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5月に近づき、だんだんと暑い日が増えてきたような感じがします。皆さんは夏の暑い日の管理温度の対策はどうしてらっしゃいますか? クワカブを飼育するのは主に室内だと...続きを読む

5月に近づき、だんだんと暑い日が増えてきたような感じがします。皆さんは夏の暑い日の管理温度の対策はどうしてらっしゃいますか?

クワカブを飼育するのは主に室内だと思いますが、日本の夏の室内温度は本当に暑く、日中誰もいない中窓を閉め切っていると軽く40℃を越していきます。場合によっては50℃近くなることもあるかもしれません。こんな中、クワカブを管理するのはとても大変ですよね。

日本のクワカブならまだ耐えうる力もあるかもしれませんが、外国産のクワカブにとって温度が合わない環境で過ごすのはかなり厳しいものがあります。また虫だけで なく、菌糸ビン飼育やマット飼育をする場合も注意が必要です。高温状態を続けると菌糸の劣化やマットの再醗酵による温度上昇が生じる場合があります。

飼育するクワカブを少しでも快適に管理してやる為には、管理者となる人間の工夫が絶対不可欠となってきます。あくまで私、Shihoの考えですが、虫飼育に適度な温度帯は夏場の場合~28℃位までだと思っています。(勿論虫の種類によってはもっと低い場合もあります)

今日はこの暑い夏の温度に対してどのように工夫すれば乗り切ることが出来るのかをちょっとアイディアを出しながらご紹介してみたいと思います。

 

夏の温度管理対策の例

・エアコンでの管理方法

IMGP3779
この方法は私が思う一番ベストな方法です。しかしコストが割高になる、家族の理解など、なかなか問題があり、そうそう容易に実行出来るものではありません。

 

・小スペース間における簡易冷房による管理方法

簡単に言うと、ガラス温室やメタルラックなどの空間を小型冷却装置によって冷やす方法です。小型冷却装置自体は少々割高ですが、電気代がエアコンと違いそこまでかからない利点があります。ただし、飼育スペースはそこまで広くありません。

 

・冷蔵庫に手を加えて冷却装置として使用する管理方法

専用の小型冷却装置が見つからない場合、少々手が必要ですが、冷蔵庫を使用する手もあります。冷蔵庫の扉を外して冷蔵庫ごとその管理する空間に入れてしまうやり方です。大きな冷蔵庫を使用すればそれだけ大きなスペースを冷却することも可能かと思います。

 

 

・衣装ケースや発泡スチロールなどの中でも保冷材交換

IMGP3780
大型の発泡スチロールや衣装ケースなどに、市販の保冷剤や、ペットボトルに塩水などを入れ、凍らせたもの等や保冷材などを入れて、交換しながら保冷する方法。この方法はお手軽ですが、常に冷却材の持ち具合を気にしておかなければなりません。夏の特に暑い日などは一日に何度も交換が必要になるでしょう。使用するケースは衣装ケースよりは発泡スチロールの方が効果が高いです。

 

 

・扇風機を回し続ける方法

IMGP3781
その名の通り、飼育しているスペースに扇風機を回し続けて少しでも風通しをよくしてやる方法です。ただ溜りうる熱は拡散出来るのかもしれませんが、元々の室内の温度が高い為、そこまでの効果は期待出来ないと考えます。扇風機を回すならば、出来れば窓を開けて通気が抜けるような状態で回すと少しは効果もあるのではないかと思います。

 

・水槽などの大きな容器に水を入れ、その中で管理する方法

IMGP3784

この方法は一部の方達の間では昔から実行されていた方法です。私の知人にもこの方法を試して管理されていた方が何人かいます。気温より水温の方が温度変化が少ないと考えた方法です。

水槽などに水を貼り、その中に幼虫が入った菌糸ビンやマットビンなどを8分目位まで入れ片口まで水につかるようにして管理する方法です。主に幼虫管理で使い、ケースが浮いてしまう成虫管理にはちょっと不向きかと思います。

 

 

如何でしょう?
夏の暑さ対策方法、いくつか例を挙げてみましたが、どれも一長一短がありますよね。上記に挙げたのはほんの一例だと思います。もっと他にももっと有効的な方法があると思います。

野外にいる生き物、ましてや海外に住んでいる生き物を異なる環境下で飼育するのはとても難しい事だと思います。虫の立場に立ち、どうやったら快適に過ごさせてやる事が出来るか・・。それを工夫して考えるのも、また昆虫飼育の醍醐味ではないでしょうか。皆さんも色々と工夫をして暑い夏を乗り切って下さいませ。(^^)

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2015年4月23日

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先日よりご紹介している野外採集方法シリーズ、今日は本土ネブトクワガタの採集方法についてご紹介してみたいと思います。 まずは本土ネブトクワガタがどんなクワガタなの...続きを読む

先日よりご紹介している野外採集方法シリーズ、今日は本土ネブトクワガタの採集方法についてご紹介してみたいと思います。

まずは本土ネブトクワガタがどんなクワガタなのか、画像をご紹介してみたいと思います。

eaf 
【本土ネブトクワガタ♂28mm】

ネブト月夜野 
 【本土ネブトクワガタ♂22mm】

画像003 005
【本土:ネブトクワガタ♂23mm】

 

【飼育種】
和名:本土産ネブトクワガタ
学名:Aegus laevicollis
産地:日本国本土

 

本土ネブトクワガタ、体長は小さいものだと10mmUP、大きいものでも30mm少しという大きさのクワガタです。身体は小さいものの大型の個体、大歯が出ている個体は顎にとても迫力があり、またバランスも取れていて非常に格好が良いです。

その小ささと、局所的な生息場所ゆえ一般的にはあまり知られておらず、人気もそこそこですが、もしオオクワガタやヒラタクワガタ並みのサイズがあれば間違いなくかなりの人気種になっているであろうと思わせる、そんなクワガタです。

 

では今からどのようにして採集出来るのか、 紹介してみたいと思います。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)

 

【採集時期】
4月下旬~9月下旬
(※地域によって差があります)
ネブトクワガタも比較的早い時期から活動している事があります。地域や環境にはよりますがGWのころには見かけることが出来るかもしれません。

