
2015年、野外採集方法シリーズ、今日は本土産カブトムシの採集方法をご紹介します。
※年々温暖化などの気象現象の変化などで虫の活動分布や時期なども微妙に変化が起こってきていると思います。採集方法のデータは前年度の採集データを基に記載しております。
採集方法シリーズは毎年掲載していくつもりですが、それゆえ毎年微妙にデータにズレや追記説明が加わっていきますことをご了承下さいませ。
【飼育種】
和名:カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus
あくまで私の採集方法になりますが、どのようにして採集出来るのか、 紹介してみたいと思います。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)
【採集時期】
7月中旬~9月中旬
※ベストシーズンは7月下旬~8月中旬
【採集場所】
沖縄、南西諸島などを除く、ほぼ全国に生息。平地性が強く、ほんの少しの雑木林が集まった所でも生息している場合があります。
また♂♀共に飛翔性が高く、灯火に非常に集まりやすい習性があります。裏山があるコンビニやガソリンスタンド、道端の自動販売機の光にもよく飛んできます。
【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレ、タブ、ヤナギなど(※地域によって変わると思います)
【本土産カブトムシのいそうな場所】
標高の低い雑木林、近くに川や堆肥場などがあると更に良い
【採集方法】
樹液を舐めているのを直接採る採集が主です。
また飛翔性も非常に高いので灯火採集も有効的です。
【採集する時間帯】
基本的には早朝(薄暗い内)~夜間(日が沈んでから)
だだし、薄暗い雑木林では昼間でも活発に活動します。
【採集道具】
私は本土産カブトムシを採る時は一応以下のものを使用してます。
懐中電灯:カブトムシの場合、暗い時間帯や暗い場所にいる場合が高いので、ライトは必需品です。
脚立:高い樹に登るには必需品ですが、カブトムシは振動を感じるとすぐ飛んでしまったりするので必要性はまぁまぁといったところでしょうか。。。
網:伸縮出来そうな比較的長めの網がベスト
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。ルッキング採集の場合には必需品。
樹の高い位置に掴まっている本土カブトムシを採集するにはこの道具を使用しています。木々をすり抜けてターゲットの近くまで行ったら、思い切ってかぶせて網の中に掴まらせます。一度網を掴めば結構しっかりとしばみついてくれるので、あとはゆっくりと網を戻すだけです。
採集ケース:ルアーケース
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利ですが、本土産カブトムシの場合、クワガタと違い体高や体格が大きいので大きめのルアーケースではないと入りません。またカブトムシはクワガタよりもかなり激しく動き回るので、複数頭を同時にルアーケースに入れることはなかなか難しいです。ルアーケースを使用する場合は、大きめの深いマスがあるサイズを用意したほうが良いでしょう。
採集ケース: 飼育ケース
私の場合、カブトムシの場合はクワガタのようにルアーケースではなく、こちらのケースを主に使用します。理由は捕まえた際に入れるのが楽だからです。複数頭入れるわけですから、喧嘩などをしないようにマット3割まで入れ、あとはとまり木や落ち葉などをいれて個体の接触を減らすと喧嘩も減らすことが出来ます。とまり木や落ち葉などがない場合は、新聞紙を手のひらサイズにちぎって丸めたものを複数入れると良いですよ。私はよくこの方法を使用します。
【その他の採集のやり方】
あくまで私のやり方ですが、まず樹を見てルッキングで直接採れるところは手、網などで採集します。それでも採れない位置にいる時や、もういないと思っていてもまだ見えない位置にいる場合があります。
その場合私は大型のライト(光が強ければ強いほどよい)を用意し、樹の上部を照らしたまま樹を蹴ります。そうすると振動にびっくりしたカブトムシが飛び立ち、そして更に今度は光のある方向に向かってくることがあります。カブトムシが飛び立った場合、かなりの羽音がするのでよく分かります。後はライトの光で後を追い、光で誘導して自分の手元や足元まで誘い落とす・・・といったようなやり方を良くします。あくまで私のやり方ですが、これが結構有効な時があります。
如何でしょうか?上記が本土産カブトムシを採集する際の私のやり方です。本土産カブトムシはクワガタシーズンが一段落した頃から始まります。そしてその期間はとても短く、成虫寿命はとても短い種です。クワガタより容易に見つけられ、個体数もとても多いです。とても格好良いですので、今年は是非採集してみてはどうでしょうか?(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2015年野外採集方法シリーズ、本日は本土ヒラタクワガタの採集方法についてご紹介したいと思います。
※年々温暖化などの気象現象の変化などで虫の活動分布や時期なども微妙に変化が起こってきていると思います。採集方法のデータは前年度の採集データを基に記載しております。
採集方法シリーズは毎年掲載していくつもりですが、それゆえ毎年微妙にデータにズレや追記説明が加わっていきますことをご了承下さいませ。
【飼育種】
和名:本土ヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus
