
10月に入って久しぶりに山へ行って来ました。
今回はその時(10/9)の様子をご紹介します。
【10/9の採集】
約2週間ぶりに山へ来ました。
つい2~3日前から朝晩が急激に寒くなり、また今年シーズン内でこんなに間を空けたのは初めてなので山の様子が気になっていました。
「まだクワガタはいるだろうか・・・」
と、気になっていましたが、
到着して、すぐに、
樹液でお食事中のノコギリクワガタ♂が出迎えてくれました。
黒虫系と違ってミヤマやノコは早めにいなくなりますので、まずは一安心しました。
こちらではヒラタクワガタ♀がお食事中でした。
また、
こちらのハルニレのウロ内からは、
良型のヒラタクワガタ♂が入っていました。
体長は♂50mm後半はありそうな感じで、まだまだ綺麗な個体でした。
上記の同じハルニレの別のウロには、
ネブトクワガタ♂も入っていました。
かろうじて大歯になりかけの中型です。
こちらのクヌギの樹皮裏には、
コクワガタ♂(推定30mm後半程)と、
コクワガタ♀がペアで入っていました。
細いハルニレを蹴ってみると、
パラパラっと2つの音。
ノコギリクワガタ♂中歯型
サイズは♂50mm程度。
綺麗な個体でした。
ノコギリクワガタ♀
上記2頭がペアで落ちてきました。
この時期ノコの♀が見つかるのは珍しいです。
このような感じで秋の採集を楽しみました。
今回見かけたのは、
・ノコギリクワガタ
・ヒラタクワガタ
・ネブトクワガタ
・コクワガタ
の4種、合計17頭でした。
朝晩が寒くなったことでぐっと数が減りました。
まぁ時期的なものですから仕方のないことですが、寂しいものですね。。
また次回も通ってみたいと思います。
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
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【夏に採集したクワガタを産卵させてみよう】
最近紹介してる恒例のシリーズ。
今回は「オオクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介です。
※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※
野外採集してきた個体も、飼育個体も産卵方法は同じですので、オオクワガタを産卵させようと思われている方の参考になれれば幸いです。
【参考画像:国産オオクワガタ♂】
【飼育種】
和名:国産オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binodulosus
産地:日本国
オオクワガタの場合、2つのセット方法がああります。
①材を使用して産卵セットを行う方法
②菌床に産卵させる方法(菌床産卵セット方法)
産卵セッティングは人それぞれお好みがあるのでしょうから、両方のやり方をご紹介したいと思います。
<産卵セット時の方法>
★材を使用して産卵セットを組む場合★
【産卵に使用するマット&材】
マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【底面&材の周りに埋め込むマット】
きのこMat 、完熟Mat (お勧め)
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。
産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)
では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。
<手順>
まずは使用する材を用意。
下記画像はクヌギ材になります。
オオクワガタを産卵させる材の場合、あくまで私が選ぶ基準は、少しは柔らかいが、しっかりと身の詰まった材を選ぶようにしています。
オオクワガタ♀は身体ごと穿孔して産む事があるので、あまりにも柔らかい材だとすぐにバラバラになってしまう為です。
柔らかいがしっかりとした材を選ぶ
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
国産オオクワガタは材産みが主体なのでマットは基本的には何でもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。きのこMat 、完熟Mat 、など、どれでもOKです。
次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
この画像で使用しているのはクヌギ材2本です。少し柔らかめの材です。
ゼリーと生体を入れて完成。
真上からの画像です。
このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。
★★菌床に産卵させる方法★★
(菌床産卵セット方法)
【使用したケース】
クリーンケースLサイズ
【使用した菌床】
Basicクヌギブロックまるまる1個
【周りを埋め込んだマット】
きのこMat 、完熟Mat どれでもOK
【水分量】
菌床はそのまま、マットは少し水分少なめ
【設定温度】
25~27℃前後
産卵セットは以下のような感じで組みます。(参考例です)
まずケースを用意します。このケースはクリーンケースLサイズです。
次にケース底面にマットを入れます。底2~3cm程度敷き詰めます。
次に袋から出した菌糸ブロックを丸ごと入れます。
ケースに入りきらない場合は菌糸ブロックを削って入れてもOKです。
周りをほんの少しマットで埋め込みます。
今回の場合産卵種がオオクワですので完全に埋めきる必要はありません。
半分か1/3程度でOKです。
ゼリー、生体♂♀を入れます。
フタをして完成です。
上記が産卵の手順です。
参考までにですが、2008年度に菌床産卵セットを8セット組んだ時の結果をご紹介させて頂きます。
【割り出した幼虫の一部】
①幼虫31頭
②幼虫29頭
③幼虫12頭
④幼虫48頭
⑤幼虫41頭
⑥幼虫5頭
⑦幼虫33頭
⑧幼虫22頭
この時は8♀セットで合計221頭
1セットあたりの平均27頭
2008年度のセット時には上記のような結果が得られました。この時は爆産で、全てのセットで産卵を確認し、とても良く産んでくれたのを覚えています。
また今弊社にはお手軽に菌床産卵セットが出来る「オオクワガタ専用:産卵初めてセット」という商品もありますので、菌床産卵の組み方が苦手だ、面倒だと思われる方はこちらを使用してみるのも良いかと思います。
通常国産オオクワガタは材産卵が主流ですが、菌床産卵することで利点もあります。
【菌床産卵の利点】
・セットが楽(産卵木の柔らかさや加水の手間が要らない)
・割り出しが楽(産卵木の割り出し時のように幼虫を潰すことも少なく、また手で楽に割り出せる)
