
8月ももうすぐ終了。
9月に入ると季節はもう秋。
今の時点でも朝夕に秋の雰囲気を感じられるようになって来ました。
さて今年も野外採集シーズンが終了に近づいて来ました。
採集して大事に飼われていた虫達も一部の種を除いて大部分がお亡くなりになって来る悲しい時期でもあります。
野外採集をされて採集した大事な虫、もしくは飼育(ブリード)していた大切な虫が死亡した場合、皆さんはどうされていますか?
安らかに眠らせてあげるように土に還す方もいらっしゃるでしょう。
またあるいは思い出にと、その個体を大事に標本にしていつまでも手元に置いておくという楽しみ方もあると思います。
大切に育てた、夏の想い出のつまった大切な昆虫を大事に残したい。
そんな想いを形にするには「想い出標本」がおすすめです!採集や飼育で大事に育てた虫達をきちんとした形にして残しておけば、虫に対して感謝の気持ちも愛着もこれまで以上にわいてきます。
今回の飼育日記では月夜野きのこ園でご紹介している「標本の作り方」についてご紹介してみたいと思います。
※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より初めて標本に挑戦する方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。一部記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※
でも標本って作るの大変そう・・・
そんなふうに思われがちですが、実は標本は「乾燥させるだけ」で大丈夫なんです。 ですのでここでの紹介は特別な薬品などの用意はいりません。このページでは月夜野流の標本作りをかんたんな3ステップでご紹介します!
★★★標本つくり方の3つのステップ★★★
ステップ① 「カチコチに固まった昆虫をほぐす(軟化)」
ステップ② 「昆虫針を昆虫に刺す(貫通させる)」
ステップ③ 「形を整える(展足)」
お亡くなりになってしまった昆虫は固く乾燥しているか、お亡くなりからあまり時間の経っていないものが良いです。 また、体がグニャグニャするものは腐敗防止の為にも一旦乾燥させてからの方が扱い易いです。
今回は乾燥して体が固くなっているものを用意しています。
〜用意するもの〜
①段ボールか発泡スチロールのような針が刺しやすい板
②固定用の針、マチ針でもOK
③使い古した歯ブラシ
④木工用ボンド(足が取れたりした場合の修復用)
⑤昆虫針、今回は6号というものを使います。
⑥有れば便利、ピンセットや先の細長い物、竹串や楊枝
⑦お亡くなりになった昆虫
まずは昆虫を洗いましょう!
お亡くなり後、そのままの状態で乾燥していますので、体に付いたオガやゴミを水で洗い流し、歯ブラシなどでキレイに汚れを取り除きます。
汚れを落としたら次に50~60度のお湯に漬けます。 (熱湯に入れてしまうと眼が白くなってしまいますのでご注意!)。昆虫の乾燥具合で柔らかくなる時間が変わってきますが、30分~1時間位で柔らかくなってきます。
足の先端の方から柔らかくなってきますので昆虫の足を動かしながら確認していってください。 まだ固いようであればさらに漬けてください。
足がだいたい動かせるようになったらお湯から引き揚げます。
昆虫がやわらかくなったらティッシュで水気をきって発泡スチロールの上に置きます(この時、足を全体に広げるように置きます)。 うまく広げられたら初めに1本昆虫針を刺します。 刺す位置は真ん中よりやや右です。真ん中だと背中の羽<翅>が開いてしまったり、形が崩れてしまいます。
結構固いので、抑えの板なんか有ると便利です。あと、ラジオペンチを使用するとより簡単かもしれません。(両手を添えると刺しやすくなります(1人での撮影のためここでの画像は片手ですが、、、)。
針の刺さり具合ですが、一旦上部の羽(翅)が貫通したら角度を確認します。前、後ろから確認して垂直に刺さっていれば、角度に気を付けて下まで貫通させます。針の上部1.5cm位を目安にしてください。
ちなみに標本の道具で平均台という物があり、あると針の差し込みの時に便利です。
一番上段の大きいほうの穴に針の頭を差し込み、グイっと一気に押しつけます。
すると、丁度良い刺し具合になります。
さてお次は昆虫の形を整えていきます。まずは、このままだとクワガタが回転してしまうのでお尻の方を針で抑え、次にアゴをお好みで広げて針で固定します。標本の形は図鑑などに載っているものをお手本にするのがわかりやすくておすすめです。
では、後ろ足から形を整えていきます。
ここで一つポイントがあります。出来るだけ左右対称に整えてあげましょう!
