの芯がずれないように固定します。
今回はあまってた芯を詰めて固定しました。
前蛹や蛹も動きますのでトイレットペーパーの芯がずれないように上に何か重石を置くことをお勧めします。
フタとケースの間に新聞紙を挟んで出来上がりです。
無事に羽化してくれる事を願います。
如何でしたでしょうか?
この縦長の人工蛹室作成方法は、月夜野きのこ園:HPの「クワガタ・カブト飼育実験」のコーナーでもご紹介しております。
今回はトイレットペーパーでの作成をご紹介しましたが、園芸用スポンジで作成されても勿論問題ありません。
【参考例:園芸用スポンジで作成した縦長カブトムシ用の人工蛹室:真上から見た様子】
作り方や考え方は人それぞれです。
今回ご紹介したやり方、考え方はあくまでも月夜野流ですので、ご参考程度にご覧頂ければ幸いです。
※やり方には色々な方法があると思います。今回紹介したのははあくまでも私Shihoの考え方による管理方法についてのやり方&見解です。 あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。
※ 今回の記事は以前にもご紹介しております。重複引用しますことをご了承下さいませ※
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今回は「人工蛹室」の作り方についてご紹介したいと思います。
※ 今回の記事は以前にもご紹介しております。重複引用しますことをご了承下さいませ※
クワガタ、カブトムシの幼虫を飼育していて、幼虫の状態が終盤を迎えた時、幼虫は蛹になる為に蛹室(ようしつ)というものを作り出します。いわゆる蛹の部屋です。
何かの理由で、自力で蛹室が形成出来なかった場合の対処方法として、いわゆる人工蛹室への移行させるという方法があります。
人工蛹室に幼虫を移し替えるには2つのタイミングがあります。
・前蛹状態での移し替え
・完全に蛹になってからの移し替え
です。
完全に蛹になってからの移し替えは比較的楽ですが、前蛹状態での移し替えの場合は、タイミングが重要になってきます。
一番重要なのは、完全に前蛹状態になってから移し替えることです。
前蛹の場合、完全に前蛹状態になると、幼虫の頭(アゴ)と手が完全に固まります。
人工蛹室に移し替えるならばこの状態で移し替えないといけません。
もし頭(アゴ)と手が完全に固まってしまう前に人工蛹室に移し替えてしまうと幼虫はまだ動けますので、その人工蛹室をバラバラに壊してしまう可能性があります。
なので、完全に固まってから移行する。
これが私なりに思う鉄則だと考えています。
下の画像が前蛹、手と口が完全に固まった状態です。
この状態のようになってから移行させるのがベスト!
参考例:ヘラクレスの前蛹
では次にその移行させる人工蛹室ですが以下のようなものを準備して下さいませ。
※人工蛹室を入れる容器はプリンカップや飼育ケースなど様々です。あくまでも人工蛹室のサイズに合わせたサイズのものをご用意下さいませ。
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スプーン | 園芸用スポンジ | 大きめプリンカップ等 | カッター |
【1】
ホームセンターや園芸店で売られている生花やフラワーアレンジ用の
園芸用スポンジを前蛹や蛹にあわせてカットします。
【2】
人工蛹室の大きさをある程度に決め、スプーンを使いあとをつけます。
幅の目安は蛹の幅の約1.3~1.4倍です
【あくまでの一例】
2cm(蛹の幅)×1.3 = 2.6cm
【3】
枠を決めたらスプーンで掘っていきます。
【4】
向かって左が「あたま」になります。
「あたま」上に少し傾斜をつけ「おしり」の方を少し深く掘り下げます。
【5】
水分を含ませ削った面を「指のはら」で
やさしく擦り表面を滑らかにします。