あくまで私の採集方法になりますが、どのようにして採集出来るのか、 紹介してみたいと思います。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)
【採集時期】
5月上旬~10月上旬
ベストシーズンは6月上旬~7月下旬
【採集場所】
南西諸島を除く西日本を中心に多く生息しております。近年では温暖化の影響もあり関東地方でも見かけることが徐々に多くなっているようです。標高の低い平地に近い所に多く生息しておりますが、地域によっては比較的高地にでも生息しています。
【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)
【本土ヒラタクワガタのいそうな場所】
本土ヒラタクワガタの場合、多くは夜活動しますが、昼間でも薄暗い場所などでは活動します。樹のウロや樹皮裏を中心に潜んでいますが、枝先や樹の幹などにぽつんと付いている事もあります。
また大型の♂個体は大きめのウロに♀を伴って入っている場合が多いです。一匹の大型の♂に複数の♀が一緒に入っているのもよく見かけます。私が過去に見た中では65mm程度の♂1頭と♀8頭が同じウロの中にいたことがあります。まさにハーレム状態でした。やはり強い♂にはそれなりに力があるということでしょうか・・・。
【採集方法】
ルッキング(目で見て採る)採集、蹴り採集(木を蹴って落とす)
灯火採集(光に集まってきたのを採る)。
樹の穴(ウロ)から棒などを使って掻き出す採集方法。
樹の皮に潜んでいるのを採る採集方法。
私の場合、ほとんどが樹の穴(ウロ)か樹皮の裏側から掻き出す採集方法です。
ポイント:樹皮裏やウロを見るとき、既に道具を準備して、ウロを覗いた瞬間に逃げ道を遮断する事が大事です。
ウロの中はかなり深くなっていることが多いので、逃げられたらしばらくは出てきません。迅速さが命です。
後は蹴り採集。大型の個体は樹につかまる力も強いので、がっちり樹に掴まれたらなかなか落ちてきません。
灯火採集でも採れることはありますが、あまり飛翔性が高くないので効率はよくありません。大型♂の飛翔はとても低く、小型タイプが多いです。
【採集する時間帯】
基本的には早朝(薄暗い内)~夜間(日が沈んでから)。薄暗い場所ならば昼間でも結構採れることが多いように思われますが、夜間に活動が活発になる傾向が強いです。
【採集道具】
私は本土ヒラタクワガタを採る時は一応以下のものを使用してます。
網:伸縮出来そうな比較的長めの網がベスト
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。樹の高い所にいた場合に使用する。ルッキング採集の場合には必需品。
懐中電灯:周りが薄暗い時や草むらに落ちた時などの必要
ヘッドライト:木の上に登る時はこの手のライトが便利。
手が塞がる事が多いので。
通称:掻き出し棒:これで樹のウロの中を探ります。大型のヒラタは大抵ウロの中にいることが多いので、ヒラタ採集においてはこれは必需品です。
ピンセット:掻き出し棒との連携で使います。掻き出し棒で顎にひっかけて引っ張り、ピンセットで掴む・・・。あまり強く掴むと顎が折れてしまう事があるので注意!
脚立:高い樹のウロを見る際に登るに必需品。
採集ケース:ルアーケース
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。
採集ケース: 飼育ケース
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね。
【その他の採集のポイント】
本土ヒラタクワガタの場合、前述でも書いたように樹のウロや樹皮裏にいる事が多いので意外に雨の日でも潜んでいます。
静かに近づき、サッとライトを当て、サッと逃げ道を塞ぐ・・・。これが私個人の本土ヒラタクワガタ採集のポイントです。また物音にも意外に敏感なので目的の場所に近づく際にはなるべく静かに近づくようにしましょう。
上記が私が本土ヒラタクワガタを採集するときに注意して行う事項です。最近ではなかなか大型の個体を見る機会が減ってきているように思います。でもそれゆえ、大型を採集出来た時の喜びは感動ものです。さぁ、皆さんも今年は本土ヒラタクワガタを捕まえてみましょう!!(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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GWも明けましたね。皆さん良い休日をお過ごしになられましたでしょうか?今日も紹介していきます、野外採集の方法、今回は国産アカアシクワガタの採集方法ご紹介したいと思います。
【個体参考例:アカアシクワガタ♂】
【飼育種】
和名:国産アカアシクワガタ
学名:Dorcus rubrofemoratus
産地:日本
あくまで私の採集方法になりますが、どのようにして採集出来るのか、紹介してみたいと思います。(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)
【採集時期】
5月下旬~9月下旬、ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。
【採集場所】
東日本以北に多く生息し、ある程度標高がある高所に生息、広葉樹が広がり、近くに川(水辺)が流れているような場所が好ましい
【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレ、ヤナギなど(※地域によって変わると思います)