・若令幼虫に最初から菌糸を摂取させられる(大型作出に有効)。
菌床産卵の利点は何と言っても割り出しの楽さ、それと若令幼虫より菌糸を与える事が出来るという利点です。 ただ産卵数に関しては材産みの方が若干多い場合もあるような気もします。ただ過去には40頭近く産んだ例もあるので、どっちが良いとは一概には言えないのも事実です。
【今の時期から産卵させたい方へ】
今からの時期は外気温もすでにかなり低くなってくるので国産オオクワガタが越冬体勢に入ってくることが考えられます。
勿論そのまま越冬させて来年の春以降目覚めてから産卵させても良いですが、どうしても今から産卵させたい方は、管理温度を少し高め(28℃前後)にし、湿度も高めにキープして、♀に「あっ、まだ夏だ、産める!」と錯覚させるような環境づくりをしてみると良いと思います。
こうすることによって、産卵のスイッチが入ることも少なくありません。すでに越冬体勢に入っている個体や今から産ませようと思っている方に試してみるのも手だと思います。
如何でしたでしょうか?
上記が私:Shihoの国産オオクワガタの飼育方法です。
是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)
※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※
※現在、月夜野きのこ園のオンラインショップですがメンテナンス中で お買い物ができません。
誠に申し訳ございません。 販売商品ですが、メンテナンスの間のみ、月夜野きのこ園クワガタ金賞販売部(仮)のWEBサイト:https://stag.tsukiyono.co.jp/でお買い物頂けます。
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2019年10月9日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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【夏に採集したクワガタを産卵させてみよう】
今回は「ヒラタクワガタ」の産卵セット方法をご紹介してみたいと思います。
※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※
※ヒラタクワガタには沢山の亜種:ツシマヒラタやスジブトヒラタ等:がありますが、産卵方法に関しましては全て今回ご紹介するセット方法で産卵が可能です※
【飼育種】
和名:ヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus
ヒラタクワガタの場合、2つのセット方法があります。
①マットのみで産卵セットを行う方法
②材を使用して産卵セットを行う方法
です。
産卵セッティングは人それぞれお好みがあるのでしょうから、両方のやり方をご紹介したいと思います。
<産卵セット時の方法>
※野外品の♀を利用した産卵セットのご紹介になります※
★マットのみで産卵セットを行う場合★
【累代】
天然ものWD♀を使用
【お勧めのマット】
完熟マット
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L程度
【水分量】
手で握って土団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】
ケース底面7割程度固く詰めて上部3cmはフンワリと。
【設定温度】
25~27℃前後
<セット手順>
まずは産卵セットに使用するケースを準備。
今回はクリーンケースを使用します。
マットを大きなケースに出します。
お勧めは完熟マット。
ケース底面を固めていきます。
固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
転倒防止のハスクチップを入れます。
ゼリーを入れます。
親となる♀(下記はヒラタクワガタ♀参考画像)を入れます。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
★材を使用して産卵セットを組む場合★
【お勧めのマット】
完熟マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
まずは使用する材を用意。こちらはクヌギ材になります。
次に材の皮を剥きます。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
材を水に浸します。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
水から出した材を縦に置き、陰干しします。
これも私的にはあまり時間はかけません。元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
お勧めは完熟マットです。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
材の周りをマットで埋め込みます。
上から見た画像
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は上に転倒防止のハスクチップを敷きます。
ゼリーを入れます。
後は親♀を入れフタをします。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンの内のいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
私の場合は主にマットのみの産卵で行っていました。ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。その場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。
<割り出し、幼虫取り出しの時期>
基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。
側面から見た様子(※マットのみ産卵の場合)
上記画像は「マットのみの産卵」で産まれた幼虫達の画像ですが、上の数位見えてきたら、大成功!もう十分割り出しても大丈夫です。
あくまで私の場合になりますが、「マットのみの産卵セット」の場合、大体産卵セット開始して、約1ヶ月半~2ヶ月程度を目安に割り出すようにしています。
「材を使用したセットで産卵セットを組んだ場合」は、ケース側面などに幼虫が見えていれば、それを目安にすれば良いのですが、材に産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。
