
今シーズンも野外品の時期はほぼ終了ですね。先日の話になりますが、採集してきたミヤマクワガタを産卵セット組みました。その時の様子をご紹介したいと思います。※一部画像は前撮影したものと同様のものを使用しております。御了承下さいませ。
【飼育種】
国産ミヤマクワガタ
【累代】
天然もの
【使用したマット】
黒土マット
【使用した容器】
クリーンケースM
【水分量】
手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】
ケース底面10センチ程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】
20℃前後
セット方法です。
順を追ってご紹介したいと思います。まずはクリーンケースMを準備
黒土Mat を大きなケースに出します。
ケース底面を固めていきます。
固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
転倒防止の木片とエサを入れます。主役のミヤマ♀を入れます。
今回主役のミヤマ♀です。
間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
このようなかんじでセットを組みました。ミヤマは低温派ですので設定温度は20℃程度。さぁ沢山産んでくれる事を期待しましょう。結果が楽しみです。(^^)
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毎年恒例!冬場の温度管理。Shiho自作の簡易発泡スチロールによる簡易温室の紹介です。
あらかじめ御了承を得たいのですが、この記事は毎年紹介しておりますので、何度もお目にかかられた方も多いと思います。ですが、今年からはじめられたクワカブ初心者の皆様や当日記を初めて御覧になられている方達の為に少しでもお役に立ちたいと思い、しつこいながらも今年も紹介させて頂きたいと思います。内容は例年と同じ重複しております。御理解&御了承の程よろしくお願い致します。m(_ _)m
さぁ、日々だんだんと寒くなってきました。日中はまだまだ暑い日もありますが、朝夕はめっきり涼しくなりました。外国産のクワカブにとっては日本の冬は寒さの厳しい時期です。では、クワカブを冬場にどう管理するか?
日本の虫は、元々この日本の四季のある環境に順応しており、氷点下になる冬でも乗り越えられる能力を持っています。ですが、外国産の虫についてはこの能力は持ち合わせておらず(一部例外もある)、日本の虫と同じように常温飼育をしてしまっては、かなり動きが悪くなり、場合によっては死亡してしまいます。
それではどうすれば良いのか?答えは温度管理をしてあげれば良いのです。簡単に答えてしまいましたが、この温度管理、結構大変で苦労している方も多いと思います。大量に虫を飼育されている方等は、一部屋ごと空調(エアコン)による温度管理をされている方が多いようですが、少量を飼育されている方、電気代を考えて一部屋エアコンを常時つけられない方も多数いらっしゃると思います。そんな時は簡易温室を作ってみるという手があります。
簡易温室には、ガラス温室を利用した立派なものもあれば、メタルラックにビニールをかぶせたもの、ダンボールや発泡スチロールを工夫して作ったもの等、工夫次第で色々手作りする事が可能です。今日はその中で少量飼育の方の場合を想定して、発泡スチロールでつくった簡単な温室をご紹介します。
【3つの発泡スチロールを使用した小型簡易温室】
まず同じ大きさの発泡スチロールを用意します。
3つの発泡の内、2つを底面をカッターでくり抜き、キャンプ等で使用するバーベキュー用の金網をおきます。
残り一つは一番底面になるのでそのままですが、温度源となるものを置きますので、コードの穴を開けます。今回は電気あんかを温源に使用しました。コードの穴の部分は切り取った部分を少し小さくして再度はめ直すとよいでしょう。
3つそろって下のような感じです。
後は重ねて、2つの段の上に飼育する虫を置くだけです。
この温室は小さいので多数の数は置けません。また温源も電気あんかと比較的弱めの温源であるため、外気温が凄く寒い場合には、中が低くなる場合もあります。置く場所などを選んで、適温になるように調整しましょう。中に温度計を1本入れて確認すると良いと思います。
この様な感じで小型のものならば結構簡単に作れます。後は飼育の数に合わせて土台を選び、それにあった温源を選択するとよいでしょう。温度が高く上がりすぎるような温源(小型電気ヒーター)等は、コンセントとの間にサーモを接続して温度設定をしてあげれば、一定の温度を保つ事も可能です。
ご紹介したのはあくまで簡易温室ですが、以外となかなか役に立つものです。しかし皆様の住んでいる地域地域によっては能力に差が出てくることもあります。例えば北海道で使用するのと沖縄でしようするのとでは全然違ってきます。 それぞれの管理する部屋にあった温室作りが大事だと考えます。しっかりと温度対策をして厳しい冬を頑張って乗り切りましょう。 (^^)
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連休明け、皆さんよい休日をお過ごしになられましたでしょうか?(^^)さて、もう9月も半ば過ぎ・・・日中はまだまだ暑いものの朝夕はめっきり秋の気配を感じてきました。とはいえ、頑張って採集に行きました。
9月採集パートⅡのご報告です。
いつもの雑木林に到着・・・。さぁまだ昆虫達はいるでしょうか・・・。
お~!いきなり1本目で小型個体を発見!まだまだいけそうな予感!
