
国産オオクワガタの羽化報告です。
【飼育種】
和名:国産オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binoduosus
産地:日本国産地不明
累代:CB
【親情報】
♂71mm
♀41mm
【羽化体長】
♂83.8mm
【使用したエサ】
Element1100~Element1400の2本
【設定管理温度】
初令~2令時:25~27℃前後
3令時:23℃前後
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約9ヶ月(合計10ヶ月程度)
国産オオクワガタの羽化報告です。
初令幼虫をElement菌糸ビンで育てました。
1100cc~1400ccの2本羽化です。
1本目の菌糸ビンはElement1100。
投入時は初令。
初令~2令時はすこし高めの25~27℃前後で管理。
投入後、約3ヶ月で入れ替え。
さすがに3ヶ月は少し遅かったか、白い部分がほとんどありません。
その時の幼虫の体重はというと、
体重31gでした。
なかなかの大きさです。
そして次の菌糸ビン、Element1400に投入。
3令時は少し低温の23℃前後で管理。
そして約半年後に、そのまま羽化という流れ。
羽に少しシワがあるものの、元気な個体。
親サイズは♂71♀41という小型のサイズながら、80mmオーバー個体に育ってくれました。
小さな親サイズでも大きな個体が生まれることにロマンを感じる羽化でした。^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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今年の8/22の日記の中で少しご紹介させて頂いた熊本県在住の女性ブリーダーYさん。
先日弊社のカワラ菌糸ビン「ナチュラ」でローゼンベルグオウゴンオニが産卵したとの報告を受けました。
今回の日記ではその件についてご紹介してみたいと思います。
まずはYさんのご紹介。
名前:Yさん(女性)
所在:九州 熊本県在住
飼育種:H・ヘラ等亜種多数、グラントシロカブト、ケンタウルス、サタン、国産カブトムシ、タランドゥスオオツヤクワガタ、ローゼンベルグオウゴンオニ、ミヤマクワガタ等、他多数。
カブトムシの♀が特に大好きで、飼育も大好きだが、野外採集も大好き、女性ながら夜間の樹液採集に一人で出かけるという猛者。
ブリードされている種も多彩&多数で、今まではカブト種をメインにしていましたが、今年よりクワガタ飼育も種類を増やして挑戦。
オウゴンオニクワガタ(ローゼンベルグ)は初挑戦!
<産卵セット方法>
【使用した産卵床】
ナチュラ
【設定温度】
25~27℃前後
【セット方法】
ケース底面を深さ2割程度マットを敷き、そこに菌糸ボトルのフタを外した状態で横倒しにする。
産卵セット、イメージ的には
※実際のセット画像ではありませんが、イメージ的にはこのような感じでセットします。
このような感じです。
ナチュラに入ろうとするローゼン♀(実際画像)
このような感じでセットする事約1ヶ月。
そして、
ナチュラに産み付けられた卵
既に孵化している幼虫
孵化したての幼虫
沢山の幼虫&卵をGET!
<産卵結果>
卵&幼虫含め:14個(頭)
産卵期間:9/23~10/18
1ヶ月も経過しない内にこのように沢山の幼虫&卵を得る事が出来ました。
卵もまん丸と膨らんでいてバリバリの有精卵だと見受けられます。
そしてYさんはこんな画像も、
卵~孵化の連続撮影画像!
こうして見ると、孵化の瞬間の様子がよく分かります。
素晴らしい画像ですね!
如何でしたでしょうか?
友人Yさんのローゼン産卵結果。
ナチュラ1本で開始よりわずか1ヶ月程度で14頭(個)も産んでくれました。
素晴らしい結果だと思います。
この♀まだまだ元気で、その後は他のカワラ菌糸ビンで更に14頭(個)を追加。
Yさんはこれが初めてのオウゴンオニ(ローゼンベルグ)産卵挑戦だということ。
少し癖のあるローゼンベルグの産卵を見事攻略されました。素晴らしいっ!
Yさんの持論で、最後まで産ませずにある程度産んでくれたら、その後はゆっくりと余生を見送ってあげる方針だということで、今ではこの♀も産卵役目を終え、元気にしているそうです。
とても生き物を大事にされる方で、このような方に飼育された虫達は幸せですね。
その姿勢深く見習いたいと思います。
Yさん、素晴らしい飼育報告ありがとうございました!