その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
ただし飼育ケース内の環境が急激に悪化したり、ケース側面や底面にまったく卵や幼虫が見られなかったり、♀が全く潜る気配を見せずマット上面を徘徊ばかりしている時は話は別になります。
今回は野外ものの♀はほぼ交尾が終了していると言っても過言ではないので、♀の持ち腹を期待して、そのまま♀のみを産卵セットに入れるやり方をご紹介しました。
しかし、♀がなかなかマットに潜る行動をしなかったり、何回かセットしても全く産まない場合は、♂がいるならば再交尾をさせた方が良い場合もあると思います。そのあたりは状況を見て臨機応変に対応してあげて下さいませ。
下の画像は過去に行ったヒラタクワガタ産卵セット割り出し風景です。
いかがでしたでしょうか?上記が私のヒラタクワガタの産卵セットの組み方です。ちなみに先日ご紹介したヒラタクワガタ産卵セット(途中経過)のセット方法は「マットのみ産卵」の方で行いました。
ヒラタクワガタの産卵セット時の管理温度は可能ならば25~27℃前後程度が望ましいので、少し気温が低くなってくる場合は温度対策などをして調整してあげて下さいませ。是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)
※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※
※現在、月夜野きのこ園のオンラインショップですがメンテナンス中で お買い物ができません。誠に申し訳ございません。 販売商品ですが、メンテナンスの間のみ、月夜野きのこ園クワガタ金賞販売部(仮)のWEBサイト:https://stag.tsukiyono.co.jp/でお買い物頂けます。
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2019年10月4日
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【夏に採集したクワガタを産卵させてみよう】
今回は「国産ノコギリクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。
※ノコギリクワガタには沢山の亜種:アマミノコギリやトカラノコギリ等:がありますが、産卵方法に関しましては全て今回ご紹介するセット方法で産卵が可能です※
※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※
【飼育種】
和名:ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus inclinatus
ノコギリクワガタは2つのセット方法でご紹介します
①マットのみで産卵セットを行う方法
②材を使用して産卵セットを行う方法
産卵セッティングは人それぞれお好みがあるのでしょうから、両方のやり方をご紹介したいと思います。
<産卵セット時の方法>
※野外品♀を使用した産卵セットのご紹介です※
★マットのみで産卵セットを行う場合★
【累代】
天然ものWD♀を使用
【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット、きのこマット
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L程度
【水分量】
手で握って土団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】
ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】
25~27℃前後
今回はつい最近セットを組んだばかりの様子の画像がありますので、それと共に合わせてご紹介して見たいと思います。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
親となるノコギリ♀を入れます。
頑張ってくれよ~。
★材を使用して産卵セットを組む場合★
【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット、きのこマット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンの内のいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
私の場合は主にマットのみの産卵で行っていました。
ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。その場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。
<割り出し、幼虫取り出しの時期>
基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。
卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。
上記画像は「マットのみの産卵」で産まれた幼虫達の画像ですが、上の数位見えてきたら、大成功!もう十分割り出しても大丈夫です。
あくまで私の場合になりますが、「マットのみの産卵セット」の場合、大体産卵セット開始して、約1ヶ月半~2ヶ月程度を目安に割り出すようにしています。
「材を使用したセットで産卵セットを組んだ場合」は、ケース側面などに幼虫が見えていれば、それを目安にすれば良いのですが、材に産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。
その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみ て下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
ただし飼育ケース内の環境が急激に悪化したり、ケース側面や底面にまったく卵や幼虫が見られなかったり、♀が全く潜る気配を見せずマット上面を徘徊ばかりしている時は話は別になります。
今回は野外ものの♀はほぼ交尾が終了していると言っても過言ではないので、♀の持ち腹を期待して、そのまま♀のみを産卵セットに入れるやり方をご紹介しました。
しかし、♀がなかなかマットに潜る行動をしなかったり、何回かセットしても全く産まない場合は、♂がいるならば再交尾をさせた方が良い場合もあると思います。そのあたりは状況を見て臨機応変に対応してあげて下さいませ。
下の画像は過去に行ったノコギリクワガタ産卵セット割り出し風景です。
いかがでしたでしょうか?