 

【採集場所】
一般的な平地の雑木林などではなく、少し山手の方に入った所に見られます。
基本的には小さな浅い穴(ウロ)やに樹皮の裏などに居る事が多いです。後、 木の根元辺りにポツンと付いていることもしばしば・・・ 。 樹液がかなり出ている泥状の所に潜んでいます。(下記画像参考)

img_20120618T172554640
例1:上記の様に樹液が集まって濁っているような所についている事が多いです。

画像003 106
例2:上記はコクワガタですが、こういう所にネブトクワガタもよく見かけます。

 

【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)

 

【採集方法】
樹の穴(ウロ)から棒などを使って掻き出す採集方法。
樹の皮に潜んでいるのを採る採集方法。
後は樹の幹などにポツンとついている場合もある。

ネブトクワガタ場合、ほとんどが樹の穴(ウロ)や木の樹皮裏から採取する採集方法です。
あくまで私個人ですが、灯火採集では捕まえた事がありません。

 

【採集する時間帯】
基本的には早朝(薄暗い内)~夜間(日が沈んでから)。薄暗い場所ならば結構いつでも採れますが、夜間に多いようです。

 

【採集道具】
私はネブトクワガタを採る時は一応以下のものを使用してます。

img_20120521T155351625
懐中電灯: ウロの中や樹皮裏を照らす必需品。周りが薄暗い時や草むらに落ちた時などの必要

 

img_20120521T155353812
通称:掻き出し棒:これで樹のウロの中や樹皮裏を探ります。これは絶対必需品!

 

img_20120521T155354453
ピンセット:掻き出し棒との連携で使います。掻き出し棒で顎にひっかけて引っ張り、ピンセットで掴む・・・。あまり強く掴むと顎が折れてしまう事があるので注意!

 

img_20120521T155355765
採集ケース:ルアーケース
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。

 

コバエシャッター中
採集ケース: 飼育ケース

まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね

 

【その他の採集のポイント】
ネブトクワガタの場合、前述でも書いたように樹のウロや樹皮裏にいる事が多いので雨の日でも潜んでいます。
穴にいる時は静かに近づき、サッとライトを当て、サッと逃げ道を塞ぐ・・・。でないと奥に逃げてしまいます。
これが私個人のネブトクワガタ採集のポイントです。結構音や振動などには敏感なので採集場所に近づいたら迅速に行動しましょう。

 

上記が私がネブトクワガタを採集するときに注意して行う事項です。
ネブトクワガタはあまり数的にはそう見かけないクワガタだと思いますが、 いる所には集中しているような傾向があります。

冒頭でも書きましたが、♂は30mmを超えると格段の迫力が増します。最近は大歯型もあまり見かけなくなってきておりほとんどが10mmUPの小歯型が多いです。

それと私だけかもしれませんが、♀個体はなかなか見つけるのが難しいです。いる所にはいるのかもしれませんが、私が採集する時には圧倒的に♂が多く、比率的に言ったら5:1、いや7:1の割合位で♀がいません。もし♀が採集出来ましたら、ブリードして繁殖してみるのも面白いと思います。

如何でしたでしょうか?本土ネブトクワガタ、本当に格好がよいクワガタですよ。 皆さんも今年はネブトクワガタ採集にチャレンジしてみませんか??(^^)

 

※この方法はあくまで私自身のやり方です。
 人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

 

※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、 木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

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2015年4月21日

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最近は寒くなったり暑くなったりと本当に変...続きを読む

最近は寒くなったり暑くなったりと本当に変な日が繰り返し起きていますね。4月も半ば過ぎてもうすぐゴールデンウィーク、この頃になると暖かい地域では既に一部のクワガタ...続きを読む

最近は寒くなったり暑くなったりと本当に変な日が繰り返し起きていますね。4月も半ば過ぎてもうすぐゴールデンウィーク、この頃になると暖かい地域では既に一部のクワガタ達が動き始めている場合もあります。考えられるのは、国産オオクワガタ、コクワガタ、そしてスジクワガタ、ヒラタクワガタでしょうか・・・。

今日は今年度(2015年)の野外採集方法シリーズ第3弾、本土産スジクワガタの採集方法についてご紹介してみたいと思います・

img_20100220T230240531
【個体参考画像:スジクワガタ♂】

【飼育種】
和名:スジクワガタ
学名:Dorcus striatipennis

 

スジクワガタ、見た目はとてもコクワガタに似ており、大きさも若干コクワガタよりも小さめの個体が多い真っ黒なクワガタです。いる所にはいるクワガタですが、局所性もあり、いざ探してみるとなかなか採集が難しいクワガタでもあります。基本的には樹の小さな穴や樹皮の裏側でよく見かけます。樹液がダラダラでている所で結構見かけ、樹液まみれで見つけることも多いです。

スジクワガタ♂は大型個体になると大アゴの内歯の形状が斧状になりとても格好が良いです。♀の方は小さく背中にははっきりとした縦筋が見えます。小さな♀だと一見本土ネブトの♀と見間違える可能性もあります。

 
では今からどのようにして採集出来るのか、 紹介してみたいと思います。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)

 

【採集時期】
4月下旬~10月下旬

スジクワガタもオオクワガタやコクワガタと同様に活動し始める時期は意外と早めの場合もあります。

【採集場所】
少し山の方に入った所に見られます。
基本的には木の穴(ウロ)に居る事が多いですが、 大きいウロにはヒラタなどの大型種が居てなかなか入れません。 小さなウロや木の樹皮の裏などに居る事が多いです。後、 木の根元辺りにポツンと付いていることもしばしば・・・。灯火採集ではあまり見かけたことはありません。

 

【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)

 

【スジクワガタのいそうな場所】
スジクワガタの場合、大体は夜活動しますが、数が多い為昼間でも活動は盛んです。
先にも書きましたが、木のウロや樹皮の裏側、木の幹元、など。

11
こんなかんじで樹液がドロドロになっている所でよく見かけます。またこのような場所では本土ネブトもよく見かけることが多いです。

 

【採集方法】
樹の穴(ウロ)から棒などを使って掻き出す採集方法。
樹の皮に潜んでいるのを採る採集方法。

スジクワガタ場合、ほとんどが樹の穴(ウロ)や木の樹皮裏から採取する採集方法です。
灯火採集では捕まえた事がありません。

 

【採集する時間帯】
基本的には早朝(薄暗い内)~夜間(日が沈んでから)。薄暗い林の中ならば結構いつでも採れますが、基本的には夜間に活発に活動します。

 

【採集道具】
私はスジクワガタを採る時は一応以下のものを使用してます。

img_20120531T113431781
懐中電灯:周りが薄暗い時や草むらに落ちた時などの必要

 

img_20120531T113432968
通称:掻き出し棒:これで樹のウロの中や樹皮裏を探ります。必需品!

