
今回はアフリカ大陸のオオカブト、ケンタウルスオオカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【ケンタウルスオオカブト♂参考画像】
【ケンタウルスオオカブト♀参考画像】
【飼育種】
【和名】ケンタウルスオオカブト
【学名】Augosoma centaurus
【産地】アフリカ産
★★幼虫飼育★★
幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】
きのこマット、完熟マット、
【使用する容器】
♂♀:1800ccブロー容器~クリーンケースS程度
【エサ交換回数】
♂:途中6~8回程度
♀:途中5~6回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年23~25℃前後での管理下)
♂:約18~24ヶ月程度
♀:約14~18か月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)
幼虫飼育は比較的簡単で、マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
管理温度にもよりますが、過去の飼育では23~25℃前後の管理下(きのこマット、完熟マット使用)で約1年半~2年程で羽化してくれました。
この温度帯でもなかなかの大型個体が羽化してくれましたので、もう少し温度を下げてじっくり育てきれればより大型化も望めるかもしれません。
★★産卵方法★★
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
採卵する場合は約2週間に一度の採卵
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL~衣装ケース中~L程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
適量(手で握って土団子が出来る位)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
産卵自体はとても容易な種だと考えます。
こまめに採卵すれば、過去には多い時には100近く採卵出来たときもありました。
産卵セットで使用するケースが小さい場合は親がせっかく産んだ卵を動いているうちに潰してしまう可能性が高くなりますので、そういった場合はこまめに採卵してあげると良いと思います。
【採卵した卵の管理方法:例】
採卵した場合は、あくまで私のやり方ですが、上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。
有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。
【採卵せず放置しておての割り出しの場合】
ケースの大きさが広く、かつマットの劣化なども見られなければ、数か月(~2か月位)放置しておいて産卵セットを解除するのも良いと思います。
人間の手で採卵管理しているのと違い、ほぼ自然な状態で孵化するので孵化率も高くなると考えます。
上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫が見られる可能性も高いでしょう。
如何でしたでしょうか?
今回はケンタウルスオオカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。
是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2020年1月27日
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生体を飼育していると様々なトラブルがあります。
その中の一つに、成虫の部分欠損があります。
アゴ欠け、触角欠け、など色々とあると思いますが、一番多くみられるのは「フ節欠け」だと思います。
フ節が欠けてしまっても、クワガタ、カブトム達の生活に影響は無いのか?
今日はこの事をテーマに、あくまで私:Shihoの個人的見解で少し書いてみようと思います。
※ 考え方や感じ方は人それぞれですので、ご参考までにご了承頂けますようお願い申し上げます ※
まず正常なクワガタ♀の足はどのようなものなのか?
上記画像は正常(完品)状態のクワガタ♀(オオクワガタ)です。
前足の各パーツの事を足の先から順に、
・爪(つめ)
・フ節(ふせつ)
・脛節(けいせつ)
・腿節(たいせつ)
と呼ばれています。
では次に「フ節欠け」とはどのような状態か?
はい、この上画像の赤マルの部分、いわゆるこの部分、先に延びるはずである爪等がありません。
右側の前足と比較してみると一目瞭然ですね。
このパーツが無い部分を「フ節(ふせつ)」といい、そのフ節が無いことをが無いことを「フ節欠け」と呼んでいます。
このフ節が無い場合、個体が生活するにおいてどのような影響があるのでしょうか?