上記が私のノコギリクワガタの産卵セットの組み方です。
ノコギリクワガタの産卵セット時の管理温度は可能ならば25~27℃前後程度が望ましいので、少し気温が低くなってくる場合は温度対策などをして調整してあげて下さいませ。
是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)
※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※
※現在、月夜野きのこ園のオンラインショップですがメンテナンス中で お買い物ができません。誠に申し訳ございません。 販売商品ですが、メンテナンスの間のみ、月夜野きのこ園クワガタ金賞販売部(仮)のWEBサイト:https://stag.tsukiyono.co.jp/でお買い物頂けます。
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2019年10月1日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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前回の採集(9/17)より約1週間ぶりに山へ。9/24の採集時の様子をご紹介したいと思います。
【9/24の採集】
この日はひっさしぶりに大物が採れました!
その個体が、
この個体です!!
特大サイズ♂71㎜のとても綺麗な個体。
この個体が落ちて来たのは、
こちらのハルニレの木でした。
この木を蹴ってみると、71mmミヤマの他にも、
2頭のミヤマクワガタ♂が、計3♂が一緒に落ちてきました。
まさにミヤマの木でした^^
実は昨年の同じ日にもミヤマの71mmUPを採っております。
まさにデジャヴ!
ただ昨年の個体と大きく違うのは、素晴らしく綺麗!
まるでつい最近活動を始めたかのように、ほとんど体毛が擦れておりません。
まさに良き出逢いでした^^
この日は、その他にもこの時期にしてはまずまずの頭数のクワカブ達と出逢うことが出来ました。
ウロから体半分を出していたヒラタクワガタ♂
すかさず掻き出し棒で取り出しました、
ヒラタクワガタ♂62mm
サイズは60mmUPと、良型ヒラタです。
この同じ木を蹴ってみると、
バサバサっと2つの音!
落ちて来たのはノコギリクワガタ♂♀ペア
どうやら上の方に付いていたようです。
こちらのハルニレの木では、
カブトムシ♀とカナブンの姿を見つけました。
この木の裏側には、
カブトムシ♂がくっ付いていました。
小型でしたが元気いっぱいでした^^
また近くの木を蹴ってみると、
大型のノコギリクワガタ♂が落ちてきました。
見ての通り両アゴが折れてしまっているので正確なサイズは分かりませんが、この状態で65mmあったので、折れていなければ67~68mm位はあったと思います。
このような感じで採集を楽しみました。
今回見かけた種は、
・ミヤマクワガタ
・ノコギリクワガタ
・ヒラタクワガタ
・カブトムシ
・コクワガタ(未撮影)
の計5種。
合計約30頭程を見かけることが出来ました。
秋空の中での採集はとても楽しかったです。
採集の途中で、
山栗の実を沢山見つけました。
栗を見ると既に秋の気配ですが、今回まだ特大ミヤマとも出逢うことが出来ました。
また次回も、もう少しだけ楽しませてもらおうかと思っております^^
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
使用したアイテム

【産卵させてみようシリーズ】の第2回目。
今回は「国産カブトムシ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。
※国産カブトムシは亜種:オキナワカブトや久米島カブト等:がありますが、産卵方法に関しましては全て今回ご紹介するセット方法で産卵が可能です※
※この記事は毎年、ほぼ同じ内容(一部変更点あり)で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※
【飼育種】
和名:カブトムシ
カブトムシの場合、産卵セット方法はマット産卵で行います。
<産卵セット時の方法>
※野外品の♀を利用した産卵セットのご紹介になります※
【累代】
天然ものWD♀を使用
【お勧めのマット】
黒土マット、完熟マット
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L程度
【水分量】
