
今年も行ってきました。
国産カブトムシの幼虫採集です。
昨年、採集下見中に、国産カブトムシ幼虫が沢山いるポイントを見つけたので、今年もいるのではないかと思い行ってみる事にしました。
この枯れ木の下が怪しそうです。
枯れ木をよけて、少し掘ってみると、
出て来ました!
丸々と太った国産カブトムシ幼虫です。
どうやら当たりのようです。
ここら辺を中心に少し土を掘ってみるとします。
半分ほど土に埋もれた大きな材を掘り起こしてみました。
この材をひっくり返してみると、
やはり居ました。
大きな丸々と太ったカブトムシの幼虫2頭。
材の亀裂目から材に食い入っています。
その後も次々と出て来て、
約30分ほどで、27頭を得ることが出来ました。
あまり多くても仕方ないので、飼育出来る分だけお持ち帰りとしました。
さて、今年はこの後、どうやって育ててみようか楽しみが増えました。^^
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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オキピタリスノコギリクワガタが羽化しました。
今回はその時の様子のご紹介です。
【飼育種】
和名:オキピタリスノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus occipitalis
産地:スマトラ島
累代:WF1
【親情報】
♀30mm(ワイルド個体)
【羽化体長】
♂42mm
【使用したエサ】
きのこマット
途中交換回数1回
【飼育で使用した容器】
300ccプリンカップ
【設定管理温度】
25℃前後
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約5ヶ月(合計6ヶ月程度)
オキピタリスノコギリクワガタの羽化です。
<羽化までの手順>
幼虫状態で回収(1令)
↓
使用したエサはきのこマット。
300ccプリンカップで管理。
↓
途中1回の交換(きのこマット使用)。
↓
羽化 ♂42mm
上記、この流れで育てました。
特に難しい種ではありませんが、気を付けた点と言えば、
・管理温度(25℃前後をキープ)
・マットの乾燥
この点に気を付けて飼育しました。
小型種のオキピタリスノコギリですが、とても美しいクワガタです。
また野外個体としても比較的入手のしやすいクワガタだと思います。
是非機会がありましたら一度飼育してみては如何でしょうか?^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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クワガタ野外採集記(昆虫採集記)、2018年度2回目のフィールド下見に行ってきました。
この日は宮崎は春の陽気に包まれて日中15℃を越えて来ました。
とはいっても採集フィールドは山間部なので、やはり気温は下がりますが、空気も澄んでいてとても気持ちが良いです。
採集地に到着。
ここはクヌギの群生がある場所。
予想通りまだ木の葉は枯れています。
落ち葉を拾い上げてみて、
枯れたクヌギの葉の表側
枯れたクヌギの葉の裏側
少し奥に移動。
ここは渓流地。
この周りにハルニレの木が自生しており、シーズン中にはミヤマクワガタを中心に、ノコギリ、コクワ、ヒラタ、スジクワ、カブトなどが集まります。
この時期は雨も少なく、渓流川は枯渇状態。
周りの景色も夏の緑色一色と違い茶色く見えます。
この地の一角に昨年スジクワガタがタコ採れした木があるので行ってみる事にしました。
ありました。
このハルニレの木です。
中を覗いてみますが、当然のごとく何も居ず。。。
直径は20cm位と細い木ですが、昨年(2017年)シーズン中にはたっぷりの樹液も出していて、ウロにはスジクワガタが沢山集まっていました。
(2017年7月14日飼育日記掲載のスジクワガタ)
この木はまさにスジクワガタの宝木でした。
近くの倒木に、
サルノコシカケと言われる霊芝が生えていました。
近くの植物の葉上では、
アシナガバチの姿が見られました。
気温が少し暖かくなったので、活動を開始したのでしょうか?