 

img_20120531T113433562
ピンセット:掻き出し棒との連携で使います。掻き出し棒で顎にひっかけて引っ張り、ピンセットで掴む・・・。あまり強く掴むと顎が折れてしまう事があるので注意!

 

 

img_20120521T155355765
採集ケース:ルアーケース
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。

 

採集ケース: 飼育ケース
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね

 

【その他の採集際ののポイント】
スジクワガタの場合、前述でも書いたように樹のウロや樹皮裏にいる事が多いので雨の日でも潜んでいます。スジクワガタ自体がかなり小型なので、モタモタしていると穴の中に入って逃げられてしまう場合があります。静かに近づき、サッとライトを当て、サッと逃げ道を塞ぐ・・・。これが私個人のスジクワガタ採集のポイントです。

 

如何でしたでしょうか?上記が私がスジクワガタを採集するときに注意して行う事項です。スジクワガタはコクワガタに似ているものの、あまり数的にはそう見かけないクワガタだと思います。ほとんどが木の小さなウロか樹皮裏、木の幹に居て、あまり木の高い場所では採った事がありません。なので脚立もそう必要ないでしょう。

今年小さなクワガタを採集しましたら、よーく体を見てみてください。コクワガタかと思っていたものが実はスジクワガタだったりするかもしれません。大型のスジクワガタはなかな採集も難しいので採れたら喜びもさらに増すはずですよ。(^^)

 ※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

 

※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

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2015年4月17日

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先日、お客様とお話ししている際に以下のよ...続きを読む

先日、お客様とお話ししている際に以下のような質問を受けました。 ゴロファ・テルサンデールの飼育方法を教えてほしいです。 ゴロファ、テルサンデール!いやぁ懐かしい...続きを読む

先日、お客様とお話ししている際に以下のような質問を受けました。

ゴロファ・テルサンデールの飼育方法を教えてほしいです。

ゴロファ、テルサンデール!いやぁ懐かしい!私は基本的にゴロファカブトが大好きですが、テルサンはそのゴロファの中でもベスト3に入るほど好きなゴロファ種でした。小型のゴロファ種ですが♂は漆黒のボディ、頭角の発達は素晴らしく、パッと見ただけではゴロファ種とはとても思えない格好をしています。過去に沢山飼育していたのを思い出します。

今日は久しぶりにゴロファ・テルサンデールの飼育方法をご紹介してみたいと思います。

画像003 021
 
【個体参考画像:ゴロファ テルサンデール♂】

 

【飼育種】
和名:ゴロファ・テルサンデールタテヅノカブト
学名:Golofa tersander
産地:メキシコ

<幼虫飼育>

【お勧めのエサ】完熟マット、黒土マット、きのこマット
【設定温度】20~25℃前後
【えさ交換回数】途中1回
【お勧めの飼育容器】500~800cc程度
【羽化までにかかる大体の時間:25℃前後管理下】
♂:初令投入して~約10ヶ月
♀:初令投入して~約9~10ヶ月
※管理温度&飼育エサ、また幼虫の大きさによって羽化までの時間帯は異なります。

 

ゴロファ・テルサンデール(通称=テルサン)の幼虫飼育は とても容易です。基本的にマット飼育、よく熟した黒土や完熟マットでも良し、栄養価の高いきのこマットでもどちらでも飼育は可能でした。どのマットを使用しても♂の頭角は結構立派な長角で羽化してきた記憶があります。

エサ交換はマットの劣化などを考慮し、途中1回ほど交換していますが、小型種なのでさほど食が多いわけではないので、糞もあまり目立ちません。私は一応念のために一回の交換をしていましたが、マットの状態次第では交換なしでも羽化が可能だと感じました。

 

 

<産卵方法>
次に産卵方法のご紹介をします。

【お勧めのマット】完熟マット、黒土マット
【お勧めの容器】クリーンケースM~L
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面5割程度固く詰めて上部5~8センチはフンワリと。
【設定温度】25℃前後

 

産卵セットを組む手順をご紹介します。

まずはクリーンケースを準備
img_20100824T050426953

マット を大きなケースに出します。
img_20100824T050428359

ケース底面を固めていきます。
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固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
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転倒防止の木片とエサを入れます。
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間に新聞紙を挟んでセット完了
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セット方法を図示するとこのような感じです。

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産卵方法ですが、こちらもとても容易だったことを記憶しております。産卵数にはバラつきがあるものの平均で40位は取れました。管理温度は私なりですが25℃前後、幼虫飼育と同じ位でセットしていました。

テルサンは羽化してから熟成するまでに少し時間がかかるものが多かったと記憶しています。羽化後も蛹室の中でじっとしている事が多く、次世代のブリードをする場合、熟成はマット上への自力脱出してからのエサ食いを目安にしていました。ただ中には他の個体よりも早く自力脱出してきた個体も存在しましたので例外もあると思います。

自力脱出した順にエサを与えてガツガツ食するようになったらほぼ熟成完了という判断をしていました。それから2~3週間ほどじっくりとエサを食べさせて~交配(交尾)~産卵セットへ・・・・という流れでセットを組んでいました。

交尾方法はハンドペアリングではなく、♂♀一緒にしばらく(1週間位)同居させていました。個体の大きさが小さく意外とコロコロしているのでハンドペアリングは難しいと判断した為です。

上記のような方法で産卵までさせていましたが、幼虫も取れていたのでまずまず成功していたのではないかと自分的にはそう思うところでした。

 