【国産アカアシクワガタのいそうな場所】
国産アカアシクワガタの場合、細い木の枝等に掴まっている事が多いです。昼間は日差しを避ける為、葉の影などに潜んでいるようです。
【採集方法】
ルッキング(目で見て採る)採集、蹴り採集(木を蹴って落とす)灯火採集(光に集まってきたのを採る)があります。
私の場合、ほとんどが蹴り採集ですが、地域によっては灯火採集でかなり集まってくるところもあると聞きます。
蹴り採集の場合のやり方として、一発目の蹴りは結構重要です。最初の蹴りでがビックリして足を縮めて落ちてきます。2回目以降の蹴りでは、今度は逆に落ちまいとしがみつくのでなかなか落ちにくくなります。アカアシクワガタは手が長く樹につかまりやすい体型をしておりますので、一度樹にしがみついたらなかなか落ちない事も多いです。樹の隙間をじっくり見て探すルッキング採集も有効だと思います。
また地域によっては灯火採集でもよく取れるところもあるようです。各種クワガタの中でも飛翔性は高いように思われます。
【採集する時間帯】
基本的には早朝~午前中が私的にはベスト。蹴り採集時には落ちてくる場所が見えることが必須条件。暗くなると厳しくなる。後は、夕方~夜間。こちらは灯火採集に向きます。アカアシクワガタは♂♀共に比較的小型なタイプなので、♂♀共によく飛翔するようです。
【採集道具】
私はアカアシクワガタを採る時は一応以下のものを使用してます。ほとんどが蹴り採集、もしくは灯火採集なので、ヒラタなどを採集する時に使用するウロ採集などに使用する掻き出し棒やピンセットなどは使用しません。
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。ルッキング採集の場合には必需品。
※あくまで私の採集方法ですが、アカアシクワガタの場合、この網はとても重宝します。枝先や枝分かれの所にくっついていることが多いので、狭い隙間に入り込めるこの網は私の必需品です。
また大きい網で捕獲する場合は、くっついている樹の下に網を受け皿のようにして置き、その上で網のへりで樹を揺すります。そうすれば振動を感知したアカアシが落ちてきて下にある大きな網に入る・・・そういう採り方をすれば良いかと思います。
懐中電灯:周りが薄暗い時や草むらに落ちた時、枝の間をルッキングする時などに必要
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね
【その他の採集のポイント】
風が強い日は採集が難しいです。強い風が吹くとアカアシクワガタはその長い足で木にしっかりとしがみつくので木を蹴ってもなかなか落ちてきません。後、雨が降っている時&降った直後も難しいです。理由は木を蹴っても葉や枝に残っている雨粒が無数に落ちてきて、どれがクワガタかどうか判断がしずらい時があります。
上記が私がアカアシクワガタを採集するときに注意して行う事項です。如何でしたでしょうか?国産アカアシリクワガタ。山地性が強く、通常平野部ではなかなか見かけることが出来ないクワガタですが、なかなか味があるクワガタです。皆さんも今年は是非国産アカアシクワガタの採集にチャレンジしてみませんか??(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2015年野外採集方法の紹介も、もうあとわずかとなってきました。今日は本土ノコギリクワガタの採集方法をご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:国産ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus inclinatus
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)
【採集時期】
5月下旬~9月下旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。
【採集場所】
平地に近い所に多い、ただ高所でも生息。近くに川(水辺) が流れているような場所が好ましい
【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)
【ノコギリのいそうな場所】
ノコギリの場合、上記画像のように木の枝に掴まっている事が多いです。
昼間は日差しを避ける為、葉の影などに潜んでいるようです。
木の太さは細くても太くても、どちらもいるようです。すっごく細い背丈位の木でもいることがあります。
【採集方法】
ルッキング(目で見て採る)採集、蹴り採集(木を蹴って落とす)
灯火採集(光に集まってきたのを採る)があります。
私の場合、ほとんどが蹴り採集です。
ポイント:一発目の蹴りは結構重要です。
最初の蹴りでノコギリがビックリして足を縮めて落ちてきます。
2回目以降の蹴りでは、今度は逆に落ちまいとしがみつくので
なかなか落ちにくくなります。大型の場合、一度しがみついたらなかなかおちないのでご注意を。
後、ノコギリは灯火採集でも良く取れます。
クワガタの中では一番飛翔性が高いように思われます。
昔はかなりの数のノコギリを灯火で捕獲した事があります。
【採集する時間帯】
基本的には早朝~午前中が私的にはベスト。
蹴り採集時には落ちてくる場所が見えることが必須条件。暗くなると厳しくなる。
後は、夕方~夜間。こちらは灯火採集に向きます。ただ超大型の飛来はまれ。♀が多いです。
【採集道具】
私はノコギリを採る時は一応以下のものを使用してます。