最後に水ですすげば人工蛹室の完成です。
【6】
前蛹を入れた様子。
【7】
蛹を入れた様子。
【8】
プリンカップなどの容器に入れ
通気用に穴を開けたフタをし管理します。これで完成です。
次にクワガタではなく大型カブト、ヘラクレス用の人工蛹室をご紹介します。



あくまで私の作り方ですが、私の場合、ヘラクレス用の人工蛹室は「あたま」側の返しを作らず、角が引っかからない様に作ります。 頭側を高くし角度をつける事と、同じく頭側に返しを作らない事で角曲がりを軽減する事ができます。
※ヘラクレスの人工蛹室は大きい為、プリンカップではなくプラスチック容器を使用します。あくまで人工蛹室に合わせた容器をご用意下さいませ。
如何でしたでしょうか?私の場合、上記のようなやり方で人工蛹室を作成しております。
本当は幼虫自らが作成した蛹室に勝てるものはないのですが、何らかの理由によって作成した人工蛹室が不完全な場合もあります。
そういう場合に上記のような人工蛹室を作成し利用するというのも有効な手段の一つだと考えております。
今回ご紹介しました人工蛹室の形状等はあくまでも私のやり方なので、ご参考程度にご覧いただければ幸いです。(^^)
また今回ご紹介したのはヘラクレス等のように横に蛹室を作る用の人工蛹室です。
国産カブトムシやヒメカブト種などは縦長に蛹室を作りますので、人工蛹室の作り方もまた変わってきます。
これはまた次回にご紹介してみたいと思います。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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今回は、ヘラクレスオオカブトを飼育するに至って、蛹化の段階での角曲がりの件についてご紹介してみたいと思います。
幼虫期間の長いヘラクレスオオカブト、管理温度によっては2年近く時間がかかる場合もあります。
その長い間、天塩にかけて育てて来たものが、角曲がり個体や羽化不全個体だと悔やんでも悔やみきれません。
かくいう私もかなりの数の角曲がりヘラクレスを羽化させた失敗例がございます。
今回の日記では、なぜ角曲がり個体になってしまったのか?
その原因と対策を私:Shihoの個人的見解では御座いますが、ご紹介してみたいと思います。
あくまで私:Shihoの飼育方法ですが、ヘラクレス種♂の場合、私はクリーンケースS程度の容器に入れて蛹化させます。
とても小さなケースですが、数やスペース的に考えるとこの方法が一番効率が良いからです。
※ もちろん大きなケースで管理すればするほど角曲がりの可能性は低くなると思われます※
その場合、幼虫がケースの長い部分や対角線状にキレイに蛹室を作ってくれれば、蛹室の形状としてはほぼ成功と言えます。
図的に説明してみると、

ケース底面の図

側面から見た図
小ケースや中ケースで蛹室を作った場合、ほとんどがケース底に作りますので蛹室の形がケース底から見えます。
両側面からみて蛹室の窓の様な空間が見えず、長い方向に作った場合には、幼虫が作った蛹室をそのまま使います。



側面から見た図
蛹室をケース底見て片寄った場所に作った時には大抵側面から蛹室の窓の様な空間が見えます。
その場合には角曲がりになってしまう可能性が高いので人工蛹室へ移し角曲がりを防止すると良いと考えます。
では、ここで実際の様々なパターンの蛹室画像がありますので、ご紹介してみたいと思います。
※ケースの対角線状に蛹室を形成した蛹室の成功例※
きちんと角曲がりなく羽化して来てました。
※ケースの長い方向に平行に蛹室を作った成功例※
こちらは蛹ですが、角曲がりなく綺麗に蛹化しております。
ただいつもこう上手く蛹室を作ってくれるわけではりません。
というか、このように上手く作ってくれる割合の方が低いと思います。
では、そのダメな蛹室はどのようなものなのか?