如何でしたでしょうか?ゴロファ・テルサンデール、他のゴロファ種と違い♂は漆黒のボディを持つとても魅力的なゴロファでした。飼育方法も容易な種です。私もまた機会があったら飼育してみたいものの一つと言えます。(^^)

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4月に入りまして、一時期は夏が来たか!と...続きを読む

4月に入りまして、一時期は夏が来たか!と思わせるぐらい暑い日があったのですが、ここしばらくはまた急に寒くなり冬が戻ってきたようです。本当に最近の天候や気温はおか...続きを読む

4月に入りまして、一時期は夏が来たか!と思わせるぐらい暑い日があったのですが、ここしばらくはまた急に寒くなり冬が戻ってきたようです。本当に最近の天候や気温はおかしいですよね。いろんな環境問題がそうさせているのでしょう。

とはいえ、4月は4月、本格的なクワカブシーズンももうすぐそこまで迫ってきているのは確かです。昨年本土産カブトムシの産卵に成功し、幼虫を飼育している方達にとっても今からが一番その変化をみられる時でもあります。

クワガタと違い、本土産カブトムシは基本一年一化なので、今年の夏前には成虫になります。そして夏、地上に出て繁殖活動を行い、次の世代にバトンタッチするわけです。寒い冬の間ひたすら寒さに耐えてきた幼虫も暖かくなってくると活動を頻繁に再開し、そこから蛹~羽化~成虫へと変化を遂げます。常温飼育で管理していた皆様にとってはまさに今からが一番の見どころです。

 

今日はそんな本土産カブトムシを羽化させようと頑張っている皆様にむけて本土産カブトムシの幼虫飼育、特に終令期~羽化までの様子をご紹介してみたいと思います。

 

まずは本土産カブトムシの紹介です。

画像003 006

画像003 002 
【個体参考画像:本土産カブトムシ♂】

【飼育種】
和名:カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus
産地:日本国

 

では幼虫飼育を見ていきたいと思います。

幼虫の管理方法については単独飼育と多頭飼育があります。皆さんはどちらの方法で管理されてらっしゃいますか?今回は常温飼育で管理されている方を前提にご紹介してみたいと思います。

<単独飼育のケース>

 
参考例ですが、本土産カブトムシ幼虫を入れた1100PPボトルです。
単独飼育とはこのように幼虫一頭一頭ずつを個別に飼育管理することを言います。

 

<多頭飼育のケース>

国産カブトムシ幼虫飼育方法

上記のように大き目のケースに複数頭の幼虫を入れることを多頭飼育と言います。

 

 

単独飼育も多頭飼育も管理温度はあくまで常温飼育なので加温せずにそのままで管理します。通常春になり暖かさを感じ出すと幼虫も活動を活発にし、今後夏の羽化に向けての準備を始めます。この時管理している容器内のマットの状態が悪い場合は、マットを早めに交換するのが良いでしょう。

ではどのような場合に交換が必要かと言うと、

 

・マットが糞でいっぱいになっている場合
・マットにダニや線虫などが大量に発生している場合
・マットの水分量が少ない場合

 

などです。
一番下の水分量が少ない場合はマットの状態が良いならば、一旦マットを全部出して加水し直し、また戻してあげましょう。

水分量が少ないと幼虫がうまく蛹室を形成出来ない場合がありますので、蛹化時期に突入する際のマットの水分量は結構重要だと考えています。手でギュッと握った際に、水が指の間から染み出ず、土団子が出来る位の水分量がベストです。

 

本土産カブトの蛹室はヘラクレスなどと違い縦に作ります。

マットの中に蛹室を作ってさなぎになった国産カブトムシ

 

ちょっと分かりにくいとは思いますが、蛹が上向いていますね、このように日本の本土カブトムシは縦に蛹室をつくり立った状態で蛹になります。

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こちらは既に羽化した♂個体。羽化した成虫も縦で待機します。

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立派な♂個体ですね。

上記のことからも分かるように本土産カブトムシは縦に蛹室を作ります。なのでマットの深さがある程度必要になります。マットの深さが十分にない場合、幼虫は蛹室を形成出来ないものと考え、蛹室を作るのを諦めマット上部に出てきてしまい、そのまま上部で蛹になってしまう場合があります。

そうなると蛹化不全や羽化不全の原因にもなりかねませんので蛹化前の幼虫のマットはある程度深さを保つように注意しましょう。

 

<この時期のお勧めのマット>
そのまま使用しているマットと同様でいいと思います。この時期はもうそれほど幼虫もマットを食さないので、特にこだわる必要はない と考えます。幼虫の色合いが白いならば、まだあと少しは食することがありますが、すでに黄色っぽくなっている場合はほとんど食することはないと考えるの で、エサの栄養価よりも蛹室を作りやすいマットを提供するのが良いと私は考えています。

 

この記事をアップしている時にちょうどお客様よりご質問のお電話が入りました。「本土産カブトムシを多頭飼育しているのですが、幼虫がマット上部に上がってきてしまいます。」なぜかという質問でした。

あくまで私の考えになってしまいますが、幼虫が上部に上がって来てしまうという状況の原因はいくつか考えられますが、その中でもまずは酸欠を疑いました。聞けばケースフタには結露した水滴がかなりついており、フタを開けるとまた潜っていくということでした。おそらく密閉性が高いケースなので幼虫が酸欠状態になり苦しくなりマット上部へ上がって来たのではないでしょうか?

