
先日ご紹介したスマトラオオヒラタ。
前回は♂幼虫の菌糸ビン交換時の様子をご紹介しましたが、♀幼虫を見てみると、何と既に蛹化している個体がありました。
こちらになります。
ちょっと見えにくいですが、よーく見てみると、蛹の頭の辺り、菌糸部分周辺にきのこが生えています。
このまま、きのこを放っておくときのこが成長して羽化する際に影響が出てしまう可能性がありますので、きのこを除去したいと思います。
まずは菌糸ボトルのキャップを外します。
ボトルキャップのギリギリまできのこが回って来ていますね。
菌糸の上部のきのこを除去し、蛹室までたどり着き、露天掘りにしました。
外から見た通り、蛹の頭部分の辺りにきのこが生えていますね。
横から見た様子。
頭部分のきのこを取り除きたいと思います。
蛹を優しく取り出しました。
スマトラオオヒラタの♀の蛹です。
美術品の彫刻の様に美しいですね。
蛹を取り出している間に蛹室内をキレイに清掃完了!
蛹を優しく蛹室内に戻します。
キレイになりましたね。
これで完了です。
あとは無事羽化してくれることを願うばかりです。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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近日、この日記上で何度もご紹介させてもらっているクワ共のH氏。
そう、昨年採集記事でもご紹介したオオクワガタハンターのH氏です。
このH氏。昨年からクワガタ飼育(採集歴は長い)を始めたばかりというのにあっという間に数は膨れ上がり、その過熱さと情熱はますます増すばかり!
20年近くクワガタ飼育に携わってきた私にとってはとても懐かしく、初心の頃を想い出すような新鮮な気持ちにさせて頂いております。
そのH氏より、先日ご紹介させてもらった本土ヒラタクワガタ♂が羽化したとの報告がありました。
そして見せてもらった画像が、こちら
↓
おお、たしかに羽化しています。
まだお尻が完全にしまりきっていませんが、見た感じでは完品で羽化しているようです。
H氏が言うにはサイズ的には♂65mm位だということ。
早く取り出して見てみたいのはありますが、ここは焦らず我慢することにします。
H氏、今回も情報ありがとうございました。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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早いものでもう今年も3月になりました。
採集シーズンも、もうそこまで迫って来ていますね。私が在住する宮崎県は気温が温暖の為、一部のクワガタの中には早々に活動を開始する個体も存在します。
今年もどんな虫達に出逢えるのか、今からとても楽しみですね!
さて、本日のお題は、そう、クワガタ、カブトムシ飼育を行っている人ならば誰もがその存在に苦悩させられているといっても過言ではありません。
その名は通称「コバエ」
コバエといっても様々なタイプがいるようです。
私もコバエについてその名称等を含めそこまで詳しく知っている訳では御座いませんが、私の知っている限りの知識で申すならば、
ゼリーや腐った果物、昆虫の死骸などに集まってくる「ショウジョウバエ」。
そしていつのまにかマットが大量に湧き出してくる「キノコバエ」。
が主にクワガタ飼育ではよく見かけるコバエになります。
今日はその中でも一番の難敵!
「キノコバエ」についてちょっと書いてみたいと思います。
まずは以下の動画をご覧下さいませ。
如何でしたか?
凄まじい数のコバエでしょう。
これはクワガタの産卵セット後の割り出し後に沸いたキノコバエの大群です。
ゼリー等に集まってくるショウジョウバエとは違い、マットに湧くキノコバエは莫大に数を増やし、とても厄介な存在になってしまいます。
改めて画像でご紹介。
コバエの拡大画像です。
実際にこうして見てみると、不思議な感じです。
コバエについてはお客様からのご意見の中でも「困っている事ランキング」の常に上位に入っており、出来る限りクリーンにクワガタ飼育だけを楽しみたいこちら側からすればとても厄介な問題となっているのが現状です。
環境が良い場所にはこうして雑虫も集まって来てしまうのは世の常なので仕方ない事なのではありますが、なかなか難しい問題ですよね。。。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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今回は外国産種。飼育ルームをチェックしていると、菌糸ビン交換した方がよさそうなスマトラオオヒラタがいましたので、1頭だけですが、菌糸ビン1本目の交換を行いましたので、その時の様子をご紹介して見たいと思います。
まずはいつものように飼育種のご紹介です。
【飼育種】
和名:スマトラオオヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus
産地:スマトラ島 アチェ
【累代】CB
【飼育しているエサ】EP-1100菌糸(1本目)
【幼虫初回投入日】
H28/11/7(1~2令投入)
【管理温度】
25~27℃前後(最初の2ヶ月程度)
21~23℃前後(H29年1月位~現在)
上記が飼育時のデータです。
ここからは菌糸ビン交換時の様子をご紹介してみたいと思います。
上記画像は菌糸ビン交換前の画像。
かなり大きく育ってくれています。
上記が新しい菌糸ビン:EP-1400です。
この菌糸ビンに入れ替えたいと思います。
まずは新しい菌糸ビンに幼虫が入れるだけの穴を掘ります。菌糸ビンには最初から穴は開いていますが、幼虫の大きさによってはその大きさだけでは入るのが難しい場合があります。そんな時は手間はかかりますが、その幼虫の大きさに合わせて穴を開けます。
あくまで私のやり方ですが、私の場合、かなり大きめに穴を開けます。
今回の幼虫は大きそうなので、かなり大きな穴を開けました。ビンの底まで到達する位開けます。
勿論、深さだけでなくて、穴の底面の幅も広げます。なので、結構な量のオガを掻き出すことになりました。
次に交換する(現在幼虫がいる)菌糸ビンの中にいる幼虫を取り出します。
出て来ました!!