このような感じで、今年2回目の野外採集地下見を楽しみました。
この時期は当然のことですが、虫の気配はほとんどありませんし、山も静かでまさに春~夏に向けて休息しているかのように静かです。
採集活動としては何も収穫がないように思える冬の採集ですが、意外に冬だからわかる事もあります。
例えば冬はほとんどの草木が枯れる為、山間での視界が開け、遠くまでその様子が分かるようになります。
そして、夏には草などで隠されていた、新しい採集木等を発見出来るのも冬場の醍醐味でもあります。
実際、この日も新たに数本、夏にクワガタが集まりそうな木を見つける事が出来ました。
今年はこれらの木もチェックする木のリストに加えたいと思っております。^^
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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ヘラクレス ヘラクレスが羽化しました。
今回はその時の様子のご紹介です。
【飼育種】
和名:ヘラクレス ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
産地:グアドループ島
累代:CB
【親情報】
♂142mm
♀65mm
【羽化体長】
♂156.5mm
【使用したエサ】
きのこマット
途中交換回数5回
(Pクリアボトル1400cc移行後)
【飼育で使用した容器】
初令~2令後期:プリンカップ860cc
3令時:Pクリアボトル1400cc
蛹時期:人工蛹室
【設定管理温度】
初令~2令時:25~27℃前後
3令時:20~23℃前後
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約16ヶ月(合計17ヶ月程度)
ヘラクレス ヘラクレス(ヘラヘラ)の羽化です。
<羽化までの手順>
割り出しは卵状態。
↓
そこから孵化させ、最初の1~2令時はプリンカップ860ccで管理。
使用したエサはきのこマット。
↓
そして3令になったところで、Pクリアボトル1400ccに移行。
↓
蛹化前直前までこのボトルでエサ交換を繰り返す。
↓
幼虫が蛹室を作り、前蛹状態になったら、
↓
人工蛹室に移行
↓
羽化 ♂156.5mm
上記、この流れで育てました。
特に難しい種ではありませんが、気を付けた点と言えば、
・幼虫の令数時の管理温度。
(1~2令は高め、3令時は少し低温管理)
・3令時のエサ交換
(エサは絶やさずに)
・前蛹時、蛹室を作りタイミング
(人工蛹室に移行するタイミングを逃さずに)
この点に気を付けて飼育しました。
体長も150mm後半と、ギネス個体と比べればまだまだ遠く及びませんが、それでもまずまずのサイズが羽化してくれました。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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先日お客様と直接お電話でお話しした際、
「国産のカナブン、アオカナブンの見分け方、♂♀の違い、飼育方法を教えて下さい」
とのご質問を受けました。
そういえば、カナブンに関しての記事はここ数年書いていませんでした。
3年程前の記事の重複になりますが、ちょうどアオカナブンの飼育記事について書いていましたので、ここで改めてご紹介してみたいと思います。
カナブンの中でもひときわ美しい国産の「アオカナブン」の紹介をしてみたいと思い
まずは国産アオカナブンとはどういう昆虫なのかをご紹介してみたいと思います。
【国産アオカナブン♂】
【国産アオカナブン♀】
【国産アオカナブン】
【体長】
22~27mm
【分布】
北海道~九州まで幅広く生息。山地性が強い。
【体の特徴】
全体的に光沢があり、とても美しい。
色合いはグリーン、赤みのあるグリーン、ブルーなどの色彩変異がある。
身体をひっくり返した際、両後足の付け根の左右の基節がお互いに接する。
身体のラインは比較的細みのやや縦長。
【♂と♀の体の違い】
♂には腹側の下腹部の部分に縦筋の凹みがある。
♀には凹みは見られず、平らなまま。
(※下の記述で詳しくご紹介します)
【行動の特徴】
非常に素早く動き、あっという間に飛んでしまう。
飛翔性がかなり高い。
交尾意欲が高い
【野外で採れる場所】
平地でも見られるが、比較的山地性が強く標高の高い所で良く見られる。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて樹液を食している。
夜の灯火によく集まり、灯火採集はとても有効な手段。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。ただしよく飛ぶので落下する前に飛んでしまうことが多い。
灯火採集方法。
【活動期間】
5月下旬~9月下旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。
【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて活発に活動するが、夜でも見られる。
★★国産アオカナブン♂と♀の違い★★
皆さん、国産アオカナブン成虫の♂♀の違い(見分け方)ってお分かりでしょうか?ぱっと見、外見上ではほとんど見分けがつきませんよね。でも実はある部分を見ると決定的に異なる箇所があるんです。
その箇所とは、「お腹の凹み(ヘコミ)の有無」を見ることです。
下に国産アオカナブンの♂と♀のお腹の部分の拡大画像を紹介しております。ご覧下さいませ。
如何でしょうか?
♂の方はお腹の部分が縦に凹んでいます。♀の方は凹まず、平らな状態です。
外見上では♂か♀の判断は難しいですが、お腹側を見れば一目瞭然です。
この判別方法は、例外もあるようですが、国産カナブン、国産クロカナブンなどでも適用するようです。雌雄判別に迷ったら、まずはお腹側下腹部分の凹みの有無を確認してみては如何でしょうか?