このように密閉性の高いケースはマットが乾きにくいというメリットがありますが、空気の出入りが少なくなるという酸欠になりやすいというデメリットも持ち合わせています。幼虫が頻繁にマット上部に上がって来てそのままそこに長く居座るるようならば注意が必要です。まずは通気の確保をお勧めします。

 

上記の事などに注意をして管理をしていけば5~6月頃には立派なカブトムシ成虫をお目にかかれるでしょう。

羽化して間もない国産カブトムシ
羽化して間もない国産カブトムシ

 

如何でしょうか?もう後少しです。皆さんも頑張って立派なカブトムシを羽化させてみましょう。(^^)

 

 

 

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2015年度版、野外採集の方法、今日は国...続きを読む

2015年度版、野外採集の方法、今日は国産オオクワガタの採集方法についてご紹介してみたいと思います。 クワガタ採集に挑戦される方、誰もが一度は採集してみたいと憧...続きを読む

2015年度版、野外採集の方法、今日は国産オオクワガタの採集方法についてご紹介してみたいと思います。

クワガタ採集に挑戦される方、誰もが一度は採集してみたいと憧れるクワガタ、国産オオクワガタ。一部地域においては増加傾向に見られるとの話もありますが、全国的に見ればまだまだ貴重種、なかなかお目にかかれない貴重な生体です。

まずは皆さんもすでにご存じと思いますが、国産オオクワガタの紹介とさせていただきたいと思います。

画像003 007 
【国産オオクワガタ:佐賀産♂78mm】


【国産オオクワガタ:宮崎県産♀46mm】

【飼育種】
和名:国産オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binoduosus
産地:日本国

 

あくまで私の採集方法になりますが、どのようにして採集出来るのか、 紹介してみたいと思います。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)

 

【採集時期】
4月下旬~10月下旬

 

【採集場所】
平地に近い所に多い所に多く、一見開けていて風通しが良い所に居る事が多いです。
他のクワガタと違い、民家の中に生えている木や田んぼの真ん中にポツンと生えているような大木のウロの中に居ることが多いです。

 

【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって採集樹は変わると思います)

クヌギ6
上記はクヌギの樹です。この樹は大きく電柱2つ分ほどの胴回りがあります。こういうある程度大きな樹を探すのがベストです。樹が大きい方がウロも出来やすいからです。よく台場クヌギと言われるような樹で採集されると聞きます。
 

 

【オオクワガタのいそうな場所】
オオクワガタの場合、大体は夜活動しますので、日が当たる場所なのでは樹の穴(ウロ)に潜んでいる事が多いです。ある程度大型の樹のウロを探すのがポイントです。

クヌギ7
これは大型のクヌギの樹のウロです。こういう所にオオクワガタは潜んでいます。
 

【採集方法】
ルッキング(目で見て採る)採集、蹴り採集(木を蹴って落とす)
灯火採集(光に集まってきたのを採る)、オオクワ♂は飛翔性はあまり良くない。♀は灯火で採れることもあります。
樹の穴(ウロ)から棒などを使って掻き出す採集方法。
樹の皮に潜んでいるのを採る採集方法。

私の場合、ほとんどが樹の穴(ウロ)から掻き出す採集方法です。実際過去採集した全てのオオクワガタは全てウロの中からの採集でした。みなさんも大体はその方法で採集なさっているのではないでしょうか。

ポイント:ウロを見るとき、既に道具を準備して、ウロを覗いた瞬間にオオクワの逃げ道を遮断する事が大事です。
ウロの中はかなり深くなっていることが多いので、逃げられたらしばらくは出てきません。迅速さが命です。

 

【採集するのによい条件】
あくまで私が採集に行くときの目安にしていることなのですが、

・新月の時
・風があまり強く吹いていない時
・外気が蒸し暑く25℃以上ある時

などの条件が重なった時によく出向いています。

 

【採集する時間帯】
基本的には早朝(薄暗い内)、か夜間(日が沈んでから)が私的にはベスト。

 

 

【採集道具】
私はオオクワガタを採る時は一応以下のものを使用してます。

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網:伸縮出来そうな比較的長めの網がベスト
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。ルッキング採集の場合には必需品。

 

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懐中電灯:周りが薄暗い時や草むらに落ちた時などの必要

 

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ヘッドライト:木の上に登る時はこの手のライトが便利。
手が塞がる事が多いので。

img_20120521T155353812
通称:掻き出し棒:これで樹のウロの中を探ります。ウロの中にいるオオクワガタを採集するには絶対必需品!

 

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ピンセット:掻き出し棒との連携で使います。掻き出し棒で顎にひっかけて引っ張り、ピンセットで掴む・・・。あまり強く掴むと顎が折れてしまう事があるので注意!

 

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脚立:高い樹に登るには必需品。特にオオクワガタの場合、ある程度大木の高い所にあるウロにいることが多いので、オオクワガタ採集において脚立は必需品です。

 

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採集ケース:ルアーケース
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。

 

採集ケース: 飼育ケース
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね

 

【その他の採集のポイント】
オオクワガタの場合、前述でも書いたように樹のウロにいる事が多いので雨の日でも潜んでいます。
静かに近づき、サッとライトを当て、サッと逃げ道を塞ぐ・・・。これが私個人のオオクワ採集のポイントです。

 

上記が私がオオクワガタを採集するときに注意して行う事項です。
但し、オオクワガタは他のクワガタとは違いなかなか採集が難しいです。

私も採集歴だけで考えたら20年近くしていますが、 その間採集したオオクワはわずか10匹。
本当に採れないんです。ちなみに一昨年も昨年も1頭も採集出来ませんでした。でもそれだからこそやりがいもあると思います。

さぁ、 皆さんも今年は貴重なオオクワガタを捕まえてみましょう!!(^^)


※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

 

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2015年4月7日

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4月になりました。暖かい日が多く、今日も心地よい暖かさどころか、むしろ暑いくらいです。寒さに強いコクワガタ、オオクワガタ等は越冬から目覚め、徐々に活動を再開し始...続きを読む

4月になりました。暖かい日が多く、今日も心地よい暖かさどころか、むしろ暑いくらいです。寒さに強いコクワガタ、オオクワガタ等は越冬から目覚め、徐々に活動を再開し始める頃ですね5月、6月になると、ヒラタ、ミヤマ、ノコと次々と活動を始めるでしょう。

クワカブデビューする方達はまずは野外採集から始めることが多いと思います。一口に野外採集といっても色んな種類のクワカブがおり、採集の場所、採集時間帯、採集方法などがそれぞれ異なっています。

今日から少しずつではありますが、日本に生息するクワガタ、カブトムシ(全ての種類ではありませんが)の採集方法について、あくまで私:Shihoの個人的なやり方(採集方法)になりますが、ご紹介してみたいと思います。今年、山で虫を取ってみたいと思っている方の参考になれば幸いです。