ノコギリとミヤマは同じ道具ですね。
網:伸縮出来そうな比較的長めの網がベスト
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。ルッキング採集の場合には必需品。
採集ケース:ルアーケース
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね
【その他の採集のポイント】
風が強い日は採集が難しいです。
強い風が吹くとノコギリは木にしっかりとしがみつくので木を蹴ってもなかなか落ちてきません。
後、雨が降っている時&降った直後も難しいです。理由は木を蹴っても葉や枝に残っている雨粒が無数に落ちてきて、どれがクワガタかどうか判断がしずらい時があります。
上記が私がノコギリを採集するときに注意して行う事項です。
如何でしたでしょうか?本土ノコギリクワガタ。よく見かける一般的なクワガタですが、70mmUPを超える個体はとても迫力があります。のぜひ 皆さんも今年は本土ノコギリクワガタの採集にチャレンジしてみませんか??(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2015年度野外採集方法シリーズ、今回はいよいよ本土産ミヤマクワガタの登場です。
まずは本土産ミヤマクワガタの紹介です。
【飼育種】
和名:本土産ミヤマクワガタ
学名:Luxanus maculifemoratus
生息地:日本
本土産ミヤマクワガタ、昔から私が憧れる私的に国内ナンバーワンのクワガタムシです。山地性が強く、山手の少し標高が高い場所に生息しています。
私も子供の頃は採集場所は平野部に近い場所だったため、ほとんど見かけることがありませんでした。大人になり車で自ら行動出来るようになってから多く採集出来るようになりました。
では今からどのようにして採集出来るのか、 紹介してみたいと思います。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)
【採集時期】
5月下旬~10月上旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。過去にですが、10月の肌寒い時期に交尾しているペアを捕まえた事もありますが、それはまれな話。7月が一番多いように感じられます。
【採集場所】
近くに川(水辺)が流れている、少し高所(標高が)に近い山手
上記の画像は標高300mm位の山間部。このような場所ではよくミヤマを見かけます。
【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)
【ミヤマのいそうな場所】
ミヤマの場合、木の枝に掴まっている事が多いです。
昼間は日差しを避ける為、葉の影などに潜んでいるようです。
木の太さは細くても太くても、どちらもいるようです。すっごく細い背丈位の木でもいることがあります。
ピンボケですみませんが、ニレの枝に捕まっているミヤマクワガタ♂の画像です。このミヤマは地上より2mほどの高さの枝下にいました。
【採集方法】
ルッキング(目で見て採る)採集、蹴り採集(木を蹴って落とす)
灯火採集(光に集まってきたのを採る)があります。
私の場合、ほとんどが蹴り採集です。
ポイント:一発目の蹴りは結構重要です。
最初の蹴りでミヤマがビックリして足を縮めて落ちてきます。
2回目以降の蹴りでは、今度は逆に落ちまいとしがみつくので
なかなか落ちにくくなります。大型の場合、一度しがみついたらなかなかおちないのでご注意を。
【採集する時間帯】
基本的には早朝~午前中が私的にはベスト。
蹴り採集時には落ちてくる場所が見えることが必須条件。暗くなると厳しくなる。
後は、夕方~夜間。こちらは灯火採集に向きます。ただ超大型の飛来はまれ。♀が多いです。
【採集道具】
私はミヤマを採る時は一応以下のものを使用してます。
網:伸縮出来そうな比較的長めの網がベスト
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。ルッキング採集の場合には必需品。
懐中電灯:周りが薄暗い時のルッキングや草むらに落ちた時などの必需品!
採集ケース:ルアーケース
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね
【その他の採集のポイント】
風が強い日は採集が難しいです。
強い風が吹くとミヤマは木にしっかりとしがみつくので木を蹴ってもなかなか落ちてきません。
後、雨が降っている時&降った直後も難しいです。理由は木を蹴っても葉や枝に残っている雨粒が無数に落ちてきて、どれがクワガタかどうか判断がしずらい時があります。
上記が私がミヤマを採集するときに注意して行う事項です。
如何でしたでしょうか?本土ミヤマクワガタ、本当に格好がよいクワガタですよ。70mmUPの個体が採集出来た時は本当に感動ものです!!ぜひ 皆さんも今年は本土ミヤマクワガタの採集にチャレンジしてみませんか??(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、 木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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5月に近づき、だんだんと暑い日が増えてきたような感じがします。皆さんは夏の暑い日の管理温度の対策はどうしてらっしゃいますか?