今回は見えやすい場所に居てくれたので、比較的楽に取り出すことが出来ました!
手のひらの上で、大きな糞をしました!
ちょっとピンボケですみません。糞だけで2gもあります。
何と、52gありました。
糞をする前なら54gはあったというわけですね。大きいわけです!!
スマヒラオオヒラタのお顔のアップ画像!とってもりりしいです!いい顔ですね。
さて、あまり外に出しっぱなしでは幼虫もストレスを感じてしまいます。早く新しい菌糸ビンに入れてあげましょう。
交換前の(先ほどまで幼虫がいた)菌糸ビンより、その幼虫が出していた糞を取り出します。
新しい菌糸ビンに幼虫を移動させる時、少しでも良いので、前の菌糸ビンよりその幼虫の糞も一緒にいれてやると幼虫が落ち着くといいます。
また別の意見では、その糞の中には沢山のバクテリアがいるので、そのバクテリアも一緒にいれてやることで、より良いとも言われています。
これで菌糸ビン交換が終わりました。
如何でしたでしょうか? 今回はスマトラオオヒラタの菌糸ビン交換の様子をご紹介しました。 菌糸ビンに最初に投入したのが、11/7、交換したのが、2/28。
約4ヶ月ぶりの交換でしたが、幼虫も丸々と大きく育ち、52gありました。 まだまだ色も白いので、今後も成長の余地は見込めると思います。今後も大きく育つように見守っていきたいと思います。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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本土ヒラタ、国産オオクワに続いて幼虫観察のご紹介となるのは【本土ノコギリクワガタ】です。
一般的に全国でも良く採集出来、広く知られているクワガタです。
では飼育時のデータをご紹介。
【飼育種】
和名:ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus inclinatus
産地:日本国
【産地】
宮崎県産(自己採集累代もの)
【累代】
CB
【飼育しているエサ】
EP-1100菌糸
【幼虫初回投入日】
H28/11/6(1~2令投入)
【管理温度】
25~27℃前後(最初の2ヶ月程度)
21~23℃前後(H29年1月位~現在)
上記が飼育時のデータです。
H28/11/6に菌糸ビンに投入!
H29/1/8の菌糸ビンの様子
食が細いのか、そこまで食痕は見られない感じ。
H29/2/27の様子。
それなりに育っているのか?
1月の頃とあまり食いは変わらない。
国産オオクワ等と比べるとかなり小型に見えてしまう。
しかし幼虫の色合い自体はまだ白っぽいので、まだ蛹化は先でしょう。
小さいなぁ、♀でしょうか?
全体的にビン底に居る事が多い感じです。
まだまだ成長の余地がありそうですね、今後も見守っていきたいと思います。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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この時期はどうしても幼虫飼育の話題が多めになってしまいますね。
先日、本土ヒラタ♂の蛹化情報を提供して頂いたH氏より、また新たな画像と情報が送られれて来ました。
今回は、
国産オオクワガタ♀の羽化直後の画像でした。
H氏から頂いた情報をご紹介。
【飼育種】
和名:国産オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binodulosus
産地:日本国
【産地】
宮崎県産
【累代】
CB
【飼育しているエサ】
Element菌糸ブロックを1000cc瓶詰め替え
【幼虫投入日&交換時期】
H28/9/10:(1令投入)
H29/1/5:2本目交換
【管理温度】
25~27℃前後
上記が飼育時のデータです。
1000cc瓶を使用した菌糸2本羽化。
ただ2本目の菌糸ビンは交換後、ほとんど食することもなく暴れが始まり、すぐに蛹室を形成したらしいです。
実質1本羽化と変わらないということですね。
しかし、こちらもスピード羽化ですね。
ほぼ5ヶ月程での羽化となります。
やはり比較的高めの温度管理の影響が出てしまったのかもしれません。
我が家のオオクワガタ達は幸いにもまだ蛹にもなっていません。もう少し頑張って少しでも大型になってくれることを期待したいと思います。
H氏、情報提供ありがとうございました!