 

では2015年、第1回目の野外採集方法のご紹介をするのは「本土産コクワガタ」です。
まずは本土産コクワガタの紹介をしてみたいと思います。

国産コクワガタb

国産コクワガタa
参考画像:本土産コクワガタ♂

国産コクワガタc
参考画像:本土産コクワガタ♀

【飼育種】
和名:国産コクワガタ
学名:Dorcus rectus

 

あくまで私の採集方法になりますが、どのようにして採集出来るのか、 紹介してみたいと思います。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)

【採集時期】
4月下旬~10月下旬

【採集場所】
平地に近い所に多く、雑木林から高地にいたるまで生息しています。基本的には木の穴(ウロ)に居る事が多いですが、 大きいウロにはヒラタなどの大型種が居てなかなか入れません。小さなウロや木の樹皮の裏などに居る事が多いです。後、 木の根元辺りにポツンと付いていることもしばしば・・・。

画像003 106
樹液を吸うコクワガタ♂
444
樹皮の裏に潜むコクワガタ♂

333
ぽつんと樹に付くコクワガタ♂

 

【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)

 以下の画像はクヌギの樹です。

クヌギ1
このクヌギの樹はまだちょっと細く、直線的ですね。樹液が出ていれば集まるでしょうが。。
 
クヌギ2
クヌギの樹の表面です、樹の皮が分厚くごつごつしています。
 
 
 クヌギ3
 
クヌギ4
クヌギの葉っぱの表側です。細長く表は光沢があります。葉の周りは尖っています。
 
 
クヌギ5
クヌギの葉っぱの裏側です。少し白っぽく光沢はありません。
 
 
クヌギ6
こちらは大きいクヌギで す。途中枝分かれしています。
 

【コクワガタのいそうな場所】
コクワガタの場合、大体は夜活動しますが、数が多い為昼間でも活動は盛んです。
先にも書きましたが、木のウロや樹皮の裏側、木の幹元、など。

 
クヌギ7
クヌギの樹のウロです。こういうウロの中に潜んでいます。但し大型種(ヒラタ、オオクワなど)がいた場合は入ることは難しくなります。
 
クヌギ8
これは明らかに樹液を出す為に誰かが切り傷を入れた跡ですね。この様に樹皮に傷がついた所から樹液が出ます。それに虫達が集まってきます。
 

【採集方法】
ルッキング(目で見て採る)採集、蹴り採集(木を蹴って落とす)
灯火採集(光に集まってきたのを採る)、小型なので灯火採集もアリ。
樹の穴(ウロ)から棒などを使って掻き出す採集方法。
樹の皮に潜んでいるのを採る採集方法。

私の場合、ほとんどが樹の穴(ウロ)か樹皮の裏側から掻き出す採集方法です。
ポイント:樹皮裏やウロを見るとき、既に道具を準備して、ウロを覗いた瞬間にオオクワの逃げ道を遮断する事が大事です。
ウロの中はかなり深くなっていることが多いので、逃げられたらしばらくは出てきません。迅速さが命です。
後は蹴り採集。意外にコクワも結構落ちてきます。

【採集する時間帯】
基本的には早朝(薄暗い内)~夜間(日が沈んでから)。結構いつでも採れますが、夜間に多いようです。

【採集道具】
私はコクワガタを採る時は一応以下のものを使用してます。

img_20120521T155350359

網:伸縮出来そうな比較的長めの網がベスト
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。樹の高い所にいた場合に使用する。ルッキング採集の場合には必需品。

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懐中電灯:周りが薄暗い時や草むらに落ちた時などの必要

img_20120521T155352796

ヘッドライト:木の上に登る時はこの手のライトが便利。
手が塞がる事が多いので。

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通称:掻き出し棒:これで樹のウロの中を探ります。

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ピンセット:掻き出し棒との連携で使います。掻き出し棒で顎にひっかけて引っ張り、ピンセットで掴む・・・。あまり強く掴むと顎が折れてしまう事があるので注意!

 

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脚立:高い樹に登るには必需品。

 

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採集ケース:ルアーケース
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。

採集ケース: 飼育ケース
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね。

 

【その他の採集のポイント】
コクワガタの場合、前述でも書いたように樹のウロや樹皮裏にいる事が多いので雨の日でも潜んでいます。
静かに近づき、サッとライトを当て、サッと逃げ道を塞ぐ・・・。これが私個人のコクワガタ採集のポイントです。

上記が私がコクワガタを採集するときに注意して行う事項です。
コクワガタは比較的採取し易いクワガタだと思います。低地にも高地にも生息し、灯火にも集まります。一般的な虫ですけど、 なかなか格好よいです。形はミニシェンクリングですね。

ちなみに昨年の本土産コクワガタの最大採集個体は♂50mmでした。このクラスになるとなかなかの迫力でしたよ。
さぁ、皆さんも今年はコクワガタを捕まえてみましょう!!(^^)

※この方法はあくまで私自身のやり方です。
 人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

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2015年4月2日

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今日はフタマタクワガタ種の中でも人気の高...続きを読む

今日はフタマタクワガタ種の中でも人気の高いフォルスターフタマタクワガタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。 個体参考画像:フォルスター♂  ...続きを読む

今日はフタマタクワガタ種の中でも人気の高いフォルスターフタマタクワガタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。

フォルスターb
フォルスターa
フォルスターd
個体参考画像:フォルスター♂

 

フォルスターc
個体参考画像:フォルスター♀

 

【飼育種】
和名:フォルスターフタマタクワガタ
学名:Hexarthrius forsteri

フォルスターフタマタ、フタマタ種の中でもかなり人気がある種です。今回画像でご紹介しているのはインド産フォルスター、こちらは♂ボディは赤色っぽくなる傾向があります。ミャンマー産のフォルスター♂は黒色系をしております。

ではまずは幼虫飼育からご紹介しましょう。

 

<幼虫飼育>

【お勧めのエサ】きのこマット、くわマット、菌糸
【お勧めの飼育容器】
♂:800~1400ccの容器
♀:800~1100ccの容器
【設定温度】20~23℃前後
【羽化までにかかる大体の時間:20~23℃管理下】
♂:初令投入して~約12~15ヶ月
♀:初令投入して~約10~12ヶ月
※管理温度&飼育エサ、また幼虫の大きさによって羽化までの時間帯は異なります。