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまでYさんや私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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飼育日記をご覧の皆様。
いつもお世話になっております。
飼育日記担当のShihoです。
少し前の話になってしまいますが、先月末襲った台風の影響で、私が在住する宮崎県が甚大な被害(水害)を受けました。
それにより私が使用しているネット環境にも影響が出てしまい、長らくネット(システム)回線が使えない状況になってしまいました。
しかし本日の夕方よりようやくネット(システム)回線が復旧することが出来ました。
これでようやく飼育日記を再開することが出来るというお知らせと同時に、長らく更新が出来なかった事を深くお詫び申し上げます。
今回の日記記事ではとりあえず休載のお詫びと再開のご報告までとさせて頂きますが、今後はまた随時更新していきますので、どうぞ今後ともよろしくお願い致します。
飼育日記担当:Shiho
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先日よりご紹介している【産卵させてみようシリーズ】の第9回目。
今回は「国産ネブトクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。
※国産ネブトクワガタは亜種:アマミネブトや沖永良部ネブト等多数ありますが、産卵方法に関しましては全て今回ご紹介するセット方法で産卵が可能です※
ネブトクワガタ、とても小さく、あまり格好よい印象はないかもしれませんが、それは小~中歯タイプでの事、大型の大歯タイプのフォルムは素晴らしく格好が良く、これを国産オオクワ位のサイズにしてみたら、国内一格好の良いクワガタと言っても過言ではありません。
※飼育方法につきましては、過去の日記記事と重複する部分がございます。あらかじめ御了承下さいませ。
【飼育種】
和名:本土産ネブトクワガタ
学名:Aegus laevicollis
産地:日本国
<産卵セット時の方法>
【お勧めのマット】
黒土マット、完熟マット
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L程度
【水分量】
手で握って土団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】
ケース底面7割程度固く詰めて上部3cmはフンワリと。
【設定温度】
25~28℃前後
如何でしたでしょうか?
上記が私の本土産ネブトクワガタの飼育方法です。
本土産ネブトはシーズン中に野外で採集したワイルド♀から持ち腹で産ませようとすると、なかなか産まないことが多いと言われています。
一説にはネブトクワガタの♀はシーズン開始したら、まずは産卵を済ませてから木に付くと言われていることもあるみたいです。
なので木に付いているワイルドの♀を採集して産卵させても、既に産卵終了している個体なので産まないとか・・・。
真偽の方ははっきりとは分かりませんが、確かにワイルドものの♀をそのまま産卵させた場合、なかなか手強いのは事実です。
ちなにみ実際私の所でも、累代ものの個体の場合、意外にあっさりと産んでくれた経験があります。(本土ネブトと奄美ネブト)
それか何か上手く産ませるコツがあるのかもしれませんね。
皆さんも国産のネブトクワガタを持っていらっしゃいましたら、是非一度挑戦してみて下さいませ。
※この方法&セット方法の考え方はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※
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2017年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第26回目のご報告です。
今回の採集舞台は九州 宮崎県です。
今回の記事は、10/24の採集場面をまとめたものをご紹介したいと思います。
先日の台風21号。
超大型の凄い勢力でしたが、ここ宮崎県は何とかギリギリ逸れてくれました。
台風21号通過後は急激に寒くなり、この日の朝の気温は何と12℃。
日中はまだ20℃以上あったとはいえ、いよいよ冬も間近になって来ました。
この時期に野外採集?
と言われるかもしれませんが、ここ宮崎では例年何とか10月末位までは数頭はクワガタの姿を確認出来ています。
今回も期待して来てみましたが、果たして虫達と出逢うことが出来るのでしょうか?
では採集様子をご紹介してみたいと思います。
H29年 10月24日
PM2:00
天気:晴れ時々曇り
気温:21℃
朝の気温があまりにも低かったため、気温が上がる昼過ぎを狙って行きました。
さすが南国宮崎、昼位になると気温も20℃を越えてくれました。
秋の代名詞:ススキが咲き誇っています。
採集地の一つであるハルニレとクヌギの群生ポイントに到着。
さすがにこの時期になると、木の葉も枯れはじめて来ています。
クワガタだけではなく、さすがに他の虫達の気配もないかと、思っていた所に、
大量のスズメバチ軍団の姿を発見!