クワカブを飼育するのは主に室内だと思いますが、日本の夏の室内温度は本当に暑く、日中誰もいない中窓を閉め切っていると軽く40℃を越していきます。場合によっては50℃近くなることもあるかもしれません。こんな中、クワカブを管理するのはとても大変ですよね。
日本のクワカブならまだ耐えうる力もあるかもしれませんが、外国産のクワカブにとって温度が合わない環境で過ごすのはかなり厳しいものがあります。また虫だけで なく、菌糸ビン飼育やマット飼育をする場合も注意が必要です。高温状態を続けると菌糸の劣化やマットの再醗酵による温度上昇が生じる場合があります。
飼育するクワカブを少しでも快適に管理してやる為には、管理者となる人間の工夫が絶対不可欠となってきます。あくまで私、Shihoの考えですが、虫飼育に適度な温度帯は夏場の場合~28℃位までだと思っています。(勿論虫の種類によってはもっと低い場合もあります)
今日はこの暑い夏の温度に対してどのように工夫すれば乗り切ることが出来るのかをちょっとアイディアを出しながらご紹介してみたいと思います。
夏の温度管理対策の例
・エアコンでの管理方法
この方法は私が思う一番ベストな方法です。しかしコストが割高になる、家族の理解など、なかなか問題があり、そうそう容易に実行出来るものではありません。
・小スペース間における簡易冷房による管理方法
簡単に言うと、ガラス温室やメタルラックなどの空間を小型冷却装置によって冷やす方法です。小型冷却装置自体は少々割高ですが、電気代がエアコンと違いそこまでかからない利点があります。ただし、飼育スペースはそこまで広くありません。
・冷蔵庫に手を加えて冷却装置として使用する管理方法
専用の小型冷却装置が見つからない場合、少々手が必要ですが、冷蔵庫を使用する手もあります。冷蔵庫の扉を外して冷蔵庫ごとその管理する空間に入れてしまうやり方です。大きな冷蔵庫を使用すればそれだけ大きなスペースを冷却することも可能かと思います。
・衣装ケースや発泡スチロールなどの中でも保冷材交換
大型の発泡スチロールや衣装ケースなどに、市販の保冷剤や、ペットボトルに塩水などを入れ、凍らせたもの等や保冷材などを入れて、交換しながら保冷する方法。この方法はお手軽ですが、常に冷却材の持ち具合を気にしておかなければなりません。夏の特に暑い日などは一日に何度も交換が必要になるでしょう。使用するケースは衣装ケースよりは発泡スチロールの方が効果が高いです。
・扇風機を回し続ける方法
その名の通り、飼育しているスペースに扇風機を回し続けて少しでも風通しをよくしてやる方法です。ただ溜りうる熱は拡散出来るのかもしれませんが、元々の室内の温度が高い為、そこまでの効果は期待出来ないと考えます。扇風機を回すならば、出来れば窓を開けて通気が抜けるような状態で回すと少しは効果もあるのではないかと思います。
・水槽などの大きな容器に水を入れ、その中で管理する方法
この方法は一部の方達の間では昔から実行されていた方法です。私の知人にもこの方法を試して管理されていた方が何人かいます。気温より水温の方が温度変化が少ないと考えた方法です。
水槽などに水を貼り、その中に幼虫が入った菌糸ビンやマットビンなどを8分目位まで入れ片口まで水につかるようにして管理する方法です。主に幼虫管理で使い、ケースが浮いてしまう成虫管理にはちょっと不向きかと思います。
如何でしょう?
夏の暑さ対策方法、いくつか例を挙げてみましたが、どれも一長一短がありますよね。上記に挙げたのはほんの一例だと思います。もっと他にももっと有効的な方法があると思います。
野外にいる生き物、ましてや海外に住んでいる生き物を異なる環境下で飼育するのはとても難しい事だと思います。虫の立場に立ち、どうやったら快適に過ごさせてやる事が出来るか・・。それを工夫して考えるのも、また昆虫飼育の醍醐味ではないでしょうか。皆さんも色々と工夫をして暑い夏を乗り切って下さいませ。(^^)
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先日よりご紹介している野外採集方法シリーズ、今日は本土ネブトクワガタの採集方法についてご紹介してみたいと思います。
まずは本土ネブトクワガタがどんなクワガタなのか、画像をご紹介してみたいと思います。
【飼育種】
和名:本土産ネブトクワガタ
学名:Aegus laevicollis
産地:日本国本土
本土ネブトクワガタ、体長は小さいものだと10mmUP、大きいものでも30mm少しという大きさのクワガタです。身体は小さいものの大型の個体、大歯が出ている個体は顎にとても迫力があり、またバランスも取れていて非常に格好が良いです。
その小ささと、局所的な生息場所ゆえ一般的にはあまり知られておらず、人気もそこそこですが、もしオオクワガタやヒラタクワガタ並みのサイズがあれば間違いなくかなりの人気種になっているであろうと思わせる、そんなクワガタです。
では今からどのようにして採集出来るのか、 紹介してみたいと思います。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)
【採集時期】
4月下旬~9月下旬
(※地域によって差があります)
ネブトクワガタも比較的早い時期から活動している事があります。地域や環境にはよりますがGWのころには見かけることが出来るかもしれません。
【採集場所】
一般的な平地の雑木林などではなく、少し山手の方に入った所に見られます。
基本的には小さな浅い穴(ウロ)やに樹皮の裏などに居る事が多いです。後、 木の根元辺りにポツンと付いていることもしばしば・・・ 。 樹液がかなり出ている泥状の所に潜んでいます。(下記画像参考)
例1:上記の様に樹液が集まって濁っているような所についている事が多いです。
例2:上記はコクワガタですが、こういう所にネブトクワガタもよく見かけます。
【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)
【採集方法】
樹の穴(ウロ)から棒などを使って掻き出す採集方法。
樹の皮に潜んでいるのを採る採集方法。
後は樹の幹などにポツンとついている場合もある。
ネブトクワガタ場合、ほとんどが樹の穴(ウロ)や木の樹皮裏から採取する採集方法です。
あくまで私個人ですが、灯火採集では捕まえた事がありません。
【採集する時間帯】
基本的には早朝(薄暗い内)~夜間(日が沈んでから)。薄暗い場所ならば結構いつでも採れますが、夜間に多いようです。
【採集道具】
私はネブトクワガタを採る時は一応以下のものを使用してます。
懐中電灯: ウロの中や樹皮裏を照らす必需品。周りが薄暗い時や草むらに落ちた時などの必要
通称:掻き出し棒:これで樹のウロの中や樹皮裏を探ります。これは絶対必需品!