もしこれで♀だけでも採集出来れば、持ち腹を期待して産卵セットを組むことも可能ですね。
★★国産アオカナブンの養殖(ブリード)方法★★
国産アオカナブン、こうしてじっくりと見ると、とても美しい魅力のある昆虫ですよね。
実はこのアオカナブン、野外でも多く見かけることが出来ますが、養殖でも産卵させ、羽化させることが出来るんです。
※一部画像&文面が過去日記内の「クロカナブンの飼育」より抜粋しております。ご了承くださいませ※
<国産アオカナブンの産卵方法>
【お勧めのマット】
黒土マット
【使用した容器】
クリーンケースS
【水分量】
水分量は通常のセットよりは少な目、マット開封後、ほぼ加水なし
【マットの詰め方】
ケース底面10センチ程度、少し強く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】
25~28℃前後(大体27℃キープ)
産卵セット割り出し時の様子
アオカナブンは低温飼育が良いと言われていますが、この時、私の場合、カナブン系の知識があまりなかったので、ノコギリやヒラタ、コクワなどと同等の部屋で、管理温度 25~28℃ 程度で産卵セットを組みました。
この時はこの温度帯でセットし、数は少ないもののとりあえず幼虫を得る事には成功しましたので、あえてこの温度帯でご紹介させて頂きますが、後で調べたところ、国産アオカナブンは山地性が強いということなので、もう少し低めの温度で産卵セットを組んでやれば、もう少し産卵数も増えたのではないかと考えます。
マットの水分量は通常のカブトムシのセット時にする時よりも、少し少な目にするのがポイントです。マットを手で強く握っても固まらない(土団子が出来ない)程度が望ましいです。
また上記データではマットはケース底面は固く敷き詰めたとありますが、そこまで固く詰めなくても大丈夫です。柔らかい部分にも産んでくれます。
★★国産カナブンの幼虫★★
カナブンの幼虫をご紹介してみたいと思います。
身体の皮膚はとても薄く、すごく柔らかく、少し強い力で握ると潰れてしまうようです。
いわゆる背面歩行をする傾向があります。
頭は身体にめり込んでしまうほど小さく、そして頭の両側(左右)に斑点のようなものがあります。
次に幼虫飼育時の詳細です。
以下のように育てました。
<国産アオカナブンの幼虫飼育>
【使用したエサ】
黒土マット
【水分量】
少し少なめ
【設定温度】
23~25℃前後
【使用容器】
300ccプリンカップ
【エサ交換回数】
4~5回位
【羽化までの期間】
合計11~14ヶ月程度
300ccカップの9分目位マットをぎりぎり入れて育てました。
それで羽化してきたのが、
11ヶ月程度の飼育で、上記2体が羽化。
自力脱出してきている所を発見。
上の♂は完全にグリーン、下の♀は少し背中にレッドが入っているようです。
同じ親からの子供なのですが、色彩が微妙に違います。
この色彩変化が多彩な所は外国産クワガタのパプアキンイロクワガタに似ているような気がします。
上記画像でご紹介した2頭のみが先に11ヶ月程度で羽化してきました。
他の個体はこの後、14ヶ月程度かかってようやく羽化。
冬場も温度管理をして育てたので、一年一化で羽化するのは考えられますが、全て一斉に羽化しないのを見ると、環境が合っていないのかもしれません。山地性が強いらしいので低温管理が必要だったのかもしれません。
実績はまだ数頭ですが、国産アオカナブンは飼育でも産卵~幼虫飼育~羽化と、一応無事に育てることが出来ると言えます。
とてもキレイで色彩変化もあり、羽化が楽しめる昆虫だと思います。
世間ではブルー色に近いカナブンが人気があると聞きます。
私はまだ野外でも養殖ものでも実際見たことがありませんが、機会があれば野外で出会い、可能ならばブリードして羽化させてみたいと思っております。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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昨年一度だけですが、ご紹介したコーナー。
その名も【幼虫観察シリーズ】。
あれからまったく続編を書いていませんで申し訳ございません。
今回は本土ヒラタクワガタ幼虫についてご紹介してみたいと思います。
※入手出来る幼虫はその時に応じますので、令数が異なる場合があります。また個体差もあると思いますので、あくまで参考画像としてご覧頂ければ幸いです※
【本土ヒラタクワガタ♂参考画像】
【本土ヒラタクワガタ♀参考画像】
【種類】
本土ヒラタクワガタ
(九州 宮崎県産)
【令数】
3令♂(下記画像の幼虫)
【本土ヒラタクワガタ♂の頭部画像(3令)】
【本土ヒラタクワガタ♂全体画像(3令)】
上記が本土産ヒラタクワガタ幼虫の画像です。
この幼虫は3令幼虫♂だと思われました。
幼虫の事に関してはやはり私はど素人ですね。
頭を見て、特徴をどう説明したらよいのかを思いつきません。
なので大変恐縮ですが、このような感じの幼虫であるということをご観察頂ければ幸いです。
如何でしたでしょうか?