この時期でも活発に活動しているスズメバチ。
この時期は凶暴性が強い為、要注意です。
そして近くのクヌギの樹皮裏をチェックすると、
いました!!
画像上部と左側!
2頭の姿を発見!
どうやらコクワガタのようです。
敢えて取り出さなかったので、きちんとした画像は撮影していませんが、上の個体が♂、左側の個体が♀でした。
さすが寒さに強いコクワガタです。
どうやらゼロは免れました。
近くのハルニレの木。
小さな隙間にはネブトクワガタの姿を発見!
同じ木を蹴ってみると、
コクワガタ♂が落ちて来ました!
なかなか立派なコクワガタ♂個体。
サイズは♂40mmはありそうです。
コクワガタが落ちて来たすぐ側にヒラタクワガタ♂の死骸(頭部のみ)がありました。
こういう姿を見ると、今年の採集シーズンも終わりなんだなぁ・・・と寂しくなります。
近くのクヌギの木を見ると、
ゴツゴツした樹皮上を歩くスジクワガタ♂を発見!
かなり小さい♂です。
体長は♂15mm位でしょうか。
このような感じで約2時間程採集を楽しみました。
今回見かけたのは、コクワガタ、ネブトクワガタ、スジクワガタの3種のみ。頭数も少なく全部で5頭という結果でした。
この時期の寒さでは、黒虫系が強いですね。
ノコギリとミヤマの姿を見られなかったのは残念ですが、クワガタの姿を見られたのは嬉しかったです。
近くの草むらにはカラスウリの実が黄色く色付いていました。
色だけ見ると、とっても美味しそうに見えるんですけどねぇ~。
というわけで、どうやら2017年シーズンの野外採集も、今回で採集納めになりそうです。
今年はイベント等で群馬県での滞在期間が長く、しかも一番虫達の活動が盛んな時期に宮崎のフィールドを離れる事になってしまったのは残念ですが、それでも良い出逢いも沢山ありました。
沢山の虫達に巡り逢わせてくれた山の神様に深く感謝、感謝申し上げます。
また来年もどんな虫達に出逢えるのか、今から楽しみです。(^^)
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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ここ最近の日記で「クワカブの冬場の管理方法」について「発泡スチロールを使用した簡易温室」「メタルラックを使用した簡易温室」等をご紹介して来ました。
これらは冬場の温度管理対策として、どちらも温源(熱を発する機器)を使用した簡易温室でした。
今回の日記では、そういったものを利用せず、もっと容易に冬場の管理が出来ないかを考えてみたいと思います。
※これはあくまで私、Shihoが考えうる方法をご紹介するもので、他にも様々な対策案があると思います。ご参考程度に見てもらえれば幸いです。またこの記事は過去にもご紹介したことがあります。一部重複しますことをご了承下さいませ※
冬場は当たり前ですが、気温が下がります。
気温が下がる中、温源を使用するエアコン管理や、簡易温室を利用せずに何とか乗りきる方法はないのでしょうか?