ピンセット:掻き出し棒との連携で使います。掻き出し棒で顎にひっかけて引っ張り、ピンセットで掴む・・・。あまり強く掴むと顎が折れてしまう事があるので注意!
採集ケース:ルアーケース
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね
【その他の採集のポイント】
ネブトクワガタの場合、前述でも書いたように樹のウロや樹皮裏にいる事が多いので雨の日でも潜んでいます。
穴にいる時は静かに近づき、サッとライトを当て、サッと逃げ道を塞ぐ・・・。でないと奥に逃げてしまいます。
これが私個人のネブトクワガタ採集のポイントです。結構音や振動などには敏感なので採集場所に近づいたら迅速に行動しましょう。
上記が私がネブトクワガタを採集するときに注意して行う事項です。
ネブトクワガタはあまり数的にはそう見かけないクワガタだと思いますが、 いる所には集中しているような傾向があります。
冒頭でも書きましたが、♂は30mmを超えると格段の迫力が増します。最近は大歯型もあまり見かけなくなってきておりほとんどが10mmUPの小歯型が多いです。
それと私だけかもしれませんが、♀個体はなかなか見つけるのが難しいです。いる所にはいるのかもしれませんが、私が採集する時には圧倒的に♂が多く、比率的に言ったら5:1、いや7:1の割合位で♀がいません。もし♀が採集出来ましたら、ブリードして繁殖してみるのも面白いと思います。
如何でしたでしょうか?本土ネブトクワガタ、本当に格好がよいクワガタですよ。 皆さんも今年はネブトクワガタ採集にチャレンジしてみませんか??(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、 木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
使用したアイテム

最近は寒くなったり暑くなったりと本当に変な日が繰り返し起きていますね。4月も半ば過ぎてもうすぐゴールデンウィーク、この頃になると暖かい地域では既に一部のクワガタ達が動き始めている場合もあります。考えられるのは、国産オオクワガタ、コクワガタ、そしてスジクワガタ、ヒラタクワガタでしょうか・・・。
今日は今年度(2015年)の野外採集方法シリーズ第3弾、本土産スジクワガタの採集方法についてご紹介してみたいと思います・
【飼育種】
和名:スジクワガタ
学名:Dorcus striatipennis
スジクワガタ、見た目はとてもコクワガタに似ており、大きさも若干コクワガタよりも小さめの個体が多い真っ黒なクワガタです。いる所にはいるクワガタですが、局所性もあり、いざ探してみるとなかなか採集が難しいクワガタでもあります。基本的には樹の小さな穴や樹皮の裏側でよく見かけます。樹液がダラダラでている所で結構見かけ、樹液まみれで見つけることも多いです。
スジクワガタ♂は大型個体になると大アゴの内歯の形状が斧状になりとても格好が良いです。♀の方は小さく背中にははっきりとした縦筋が見えます。小さな♀だと一見本土ネブトの♀と見間違える可能性もあります。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)
【採集時期】
4月下旬~10月下旬
スジクワガタもオオクワガタやコクワガタと同様に活動し始める時期は意外と早めの場合もあります。
【採集場所】
少し山の方に入った所に見られます。
基本的には木の穴(ウロ)に居る事が多いですが、 大きいウロにはヒラタなどの大型種が居てなかなか入れません。 小さなウロや木の樹皮の裏などに居る事が多いです。後、 木の根元辺りにポツンと付いていることもしばしば・・・。灯火採集ではあまり見かけたことはありません。
【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)
【スジクワガタのいそうな場所】
スジクワガタの場合、大体は夜活動しますが、数が多い為昼間でも活動は盛んです。
先にも書きましたが、木のウロや樹皮の裏側、木の幹元、など。
こんなかんじで樹液がドロドロになっている所でよく見かけます。またこのような場所では本土ネブトもよく見かけることが多いです。
【採集方法】
樹の穴(ウロ)から棒などを使って掻き出す採集方法。
樹の皮に潜んでいるのを採る採集方法。
スジクワガタ場合、ほとんどが樹の穴(ウロ)や木の樹皮裏から採取する採集方法です。
灯火採集では捕まえた事がありません。
【採集する時間帯】
基本的には早朝(薄暗い内)~夜間(日が沈んでから)。薄暗い林の中ならば結構いつでも採れますが、基本的には夜間に活発に活動します。
【採集道具】
私はスジクワガタを採る時は一応以下のものを使用してます。
通称:掻き出し棒:これで樹のウロの中や樹皮裏を探ります。必需品!
ピンセット:掻き出し棒との連携で使います。掻き出し棒で顎にひっかけて引っ張り、ピンセットで掴む・・・。あまり強く掴むと顎が折れてしまう事があるので注意!