手で握って土団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】
ケース底面7割程度固く詰めて上部3cmはフンワリと。
【設定温度】
25~28℃前後
まずは産卵セットに使用するケースを準備。
今回はクリーンケースを使用します。
マットを大きなケースに出します。
お勧めは完熟マット、もしくは黒土マット。
転倒防止のハスクチップを入れます。
ゼリーを入れます。
<割り出し、幼虫取り出しの時期>
卵を採卵するか、そのまま幼虫が見えるまで自然に孵化させる方法がありますが、今回は自然に孵化させて幼虫を回収する方法をご紹介します。
本土カブトムシの寿命は短いので、ケース底面に幼虫が見える頃にはほとんどの♀は死亡してしまっている可能性が高いです。
卵で採卵するよりもそのまま自然に孵化させた方が孵化率も高いので、私の場合は幼虫割り出しは♀が死亡してしまったのを確認してから約1ヶ月後程に行う様にしています。
このような感じで幼虫が出て来ます。
国産カブトムシは多産なので沢山幼虫が取れるでしょう!
いかがでしたでしょうか?
上記が私の国産カブトムシの産卵セットの組み方です。
国産カブトムシは産卵、そして幼虫飼育共にとても容易な種です。
機会がありましたら是非一度産卵セットを挑戦してみて下さいませ。(^^)
※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※
※現在、月夜野きのこ園のオンラインショップですがメンテナンス中で お買い物ができません。誠に申し訳ございません。 販売商品ですが、メンテナンスの間のみ、月夜野きのこ園のオンラインショップと 同じ価格でamazonでご購入が可能でございます。 amazon購入ページ https://www.amazon.co.jp/s?me=A2O2A7MC06HZR8
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2019年9月24日
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早いもので、もう9月も半ば。
まだまだ日中の暑さは残暑が厳しいです。
最近忙しくて山に行けなかったのですが、少し前になりますが、先週の9/11に約10日ぶりに山の様子を見に行ってきました。
今回はその時の様子をご紹介したいと思います。
【9/11の採集】
この日最初に出迎えてくれたのは、
ミヤマクワガタ♂でした。
ハルニレの木の上方(約4m位)でお食事中でした。
ズームアップして撮影。
遠目から見てもまだ綺麗な個体のようです。
撮影をさせてもらうために、お食事中で申し訳なかったのですが、一度落とすことにしました。
改めて個体を撮影。
シルバー色の体毛が残るまだまだ綺麗な個体でした。
サイズ的には小さく♂50mm程度。
上のミヤマを落とす際、木を蹴った時に、
ノコギリクワガタ♂も一緒に落ちてきました。
かろうじて大歯型が残るこちらも綺麗な個体。
サイズは♂50mm後半程度といった感じでした。
こちらのクヌギの木では、
大きなウロの手前でカブトムシ♂を発見
頭角が途中から折れたカブトムシ♂でした。
角は折れているものの元気いっぱい。
そしてこのカブト♂がいた奥のウロには、
ヒラタクワガタ♂55mm
中型サイズのヒラタクワガタ♂が入っていました。
こちらはカブトとは対照的に綺麗なボディ。
こちらのハルニレの木では、
画像上では、ノコギリクワガタ中歯型♂、コクワガタ♀、カナブンの姿が見えます。
実はあと一頭くっ付いていたんですが、近づく気配を感じて落ちてしまいました。
落ちたのが、
こちらのノコギリクワガタ♂小歯型。
こちらも綺麗なボディをした個体でした。
このような感じで約2時間ほど、久しぶりの山を散策させて頂きました。
今回見かけたのは、
・ミヤマクワガタ
・ノコギリクワガタ
・コクワガタ
・ヒラタクワガタ
・カブトムシ
の5種。
見かけた頭数は約30頭程でした。
季節的にはもう秋に差し掛かっているのですが、残暑が厳しいせいなのか、クワガタ達の姿もまだ見かけることが出来ました。
またしばらくして山に行ってみたいと思います^^
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
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皆さんは、今年の野外採集(昆虫採集)で入手したクワガタ&カブトムシ達はどう飼育されていますか?