 

幼虫飼育は比較的容易な種になります。マット、菌糸、どちらでも大丈夫です。私は大体マットで飼育していました。幼虫期間は比較的長めです。管理温度は少し低温の20~23℃程度で管理していました。マット、菌糸は劣化、糞が目立ってきたら交換、ただマット飼育の場合にはなかなか見た目では判断が難しいので、その場合は4~5ヶ月程度したら交換してしまうのも良いと思います。

 

次に産卵セット方法のご紹介です。
<産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、くわマット、きのこマット
【産卵に使用する材】
クヌギ材、コナラ材、カワラ材、レイシ材等
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】23~25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。

図示すると以下のようになります。

 

では実際の画像で手順をおってご紹介してみましょう。

①マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
 フォルスターなどのフタマタ系は材産みが主体なので
 マットは食が出来るマットならばなんでもOKです。
 針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた
 事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。
 この画像の場合は完熟マットを使用してみました。

画像003 002
 

②次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
今回使用したのはコナラ材2本です。少し柔らかめの材です。

画像003 003
 

③ゼリーと生体を入れて完成。

画像003 004

④真上からの画像です。

画像003 011

このようにフタマタ系の場合はマットをそこまで深く詰める必要はありません。いわゆる「転がし産卵」で十分です。材についても、コナラ材、クヌギ材、カワラ材、レイシ材などで大丈夫です。材の表面に卵を産み付けてくれるので沢山産ませたい場合は表面積の大きい太い材が好ましいと思います。

また上記の画像では材の皮(樹皮)は剥がしていますが、樹皮を付けたままでもOKです。樹皮をはがすと産卵はし易くなりますが、欠点も出てきます。材の表面に青カビなどの雑菌がつきやすくなることです。あまりにも大量のカビが発生してしまうと、せっかく産んだ卵をも侵食する恐れがあります。カビを嫌うならば皮付きでセットすると良いと思います。ここの所は一長一短ということろでしょうか・・・。

産卵セットを開始した後は様子を見守り、セット開始後2ヶ月程度してから割り出すと良いでしょう。♀がまだまだ元気ならば産卵材を交換して産ませ続けさせるのも良いと思います。

フタマタ種の♀は材の表面に産卵しますので、オオクワなどのように穿孔して材をバラバラにはあまりしません。(勿論材の固さ、大きさにもよります)材が齧られていないといって絶対に産んでいないとは言えませんので、根気よく見守りましょう。

 

如何でしたでしょうか?フォルスターフタマタ、メジャーなマンディブラリスなどと違い少しマニアックな種ではありませうが、色合い的にもフォルム的にもなかなか魅力のあるクワガタだと思います。飼育もフタマタ種の中でも比較的容易な方だと思いますし・・・。是非皆様も機会がございましたら一度挑戦してみては如何でしょうか?(^^)

 

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今日はツヤクワガタ種、その中でもインター...続きを読む

今日はツヤクワガタ種、その中でもインターメディアツヤクワガタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。 参考画像:インターメディアツヤ♂個体 【飼育種】 和...続きを読む

今日はツヤクワガタ種、その中でもインターメディアツヤクワガタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。

インターメディア
参考画像:インターメディアツヤ♂個体

【飼育種】
和名:インターメディアツヤクワガタ
学名:Odontolabis intermedia
産地  パラワン、ネグロス、パナイ

<幼虫飼育>

【お勧めのエサ】黒土マット、完熟マット
【設定温度】16~25℃前後
【羽化までにかかる大体の時間:20~23℃管理下】
♂:初令投入して約16~24ヶ月
♀:初令投入して12~18ヶ月
※管理温度&飼育エサ、また幼虫の大きさによって羽化までの時間帯は異なります。

 

幼虫飼育は 基本的にマット飼育、よく熟したマットを好む傾向があります。弊社のマットでは黒土マットがお勧めです。あくまで私のやり方ですが、1令時は黒土マットを与え、2~3令になってから完熟マットを少しずつ混ぜて与えるやり方もしております。黒土マットよりは完熟マットの方が栄養価の面では若干高いので2~3令の成長期に出来るだけ高栄養のものを与えたいのでそういう方法を取ることもあります。

インターメディアの♂は大型なものになると100mmを超える個体もあります。そのせいか幼虫期間も比較的長くかかり、♂個体では羽化までに1年半~2年近くかかるものもあります。♀もかなり大きくなるので♂より時間は短くなるものの1年はゆうにかかる個体もあります。幼虫飼育には根気が必要になりますね。

またツヤクワガタの幼虫は他の種でもそうですが、ちょっと変わったエサの食べ方をします。ガラス瓶などの外から見える容器でマット飼育をしているとよく分かるのですが、容器の中間付近に空洞を作ってから居食いする傾向が見られます。この空洞、結構大きく場合によってはマットが容器の中で上下に分かれているようなかんじになるときもあります。その上下のマットに「くの字」に接するようなかんじで幼虫は居ずわりながらマットを食しているような様子です。これはドルクスやノコ、ティタヌスなどではほとんど見られない様子なのでとても興味深いです。

ともあれ、時間はかかりますが、管理自体はそう難しい種ではありませんので、エサ交換のタイミングと温度管理と根気があれば無事に羽化させられると思います。

 

<産卵方法>
次に産卵方法のご紹介をします。

【お勧めのマット】黒土マット
【お勧めの容器】クリーンケースM~L
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面5割程度固く詰めて上部5~8センチはフンワリと。
【設定温度】25℃前後

 

産卵セットを組む手順をご紹介します。

まずはクリーンケースを準備
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マット を大きなケースに出します。
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ケース底面を固めていきます。
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固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
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転倒防止の木片とエサを入れます。
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間に新聞紙を挟んでセット完了
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セット方法を図示するとこのような感じです。

zu-sanran-mat-200-6

 