その例がこちら、
狭い窮屈な部分に不完全の蛹室を作ってしまいました。
ケース側面から見ると、まん丸の「窓」のような空間が出来てしまっています。
本来ならば、もっとその先に蛹室の完全体を作りたかったのに、製作途中でケース側面に突き当たってしまったため、その先が作れず窓のようになってしまったんです。
このように側面から「窓」のような空間が見えるように蛹室を作ってしまうと、高確率で角曲がりになる可能性が高くなります。
そして上記蛹室より実際に羽化して来た個体が、
こちらの個体になります。
胸角が先に伸びきらず見事な角曲がりとなってしまいました(泣
過去にも沢山角曲がり個体を出して来ました。
【ヘラクレス・オキシデンタリスの角曲がり個体】
【ヘラクレス・レイディの角曲がり個体】
体長100mm程位しかない小型のレイディでさえ蛹室の形状が悪いと角曲がりになってしまいます。
こちらの幼虫(前蛹状態)も不全的な蛹室を作ってしまっています。
側面から見ると、やはり「窓」のような空間を作ってしまっています。
これではこのまま蛹化した場合、蛹化不全(角曲がり)になる可能性はかなり高いと言えます。
ではどうするのか??
対策方法としては、前蛹状態になってから人工蛹室に移行させてやることをお勧め致します。
【ヘラクレス用の人工蛹室作成例】
人工蛹室に移したから100%大丈夫だとは確言は出来ませんが、そのまま蛹化させるよりもリスクは少なくなると考えています。
こちらの蛹室は、やはり狭い部分に作ってしまいましたが、よく見ると「窓」が出来ていません。
これならば蛹化した時、角曲がりの蛹になる可能性は低いと思われます。
一応成功例の蛹室だと思います。
如何でしたでしょうか?
以上が私なりに考えている角曲がりになりやすい蛹室の一例です。
蛹室が上記でご紹介した形状と同じようになったからといって必ずしも蛹化不全になるとは限りませんが、念のために気を付けておくと良いかもしれません。
※ 今回ご紹介した考え方ややり方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるものです。人それぞれやり方も考え方も違うと思いますので、あくまでご参考程度に読んで頂ければ幸いです。
また今回の内容については過去にも紹介しております。一部加筆、訂正などはございますが、このブログを初めてご覧になって下さった方を対象にご紹介しておりますので重ねてご了承下さいませm(_ _)m ※
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いつも弊社HP、並びに当ブログをご覧頂きありがとうございます。
当ブログでご質問をされる方々へお願いがございます。
クワカブ飼育に関して質問をされる場合、その件に関して返答するにはある程度の情報を事前にお知らせいただくとありがたいです。
その情報とは、
1:飼育しているクワカブの種類名
2:飼育しているクワカブの累代(野外ものか、養殖ものか)
3:養殖もののクワカブならばその羽化日(分かる場合)
4:養殖ものならば、その個体の後食の有無、後食開始日(分かる場合)
5:飼育環境(管理温度、管理湿度、管理容器等・・)
6:常温飼育ならばお住まいの県と、どういう場所(例:玄関やリビング等)で管理していたか?
7:使用しているエサ(菌糸やマット、その銘柄も詳細に)
8:現在の状況、問題点
あくまで一例としてですが、
まずはこれら1~8程度の情報を教えて下さいませ
勿論これ以上の情報ならばなお良いですし、分からなければそれ以下でも結構です。
情報が多く細かい方が、私の方もよりスムーズに返答も出来やすくなると思いますので、どうぞご協力下さいますようお願い申し上げますm(__)m
なお、7の使用しているエサに関しては弊社(月夜野きのこ園)商品以外のものを使用していた場合には、私自身その商品を試したことがないと思いますので回答は難しくなると思います。
その場合はお買い求めになったお店様や製造メーカー様にお聞きするのが一番良いと思いますのでご了承下さいませ。
また質問への回答は、あくまで私Shiho個人の考え方ややり方、今までの経験によるものであって「これが正解!」と決め付けるものではございません。
あくまでも一例として参考程度にして頂ければ幸いです。
それでは、どうぞよろしくお願い申し上げますm(__)m
飼育日記担当:Shiho
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A・HAPPY NEW YEAR !
新年明けましておめでとうございます!
本日:1/4より月夜野きのこ園2025年度の仕事初めとなりました。
皆様、どんなお正月をお過ごしになられましたでしょうか?
今年も色んな情報やお話をお届け出来れば良いと思っております。
それでは、2025年、今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます m(__)m
月夜野きのこ園スタッフ一同
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月夜野きのこ園は本日12月28日で、2024年度の仕事納めとなります。
今年も色々な事がありました。
イベントの方ですと、まずは6月に「クワガタワイワイVol.10」が行われました。
既に皆様ご存知の豪華なゲスト陣がズラリと!