採集等を楽しみ、成虫の格好よさをじっくりと堪能されたことだと思います。
夏の終わりと同時に、クワガタ、カブトムシのシーズンももう終了かと思ってらっしゃる方、成虫飼育をじっくりと堪能した次は、今度は産卵&幼虫飼育にチャレンジしてみましょう。
今年野外で入手出来た虫達は既に熟成が完了しておりますので、即座に産卵セットを組み、幼虫を取ることが出来ます。
また野外で入手した個体の場合、わざわざ♂と♀を再度交尾させなくても、野外で既に交尾している可能性が高いので、そのまま♀のみで産卵セットを組むことが可能です。
つまり野外採集品の♀と産卵セットがあれば、幼虫を産ませることが出来るんです。
今回より少しずつではございますが、今年の夏、採集出来たであろうと思われる日本のクワカブの産卵セットの組み方、コツなどをご紹介していきたいと思います。
※この記事は毎年、ほぼ同じ内容(一部変更点もある場合あり)で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※
まず第1回目は「ミヤマクワガタ」の産卵セットのやり方をご紹介します。
【ミヤマクワガタ参考画像♂:2019年度採集個体】
【飼育種】
和名:ミヤマクワガタ
学名:Luxanus maculifemoratus
<産卵セット時の方法>
※野外品の♀を利用した産卵セットのご紹介です※
【累代】
天然ものWD♀を使用
【お勧めのマット】
黒土マット、完熟マット
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L程度
【水分量】
手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】
ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】
18~20℃前後(※重要)
セット方法を図示するとこのような感じです。
ミヤマクワガタの産卵ポイントは何といっても設定温度です。
18~20℃ この温度帯がカギです。
この温度をキープするのは普通のご家庭では難しいでしょうが、この設定具合によって全て決まるといってもおかしくないと思います。
温度設定さえクリアすれば案外普通に産んでくれることもあります。
しかし産卵数は♀によってバラつきがあり、産む♀は結構な数を産んでくれますが、産まない♀はゼロというのも珍しくありません。
次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。
<割り出し、幼虫取り出しの時期>
基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。
卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。
上記の数位見えてきたら、大成功!もう十分割り出しても大丈夫です。
ミヤマクワガタの♀はオオクワガタやヒラタクワガタ等によく見られる子食いの可能性は低いと思いますので、多少割り出しする期間を長く持っても大丈夫かと思います。
あくまで私の場合になりますが、大体産卵セット開始して、約1ヶ月半~2ヶ月程度を目安に割り出すようにしています。
ただし飼育ケース内の環境が急激に悪化したり、ケース側面や底面にまったく卵や幼虫が見られなかったり、♀が全く潜る気配を見せずマット上面を徘徊ばかりしている時は話は別になります。
今回は野外ものの♀はほぼ交尾が終了していると言っても過言ではないので、♀の持ち腹を期待して、そのまま♀のみを産卵セットに入れるやり方をご紹介しました。
しかし、♀がなかなかマットに潜る行動をしなかったり、何回かセットしても全く産まない場合は、♂がいるならば再交尾をさせた方が良い場合もあると思います。そのあたりは状況を見て臨機応変に対応してあげて下さいませ。
下の画像は過去に行ったミヤマクワガタ産卵セット割り出し風景です。
上手くいけばこのように幼虫を得られる機会も大いにあります。
如何でしたでしょうか?
上記が私の本土産ミヤマクワガタの産卵セットの組み方です。
何度も書いていますが、ミヤマクワガタを産ませるかどうかは温度管理がとても重要になってきます。
低温管理をキープするのは難しいですが、幸い今からの時期は少しずつ寒くなりますので、夏場にセッティングするよりは管理もしやすくなるのではないでしょうか?