私が考えうる内で、あくまで私の考え方になりますが、それぞれの行動内でフ節欠損になった場合の、マイナス面や問題なし面の例を挙げてみました。
【フ節が無い場合の生活面での影響】
【成虫管理】
・飼育下においてはマット上の徘徊ならば問題なし
・飼育下においては転倒防止材などを爪のひっかかりを利用しての起き上がりなどは多少困難。
・飼育下において、ゼリー等のエサを食べるには問題なし。
【交尾】
・上から乗るタイプ、いわゆる♀を背後から爪で捕まえて交尾するタイプには大きなマイナス点。
ただし、オオクワ等のクロス:V交尾をするタイプ等には影響は少ないと考える。
【産卵】
※爪をしっかりと材に立てて摑まっている※
・材産みが主体の種類には、欠損部分によっては影響ある可能性がある。
特に爪を含む前足フ節の欠損は、材を掴&推進力に繋がる為、無い場合は大きなマイナス点と考える。
※マット産卵の種ではスコップのような役割を持つ脛節(けいせつ)が重要※
・マット産みが主体(カブトムシ、クワガタではツヤクワガタやネマット産卵をさせる場合はフ節より脛節(けいせつ)の有無が重要になる傾向がある。ブトクワガタ)の種類には爪を含むフ節欠損は特に問題無いと考える。
個体が古くなると、どうしても弱い部分(フ節など)から欠損が始まってしまう可能性が高くなります。
爪があること、フセツがあること等、場合によっては必要ない時もあれば、必要な時もあると考えます。
出来れば欠損箇所など起こらずにいてほしいですよね。
如何でしょうか?
上記で述べたのが、私:Shihoが考えうる足欠損時の生活面での影響です。
人によって考え方は様々ですので、ご参考程度にご覧頂ければ幸いです。
※ この日記で述べた内容はあくまでShiho個人の考え方や感じ方、やり方であってそれを押し付けるもではございません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。ご了承下さいますようお願い申し上げます ※
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フタマタ種のマンディブラリスフタマタクワガタの飼育方法(幼虫飼育方法&産卵方法)についてご紹介したいと思います。
【個体参考画像:マンディブラリスフタマタ♂】
【飼育種】
和名:マンディブラリスフタマタクワガタ
学名:Hexarthrius mandibularis sumatranus
飼育は幼虫飼育、産卵共に容易な種です。
では共にご紹介致します。。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
菌糸(Element、Basic何方でも可)
きのこマット、完熟マット
【飼育容器】
♂:1000~1500㏄程度の容器
♀:800㏄程度の容器
【エサ交換回数】
途中2~3回程度
※ エサの減り具合、劣化等により異なる
【設定温度】
20~23℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約12~14ヶ月
♀:約8~10ヶ月
※エサの種類、羽化後の体長によっても誤差が出る※
まず幼虫飼育ですが、比較的容易な種。
弊社の商品では、菌糸ビン類(Basic、Element)。
マット飼育では、きのこマット、完熟マットがお勧めです。
【菌糸:Element で飼育中のマンディブ幼虫】
【2回目交換時体重:36g】
【羽化した個体:♂100.5mm】
この個体の時は菌糸ビン:Element×3本を使用。
EP1100~EP1400~EP1400
2本目(EP-1400)終了時点では体重は36g。
その後3本目(EP-1400)をじっくり食いあげて何とか100mmUPにはなってくれました。
(※ 最終的な最大幼虫体重は未計測)
★★産卵方法★★
【産卵に使用するもの】
マット+材2本程度
【お勧めマット】
きのこマット、完熟マット
【お勧め材】
産卵木:クヌギorコナラ、カワラ材、霊芝材等
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
まずマットをケース底面(3~4㎝程度)固く詰める。
そして材を入れ、その回りは材がマットに埋もれないように材が半分以上露出するようにセットする。
図示すると以下のような感じで組みます。
実際の産卵セッティング手順です
まずは使用する材を用意。
下記画像はクヌギ材になります。
あくまで私が選ぶ基準は、少しは柔らかいが、しっかりと身の詰まった材を選ぶようにしています。
柔らかいがしっかりとした材を選ぶ
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。
材が露出してしまう転がし産卵セッティングの場合は、材にカビが発生しやすいという難点もあります。
なので皮を剥かずにセッティングするという方も多くいらっしゃいます。
私の場合は皮は剝く派なので、剝くセッティング方法でご紹介します。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
マンディブラリスは材産みが主体なので、マットは基本的には何でもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。
弊社のマットではきのこマット、完熟マットでの使用がお勧めです。
次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
この画像で使用しているのはクヌギ材2本です。少し柔らかめの材です。
ゼリーと生体を入れて完成。
真上からの画像です。
このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。
いかがでしたでしょうか?