それと、足をなるべく縦になるように針で固定します。ピンセットを使って整えてから固定すると上手くいきました。足の固定は針を十字に刺すと安定します。
そして、足の爪を開かせます。足の爪を開かせるとよりぐっと標本っぽく見えてきます。
次に中足です。この足も少し癖がついていたのでピンセットで少し引っ張りながら整えました。
もともと爪が開いている足は針の固定はしていません。
要するに整って乾燥出来ればそれで良いのです!
ここでポイント!「触角をお忘れなく!!」
私はついつい終わってから気がつくことが多いです、、、。
眼の下の方に折りたたまれているので、細い棒で出してあげます。
中足も整えて、なるべく左右対称にします。
整え終えたら、あとは乾燥させて出来上がりです。
乾燥する際は風通しの良い日陰で干してください。もともとの昆虫の乾燥具合にもよりますが、 2週間~1ヶ月が目安です(大きいものだと1ヶ月以上かかる場合もございます)。 また乾燥期間中に少しずれたりすることもありますので時々チェックして微調整しましょう。
同じ要領でメスも隣で整え(展足)ました。オスメスの形を揃えると奇麗に見えるのでおすすめです!。
乾燥できたら標本箱に納めてみましょう。
自分の思い出が残るっていいですね~!うん、かっこいい!
※標本箱の中には一緒に防虫剤を入れる事をお勧め致します。
鑑賞用でだけでなく、 データも残したい場合はラベルを作成しましょう!
【野外採取の場合】①何時 ②何処で ③誰が採った
この3つが基本です。
【飼育の場合】①昆虫名 ②産地(~産) ③累代
やその他飼育中の管理の仕方など表記しておくとよいかもしれません。
ラベルは標本昆虫の針に一緒に刺しておきましょう。
他にも 想い出深いエピソードを記載しておくのもおすすめです! 自分なりに工夫したり楽しみながら標本を増やしていけたらより楽しめると思います。
ステップ① 「カチコチに固まった昆虫をほぐす(軟化)」
・昆虫は歯ブラシなどで水洗いする。
・50~60度のお湯に30分~1時間位漬けこみます。
・関節の動き具合で確認し、固いようならさらに漬けこむ。
ステップ② 「昆虫針を昆虫に刺す(貫通させる)」
・昆虫針を刺す時は支え板やラジオペンチを使うと刺しやすいです。
・貫通させる前に針の角度を垂直かを確認してから貫通させる。
ステップ③ 「形を整える(展足)」
・形を整えるにはまず昆虫が動かないよう大まかに固定してから細かい所を整えていく。触角を整えるのを忘れずに!
・乾燥期間の目安:乾燥にはオオクワ♀なら3週間が目安。オオクワ♂70mm程度の大きさなら1ヶ月以上。オオヒラタやオオカブトなど体長80~150mmのものは3ヶ月以上かかる場合もあります。元々の扱う昆虫の乾燥具合にもよりますので確認しながら乾燥させて下さい。
・データを残したい場合はラベルを作成、標本昆虫の針に一緒に刺しておく。
【ポイント】
・基本的にはルールは有りませんが、左右対称にする事や足の爪を開かせたり触角を整えるとより標本っぽく奇麗に見えます。
・有る程度数を並べるのであれば整える形に一貫性を持たせると並べた時に奇麗に見えます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
上記までは月夜野きのこ園HP上でもご紹介している「標本の作り方」です。
後はこんなのもあった方が良いな、こんなやり方もあるよ、と思うものをShiho的に少し補足してみました。
【酢酸エチル、もしくは除光液での防腐処理】
標本を作製するには死亡した虫を乾燥させるだけでも勿論大丈夫です。
月夜野きのこ園的には自然乾燥をお勧めしますが、中には防腐処理をしておきたいという方もいらっしゃると思います。
そんな方達の為に防腐剤について少しご紹介しておきたいと思います。
防腐剤として主に使用されるものには、「酢酸エチル」もしくは「除光液」などがあります。
本来ならば、純度の強い「酢酸エチル」の方が望ましいのですが、こちらは劇薬の為、簡単に入手することが難しく、最近では薬店でも販売や取り扱ってくれない所が多いです。