あくまで私が考えつく参考例にはなりますが、いくつか具体例を挙げて見たいと思います。
【日中、日が当たる部屋の影になる場所に置く】
日中に日差しが入り、部屋全体が比較的暖かくなる場所に置くということ。
但し日光を直接当ててはダメです。
あくまで影の場所において下さい。
一度温度計を置いてその部屋がどれ位の温度になるか計ってみるのも良いでしょう。
【発泡スチロール箱やダンボール箱に入れて管理する】
管理する時、棚の上等でそのまま管理するのではなく、ダンボール箱や発泡スチロール箱に入れて管理するやり方です。
外からの見栄えは悪くなりますが、ダンボールや発泡スチロールは保温性があります。
入れた周りの隙間などに新聞紙や綿などを入れても良いと思います。
【土やマットに埋めて管理してみる】
衣装ケースなどに菌糸ビンやケースに入った成虫などを入れ、その周りをマットや土、腐葉土などでフタの部分まで埋めるという方法です。
ここでのポイントは地面となるマットなどは固く敷き詰めないで、軽くフンワリと敷くのがポイントです。空気が含めばより保温性が高まると思いますので・・・。
【プチプチやアルミマットなどのクッション材等をケースや菌糸ビン等に巻く】
菌糸ビンや飼育ケース等に、プチプチやアルミマット(薄いやつ)などのクッション材等を巻いて管理する方法です。
寒さが直接当たらないように防護するといったやり方です。
衣装ケースなどに一緒にまとめて入れ、その周りを全体的に巻いても良いかとは思います。
【水を張った水槽や衣装ケースなどに入れる方法(温源利用する手もあり)】
夏場にはよく聞く方法です。
水を張った水槽や衣装ケースに上面が出るようにして水の中に入れます。
ただしこの方法は冬場はかなり水も冷たくなると思いますので、自然的な方法からは外れますが、熱帯魚の温度を保つ熱源を入れてやると良いかと思います。
これにより水が温められて適温になるかと・・。
サーモまでつなげれば、よりベストだと思います。
先日紹介した簡易温室が空気を暖めるバージョンならば、こちらは水を温めて利用するバージョンといった感じでしょうか・・・。
如何でしたでしょうか?
正直、温源を使用した対策には及ばないとは思いますが、何もしないよりは少しは効果があると思います。
勿論他にも色々とやり方は沢山あると思います。
今回は実際の画像がなく、文面だけではわかりづらかったかもしれませんがご参考にして頂ければ幸いです。
皆さんも色々と工夫をしてこの冬を乗り越えましょう。(^^)
※管理のやり方には色々な方法があると思います。今回紹介したのははあくまでも私Shihoの考え方による管理方法についてのやり方&見解です。 あくまでご参考程度に見て頂けますと幸いです。
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ここ数日で、急に肌寒い日も増えて来ました。
毎年、今の時期位になると、冬場の生体管理方法、特に「越冬のさせ方」についてよく質問が来ます。
今回は越冬の方法に関して少し書いてみたいと思います。
※これからご紹介するやり方は過去の日記でも取り上げておりますので、過去の日記の記事&画像(一部)が重複しますことをご了承下さいませ。※
代表的な越冬クワガタと言えば、おなじみ国産オオクワガタ。
国産オオクワガタは野外では春~秋(4月~10月位)にかけて活動、冬(11月~翌年3月位)には越冬をします。
飼育下においては温度をかけてやれば一年中活動しますが、温度管理が必要となります。
温度をかけないやり方(常温飼育)の場合は越冬をさせてやることで翌年春より活動を再開します。
越冬後も元気な姿を見る為にも適切な越冬体勢を整えてあげることが必要かと思います。
私:Shihoなりのやり方にはなりますが、国産オオクワガタを例にとって越冬のやり方をご紹介したいと思います。
まずは皆様、ご自分の飼育状況を考えて下さいませ。
エアコン温室などで、冬場も温度管理が出来る方は、そのままその管理下で飼育すれば良いと思います。
では、温度管理が出来ない場合どのようにして越冬させるのかをご紹介してみたいと思います。
国産オオクワガタ成虫(越冬可能なクワガタ含む)の越冬方法
<用意するもの>
オオクワガタを越冬させるのに準備した用品類。
簡単にまとめると、
【主役のオオクワガタ】
来年に備えの為に越冬させてあげます。
【越冬させるケース】
用意したのは、クリーンケースS。
SSサイズでも十分ですが、スペースは広い方が温度が安定するので、大きめのケースでやるとなお良いと思います。
【ケースに埋め込むマット】
今回用意したのは、ヒノキマット。
その他のマットだとどのようなマットを選んだら良いのか?