マンディブラリスは上記の方法で飼育が可能です。
ただ産卵の場合、産卵数はそれほど多くはありません。
飼育も比較的容易なので、皆さんも、もし入手出来る機会がありましたら是非挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース
2020年1月20日
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今回はDynastes属のオオカブト、ネプチューンオオカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【ネプチューンオオカブト♂参考画像】
【ネプチューンオオカブト♀参考画像】
【飼育種】
【和名】ネプチューンオオカブト
【学名】Dynastes neptunus neptunus
★★幼虫飼育★★
幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】
きのこマット、完熟マット、
【使用する容器】
♂♀:1800ccブロー容器~クリーンケースS~M程度
【エサ交換回数】
♂:途中6~8回程度
♀:途中5~6回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
18~20℃前後(※重要)
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年18~20℃管理下)
♂:約16~24ヶ月程度
♀:約14~16か月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)
体長、幅ともに幼虫もかなり大きくなります。
幼虫飼育は比較的簡単で、マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
ネプチューンオオカブトの幼虫飼育で一番重要なのは管理温度です。
設定温度は低温気味の約18~20℃程度で管理させてあげると良いと考えています。
低温ゆえゆっくりと育ちますので、ヘラクレス等と比べても羽化までに少々時間がかかります。
★★産卵方法★★
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
採卵する場合は約2週間に一度の採卵
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL~衣装ケース中~L程度
【産卵管理温度】
18~20℃前後(※重要)
【水分量(湿度)】
適量(手で握って土団子が出来る位)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
管理温度さえ低温というところを除けば、産卵自体はとても容易な種だと考えます。
こまめに採卵すれば、過去には多い時には100近く採卵出来たときもありました。
産卵セットで使用するケースが小さい場合は親がせっかく産んだ卵を動いているうちに潰してしまう可能性が高くなりますので、そういった場合はこまめに採卵してあげると良いと思います。
【採卵した卵の管理方法:例】
採卵した場合は、あくまで私のやり方ですが、上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。
あとは孵化を待つのみです。管理温度は産卵セットの時と同じ18~20℃前後にして管理しています。
有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。
【採卵せず放置しておての割り出しの場合】
ケースの大きさが広く、かつマットの劣化なども見られなければ、数か月(~2か月位)放置しておいて産卵セットを解除するのも良いと思います。
人間の手で採卵管理しているのと違い、ほぼ自然な状態で孵化するので孵化率も高くなると考えます。
上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫が見られる可能性も高いでしょう。
如何でしたでしょうか?
今回ネプチューンオオカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。
是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2020年1月17日
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先日、管理している幼虫入りのプリンカップを整理していました。
すると、キュウシュウオニクワガタの幼虫を入れたものが、がどうやら羽化、もしくは蛹化している感じがしました。
こちららが、羽化、もしくは蛹化になっているような感じがした200㏄プリンカップ。
入れているマットは完熟マット。
上記画像右下の部分が少し不自然な感じで固まっているのが分かりますか?
外側からは見えませんが、おそらくこの部分に蛹室があるはず。
そ~っと小型のマドラーでマットを掘り起こしてみると、
おおおお、出てきました!!