上記画像は「酢酸エチル」
また取り扱っている場合にも購入には「用途説明」や「身分証明書提示」等、何かと手続きが必要な場合があります。
この「酢酸エチル」の代用品として「除光液」を使うという手もあります。
「除光液」とは女性が爪等につけるマニキュアなどを洗い落す液体のことで、この除光液の中には「酢酸エチル」が含まれているものがあります。
勿論「酢酸エチル」より効き目は強くはありませんが、それでも何もしないよりは効果はあると考えます。
こちらは化粧品店や薬店、場合によっては100円均一ショップでも販売しています。購入する際にも身分証明書なども必要ないので、とてもお気軽に入手することが可能です。
上記は100円均一ショップで入手した除光液。
★★酢酸エチル&除光液の使用方法★★
酢酸エチル、もしくは除光液を手に入れ、防腐処理の方法をご紹介します。
気密性の高いビンなどにティッシュペーパーを数枚入れ、そこに液を数滴~適量入れ、ティッシュペーパーに染み込ませます。液はなるだけ染み出ないようにし、気化させた蒸気で防腐処理を促します。
密閉したビンに入れたノコギリクワガタの死亡個体。
ティッシュペーパーは除光液の色を染み込んでピンク色になっています。
実は本当は、生きたままの生き虫を入れた方が防腐剤としての効き目は強いそうです。
ただし勿論入れた昆虫は死ぬことになりますが、呼吸器から防腐剤を吸い込むことで更に防腐効果が強まると聞いていますが、私には抵抗があり、ちょっと無理ですね。
【展足した後、標本を乾燥させる方法】
皆さんは昆虫を展足した後、どのように管理されていますか?
上記の説明でも書いているように展足が完成し、昆虫が乾燥するにはかなりの時間がかかります。
問題はその間の管理方法です。
もう10年以上前の話ですが、当時よく標本を作っていた私は、展足を終え、完成した標本を乾燥させていました。
当時はそのまま日の当たらない日陰に置いてそのまま放置しておいたのですが、まだ十分に中が乾燥していない間は腐敗臭がします。
その腐敗臭に引き寄せられ沢山のハエが外部からやって来て、結果的にそこに卵を産みハエの幼虫が沸き、標本がダメになったものも出てしまいました。
その時は酢酸エチルがあったので、生体の死亡後は酢酸エチルで防腐剤処理をしていました。最初は酢酸エチルの強烈な臭いでハエは集まらなかったのですが、時間とともに酢酸エチルの臭いは薄れていくので集まってくるようになりました。
なので、標本を乾燥している間、外部からハエなどの虫が集まらないようにしておく工夫も必要だと考えます。
そこで私はその後はタッパー等の気密性の高い容器の中で乾燥させるようにしました。風通しが良くありませんので、勿論外で乾燥させるより時間はかかりますが、ハエなどの外敵から守るには仕方ありません。
少しでも乾燥を助ける為、乾燥剤を入れておくと良いです。
きっちりとフタをして外部からのハエ等の侵入を防ぎます!
数ヶ月後、乾燥が終了し、標本が完成した後は、
標本箱に入れてみましょう。
きっちりと並ぶ姿はさぞかし美しいでしょうね。
昨年私が展足した標本個体
今回色々と標本作成について書いて来ましたが、特別なルールはないので、個々で色んな形にしても楽しいので、 是非、みなさんもチャレンジしてみてください!!(^^)
※この方法はあくまでShiho&月夜野きのこ園流のやり方です。人それぞれによってやり方は様々です。 あくまで参考として見ていただければ幸いです。
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2017年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第23回目のご報告です。
今回の採集舞台は九州 宮崎県です。
今回の記事は8/23の採集場面をまとめたものをご紹介したいと思います。
では採集記事に行ってみたいと思います。
群馬県より帰郷してから、約1ヶ月ぶりの宮崎県でのクワガタ採集。
こちらの山の様子はどうなっているのか?