採集ケース:ルアーケース
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。
採集ケース: 飼育ケース
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね
【その他の採集際ののポイント】
スジクワガタの場合、前述でも書いたように樹のウロや樹皮裏にいる事が多いので雨の日でも潜んでいます。スジクワガタ自体がかなり小型なので、モタモタしていると穴の中に入って逃げられてしまう場合があります。静かに近づき、サッとライトを当て、サッと逃げ道を塞ぐ・・・。これが私個人のスジクワガタ採集のポイントです。
如何でしたでしょうか?上記が私がスジクワガタを採集するときに注意して行う事項です。スジクワガタはコクワガタに似ているものの、あまり数的にはそう見かけないクワガタだと思います。ほとんどが木の小さなウロか樹皮裏、木の幹に居て、あまり木の高い場所では採った事がありません。なので脚立もそう必要ないでしょう。
今年小さなクワガタを採集しましたら、よーく体を見てみてください。コクワガタかと思っていたものが実はスジクワガタだったりするかもしれません。大型のスジクワガタはなかな採集も難しいので採れたら喜びもさらに増すはずですよ。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
使用したアイテム

先日、お客様とお話ししている際に以下のような質問を受けました。
ゴロファ・テルサンデールの飼育方法を教えてほしいです。
ゴロファ、テルサンデール!いやぁ懐かしい!私は基本的にゴロファカブトが大好きですが、テルサンはそのゴロファの中でもベスト3に入るほど好きなゴロファ種でした。小型のゴロファ種ですが♂は漆黒のボディ、頭角の発達は素晴らしく、パッと見ただけではゴロファ種とはとても思えない格好をしています。過去に沢山飼育していたのを思い出します。
今日は久しぶりにゴロファ・テルサンデールの飼育方法をご紹介してみたいと思います。
【飼育種】
和名:ゴロファ・テルサンデールタテヅノカブト
学名:Golofa tersander
産地:メキシコ
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】完熟マット、黒土マット、きのこマット
【設定温度】20~25℃前後
【えさ交換回数】途中1回
【お勧めの飼育容器】500~800cc程度
【羽化までにかかる大体の時間:25℃前後管理下】
♂:初令投入して~約10ヶ月
♀:初令投入して~約9~10ヶ月
※管理温度&飼育エサ、また幼虫の大きさによって羽化までの時間帯は異なります。
ゴロファ・テルサンデール(通称=テルサン)の幼虫飼育は とても容易です。基本的にマット飼育、よく熟した黒土や完熟マットでも良し、栄養価の高いきのこマットでもどちらでも飼育は可能でした。どのマットを使用しても♂の頭角は結構立派な長角で羽化してきた記憶があります。
エサ交換はマットの劣化などを考慮し、途中1回ほど交換していますが、小型種なのでさほど食が多いわけではないので、糞もあまり目立ちません。私は一応念のために一回の交換をしていましたが、マットの状態次第では交換なしでも羽化が可能だと感じました。
<産卵方法>
次に産卵方法のご紹介をします。
【お勧めのマット】完熟マット、黒土マット
【お勧めの容器】クリーンケースM~L
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面5割程度固く詰めて上部5~8センチはフンワリと。
【設定温度】25℃前後
産卵セットを組む手順をご紹介します。
セット方法を図示するとこのような感じです。
産卵方法ですが、こちらもとても容易だったことを記憶しております。産卵数にはバラつきがあるものの平均で40位は取れました。管理温度は私なりですが25℃前後、幼虫飼育と同じ位でセットしていました。
テルサンは羽化してから熟成するまでに少し時間がかかるものが多かったと記憶しています。羽化後も蛹室の中でじっとしている事が多く、次世代のブリードをする場合、熟成はマット上への自力脱出してからのエサ食いを目安にしていました。ただ中には他の個体よりも早く自力脱出してきた個体も存在しましたので例外もあると思います。
自力脱出した順にエサを与えてガツガツ食するようになったらほぼ熟成完了という判断をしていました。それから2~3週間ほどじっくりとエサを食べさせて~交配(交尾)~産卵セットへ・・・・という流れでセットを組んでいました。
交尾方法はハンドペアリングではなく、♂♀一緒にしばらく(1週間位)同居させていました。個体の大きさが小さく意外とコロコロしているのでハンドペアリングは難しいと判断した為です。
上記のような方法で産卵までさせていましたが、幼虫も取れていたのでまずまず成功していたのではないかと自分的にはそう思うところでした。
如何でしたでしょうか?ゴロファ・テルサンデール、他のゴロファ種と違い♂は漆黒のボディを持つとても魅力的なゴロファでした。飼育方法も容易な種です。私もまた機会があったら飼育してみたいものの一つと言えます。(^^)
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2015年4月14日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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4月に入りまして、一時期は夏が来たか!と思わせるぐらい暑い日があったのですが、ここしばらくはまた急に寒くなり冬が戻ってきたようです。本当に最近の天候や気温はおかしいですよね。いろんな環境問題がそうさせているのでしょう。