樹と樹の隙間にペア個体の姿が見られます。
樹の上にはいました!ノコギリクワガタ!さすがにノコはもういないかと思っていましたが、まだまだいました、しかも大歯!
こっちにもいました。連続大歯!!こうやってまだまだ元気な姿を見ると嬉しくなってきます。(^^)
周りを見上げてみると、栗がなっています。
落ちていた栗、季節は秋に向かって着実に進んでいるようです。
今回の採集はさすがに数がめっきり減りましたが、それでもノコの大歯をまだ複数見かけたのは嬉しかったですね。 今年もそろそろ採集終了かな・・・。あと1回位は行けたら行ってみたいと思います。また次回も報告しますね。(^^)
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9月に入りましたが、暑い日が続いていますね~。残暑が猛烈に厳しく感じる日々ですね。
時期的には9月と野外のカブトムシ&クワガタシーズンとしてはもう終わりのステージですが、まだまだ採集やりますよ~!というわけで、今日は国産カブトムシがよく集まる場所がありまして、そこに行ってみました。
AM9:00 雑木林に到着。さぁカブトムシを探します。
いました、いました。カブトの♀とカナブン達です。必死に食事を取っています。
樹にポツンと止まっているカブト♂を発見。なかなかの良個体です。他には集まっていないかなぁ~・・・とあたりを探してみると・・・・。
いました、いました!カブトもカナブンも蝶も集まっています。ちょっと離れて全体図を見てみると・・・・
結構な数が集まっていますね。カブトムシは元来夜行性なのですが、この位の時間帯でも活発に活動しています。比較的容易に発見できるので楽しいですね。
さて、今回はカブトムシポイントを探ってきました。沢山のカブトにあえて楽しかったです。9月に入りましたがまだまだクワカブシーズン終わりませんよ~!次回の採集もまた報告いたしますね。(^^)
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先日、お客様から「タランドゥス」の飼育(産卵)について質問が来ました。今日は私(shiho)のやり方にはなりますが、日記内にてご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:タランドゥスオオツヤクワガタ
学名:Mesotopus tarandus
アフリカを代表するクワガタムシ、タランドゥスオオツヤクワガタです。昔は産まない、育たたないという飼育者泣かせの種でしたが、今では飼育方法も確立されており、比較的難易度も下がりました。
今回質問が来ているのが産卵についてですが、あくまで私(shiho)のやり方ですが、私は以下の様な方法で産卵させます。
【産卵に使用するマット】
完熟マット
【産卵に使用する材】
カワラ材、レイシ材、もしくは菌糸産卵
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL
【産卵管理温度】
25℃位
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
マットには産卵しませんので、マットは固く詰めなくても大丈夫です。材を半分~2/3位見えるような感じでセットします。菌糸ビン産卵の場合には(ちょっと図がありませんが)、菌糸ビンを横倒しにして菌糸ビンを半分位見えるような感じで埋め込みます。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。ただし、この図では材の埋め込みで見える部分が1/4程度になっていますが、タランドゥスの場合は1/2~2/3は見えるようにセットして下さい。菌糸ビン&菌床に産卵させる場合も同様です。
上記画像では材は2本入っていますが、個人的な感想では大きい直径の材1本が好ましいです。♀は材に穿孔して身体ごと潜り込んでいき、長時間にわたって産卵をします。そのため、材の直径は出来るだけ大きなものが好ましいです。理想は14~20センチ程度。小さなものだと産む場所がなくなり、 産卵を休止して出てきてしまったり、♀が動いている間で材が割れて粉々になってしまう可能性があります。
♀が材に潜り込んでしばらく姿が見えなくなったらほぼ成功です。後は次回♀が出てきた時や、ケース底に幼虫がこぼれて見えてきたときなどに割り出します。大体ですが産卵開始~1ヶ月半でしょうか・・・。
上記が私、shihoが行っているタランドゥスの産卵方法です。あくまで私個人のやり方ですので、飼育者の皆さんそれぞれ独自のやり方もあると思います。一つの方法として良かったらご参考までに御覧頂けますと幸いです。m(_ _)m
飼育担当Shiho
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8月もいよいよ月末、採集も終盤にさしかかりました。さて、先日行ってきた採集の報告をしてみたいと思います。
先日の日記で話したように愛車が修理中ですので、代車で出発で~す。
こういう樹、雰囲気があって、いかにもいそうです。樹の太さはそこまでありません。これはニレの木ですね。。。枝先などよ~く探してみます。
・・・・いました!ノコギリ(大歯)です!