機会がありましたら是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)
※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※
※現在、月夜野きのこ園のオンラインショップですがメンテナンス中で お買い物ができません。誠に申し訳ございません。 販売商品ですが、メンテナンスの間のみ、月夜野きのこ園のオンラインショップと 同じ価格でamazonでご購入が可能でございます。 amazon購入ページ https://www.amazon.co.jp/s?me=A2O2A7MC06HZR8
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2019年9月12日
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先日、昔からの友人であるクワ友のkaraさん(ツイッターHN)の標本画像を見せて頂きましたので、今回の日記ではその画像をご紹介してみたいと思います。
まずは、karaさんのご紹介。
karaさん(ツイッターHN)
神奈川県在住
クワガタ飼育歴:20年以上
クワガタ採集歴:20年以上
標本収集歴:20年以上
主な飼育種
シカクワガタ、フタマタクワガタ、コクワガタ
(全て外国産)
karaさんから見せてもらった画像はこちら
↓
ウエストウッディオオシカクワガタ
ペロッティシカクワガタ
フキヌキシカクワガタ
マイシカクワガタ
カワノイシカクワガタ
南ラオスツツシカクワガタ
エロンガトゥースフタマタクワガタ
フォルスター原名フタマタクワガタ
デロレイフタマタクワガタ
ムニスゼッチフタマタクワガタ
フォルスターキヨタミフタマタクワガタ
フォルスターニシフタマタクワガタ
以上12体の標本画像を見せて頂きました。
シカクワガタやフタマタクワガタ界の最高峰の標本は素晴らしいの一言!
展足もとっても綺麗に仕上がっております。
karaさんはこの他にも自己採集した国産のクワガタ種(ミヤマやノコギリ、ヒラタ、ネブト等)の収集もしているそうです。
そちらの方もまた機会があれば見せて頂きたいと思っておりますので、その時はまたご紹介してみたいと思います。
karaさん、貴重な標本を見せて頂きありがとうございました。
また沢山他の種も見せて下さいね^^
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
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9月上旬、今回は2日間の採集の様子をまとめてご紹介してみたいと思います。
【9/2の採集】
この出逢った個体は、
大歯の綺麗なネブトクワガタ♂
ネブトクワガタ♂28mm
サイズは♂28mmと特大サイズには届きませんでしたが、とても綺麗で良型個体でした。
このネブトクワガタが採れたのは、
こちらのクヌギの樹皮裏でした。
こちらの樹皮裏にはこのネブト以外にも、
ヒラタクワガタ♂50mm半ば程
が入っていました。
こちらのヒラタクワガタも綺麗な個体でした。
普通これ位のサイズのヒラタが入っていれば、他のクワガタ♂は追い出される傾向が強いのですが、この樹皮裏は奥行きが左右にかなり広かったが幸いしたのだと思います。
近くの木を蹴ってみると、
パサっと軽めの音。
見てみると、
ノコギリクワガタ♂64mm
この時期にしては、傷ひとつないとても綺麗な良型のノコギリクワガタ♂でした。
この日は約20頭程を見かけることが出来ました。
日を追うごとに見かける頭数は段々少なくなっていますが、まだまだ綺麗な個体もいます。
【9/3の採集】
連日の採集。
この日は前日とは違うポイントへ。
途中見つけた山栗の実。
殻はまだ青いが中の栗は既にじゅくしており落下寸前でした。
また道脇には秋の風物詩、パンパスグラスの姿も見つけました。
この風景は嫌でも季節の変化を感じてしまいます。
風情があってとても良いのですが、我々クワガタ採集家にとってはまた寂しくもなります。
さて、採集のお話に戻って、
こちらのハルニレの木を蹴ってみると、
バラバラッとクワガタシャワー
カブトムシ♂50mm程
コクワガタ♂25mm程
そして、この中に大型がいました!
大型のミヤマクワガタ♂
体毛はほとんどなくこの時期らしい風貌をしていますが、フセツ取れもなくとても元気な個体でした。
ミヤマクワガタ♂70.0mm
帰宅後の計測撮影で、70.0mmジャストを計測。
何とかギリギリですが、特大クラス個体です。
この他にもクワガタ達の姿は沢山見かけることは出来ましたが、約30頭程といった感じでした。
今回の日記では2日間の採集の様子をまとめてご紹介しました。
流石に75mm以上の超特大クラスに出逢うのは難しい時期になりましたが、それでも特大クラスの70.0mmミヤマに出逢えたのは嬉しかったです^^
まだまだいけます!
また次回も頑張りたいと思います^^
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
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