ワクワクしながら採集地に出発です。
朝もやがかかっています。
秋が進むと、川の水温が外気温より高い為、水蒸気が発生しもやがかかるようになります。
このような景色を見ると、夏も終わりに近づいたんだなぁと実感させられます。
採集ポイントに到着。
久しぶりのハルニレの群生。
群馬県滞在時にはほとんど見られなかったハルニレの木。
この木を見ると宮崎に戻って来た感が一層高まります。
これらの木を片っ端から叩いていくと、
ノコギリクワガタ♂40mm後半程度
コクワガタ♂30mm後半程度
ヒラタクワガタ♂30mm程度
カブトムシ♂
カブトムシ♀
ノコギリクワガタ♂60mm後半程度
なかなか大きな個体です。
これはなかなか大きなコクワガタ♂
後程計測してみると49mmありました。
大型個体ですね。
数は少ないものの、ぽつぽつと落ちては来ます。
やはり時期的なものなのか、全盛期の勢いはありません。
場所を移動して、
クヌギの木にミヤマクワガタ♂が付いていました。
なかなかの個体、♂67mm(後程計測)でした。
さらにその木を蹴ってみると、上の方から、
バサバサッと、
かなり大きな複数音が!!
落ちて来たのが、
ミヤマクワガタ♂71.0mm
どちらも良い個体でした。
今後もチェックしておきたい木です。
このような感じで楽しみながら採集を続け、
なかなか良い感じで大型も沢山採ることが出来ました。
今回見かけたクワガタ達は約40頭程。
近くの花にはタテハモドキが吸蜜していました。
独特の模様がとても美しい蝶です。
如何でしたでしょうか?
久しぶりの、約1ヶ月ぶりの宮崎県でのクワガタ採集でした。
見かけたクワカブ数はやはり時期的に少なくなっては来ていますが、それでも70mmUPが2頭、そしてそれなりの大型個体もちらほら見かけられましたので、まだまだいけるような感じがします。
とはいえ、全体的に少なくなっているのは事実ですので、あとどれ位まで採集が出来るのか・・・。
また次回を楽しみにして今回の採集報告はここまでにしたいと思います。^^
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2017年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第22回目のご報告です。
今回の採集舞台は関東 群馬県です。
前回の日記で群馬県での活動の様子をご紹介終えたはずだったのですが、最後の採集の記事をアップするのを忘れておりました。申し訳ございません。
今回の記事は、少し前に戻ってしまいますが、8/15の採集場面をまとめたものをご紹介したいと思います。
到着したのは月夜野きのこ園より、そう離れていないポイントの一つ。
狙うはここみなかみでは大活躍のヤナギの木です。
早速木をチェックしてみると、
いました!
立派なカブトムシ。
♂♀ペアでいます。
カブトムシは基本的には夜間に活動しますが、日差しが直接当たらない場所なら、意外に昼間でもこうやって樹液を舐めに活動していることが多いです。ちなみにこの時の時刻は午前11時位だったと思います。
少し拝借して撮影。
立派な♂ですね。胸にケンカ傷があります。
この跡から察するにクワガタ等に挟まれた可能性があります。こんな立派なカブトムシに穴を開けるなんて、もしかしてかなりの大物だったかもしれませんね~。
反対側を見てみると、
カブトムシ♀達が沢山付いていました。
全て♀、画像の範囲外にも2♀ほど、合計7♀付いていました。
一生懸命お食事をするカブトムシ♀。
カブトムシというとどうしても♂の方が注目されがちですが、♀もじっくり見るととても可愛いものです。
私の友人で、Yさんという熊本県在住の女性の方なのですが、カブトムシが、特にカブトムシの♀が大好きな方がいまして、その方はご自宅で沢山のカブトムシ♀達(勿論♂もいるようですが)をとても可愛がっているようです。素晴らしいですよね!