ネット配信にて皆様に楽しいひと時をご紹介させて頂きました。
また7月には「世界のクワガタ・カブト大集合」が行われました。
昨年はコロナ禍明けの久々だったので1日だけの開催でしたが、今年からは例年通り土曜、日曜と、2日かけての開催となりました。
ミヤマ仮面さんの昆虫教室、そして私Shihoと月虫メンバー:ちっぴーによる昆虫教室も開催させて頂きました。
多くの皆様にお越し頂きまことにありがとうございました!m(__)m
そして、今年より月夜野クワカブ広場という名の新サービスが始まりました。
会員同士でのやりとりや交流、余品として出た生体の譲渡掲示板などなど。。
また、この中のコンテンツの一部として、毎月2回、私Shihoも月虫メンバーや社長と一緒にLIVE配信に参加し、ネット越しに皆様との触れ合いの場を体験させて頂きました。
色々とコアな質問があったりと、私も楽しく参加させて頂き、私自身勉強させて頂きました。
そして、夏の野外採集については、今年より月虫メンバーによる「野外採集ギネス」を記録して残していくことにし、記録更新の度にShihoの飼育日記のブログにてご紹介させて頂きました。
その中で今年はこうちゃんによる6種部門によるギネス記録(群馬県みなかみ圏内での)という完全制覇の偉業が達成されるなど、素晴らしい記録も生まれました。
果たして来年度(2025年度)は、他メンバーがこうちゃんのギネス牙城を崩せるのか・・それも楽しみです!^^
2024年度、本年中は大変お世話になりました。
また来年も更に充実した内容で盛り上げていきたいと思っております。
ちなみに来年の仕事初めは1/4(土)からとなっております。
それでは、皆様も良いお年をお迎え下さいませ。
月夜野きのこ園スタッフ一同
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今日は12月24日
そうです、クリスマス・イヴですね^^
上記画像は今朝の月夜野きのこ園会社周辺の画像。
月虫のふくちゃんが撮影して私宛に送ってくれました。
月夜野きのこ園本社がある会社周辺では雪が降っています。。
本社がある少し北ではかなり積もるほどの大雪になっている場所もあるそうです。
こちらは月虫のこうちゃんから頂いた画像
今朝のみなかみ周辺の様子らしいです。
こちらは結構積もってますねー
周りは白一色、まさに白銀の世界ですねー!
私が住む宮崎では、平野部ではほぼ雪は降りません。
雪が降った日には皆大騒ぎですよ笑^^
今日・明日はちょうどクリスマスなので、雪が降って、ホワイトクリスマスですね(^^♪
私が小さい頃は、クリスマスというと、本命の25日より24日のクリスマスイヴの方が何となく盛り上がっていた記憶がありますが、今はどうなんでしょうか?
どちらにせよ、両日ともに楽しいクリスマスDayということには変わり有りませんけどね。。
皆様も寒い中、風邪をひかないように暖かくして下さいね。
楽しいクリスマス・イヴ、そしてクリスマスを!!