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何度かこの日記でも登場して頂いている地元のクワ共のH氏。
先日、H氏より連絡があり、H氏宅でも本土ヒラタの♂も蛹化ラッシュが始まっているとの事。
♀の羽化報告は受けていましたが、♂もいよいよ蛹化とは。。。
下記2枚の画像を見せて頂きました。
宮崎県産本土ヒラタクワガタWF1♂の蛹個体。
内歯が下の方にあり、中型以上クラスの個体のような気がします。
H氏から頂いたデータをご紹介すると、
【飼育種】
和名:ヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus
【産地】
宮崎県産
【累代】
WF1(野外品♀の持ち腹産卵幼虫)
【飼育しているエサ】
きのこマット
【使用している容器】
ガラス瓶1000cc
【幼虫初回投入日】
H27/8/27
【管理温度】
26~27℃前後
今の時点で5ヶ月と3週間程度ですね。
管理温度がやはり高めなのでやはり成長が早いようです。
我が家の♂はまだ蛹になってはいませんが、そろそろ蛹になる個体が現れだすかもしれませんね。もう少し幼虫期間を過ごして少しでも大きくなって欲しいものです。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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先日、日記内でもご紹介した、羽化直前まで来ていた前蛹の本土ヒラタの♀。
そう、この個体です。
久しぶりにチェックして見ると、やはり既に羽化していました。
しかし、よーく見てみると、
何と、蛹室内にきのこが発生!
まぁこの個体は既に羽化しているので、そこまで気にする必要はないのですが、これがもし前蛹の段階や蛹の段階で蛹室内にきのこが発生した場合、私は極力取り除くようにしています。
なぜかと言いますと、その生えたきのこがジャマになって蛹化した際、圧迫され蛹化不全を起こしたり、あるいは羽化の時で羽化時の柔らかい羽があたったりして羽化不全になる可能性があるからです。
本当はこうなる前に気付いて対処してやらなければならなかたのですが、しかしこの♀はきちんと影響もなく羽化してくれた様子です。
羽化してまだ10日も経っていないので、本来ならば蛹室内に留めたままで体が固まるのを待つのですが、今回はきのこがまだまだ生え育ちそうなので、一旦成虫を取り出して、蛹室内の清掃を行いたいと思います。
菌糸ビンのキャップを開けてみると、上面にはこんなにきのこが発生していました。
弊社でも販売しいている虫スプーン大ですこしずつ菌糸を掘っていきます。
蛹室に到達!
本土ヒラタ♀の全体が見えました。
真横から見るとこんな感じで露天掘りしました。
スプーンを使って♀を丁寧に取り出しました。
身体もほぼ黒く固まっているようです。
お腹側はまだ若干の赤みがありました。
お腹側まで完全に黒くなったら一安心ですね。
まだ完全には固まっていないので、優しく軽~く計測。
体長は♀38.2mm程を示しました。
♀を取り出している間に蛹室内を清掃。
生えていたきのこをキレイに取り除きます。
宮崎県産本土ヒラタクワガタ
WF1♀38.2mm
さすが新成虫、ツヤもありとてもキレイです。
羽化サイズは40mmに届かなかったのが残念ですが、4ヶ月程度の早期羽化では仕方ありません。明らかに私の管理ミスですね。
とはいえ、野外で見かける個体ではこのクラスのサイズでも十分大型の部類に入ります。菌糸やマットの栄養価というのは凄いですよね、改めて実感させられます。
名残惜しいですが、まだ完全に固まっていないようなので、再び蛹室内に戻ってもらいます。
清掃完了した蛹市内に戻し、
キャップを閉めて完了。
しばらくはこれで様子を見ます。
ただ体も完全とは言えないまでもある程度は固まっているので、しばらくしたら潜って行くかもしれません。
如何でしたでしょうか?
あくまで私のやり方ですが、上記の様に蛹室内にきのこが生えてきたり、異物が見つかった場合には、状況にもよりますが、露天掘りして除去するようにしています。
今回はたまたま成虫には何の影響もありませんでしたので、ラッキーでした。チェックはこまめにするものですね・・。精進したいと思います。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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寒い日が続きますね~。
この日記でも何度も書いていますので、ご覧の皆様もご存じだとは思いますが、私が在住しているのは九州・宮崎県。南西諸島や沖縄などを除けば、本土でも1、2を争う位の暖かい県です。
しかしそんな南国宮崎県といえど、年に数回は寒波による極寒の日が訪れることがあります。
ちょうどここ数日はまさにそんな日で、風も強くかなり寒い日が続いています。
ふと、山はどうなっているかなぁ、とそんな気持ちになり、地元のクワ友を誘ってドライブがてら毎年クワガタを採集している場所に訪れてみる事にしました。
今回は数ある採集ポイントの中でも少し標高が高い場所に行ってみることにしました。
この時点では山肌などには雪は見当たないので、やはりこの寒波といえど、宮崎で雪をみるのは難しいのかなぁ~と思っていました。
しかし、ポイントに到着すると、
何十cmも積もっているというわけではありませんが、それでも積雪を確認!!
久しぶりの雪を見ました!
宮崎県、特に平野部では本当に雪が降る事は滅多にないので、このような景色を見るのは本当に数年ぶりです。
一緒に来たクワ友達と年甲斐もなく、はしゃいでしまいました。
この時期のクワガタがあつまる木、いわゆる広葉樹は葉を落とし、枯れ木のように見えるので、夏場と風景は一変してしまいます。
今現在2月。あと3ヶ月もすれば、活動の速いコクワガタ等から姿を現してくれることでしょう。夏の到来が待ち遠しいです!
※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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