・・・・・こっちにはコクワガタ!結構大きいです。
まだまだいるはずです。
・・・お~、沢山あつまっていました!ノコ、コクワ、カナブン多数!です。こういう光景を見ると嬉しくなりますよね!(^^)
別の樹では上に登っていいくかぶと♂を発見!頭角もまずまず発達した立派な♂です。今回の採集もとても楽しめました。8月ももう後半ですが、まだまだ楽しめそうです。また採集行きましたら、ご紹介しますね!(^^)
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先日の日記のレスに「きのこマット」についての取り扱いについて様々なレスがついていましたので、今回は 「きのこマット」について本日の日記にて取り上げてみました。
「きのこマット」、きのこ菌床を原料に仕上げている月夜野きのこ園人気No.1発酵マットです。
※使用感につきましては、 飼育担当Shihoが飼育した上での体験談になります。
多少皆様の感想と違う部分もありますが、御理解&御了承の上御覧下さいませ。発酵は他のマットに比べると比較的浅く、色も茶褐色系、カブトムシ飼育は勿論、 材や菌糸を好んで食するクワガタの幼虫飼育にも適しております。開封後のマットの水分量については、先日の日記のレスでシゲルさんがおっしゃているように、管理する環境下で様々に変化します。
◆温度管理状態(常温飼育か、エアコン管理か)
常温飼育の場合、管理温度が高いと水分の蒸発性が高まり乾燥しやすくなります。 また北海道に住む方と九州に住む方とでの管理温度ではまた差があると思います。ただ、今の時期、 水分量をかなり含ませたマットで常温管理をすると再醗酵の可能性が高くなりますので要注意です。
エアコン管理の場合でも管理温度によっては差が出ると思います。極端ですが18℃管理と27℃管理ではやはり違いますからね。(但し湿度確保が十分であれば別)
◆管理ケース(容器)の差
保湿性の高いケースで管理するか、そうでないケースで管理するかでも差が出てきます。 通気性があるケースや容器で管理する場合は当然のように乾燥が早くなります。通気性がないケースでは乾燥は遅くなりますが、 ただしここでもシゲルさんがおっしゃっているように再醗酵には注意して下さい。
「きのこマット」は発酵マットですが、使用するにはそれなりの微調整が必要になってきます。お手数ですが、管理する皆さんの状況下に応じた調整方法を工夫して頂けますと幸いです。またそこにも飼育の楽しさの醍醐味もあると勝手ながら私は思います。皆さんも頑張って是非きのこマットで大型個体を作出して下さいね。(^^)
飼育担当:Shiho (^^)
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お盆休みも終了。皆さんもいかがお過ごしになられたでしょうか・・・。本日より月夜野きのこ園も業務再開! またどうぞよろしくお願い致します。m(_ _)m
さて、つい昨日のお話、お盆休みの最終日に少し時間が出来たので、ちょこっと山の様子を見たくて、採集に行ってきました。ところが・・・・。
車が故障・・・。山へ向かっていると、ボンネットから白い煙がモクモクと・・・。あわてて車を止め、 ボンネットを開けると・・・写真のようなかんじになっておりました。
やっちゃいました・・・・。車屋さんに電話し、見てもらう事に・・・。見事オーバーヒートでした。 原因は今調査中。
結局、この日は採集は出来ず、帰宅・・・。
本当についていない日でした。また近々リベンジしたいと思います。また頑張ります!
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8月に入り、野外の昆虫達も盛んに活動をおこなっている時期ですね。クワガタはそろそろピークを過ぎてくる頃ですが、カブトムシは今からが本番になりそうです。
そこで今日は国産カブトムシについてちょっと紹介してみましょう。
【飼育種】
和名:カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus
国産の雄、ご存知ムシキングの国産カブトムシです。飼育は成虫飼育、幼虫飼育、産卵、全てにおいてとても容易な種です。まさに初心者向けといえます。
【成虫飼育】
マットは何でもOK。とてもえさ食いが激しいので、エサを切らさないようにしましょう。
【幼虫飼育】
お勧めは「きのこマット」。単独飼育の方が多頭飼育よりもより大型になる傾向があります。また温度管理(通年25℃管理位)があると、野外天然ものよりも早めに羽化してきます。日本の虫ですので、常温飼育でも大丈夫です。
【産卵】
お勧めは「完熟マットもしくは黒土マット」です。国産のカブトムシはばら撒き産卵しますので、ヘラクレスのセット等のようにマットをそれほど固く敷き詰めなくても大丈夫です。 管理温度は25~28℃位がベストです。
国産カブト虫と国産クワガタムシ、どっちが好き?と子供さんに聞く事があります。大抵の方はクワガタの方が好きと答える子供さんが多いのですが、幼稚園児や保育園児等の年齢が低い子供は「カブト虫の方が好き」と答える事も少なくありません。挟まない、大きい、力が強いといった意味でも人気が高いです。それに数年前ブームになったムシキングの主役でもありますしね。
上記でも書きましたが、多頭飼育でも幼虫飼育は可能です。ただ可能とはいえ、あまり入れすぎると大きな個体には育ちにくくなりますので、密度には気をつけましょう。それと勿論常温飼育も可能です。じっくりゆっくり育てたい方、温度管理が出来ない方等はこちらの方もオススメです。羽化時期はまだまだ遅くなりますが、より自然に近い状態で観察する事が出来るでしょう。
皆さんも今年は国産の雄、カブトムシを是非飼育してみませんか?(^^)
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