Merry Christomas
月夜野きのこ園 スタッフ一同より
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今回はキュウシュウオニクワガタの産卵結果をご紹介したいと思います。
使用したマットは:産卵マット(プロトタイプ)です。
【参考画像:キュウシュウオニクワガタ♂(宮崎県産)】
【飼育種】
和名:キュウシュウオニクワガタ
学名:Prisumognathus angularis morimotoi
産地:宮崎県
では今回行った産卵結果についてご紹介したいと思います。
★★産卵方法とその結果★★
【産卵親情報】
F2♂×F2♀
【産卵セッティング情報】
♂2頭、♀2頭をクリーンケースSに投入。
同居ペアリングよりそのまま産卵に持ち込ませた
【産卵結果】
幼虫56頭:2♀からの結果
(平均@28頭)
【産卵セット期間】
約1ヵ月半
【産卵に使用したマット】
産卵マット(プロトタイプ)
【産卵に使用したケース】
クリーンケースS
【産卵管理温度】
18~20℃前後
【室内管理湿度】
約80%
【マット内水分量】
多からず少なからず
(※手でぎゅっと握って土団子が出来、少し揺らしても崩れない程。握った時指の間から水が染み出ない程度)
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
残りは空間。
参考画像ではありますが、手順を画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。
産卵セットに使用するケースの準備。
画像のケースはLケースですが、キュウシュウオニの場合でSケースを使用しました。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
以上が、今回のキュウシュウオニクワガタの産卵結果と産卵方法の詳細です。
今回は産卵に産卵マット(プロトタイプ)を使用しました。
キュウシュウオニクワガタは短命な為、保険をかけて2ペアを産卵セットに同居投入。
したがって2♀で産ませたことになります。
結果は、
56頭
というものでした。
2♀からの結果ですので、平均すると28頭ほど。
爆産とはいえないものの、まずまずの結果ですね。。
投入した2ペアの親個体達は既に死亡しておりました。
オニクワガタ種は寿命も速いので致し方ないのかもしれません。。
お疲れ様でした。次の世代に大切につなげたいと思います。
以上、産卵マット(プロトタイプ)を使用した、キュウシュウオニクワガタの産卵結果をご報告致しました。
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、同じ種類の一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
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クワガタムシやカブトムシの幼虫は成長に合わせて脱皮をします。
その都度頭幅や体の大きさが大きくなり、より大きな幼虫へと成長していきます。
卵から孵化した後初めて幼虫になるわけですが、この幼虫の期間が3段階に分けられます。
幼虫は脱皮を繰り返し、その都度次の段階に入っていきます。
【クワガタ、カブトムシ成長の流れ】
卵→1令幼虫→2令幼虫→3令幼虫→蛹→成虫
※令数を齢数という漢字表記で表す方もいらっしゃいますが、意味合いは同じです。ここでは令数と表記させて頂きます。ご了承くださいませm(__)m※
【1令幼虫(初令幼虫)】
卵から孵化したての幼虫を1令幼虫、もしくは初令幼虫とも呼びます。
孵化したての幼虫はとても小さくほんの数ミリしかありません。
人間でいうならば赤ちゃんの段階です。扱いは慎重にしましょう。
【2令幼虫】
1令幼虫から最初の脱皮を行い、次のステージに上がった幼虫のことを言います。
この時期からエサを良く食べるようになります。良質のエサを豊富に与えましょう。
【3令幼虫(終令幼虫)】
2令幼虫から脱皮を行い次のステージに上がった幼虫のことを言います。
クワガタ、カブトムシの場合、脱皮するのは2回(2令、3令のステージに上がる時)です。
3令幼虫は令数で言えば最後の段階の幼虫ですので、それを取って終令幼虫という呼び方をする事もあります。
1令時、2令時より期間的にも最も長い間継続するのが3令幼虫です。来るべき蛹化~羽化に向かって最終的に身体を作っている大事な時期ですので、エサをしっかりと与えてストレスを与えない管理を心がけましょう。
【1~3令幼虫の外見上の違い】
1令幼虫と2令幼虫、そして3令幼虫の外見上の違いですが、まず脱皮直後から頭の幅が全然違ってきます。
頭の幅、「頭幅(とうはば)」という言葉を私たちはよく使っています。
【頭幅比較:右から、1令幼虫、2令幼虫、3令幼虫】
上記画像をご覧下さいませ。頭幅(頭の幅)の大きさが令数によって全く異なるのがお分かりいただけますでしょうか?
この頭幅はその令数が次のステージに上がるまで変わることがありません。
つまり脱皮直後の頭幅がそのままその令数時の頭幅ということになります。
勿論身体は(胴回りや長さ)は時間とともにエサを食し成長していきます。
【1令幼虫と3令幼虫の身体の大きさの比較画像】
上記画像のように1令幼虫と3令幼虫ではこんなにも差が出てしまう場合があります。
つまり頭幅は令数の最初の段階(脱皮直後)で決まりますが、体の大きさはそれ以降の成長具合によって決まるといった感じです。
どのステージでもしっかりと管理環境を整え、エサを与えてきちんと管理することによって、より大型の3令幼虫(終令幼虫)になり、それが大型の蛹~成虫につながっていきます。
如何でしたでしょうか?