今後もまた少しずつではございますが、画像等が入手出来た時には【幼虫観察シリーズ】という名の元でご紹介できればと思っております。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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昨日、今年一番かもと思えるほどの大寒波が月夜野きのこ園を襲いました。
【見渡す限り一面の銀世界】
(撮影協力:月夜野きのこ園 月虫 平田氏)
月夜野きのこ園がある群馬県 みなかみではこの様な銀世界になりました。
東京でも積雪20cm程あったらしく、かなりの大雪となりました。
それにしても素晴らしい景色ですね。
私がいる九州・宮崎県ではまずお目にかかれない白銀の景色!
雪が積もったならばそれはそれで大変なことも沢山あるでしょうが、南国の私にとっては少し羨ましい気持ちさえあります。
最後に、ちょっとだけご紹介。
今回この銀世界を撮影してくれたのは、
月夜野きのこ園月虫の若きエース平田氏
【くわがたワイワイvol.3イベントにて】
(2017/6/18 渋谷 東京カルチャーカルチャー)
月夜野きのこ園内での各種業務は勿論、昨年はイベント等でも司会に大活躍してくれました。
このお顔、覚えておいて頂ければ幸いです。
今年もあちこちでお見かけすることでしょう。
私も期待している若手のエース格です。
年が明けてから、あっという間に1月も既に後半にさしかかろうとしています。
もう3~4ヶ月もすれば野外のクワガタ達も活動してくることでしょう。
私も平田氏に負けないように頑張りたいと思います。^^
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今回はアフリカ産クワガタ、メンガタ・メリーの飼育方法をご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:メンガタ・メリー
学名:Homoderus mellyi
産地:アフリカ・カメルーン
アフリカのクワガタ、メンガタ・メリーです。アフリカ産のクワガタの中でもポピュラーなクワガタです。とても面白い風貌をしていて、その形状はアリンコに似ているとよく言われています。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】
くわマット、完熟マット、きのこマット、菌糸
【飼育容器】
500~800cc程度の容器など。
【えさ交換回数】
途中1回程度
【設定温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
初令投入~約6~7ヶ月
メンガタメリーの幼虫飼育ですが、とても容易な種だと思います
弊社のマットでは、くわマット、完熟マット、きのこマット、菌糸でよく育ってくれます。私の場合はほとんどマット飼育で育てます。以前は菌糸でも育てたことがありますが、マット飼育で育てた個体とそう大きさは変わりませんでした。
マットを入れる容器は500~800cc程度のブロー容器にマットを入れて飼育すればOKです。菌糸の場合は菌糸ビンE-800の大きさで大丈夫だと思います。
管理温度は23~25℃前後で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
<熟成期間>
メンガタメリーは幼虫飼育、産卵共に容易な種なのですが、成虫の熟成がとても時間がかかることで有名です。羽化した個体は、約6~8ヶ月間はマットなどに潜りエサも食べずに休眠します。ペアリングをするのはその後になります。
あくまで私のやり方になりますが、後食を開始してから約1ヶ月ほどよくエサを食べさせ、成熟をうながしてかから交配させるようにしています。
<産卵セット時の方法>
メンガタメリーは材に産卵する事が多いので、今回は材を使用したセッティングをご紹介します。
★材を使用しての産卵セット方法★
【産卵に使用するマット&材】
マット+材2本程度
【お勧めのマット】
くわマット、完熟マット、きのこマット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25~28℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。
<手順>
まずは使用する材を用意。
下の画像はクヌギ材ですが、コナラ材でも構いません。
メンガタ・メリーには私的には柔らかい材が適していると感じますので、比較的柔らかめの材を用意すると良いと思います。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
お勧めは、くわマット、きのこマット、完熟マットです。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれます。
しかし過去の経験から考慮するとメンガタ・メリーの幼虫はほとんどが材中より得られているので、材産み中心と考えてよいと思います。。材の周りのマットは固めても良いですが、あえて固く詰めなくてもOKです。
産卵セッティングに関しては上記のやり方でセットを組めば大丈夫だと思います。
次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。
<幼虫割り出しの時期>
メンガタ・メリーの場合、基本的に材産みの種ですので、材の中に幼虫が入っているのがほとんどですが、材よりこぼれ落ちた幼虫がそのまま周辺のマットを食し、マットで育っている場合があります。
割り出しのタイミングは、材からこぼれ落ちた幼虫が多数いる場合には、基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。
あくまでも目安ですが、ケース側面&底面に幼虫が見えている時は、「ケース側面&底面に幼虫が5~6頭位見え始め、その幼虫の大きさが2令位の大きさになった位」が割り出しの目安です。