産卵ですが、これは過去の日記でも書いていますが、ツヤクワガタの♀は産む個体と産まない個体の当たりハズレが非常に大きいです。産む時は60~70卵位産んだ時もありますが、産まない時は全くの0、もしくは産んでも1~2頭ということも珍しくはありません。いかにして当たり♀をGETするかというのも成功の分かれ道となりそうです。

当たり♀に当たった場合、とても沢山産んでくれます。孵化率もそれほど悪くなく、順調に孵化してくれるかんじがあります。

如何でしたでしょうか?インターメディアツヤクワガタ、飼育もツヤクワガタ種の中でも比較的容易な種なので挑戦し易いと思います。超大型の100mmUPはとても迫力がありますので、是非皆様も機会がございましたら一度挑戦してみては如何でしょうか?(^^)

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今日はオオヒラタクワガタ、その中でも人気...続きを読む

今日はオオヒラタクワガタ、その中でも人気の高いスマトラオオヒラタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。 皆さん、すでにご存じの方もいらっしゃると思います...続きを読む

今日はオオヒラタクワガタ、その中でも人気の高いスマトラオオヒラタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。

皆さん、すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、今回ご紹介するスマトラオオヒラタ、この種は同じスマトラ島の中でも場所(産地)によってアゴの形状が異なる傾向があります。

スマトラオオヒラタのよく知られる産地としては、ベンクール、パダン、リアウ、アチェなどがあります。基本的にベンクールは内歯上がり、パダンは内歯中間~内歯下がりが多いものの、内歯上がりの個体も見られる、アチェは内歯下がりの傾向が強いと言われています。ただあくまで傾向であってベンクール産だからといって必ず内歯上がりになるというわけではありません。あくまで傾向です。実際、ベンクール産でも内歯下がりの個体を見たこともあります。内歯下がりの個体は顎が太く感じるので、がっちりとした印象があり、巷では内歯下がりの個体が人気が高いようです。

画像003 011

 ベンクール産:内歯上がりの個体

 

パダン産スマヒラ
パダン産:やや内歯下がりの個体

 

 

画像003 036
アチェ産:内歯下がりの個体

 

【飼育種】
和名:スマトラオオヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus

産地:スマトラ島 ベンクール、パダン、リアウ、アチェ等

 

ではまず幼虫飼育からご紹介しましょう。

 

<幼虫飼育>
幼虫飼育は 非常に容易、マットでも菌糸でもどちらでも良く育ちます。私的にお勧めは菌糸です。管理温度は16~25℃程度ならばほぼ大丈夫です。但し大型♂を作出しようとするならば、低温管 理が必要だと思っていますので、16~20℃程度が理想だと考えています。

管理する容器の大きさは大きければ大きいほど良いと思います。1100ccボトルのサイズでも90mmUPを出したことがありますので、これでも十分だと思いますが、♂の幼虫は3令のmax時にはかなり巨大になり60gにも達する個体もありますので、1400ccボトルや、菌糸ブロック詰め替えで1800cc以上のビンに投入して育てる方もいらっしゃいます。

下の画像はエレメント1100cc菌糸ビンで羽化したアチェ産♂91mmの蛹室内を露天掘りした際様子です。
スマトラオオヒラタ 

 

【お勧めのエサ】菌糸、きのこマット、くわマット
【設定温度】16~25℃前後
【羽化までにかかる大体の時間】
♂:初令投入して~合計約12ヶ月
♀:初令投入して~半年~10ヶ月
※管理温度&飼育エサによって羽化までの時間帯は異なります。

 

 

<産卵方法>
次に産卵方法ですが、これもとても容易な種です。かなり多産です。
あ くまで私のやり方ですが、まずは熟成をしっかりとさせています。後食開始して約4~5ヶ月、もしくは半年位はさせています。同血統の兄弟同士で交配させようとすると♂と♀の羽化時期がかなりズレることがあります。その時は幼虫時に♂と♀の温度差をつけてタイミングを計るか、もしくは交尾時期が合わない場合には別血統の伴侶を用意することが必要になる場合もあります。

本当は同兄弟同士で掛け合わせるインブリードより別血統同市で掛け合わせるアウトブリードの方が血の入れ替えも出来、健康的なのでお勧めですが、顎の形状や大型血統などを遺伝させたいと思う場合にはインブリードが有効なので、アウトブリードは不向きになると考えます。難しい所ですよね。。。

産卵セット方法は、マットのみで行う場合と、材も入れて行う場合があります。私は主にマットのみで行いますが、一応2つのやり方をご紹介したいと思います。ちなみに参考までにですが、私はマット産卵ばかり行っています。


<マット産みで産卵を行った場合>

【お勧めのマット】くわマット、完熟マット、黒土マットがお勧め
【お勧めの容器】クリーンケースM~L
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】25℃前後

 

産卵セットを組む手順をご紹介します。
下記画像はくわマットにてセットを組んだケースです。

まずはクリーンケースを準備
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マット を大きなケースに出します。
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ケース底面を固めていきます。
img_20100824T050429765

固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
img_20100824T050431140

転倒防止の木片とエサを入れます。
img_20100824T050432562

間に新聞紙を挟んでセット完了
 img_20100824T050437953

セット方法を図示するとこのような感じです。

zu-sanran-mat-200-6

 

次に材も使用した場合の産卵セット方法をご紹介します。

<材も使用して産卵セットを組んだ場合>

【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット、黒土マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。

画像で紹介すると・・・

img_20080801T161306828

img_20080801T161308531
【真上から見たセット完成図】

このようなかんじです。

セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)

zu-sanran-ki-umekomi-200-6

上記のようなかんじで約1ヶ月半~2ヶ月もすれば、ケース側面に幼虫が見えてくるはずです。もしその位経過しても卵も幼虫も見られない場合は、交配が成功していない可能性がありますので、♀を取り出し、♂と交尾させると良いと思います。

如何でしたでしょうか?スマトラオオヒラタ、体格のよいがっちりとしたボディはまさに迫力満点!!それでいて均整の取れた美しさもあります。飼育も容易な種ですので、まさに外国産オオヒラタ種の入門種としても最適です。皆様も是非機会が御座いましたら一度飼育チャレンジしてみて下さいませ。(^^)

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