キュウシュウオニクワガタ♂の羽化個体です。
小型種ではありますが、立派な大アゴをしております。
身体がまだ赤っぽいので、羽化して1~2日程度しか経っていないようようです。
なので、これ以上は取り出さず、身体が黒く固まるまでしばらくはこのまま蛹室内に入ったままにしておくことにしました。
この個体のここまでの情報をまとめてみると、
【羽化体長】
まだ未計測
【使用したエサ】
完熟マット(プリンカップ200cc使用)
【設定管理温度】
20℃前後(※重要)
【羽化までにかかった時間】
1~2令入して約7ヶ月程度
【その間のマット交換回数】
途中交換1回。
200ccプリンカップ~200ccプリンカップ。
マットは同じ完熟マット使用。
マットの劣化の為交換しました。
このような感じで管理していました。
キュウシュウオニクワガタは管理温度(20℃前後)でキープするということさえクリア出来れば、小さな200㏄プリンカップ程度の容器で容易に羽化させることが出来ます。
早く無事に固まって元気な姿を見せて欲しいものです^^
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
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最近の飼育日記では、飼育方法の紹介が減っておりましたので、今回からまた少しづつですが、様々な種の飼育方法をご紹介してみたいと思います。
今回はちょっとマイナーな種かもしれませんが、ブッダノコギリクワガタの飼育方法をご紹介してみたいと思います。
【個体参考画像:ブッダノコギリ♂】
【飼育種】
和名:ブッダノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus buddha
飼育方法もとても容易な種です。
幼虫飼育と産卵方法をご紹介します。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
菌糸、きのこマット、完熟マット
【飼育容器】
プリンカップ860㏄、ブロー容器500㏄程度、800㏄程度ボトル
【えさ交換回数】
途中1回程度(※マットの劣化や状況による)
【設定温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
2令投入して約5ヶ月(合計約6~9ヶ月)
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)によって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
菌糸(Basicでもelementでも可)でもOK。
マットでも弊社のマットでは、きのこマット、完熟マットでよく育ってくれます。
マットを入れる容器も 500cc程度もあれば十分。
より大型を作出させたいのならば、少し大きめの800㏄ボトル位を使うと良いと思います。
マットに劣化がなければ、2令投入位でほとんど羽化まで交換無しで羽化してくます。
管理温度は20~25℃程度 で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。
産卵セットはマットのみで産卵させるやり方と、材を入れたセット方法の2パターンがあると考えます。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するオススメマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースSS~S
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。
<材を使用して産卵セットを組む場合>
【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケースS~M
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法の具体例をご紹介してみます。
まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、あくまで私のやり方になりますが、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
弊社のマットでのお勧めは、完熟マット、黒土マット。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
私は主にマットのみの産卵で行っていました。
ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。
♀によってはマット産みを好む個体、材産みを好む個体がいるようです。
材を入れて産卵させる場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
特別難しい種ではありませんが、一つだけ私が感じたことは、ペアリング(交尾)の際の♀殺しが少なからずありましたた。
小型のノコギリですが、結構気も荒いので、交配の際にはその点を注意してやることも必要かと思います。
皆さんも是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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2020年1月9日
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昨年の2019年、梅雨前~秋口に至る約6ヵ月間に渡り野外採集を楽しませて頂きました。
そして今年も沢山のクワガタ、カブト達に巡り会うことが出来ました。
その中でも思い出深い個体、
【ミヤマクワガタ雌雄同体(モザイク)個体】
【ミヤマクワガタ♂77.0mm】
この個体達も寿命を全うしたので、想い出標本として残す作業を行いました。
この標本作成作業をしてくれたのは、月夜野スタッフの坂上氏。
作業段階での製作途中での様子画像はありませんが、
それぞれ綺麗に展足、ラベル作成も終わり、
ドイツ箱に収めて完成!!!
おおお、凄い!
かなり立派に出来上がりました!!
今年もこんなクワガタ達とまた出逢いたいものです^^
※ 標本の作り方や展示方法(ラベル表記等)は月夜野きのこ園のオリジナルによるものです。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです※
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新年あけまして おめでとうございます!
皆様、お正月は如何お過ごしになられましたでしょうか?
本日(1/4)より月夜野きのこ園も仕事初めとなります。
この飼育日記も2003年より初めて、今年2020年ですから、なんと17年目になります。
結構長く続けているものだなぁ・・・と我ながら思っております。
今年も野外採集記事、イベント開催記事、飼育記事、質問内容の返答記事など、月夜野きのこ園に関する情報を盛りだくさんに詰め込んでご紹介出来ればと思う次第です。
今回はまずはご挨拶だけの文章になりますが、今年も月夜野きのこ園並びに、当飼育日記もどうぞよろしくお願い申し上げます。
飼育日記担当:Shiho
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早いもので、もう年末。
今年も色んな出来事がありました。
【6/19:クワガタワイワイイベント】
盛り上がったクワガタワイワイイベント!