勿論カブトムシ以外にも沢山の昆虫を見かけます。
こちらはクロカナブン。
真っ黒なボディがとても美しいカナブンです。
こちらは通常のカナブン。
通常のカナブンとはいっても色彩は豊かで、いろんな色合いの個体を見かけることが出来ます。
こちらはコクワガタの♂。
シーズンも終盤にかかっていますが、まだまだ元気です。
ミヤマクワガタ♂もいました。
まだ体毛も残っており、綺麗な個体です。
木の上の方を見てみると、
これはまた、沢山のカブトムシ達がいました。
すぐ隣の木でも、
またその上でも!
そこら中にカブトムシが付いています。
まさにカブトムシパラダイスですね!!
ヤナギの木の威力恐るべしっ!!
以上、群馬県での採集納めの様子をご紹介させて頂きました。
思えば7/18から各イベントの為に群馬に出向いてからほぼ1ヶ月。
毎日の忙しさにあっという間に時間が流れ、気が付いた時にはすでに地元宮崎県へ帰省する日を明日に迎えた前日の群馬県での最後の採集。
8月ということもあってカブトムシが猛威を振るっており、ポイントのヤナギの木はカブトムシで溢れかえっていました。
ともあれ、最後に沢山の昆虫達に出逢えたのはとても嬉しかったです。
群馬県の昆虫達よ、沢山楽しませてくれてありがとう!
また来年お会いしましょう!!^^
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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お盆明けの久しぶりの飼育日記です。
先月7/18に群馬に来て、8/16まで滞在。
その間、様々なイベントや群馬でのクワガタ採集に明け暮れた1ヶ月でした。
「楽天テレビ出演」
その他には、「旅行代理店主催のカブトムシ採集ツアー」
等々、その他にも沢山のイベントに参加させて頂きました。
沢山のお客様と出逢い、色々なお話が出来た事、大変嬉しく思います。参加して下さいました全てのお客様に深くお礼を申し上げます。
そしてもう一つの楽しみ。
そう、群馬県でのクワガタ採集です。
群馬産ミヤマではこの69.4mmがMAX個体。
ノコギリでは70.3mmがMAX個体。
沢山のアカアシクワガタとも出逢えました。
念願のヒメオオクワガタ採集は叶いませんでしたが、アカアシクワガタが採れるポイントを開拓したことは大きかったと思います。
しかし約1ヶ月間の間、天候には恵まれませんでした。
来る日も来る日もずっと雨ばかりでした。
何でも記録的な長雨だったとか・・・。
ついてませんがこれも自然。
受け入れざるおえませんね。
このような感じで約1ヶ月あっという間に過ぎてしまいました。
雨の中、羽田空港を後にします。
上空も厚い雲に覆われていました。
地元、宮崎県に到着。
関東とは打って変わって快晴。気温もこの時は35℃。
出発前の東京都は12℃の差があると飛行機内でもアナウンスしていました。
今後1週間ほどは宮崎はずっと晴天らしいので、また採集に行ってみたいと思います。宮崎での採集は久しぶりなので今から楽しみです。(^^)
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先日の8/3に群馬県 高崎市のセキチュー矢中店にて、月夜野きのこ園主催の【カブトムシ・クワガタ大集合】のイベントが行われました。
メインは「虫くじ」の他には、「ふれあいコーナー」、「標本展示コーナー」、「世界の珍しい生きたクワカブの展示コーナー」、私Shihoの「昆虫採集動画スライド放送」等が行われました。
開店前から多くのお客様が虫くじのコーナーに参列。
まことにありがとうございます!(^^)
一等は黒いダイヤモンドと言われる国産オオクワガタの成虫ペア。
はずれは無し。はずれた場合は国産カブトムシのペアが当たります。
沢山のお子様が虫くじに挑戦されました。
こちらのお子様はアトラスオオカブトを当選!
おめでとうございます!!