基本的にはどんなマットでも構いませんが、可能ならば粒子が粗く、空気が含みやすいものが私 は好きです。
2016年9月現在、弊社で今販売している商品ですと、
ヒノキマット、 きのこマット、くわマット、完熟マット等があります。
内容的に詳しく申し上げると、
虫の体に優しいマットを選ぶならば、
きのこマット、くわマット、完熟マットがお勧め。
少しでもダニ等の発生を防ぎたいのであれば、
ヒノキマット がお勧めです。
というわけで今回はヒノキマットを選びました。
【マットに埋め込む材(1~2本)】
マットの中に潜むクワガタに空間(隙間)を作ってやる為です。
【マットの上に敷く転倒防止材】
マット上に上がって来た際に転倒して弱らないために用意します。
【ゼリー】
越冬開始してしまえば、しばらくは必要ありませんが、準備した直後と、越冬が終了した際、タイミングはこちらでは分からないので、一応念のために入れておきます。
では、実際に越冬セットを組んでみましたので、その時の様子を順を追ってご紹介してみたいと思います。
<越冬セットの組み方>
さぁセット開始です。
マットは水分量が少ない場合は、少し加水し、水分調整をします。この際、マットが固まる位の水分量では多すぎます。水分は少なめにします。押詰めません、軽く空気を含むように入れます。
主役の国産オオクワガタを入れます。
あくまで私の場合ですが、生体が隠れれるように木片を1~2本入れます。
上から見ると、こんな感じです。
その上からマットを軽くかぶせます。
この時も押詰めずに軽く空気を含ませるような感じでかぶせます。
マットはケース高さの約8割程度までかぶせます。
そして転倒防止のハスクチップとゼリー。
完全に潜って上部に出てこなくなったらゼリーはしばらくは撤去しても良いですが、セット初めの時は越冬のスイッチがまだ入り初めかどうかの時期ですので、一応ゼリーは入れておきます。
真上から見たらこんな感じ
フタをして完了。
上の段階のままでもOKですが、コバエ等から守る為に新聞紙とディフェンスシートを用意する手もアリです。
<用途理由>
【ディフェンスシート】
乾燥、コバエ等から守る
【新聞紙】
マットから蒸発した過剰な水分をケース内で蒸れさせずに吸収させる為
如何でしたでしょうか。
私は越冬するクワガタは上記のような方法でセットします。
また国産オオクワガタだけでなく、外国産のクワガタでも台湾オオクワガタ、ホペイなどは越冬させます。
形は似ていますが、国産ヒラタは厳しい寒さにはあまり強くはありません。
私なりには越冬は極力控えた方が良いと判断しています。ご参考までに・・・。
【国産オオクワガタ幼虫の場合】
次に幼虫の場合ですが、冬場に温度管理をすれば、冬の間もエサを食しますので成長を続けます。
常温管理の下におけばある程度の寒さに達した時点で越冬し始めます。
この間はエサを食さないので成長は止まります。
やり方は飼育される方のお好みで選んで頂ければと思います。
より自然に近い方法がお好みならば常温飼育、冬場も成長させたいのであれば温度管理飼育・・・という具合です。
如何でしたでしょうか?上記が私Shiho流ではございますが、国産オオクワガタ(越冬するタイプのクワガタも含む)の越冬方法例になります。
夏場と冬場・・・厳しい温度変化のある日本では管理方法やその準備 がなかなか難しいですよね。。
でも手はかかりますが、やり方(方法)はありますので、少し頑張ってお大事な虫たちの為に準備してみては如何でしょうか?
では皆様、これから寒い冬が来ますが、一緒に頑張っていきましょう。(^^)/
※管理のやり方には色々な方法があると思います。今回述べるのはあくまでも私Shihoの管理方法についてのやり方&見解です。 あくまでご参考程度に見て頂けますと幸いです。
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2017年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第25回目のご報告です。
今回の採集舞台は九州 宮崎県です。
今回の記事は、10/11の採集場面をまとめたものをご紹介したいと思います。
早いもので10月に突入しております。
ここ数日は夏が盛り返したような暑さで、ここ宮崎でも最高気温30℃を超える日が出ています。
この時期になるとめっきりと虫の数も少なくなるのですが、果たして今時期の山の様子はどうでしょうか?
採集地に行く前に見かけたこの時期の代表的な花:コスモス
今年も美しく咲き誇っております。この花を見ると10月というのを深く認識させられます。
採集ポイントに到着。
ここはハルニレとクヌギの群生があるポイント。
早速チェックしてみると、
ハルニレの木のかなり上の方にミヤマクワガタ♂の姿を発見!