残念ながら私は不参加になってしまいましたが、来年は皆さんとまたご一緒できればと思っております。
【6/20:雌雄同体(モザイク)ミヤマクワガタ採集】
野外採集個体での雌雄同体(モザイク)ミヤマクワガタを採集!
長い採集人生で初めてのことでした。
【7/2:ミヤマクワガタ♂77.5mm 採集】
【7/14:ミヤマクワガタ♂77.0mm採集】
超特大の77mmUPミヤマクワガタとも一シーズンで2回も出逢うことが出来ました。
その他、多数の野外のクワガタ達とも出逢えることが出来ました。
【7/20~21:世界のクワガタカブト大集合イベント】
毎年恒例の夏のイベント:世界のクワガタカブト大集合、今年も沢山のお客様にお越し頂きました。
本当にありがとうございました!!
【7/22:NHK群馬放送テレビ収録】
群馬に来ると、毎年何かしらのテレビの収録があるのですが、今年はNHK群馬放送「ほっとぐんま」という番組内で流されるテレビ放送の収録がありました。
今年も振り返れば、沢山の想い出が出来ました。
微力ながら、来年はまた今年以上にクワガタ界を盛り上げて行けれればと思う次第でございます。
本日12/27とまだ少し今年も残っておりますが、月夜野きのこ園は本日で今年の仕事納めとなります。
年末年始は、
12/28~1/3:休業
1/4:仕事初め
のスケジュールとなっております。
今年も月夜野きのこ園並びに、当飼育日記をご覧頂きありがとうございました。
また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
では皆様、良いお年をお迎え下さいませ。
m(_ _)m
月夜野きのこ園スタッフ一同
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前回に日記では横に蛹室を作る種用の人工蛹室の作り方をご紹介しました。
ですが、一部のカブトムシ種などには縦長に蛹室を作るものもあります。
【縦に蛹室を作った国産カブトムシの蛹】
国産カブトムシやヒメカブト種などが該当します。
今回はそういった縦長に蛹室を作る種用の縦長人工蛹室の作り方についてご紹介してみたいと思います。
作成する媒体は園芸用スポンジが一般的ですが、今回はトイレットペーパーの芯を使った作成方法をご紹介します。
まず、トイレットペーパーの芯とティッシュ、クリーンケースsサイズを用意。
トイレットペーパーの芯を約半分にカットします。
カットする長さは幼虫がはみ出ない程度でよいと思います。
カッターよりもハサミの方がやり易いじゃないかと思いました。
クリーンケースsにティッシュを2枚敷いて、 軽く、霧吹きで2,3回ふきます。
前蛹、幼虫をそっと持ち上げて、
丁寧に芯の中に移動させます。
ティッシュに加水したクリーンケース に入れます。
横からそっと、縦に置きます。
大き目の幼虫には芯をそのまま切らずに使いました。
こちらも、横から入れて、縦に置きます。
トイレットペーパーの芯がずれないように固定します。
今回はあまってた芯を詰めて固定しました。
前蛹や蛹も動きますのでトイレットペーパーの芯がずれないように上に何か重石を置くことをお勧めします。
フタとケースの間に新聞紙を挟んで出来上がりです。
無事に羽化してくれる事を願います。
如何でしたでしょうか?
この縦長の人工蛹室作成方法は、月夜野きのこ園:HPの「クワガタ・カブト飼育実験」のコーナーでもご紹介しております。
今回はトイレットペーパーでの作成をご紹介しましたが、園芸用スポンジで作成されても勿論問題ありません。
【参考例:園芸用スポンジで作成した縦長カブトムシ用の人工蛹室:真上から見た様子】
作り方や考え方は人それぞれです。
今回ご紹介したやり方、考え方はあくまでも月夜野流ですので、ご参考程度にご覧頂ければ幸いです。
※やり方には色々な方法があると思います。今回紹介したのははあくまでも私Shihoの考え方による管理方法についてのやり方&見解です。 あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。
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