こちらは「ふれあいコーナー」
ヘラクレスオオカブトの成虫♂♀と幼虫♂♀に直接触れて楽しむことが出来ます。もちろん写真撮影もOKです。
ヘラクレスの成虫を手に喜ぶ女の子と御家族。
ヘラクレスの幼虫を手に乗せる男の子。
この触れ合いコーナー。なかなかの人気で、開店から閉店まで人が途切れることがあまりありませんでした。やはり世界のカブトムシ、ヘラクレスオオカブトは大人気でした。
外国産のクワガタ・カブトムシの展示コーナー
こちらはアフリカのクワガタ。
タランドゥスオオツヤクワガタ。
漆黒の黒光りするボディがとても美しいクワガタムシです。
こちらはオーストラリアのクワガタムシ。
ニジイロクワガタです。
その名の通り、七色に輝くボディは圧巻の美しさです。
このような世界のクワガタ達を展示させて頂きました。
こちらは「世界の昆虫達の標本コーナー」
クワガタ、カブトムシは勿論、ハナムグリやタマムシ、カミキリムシ等様々な昆虫達の標本を展示させて頂きました。
画像は開店前の様子。
手前には見事なゴライアスオオハナムグリが見えます。
こちらは私Shihoの「昆虫採集動画スライド放送コーナー」
昨年TBSのNスタの特番で流れた動画を中心に、採集の動画を常時流していました。
この画像の時点では開店前でしたので、まだ誰もいませんが、沢山の方が見て下さいました。
本当にありがとうございます!(^^)
このような感じで、PM4時まで楽しくイベントを行い、セキチュー矢中店での月夜野きのこ園主催の【カブトムシ・クワガタ大集合】のイベントを無事終了させて頂きました。
お越しいただいた沢山の皆様、そしてご協力頂いたセキチューの社員の皆様、おかげさまで無事イベントを終了することが出来ました。本当にありがとうございました。
また機会が御座いましたら、その時はどうぞよろしくお願い申し上げます。
飼育日記担当:Shiho
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2017年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第21回目のご報告です。
今回の採集舞台は関東 群馬県です。
今回の記事は8/1の採集場面をまとめたものをご紹介したいと思います。
今回のターゲットはアカアシクワガタ!
アカアシクワガタ
【2015/8/22 宮崎県採集個体 ♂58mm】
どのようなクワガタか、簡単に説明すると、標高の高い場所に多く見られ、その名の通り、足が赤く長い。主に標高の高いヤナギの木やブナ林で多く見かけることが出来るクワガタです。
私が通う宮崎のフィールドでは、全くいないというわけではないのですが、標高が低い為、ほとんどお目にすることが出来ません。1~2年に1~2頭採れるかどうかという感じです。
しかし今滞在しているのは群馬県みなかみ。
ここは比較的標高が高いうえに、高い山がいくつかあります。
これは挑戦しない手はありません。
というわけで、今回はアカアシクワガタ狙いで採集に行ってきました。
その時の様子をご紹介したいと思います。
標高1500m付近にあるヤナギの群生。
これらの木を中心に枝に付くアカアシをまずはルッキングで探していきます。
探し回る事、1時間。
いましたっ!!
遂にヤナギの木に付くアカアシ発見!!
しかも♂♀ペアでいます。
慎重に採ってみると、
アカアシクワガタ♂46mm
アカアシクワガタ♀30mm
やりました!
目的達成に感無量です!!
アカアシクワガタはその名の通り、ひっくり返してみると、足の付け根とお腹が赤く色付いているのが特徴的です。
興奮冷めやらぬ中、さらに周りを見渡してみると、
あっ、ここにもいたっ!!
ここにもっ!!
ここにもペアで付いているっ!!
最初に見つけた♂♀ペアの周辺の木で面白いように続々とアカアシが見つかります!
道沿いのガードレールの下の方から伸びたヤナギの木。
このような細いヤナギの木の枝先にくっついているような感じで見つかります。
最初の1頭が見つかってから、約1時間ほどで、
沢山のアカアシクワガタをGETすることが出来ました。
合計で30頭位は採れたと思います。
このような感じで、アカアシクワガタ採集、大成功でした。
下は上記画像の動画様子です。
個体の雰囲気を味わえれば幸いです。
このあたりにはヤナギの木だけでなく、コナラやヤシャブシ等のクワガタが集まりやすい広葉樹木も沢山ありましたが、見つかったのは全てヤナギの木のみ。
宮崎とはまた違った感覚で、とても勉強になりました。
こちらに滞在中にあと1回は行ってみたいなぁ~と強く思いました。
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2017年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第20回目のご報告です。
今回の採集舞台は関東 群馬県です。
今回の記事は7/31の採集場面をまとめたものをご紹介したいと思います。
前回の採集より10日が経過してしまいました。
こっちでの仕事の忙しさと、関東地方の長雨の影響でなかなかタイミングがあいません。
それでも晴れ間を見つけて何とか決行しました。
群馬県に来て2回目の採集です。
では採集記事に行ってみたいと思います。
※撮影画像は一部持ち帰り後に撮影撮り直してご紹介しているものもありますのでご了承下さいませ※
7/31の採集。
ポイントの一つのヤナギの木に到着。
早速チェックしてみると、
いました、いました!