とはいえ、4月は4月、本格的なクワカブシーズンももうすぐそこまで迫ってきているのは確かです。昨年本土産カブトムシの産卵に成功し、幼虫を飼育している方達にとっても今からが一番その変化をみられる時でもあります。
クワガタと違い、本土産カブトムシは基本一年一化なので、今年の夏前には成虫になります。そして夏、地上に出て繁殖活動を行い、次の世代にバトンタッチするわけです。寒い冬の間ひたすら寒さに耐えてきた幼虫も暖かくなってくると活動を頻繁に再開し、そこから蛹~羽化~成虫へと変化を遂げます。常温飼育で管理していた皆様にとってはまさに今からが一番の見どころです。
今日はそんな本土産カブトムシを羽化させようと頑張っている皆様にむけて本土産カブトムシの幼虫飼育、特に終令期~羽化までの様子をご紹介してみたいと思います。
まずは本土産カブトムシの紹介です。
【飼育種】
和名:カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus
産地:日本国
では幼虫飼育を見ていきたいと思います。
幼虫の管理方法については単独飼育と多頭飼育があります。皆さんはどちらの方法で管理されてらっしゃいますか?今回は常温飼育で管理されている方を前提にご紹介してみたいと思います。
<単独飼育のケース>
参考例ですが、本土産カブトムシ幼虫を入れた1100PPボトルです。
単独飼育とはこのように幼虫一頭一頭ずつを個別に飼育管理することを言います。
<多頭飼育のケース>

上記のように大き目のケースに複数頭の幼虫を入れることを多頭飼育と言います。
単独飼育も多頭飼育も管理温度はあくまで常温飼育なので加温せずにそのままで管理します。通常春になり暖かさを感じ出すと幼虫も活動を活発にし、今後夏の羽化に向けての準備を始めます。この時管理している容器内のマットの状態が悪い場合は、マットを早めに交換するのが良いでしょう。
ではどのような場合に交換が必要かと言うと、
・マットが糞でいっぱいになっている場合
・マットにダニや線虫などが大量に発生している場合
・マットの水分量が少ない場合
などです。
一番下の水分量が少ない場合はマットの状態が良いならば、一旦マットを全部出して加水し直し、また戻してあげましょう。
水分量が少ないと幼虫がうまく蛹室を形成出来ない場合がありますので、蛹化時期に突入する際のマットの水分量は結構重要だと考えています。手でギュッと握った際に、水が指の間から染み出ず、土団子が出来る位の水分量がベストです。
本土産カブトの蛹室はヘラクレスなどと違い縦に作ります。
ちょっと分かりにくいとは思いますが、蛹が上向いていますね、このように日本の本土カブトムシは縦に蛹室をつくり立った状態で蛹になります。
こちらは既に羽化した♂個体。羽化した成虫も縦で待機します。
上記のことからも分かるように本土産カブトムシは縦に蛹室を作ります。なのでマットの深さがある程度必要になります。マットの深さが十分にない場合、幼虫は蛹室を形成出来ないものと考え、蛹室を作るのを諦めマット上部に出てきてしまい、そのまま上部で蛹になってしまう場合があります。
そうなると蛹化不全や羽化不全の原因にもなりかねませんので蛹化前の幼虫のマットはある程度深さを保つように注意しましょう。
<この時期のお勧めのマット>
そのまま使用しているマットと同様でいいと思います。この時期はもうそれほど幼虫もマットを食さないので、特にこだわる必要はない と考えます。幼虫の色合いが白いならば、まだあと少しは食することがありますが、すでに黄色っぽくなっている場合はほとんど食することはないと考えるの で、エサの栄養価よりも蛹室を作りやすいマットを提供するのが良いと私は考えています。
この記事をアップしている時にちょうどお客様よりご質問のお電話が入りました。「本土産カブトムシを多頭飼育しているのですが、幼虫がマット上部に上がってきてしまいます。」なぜかという質問でした。
あくまで私の考えになってしまいますが、幼虫が上部に上がって来てしまうという状況の原因はいくつか考えられますが、その中でもまずは酸欠を疑いました。聞けばケースフタには結露した水滴がかなりついており、フタを開けるとまた潜っていくということでした。おそらく密閉性が高いケースなので幼虫が酸欠状態になり苦しくなりマット上部へ上がって来たのではないでしょうか?
このように密閉性の高いケースはマットが乾きにくいというメリットがありますが、空気の出入りが少なくなるという酸欠になりやすいというデメリットも持ち合わせています。幼虫が頻繁にマット上部に上がって来てそのままそこに長く居座るるようならば注意が必要です。まずは通気の確保をお勧めします。
上記の事などに注意をして管理をしていけば5~6月頃には立派なカブトムシ成虫をお目にかかれるでしょう。
羽化して間もない国産カブトムシ
如何でしょうか?もう後少しです。皆さんも頑張って立派なカブトムシを羽化させてみましょう。(^^)
使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2015年4月10日
カテゴリー
使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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