クワガタ、カブトムシの幼虫はこうやって成長していきます。
段階を踏まえて大きくなる姿を見て行くのは飼育者にとってはとても楽しいものですよね。
皆さんも色々な工夫をしながら、より大きな幼虫を育ててはみませんか?^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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12月も中旬、寒い季節になりましたね。。
秋程ではありませんが、昼と夜との寒暖差が大きいと、菌糸ビンなどから「きのこ」が発生しやすくなります。
今日はきのこの発生について改めて考えてみたいと思います。
※この文章は過去にもご紹介したことがあります。重複文章を御了承下さいませ。
【参考例:菌糸ビンに生えたきのこ】
菌糸ビンのきのこ・・・。
きのこを発生させ、きのこを収穫する目的だけならば沢山発 生させるに越した事はないのですが、ことクワガタ飼育に関してはきのこが生え るとやっかいですよね。
飼育している菌糸ビンでの蛹室内での蛹体の邪 魔、きのこが生えることによっての菌糸ビンが痩せ細り栄養価が少なくなる・・・ などなど。
では、まず逆に菌糸ビン下できのこが生えやすくなる環境を挙げてみましょう。
①:管理温度20℃以下(15~20℃程度)、温度差があると更に生えやすくなります。
②:湿度が100%に近づくほど生えやすくなる
③:刺激を与える(ビンを移動したり、叩いたりの物理的刺激)
まだ他にも様々な要因は考えられますが、上記がきのこが生えやすくなる主だっ た要因だと私的には考えております。
それでは上記原因について一つ一つ一緒に考えてみましょう。
①:「管理温度15~20℃」・・・これはきのこが発生しやすい温度と共にクワガタ 飼育にとっても適温と考えられます。
20℃以下において特にきのこは発生しやす くなりますので、20~25℃程度で温度変化のない環境(寒暖差)で飼育すると良 いかもしれません。ただしこの温度帯で絶対きのこが発生しないというわけでは ないのでご理解を・・・。
②:「湿度が100%に近づくほど生えやすい」・・・湿度はクワガタの方にもとて も必要ですよね、湿度が低いと菌糸も乾燥しやすくなりますし、中にいるクワ ガタ幼虫にも良くはありません。なのでクワガタ幼虫の事を考えると、湿度を下げるというのはあまり適さないと考えております。。
③:「刺激を与える」・・・クワガタ飼育においては菌糸ビンにあまり刺激を与 えない事の方が良いとされているので、これはきのこ発生の必要性とは逆になり ます。なるだけ菌糸ビンに刺激を与えないようにしましょう。
上記のことからまとめると・・・・
・管理温度20~25℃(ただし急激な温度変化は避ける)
・菌糸ビンに刺激を与えない
上記の事がきのこを生えにくくさせる方法の一部だと考えております。
もともときのこ菌がオガを分解して、その分解物をクワガタの幼虫が食す る・・・。
いわばきのことクワガタは共生しているといっても過言ではありませ ん。
なので、クワガタ幼虫の好む環境はきのこ菌の好む環境でもあると考えております。
だからクワガタ幼虫飼育をするにあたりきのこ発生をなくすのはかなり難 しいと思います。
どうしても気になる場合は、後はわずかな相違点を見つけて対 処していくかないかと考えます。
如何でしたでしょうか?
なかなか難しい問題ですよね・・・。
色んな問題があ り、クワカブ飼育はいかに奥が深いかを考えさせられます。
私自身改めて勉強になりました。 (^^)
※きのこ発生は上記に挙げた要因だけとは限りません。 他にも多種多様な要因が考えられると思います。 上記考えはあくまで私、飼育担当:Shihoの考えるところでありますので、ご参 考程度に読んで頂ければ幸いです。
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