カブトムシとカナブン達です。
大きな立派なカブトムシです。
木を叩いてみると、
もう一頭、大型のカブトムシが落ちて来ました。
こちらは赤いボディ。美しいですね!
場所を移動して、
またやって来ました。
コナラ林です。
10日前はここでノコギリ70mm、ミヤマ69mmが採れました。
さぁ今日はどうでしょうか?
採集の様子は動画撮影しておりますので、こちら ↓ をご覧下さいませ。
では、採れた個体の一部をハイライトで・・
ミヤマクワガタ♂62mm
ノコギリクワガタ♂58mm
ミヤマクワガタ♂63mm
ミヤマクワガタ♀41mm
この♀は大型でした。
ミヤマクワガタ♂67mm
ミヤマクワガタ♂51mm
ノコギリクワガタ♂47mm
大型ノコギリが来ました。
ノコギリクワガタ♂68mmです。
動画内でノギス計測をしている個体です。
アゴもすらっと伸びていて美しい個体です!
今回の採集で採れた一番の大型個体。
ミヤマクワガタ♂69.3mmです。
こちらも動画内でノギス計測している個体です。
惜しくも70mmには届かず。
あと0.7mm足りませんでした。
このような感じで、今回の採集を楽しみました。
今回は残念ながら70mmUPの個体に出会うことは出来ず、しかし約2~3時間の採集で、約50頭程の虫達と出会うことが出来ました。
やはり70mmの壁は厚いですね。
でも久しぶりの採集だったので、とても楽しかったです。
また次回どんな虫達に出逢えるのか、とても楽しみです。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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先日の7/28~29に群馬県渋川市にある生産直売所「上州・村の駅」で月夜野きのこ園主催の虫くじイベントが行われました。
土日の2日間に渡って開催しましたが、天気はあいにくの曇り~雨模様。
当たりは国産オオクワガタや外国産クワガタ、カブトムシ。
外れは無しで、外れの場合は国産カブトムシの成虫ペアという内容で行われました。
その天気にも関わらず、開始前からお客様が集まってくれました。
子供達も早くくじを引きたくて待ちきれない様子。
いよいよ開始!
子供達が虫くじに挑戦!
雨にも拘わらず沢山の方が虫くじをひいて下さいました。
初日、まず最初に出た当たりは2等のセアカフタマタクワガタ!
ご当選、おめでとうございます!
そして、
次に3等のアトラスオオカブトが当選!
ご当選、おめでとうございます!
そして、ついに
午後イチで1等当選されたのはこのお子様。
見事、国産オオクワガタ成虫ペアをGET!!
当選した本人とご家族の皆様、驚いてらっしゃいました。
1等 ご当選、おめでとうございます!!
このような感じで2日間に渡り虫くじイベントを行いました。
悪天候の中、何かとご不便な点もあったかと思います。
お越し頂いたお客様、本当にありがとうございました。
また機会が御座いましたら、その時はまたどうぞよろしくお願い申し上げます。
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2017年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第19回目のご報告です。
今回の採集舞台は関東 群馬県です。
今回の記事は7/21の採集場面をまとめたものをご紹介したいと思います。
では採集記事に行ってみたいと思います。
7/21の採集。
イベントの準備や開催等で忙しく、なかなか採集に行けずにいましたが、今回、群馬に来て3日目にして初めての野外採集。
前回6月に来た時は寒さと雨のせいで、採集数0。
今回は前回のリベンジ採集です。
採集ポイントの一つ、コナラ林に到着。
ここ群馬県みなかみ町地域では、クワガタ採集するにあたり、このコナラの木がクワガタを採る有力木になります。
ハルニレが有力木である宮崎県で採集とはまた少し勝手が違ってきますが、このコナラの木達をかたっぱしから叩いていきます。
※撮影画像は一部持ち帰り後に撮影撮り直してご紹介しているものもありますのでご了承下さいませ※
早速、来ました。
ミヤマクワガタ小型個体(サイズ未計測)
ミヤマクワガタ♂65mm
次々と落ちて来ます。
おお、これはデカいっ!!