もしマット側面&底面に幼虫が見えてこない場合は、材の中にのみ入っている場合が多いですので、ケース外側からは幼虫が見えず割り出しのタイミング分かりません。そういった場合は、思い切って産卵セット開始後、「約2ヶ月程度」を目安に割り出すと良いと思います。
卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。
下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
いかがでしたでしょうか?上記が私が行う場合のメンガタメリーの飼育方法です。成虫の成熟までの熟成期間が長い事がネックですが、他は問題なく容易に飼育できる種だと思います。
幼虫飼育におきましても羽化までの期間も比較的短いですし、幼虫を入れる容器なども500~800cc程度の容器で大丈夫ですので、スペースもそこまで取りません。
皆さんも機会がございましたら、是非一度挑戦してみては如何でしょうか?本当に変わった風貌で魅力たっぷりのクワガタだと感じると思いますよ。(^^)
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2018年1月19日
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きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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今年の冬は日本全国、長期に渡りかなりの寒さが訪れているような気がします。
私が在住する九州・宮崎県でも例外ではなく、朝になると平野部でも氷点下になっている時もあります。
そんな真冬の中、春を求めて少し海岸線の方に出向いてみました。
ここは宮崎県宮崎市にある青島海岸。
夏場には海水浴場でも賑わう場所。
澄み渡った青い空に青い海。
とってもすがすがしい天気です。
ここは青島と青島神社があります。
昔まだ海外旅行が盛んではなかった時代、国内の新婚旅行のメッカともいわれた場所らしいです。
この日宮崎市はかなりの晴天に恵まれ、昼間の気温もグングン上昇。
少し歩くと汗ばむ位の陽気でした。
最高気温は20℃近くあったと思われます。
そんな冬のきまぐれ陽気に誘われてか、
桜の花が咲いていました。
「寒緋桜」という種類の桜らしいです。
名前の通り、寒い時期にでも咲く桜のようですが、桜を見ていると春がそこまでやって来たかのようなきになりますね。
椿の花にも蝶が吸蜜に訪れていました。
寒さに強い種類はすでに活動を再開したのでしょうか?
こうやって昆虫達が活動をしている姿をみると、嬉しくなってきます。
今年の野外採集シーズンが待ち遠しく感じるShihoでした。(^^)
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今回はカルコソマ属のオオカブト、コーカサスオオカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【和名】コーカサスオオカブト
【学名】Chalcosoma caucasus
【幼虫飼育】
まず幼虫飼育ですが、私は以下の様な方法で行っています。
【使用する容器】
♂♀1800ccブロー容器~クリーンケースS~M程度
【えさ交換回数】
途中♂回6~8回程度
【設定管理温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
♂2令投入して約15ヶ月(合計17ヶ月程度)
体長、幅ともに大型になるコーカサスは幼虫もかなり大きくなります。
幼虫飼育は比較的簡単で、マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
設定温度は約20~25℃程度。
より大型を目指す場合には管理温度を少し低め側に設定すると良い傾向があります。
ただしその場合、蛹化までに結構時間がかかる場合があります。
【蛹化】
幼虫飼育自体は容易なのですが、コーカサスの幼虫飼育~羽化で最大の難関は、蛹化だと私は思います。
なぜかと言うと、蛹化の時、なかなか大きな角(長角)を形成してくれないんです。
ボディばかり大きくて、角は短い・・・こんな個体が多い傾向があります。
一説には管理するマット湿度(水分量)の温度や、後は蛹化する前のマットを赤土などに変えると長角が出来やすいと聞いた事があります。
【産卵方法】
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【セット期間】
開始~約1ヶ月半
採卵する場合は約2週間に一度の採卵
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL
【産卵管理温度】
23℃前後
【水分量(湿度)】
適量(手で握って土団子が出来る位)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
産卵自体はとても容易な種だといえます。こまめに採卵すれば、過去には多い時には100近く採卵出来たときもありました。
設定温度は少し低めの23℃位が良いような感じがするので、私はこの温度帯でやっております。
【採卵した卵の管理方法】
上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。
あとは孵化を待つのみです。管理温度は20~25℃前後にして管理しています。
有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。
如何でしたでしょうか?大型カブトの中でも比較的、安い価格で入手可能なコーカサスオオカブト。
是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2018年1月12日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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