カナブンとスズメバチも一緒に滲み出る樹液でお食事中です。
大きさはどうでしょう?なかなか立派な♂です。
♂65mm位はありそうでした。
採集はせずに観察のみとしました。
とりあえず樹液もまだ出ているようですし、クワガタもまだいるようで、一安心です。
クヌギの樹皮裏にクワガタの影が・・・。
確認した所、コクワガタ♂でした。
小型で♂30mm程のサイズ。
こちらの樹皮裏にもいました。
ヒラタクワガタ♂です。
体長は♂40mm程、小型です。
近くのハルニレの木を見ると、
めっちゃ沢山のオオスズメバチ!
最近刺されて亡くなられた方がいるとニュースになっていたっけ。
この時期は性格が獰猛なので注意が要注意!
木を蹴り落ちて来たノコギリクワガタ♂
小歯型♂40mm位でしょうか。
こちらも落ちて来たコクワガタ♂
♂40mm程。まずまずの型です。
ハルニレの樹液だまりにもまだいました。
ネブトクワガタの♂です。
凄く小さく15mm以下位。
顎も内歯の発達も無く小歯型。
このような感じで2時間程採集を楽しみました。
見かけた数は20頭程。
大型個体は最初のミヤマクワガタのみでしたが、ミヤマ、ノコ、ヒラタ、コクワ、ネブトと、5種類のクワガタを見かけることが出来ました。
また数的にもこの時期にしてはまずまずの数を見かける事が出来ました。ここ最近の猛暑に反応してくれたのでしょうか?
もう10月の半ばですが、ここ宮崎ではまだこの時期になってもクワガタの姿を見かけることが出来ますので、もう少し野外採集を楽しみたいと思います。
また次回、どんな虫達に出逢えるか?
今から待ち遠しく楽しみです。(^^)
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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先日よりご紹介している【産卵させてみようシリーズ】の第8回目。今回は「国産カブトムシ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。
※国産カブトムシは亜種:オキナワカブトや久米島カブト等:がありますが、産卵方法に関しましては全て今回ご紹介するセット方法で産卵が可能です※
【飼育種】
和名:カブトムシ
カブトムシの場合、産卵セット方法はマット産卵で行います。
<産卵セット時の方法>
※野外品の♀を利用した産卵セットのご紹介になります※
【累代】
天然ものWD♀を使用
【お勧めのマット】
黒土マット、完熟マット
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L程度
【水分量】
手で握って土団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】
ケース底面7割程度固く詰めて上部3cmはフンワリと。
【設定温度】
25~28℃前後
まずは産卵セットに使用するケースを準備。今回はクリーンケースを使用します。
マットを大きなケースに出します。 お勧めは完熟マット、もしくは黒土マット。
ケース底面を固めていきます。
固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
転倒防止のハスクチップを入れます。
ゼリーを入れます。
親となる♀(参考画像)を入れます。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
<割り出し、幼虫取り出しの時期>
卵を採卵するか、そのまま幼虫が見えるまで自然に孵化させる方法がありますが、今回は自然に孵化させて幼虫を回収する方法をご紹介します。
本土カブトムシの寿命は短いので、ケース底面に幼虫が見える頃にはほとんどの♀は死亡してしまっている可能性が高いです。卵で採卵するよりもそのまま自然に孵化させた方が孵化率も高いので、私の場合は幼虫割り出しは♀が死亡してしまったのを確認してから約1ヶ月後程度に行う様にしています。
このような感じで幼虫が出て来ます。国産カブトムシは多産なので沢山幼虫が取れるでしょう!