持ち帰り後、計測すると、
ミヤマクワガタ♂69.4mm
惜しい!大台の70mmまであと0.6mm。
とても綺麗で立派な大型個体です。
そして次の大物は、
来ました!
これは見た瞬間70mmオーバーの予感がした個体。
持ち帰り後の計測で、
ノコギリクワガタ♂70.3mm
やりましたっ!!
私の群馬県初の70mmUPノコギリです。
昨年来た時にはミヤマクワガタの70mmUPは採集出来ましたが、ノコギリクワガタの70mmUPは採集出来ませんでした。
今年、遂にリベンジ達成です!
採集の様子については、動画を撮影しましたので、そちらをご覧下さいませ。
そして、
こんな感じで沢山採ることが出来ました。
100頭程は採れていると思います。
如何でしたでしょうか?
やはり6月に来た時は違い、クワガタ、カブトムシも沢山出て来ていました。
さらにいきなりノコギリクワガタの70mmUPも採れたので言うこと無しです。
群馬県での7月に入っての採集は大成功でした。
なかなか他のイベントなどの仕事も入って採集に行けていませんが、また次回どんな虫達に出逢えるのか、とても楽しみです。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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先日の7/22~7/23の二日間に渡って、群馬県のnorn(ノルン)スキー場にて、月夜野きのこ園主催で「世界のクワガタカブト大集合」イベントを開催しました。
イベント当日は残念ながら雨。
その雨にも関わらず、たくさんのお客様がご来場して頂けました。
オープンと同時にお客様がまっ先に向かったのは「虫くじ」
一回500円で、一等はヘラクレスオオカブトが当たります。
毎回そうですが、やはりこの虫くじが今回も一番人気でした。
その他にも、展示用生体販売や、
飼育用品の販売も沢山行われました。
開場は人人で溢れかえり、大変な混雑!
何かと手狭で窮屈な思いをさせたようで申し訳ございませでした。
オープン早々に、虫くじで2等のマンディブラリスフタマタクワガタを見事当てた男の子。
おめでとうございます!!
こちらは「ふれあいコーナー」
ヘラクレスオオカブトの成虫と幼虫に直接触わって楽しむことが出来ます。
このコーナーがとても大人気で、触れ合いたい子供たちが続出!待つのに列が出来る程でした。
ホールでは、土日に昆虫教室が開催!
土曜日は私、Shihoの「昆虫採集&飼育教室」
クワガタカブトムシの採集方法や、クワガタを捕まえた後の幼虫を取る楽しみ、産卵セットの方法を実演を交えてご紹介しました。
日曜日はカブトムシゆかりさんの「昆虫教室」
クワガタ、カブトムシは勿論、様々なジャンルの昆虫たちのお話をクイズを交えながら熱弁して頂きました。
昆虫クイズに正解した方にはオリジナルのクワカブオブジェをプレゼント!
皆さんとても喜んでおられました!
こちらは標本のコーナー。
国内&世界の珍しい昆虫たちの標本に皆様熱心に見入っておられました。
開場の外の広場では、美味しいハンバーガーや、イチゴ100%のかき氷「雪いちご」等など、美味しいフードメニューを楽しむことが出来ました。
このような感じで、2日間、イベントを開催させていただきました。
最後は月夜野きのこ園スタッフ全員とカブトムシゆかりさんと一緒に記念撮影!
ともあれ、2日間無事終了することが出来ました。
今回のイベントは、あいにくの空模様で、土曜日は午後から雨、日曜日は一日中雨という悪天候になりましたが、それでも2日間で2500人の方にご来場して頂けました。
皆様とご一緒に楽しむことが出来て、本当に良いイベントになりましたことを深くお礼申し上げます。
また来年もお会いしましょう!
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