いかがでしたでしょうか?上記が私の国産カブトムシの産卵セットの組み方です。国産カブトムシは産卵、そして幼虫飼育共にとても容易な種です。機会がありましたら是非一度産卵セットを挑戦してみて下さいませ。(^^)
※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2017年10月10日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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先日の日記で、「Shiho自作の発泡スチロールで作る簡易温室」の作成方法をご紹介しました。
今回は発泡スチロールの大きさじゃ容量が足りないという方達の為に、ちょっとワンランク上の「メタルラックを使用した簡易温室」の紹介をしてみたいと思います。
いきなり出来上がった全体図からご紹介すると、
このような感じで作成しました。
この温室を作成するのに、いくら予算が必要なのかを知りたい方も沢山いらっしゃると思いますので、作成時にかかった金額をご紹介してみたいと思います。
<材料>
・メタルラック:150cm(中古)
1個 ¥2000
・フォーム(上下面&背面)
1枚 ¥800
・養生プラダン(左右側面&背面)
2枚 ¥360(@¥180)
・ビニールカバー(前面)
1m×1.8m ¥380
・プレートヒーター(中古)
1個 ¥3000
・サーモスタット(中古)
1個 ¥1000
・ファン:小型扇風機(中古)
1個 ¥300
・室内外用温度計
1個 ¥1500
総合計金額 ¥9340
※金額は購入した際の価格です※
このような感じで温室を作成しました。
では、材料について一つずつ細かく紹介してみましょう。
※紹介してる材料は実際の物とは一部異なるものもあります。あくまでも参考画像です。ご了承下さいませ※
【メタルラック(150cmタイプ)】
メタルラック150cm程の同様のタイプです。
一番下に温度の元(ヒーター)を入れますので、それの熱がスムーズに上に上がるように棚板は隙間のあるものが良いです。その点で言えばメタルラックは適任ですね。
【フォーム】
フォーム、いわゆる住宅用の断熱材(発泡スチロール)の板です。
通常の発泡スチロールでも良いですが、住宅用のフォームはきめが細かく保温効果も強いですのでお勧めです。
この時は上面、下面、背面のみに使用しましたが、全ての面を覆ってもOKです。
【養生プラダン】
養生プラダン。
薄く柔らかめの断熱素材です。
コスト削減の為に左右側面に使用。
上記のフォームと比べると同じ大きさで価格は約1/5で済むのが魅力です。
【ビニール製カバー】
柔らかめのビニール製カバー。
切り込みを入れ、のれんのようにして前面のカバーとして使用しています。ほぼ透明なので中の様子がある程度見えるのも良いですね。
【プレートヒーター】
プレートヒーター。
暖房管理の必需品です。
これは実際に使用しているものと同型機。
ワット数は250Wあります。
温室用に使用するヒーターとしてはとても使いやすいタイプで、このW数ならば150cmメタルラックの容量程度ならば十分に温めてくれます。とても扱いやすいです。
【サーモスタット】
温度調整の必需品、サーモスタット。
中のヒーターにより温度が上がり過ぎると、設定温度を超えた時点でスイッチが切れ、設定温度からある程度温度が下回るとスイッチが自動的に入るというのがサーモスタット。
人がつきっきりでなくても自動で管理してくれるのでとても重宝します。
ちなみに上の画像のサーモスタットは約15年位前に私が使用していたもの。これを見ると当時の懐かしい記憶が蘇りますね。
【ファン:小型扇風機】
ファン(小型扇風機)です。
温室内の空気の循環に使用します。
ヒーターにより温めた空気は上に上がりますので、温室内はどうしても上部の方が温度が高くなります。
その温まった空気を循環させ、均一にするのがファン(小型扇風機)です。これを使用する事により温室内全体がほぼ均一な温度をキープ出来るでしょう。
【室内室外温度計】
室内外用温度計。
長いコードのあるセンサーで温室の内部の気温を計ると同時に、外気温も計る事が出来る便利もの。
温室内が今現在何度なのか、これがあれば一目瞭然です。
ちなみに上記画像の温度計は月夜野きのこ園で販売されているものと同じです。
以上がメタルラックを使用した温室の作成でした。
如何でしたでしょうか?
ここは宮崎県という事もありまして、宮崎県の冬の気温に適した温室作成をしております。
例えば、メタルラックの全ての面をフォームで囲めば、それ以上の保温効果は望めますが、南国宮崎県という土地柄、そこまでしなくても十分に保温効果が得られると判断した上での作成方法になっております。
温室も使う場所によって様々に状況(温度)が変わってきますので、その様子を見ながらご自分なりのオリジナル温室を作成すると良いでしょう。
道具を駆使して、お安く、丈夫でかつ便利な温室を作り、冬の寒さを乗り越えましょう!
※この温室作成方法はあくまで私個人の作成方法の一例です。 人それぞれによって考え方や方法等は異なると思います。あくまで参考例として見ていただければ幸いです。
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