
最近、本土ヒラタクワガタの幼虫観察記事ばかり書いていたような気がしますので、今回は別の種を。。。
定番ですが、国産オオクワガタの【幼虫飼育経過観察】をご紹介してみたいと思います。
まずは飼育種のご紹介です。
【飼育種】
和名:国産オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binodulosus
産地:日本国
【産地】
宮崎県産(自己採集累代もの)
【累代】
CB
【飼育しているエサ】
EP-1100菌糸
【幼虫初回投入日】
H28/10/24(1~2令投入)
【管理温度】
25~27℃前後(最初の2ヶ月程度)
21~23℃前後(H29年1月位~現在)
上記が飼育時のデータです。
沢山のオオクワガタ入り菌糸ビン
上記画像は1月8日の頃の様子。
いい感じで食痕が出ています。
この時点で菌糸ビン投入して約2ヶ月って所です。現在はこの頃より管理温度を少し低めに設定しています。
この画像は1月20日頃の様子。
かなりデカい幼虫になっています。
立派な幼虫ですね~。
この大きさならば♂確定ですね。
こちらも良い感じで幼虫が見えていました。
こちらは大きさからいって♀のようです。
若干黄色味ががっているものの、まだ食べてくれそうな感じですね。
今回、このオオクワガタの幼虫飼育ですが、菌糸ビンに投入してからの最初の2ヶ月は成長を促すため、25~27℃程度で飼育。
まぁ同時に産卵セット組んでいたのもあった為、偶然的にそうなってしまったのではありますが・・・。
そして、その後2令後期、3令初期程度になって少し管理温度を低めに設定し直しました。
あまりに高温状態を続けるとすぐ蛹化してしまう可能性がある為、ここは少し低温でゆっくりと育って欲しくその温度帯キープで現在も管理中です。
先日ご紹介した本土ヒラタクワガタの♀はあまりにも早い羽化でしたので、ここはもう少し頑張ってゆっくりと大きくなってほしいものです。
現時点ではこんな感じで育っています。
時期的にいって菌糸ビン交換もそろそろなのですが、また今後の様子もご紹介していきたいと思っております。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
使用したアイテム

先程、お電話でご質問を受けたお客様より、カネギエーテルノコギリの飼育方法について尋ねられました。
カネギエーテルノコギリ、懐かしいですね!
小型の外国産ノコギリクワガタですが、色合いも形状も素晴らしく格好良く個人的には大好きなクワガタです。
今日は、そのカネギエーテルノコギリの飼育方法についてご紹介して見たいと思います。
※ここにご紹介します内容は過去の日記の内容と重複する箇所がございます。何卒ご理解&ご了承下さいませ。
ではまず飼育種の紹介から、
【飼育種】
和名:カネギエーテルノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus kannegieteri
飼育方法もとても容易な種です。
幼虫飼育と産卵方法をご紹介します。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
菌糸、くわマット、きのこマット、完熟マット
【飼育容器】
プリンカップ120cc~300cc
【えさ交換回数】
ほとんど交換なし
【設定温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
2令投入して約5ヶ月(合計約6~7ヶ月)
ま ず幼虫飼育ですが、とても容易。
菌糸(Basicでもelementでも可)でもOKですが、マットでも同じくらいのサイズで育ってくれていました。
ちなみに弊社のマットでは、くわマット、きのこマット、完熟マットでよく育ってくれます。
マットを入れる容器も 120cc~300cc程度もあれば十分。
マットに劣化がなければ、2令投入位でほとんど羽化まで交換無しで羽化してくます。管理温度は23~25℃程度 で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。
産卵セットはマットのみで産卵させるやり方と、材を入れたセット方法の2パターンがあると考えます。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するオススメマット】
くわマット、完熟マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースSS~S
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。
★材を使用して産卵セットを組む場合★
【お勧めのマット】
くわマット、完熟マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法の具体例をご紹介してみます。
まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
お勧めは、完熟マット、くわマットです。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
私は主にマットのみの産卵で行っていました。
ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。その場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
カネギエーテルノコギリ。
特別難しい種ではありませんが、一つだけ私が感じたことは、ペアリング(交尾)の際の♀殺しが少なからずありましたた。小型のノコギリですが、結構気も荒いので、交配の際にはその点を注意してやることも必要かと思います。
今ではあまり野外ものは市場にも出回っていないように思いますが、また機会があれば私も是非飼育してみたいですね。皆さんも是非やってみては如何でしょうか?(^^)
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
使用したアイテム
Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース
2017年2月7日
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先日より日記よりご紹介している本土ヒラタクワガタの【幼虫飼育経過観察】。
1月の日記内で、菌糸ビン内にて羽化している♀個体を発見。
今回はマット飼育で蛹になっている個体も羽化をしていました。
今日の飼育日記ではその時の様子をご紹介してみたいと思います。
まずは例にならって、飼育種のご紹介。
宮崎県産本土ヒラタクワガタ♂参考画像
(2016年度 野外採集個体)
宮崎県産本土ヒラタクワガタ♀参考画像
(2016年度 野外採集個体)
【飼育種】
和名:ヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus
【産地】
宮崎県産
【累代】
WF1(野外品♀の持ち腹産卵幼虫)
【飼育しているエサ】
きのこマット
【使用している容器】
ガラス瓶1000cc
【幼虫初回投入日】
H27/9/24
【管理温度】
25℃前後
前回きのこマット飼育の元、蛹になっていたのがこちら、
こちらは今年の1/20にご紹介した蛹化している♀個体です。
そしてこちらが、本日(2/3)に確認した画像、
やはり羽化していました。
ビンに近づいて拡大撮影。
お腹側を上にしている様子。
まだ色合いも赤っぽく、羽化して間もないことが分かります。
それと前回ご紹介した前蛹の個体がいましたが、こちらは蛹にはなっていたものの、羽化はまだといった感じでした。
きのこマット飼育で、25℃前後の管理温度下では、成長が一番早い個体で、約5ヶ月半程度での羽化という結果が出ました。
菌糸ビン程早くはないですが、自然界での成長に比べるとそれでも驚くべきスピードだと言えると思います。前回も書きましたが、やはり高栄養価のエサ、高い管理温度は羽化を早めてしまう要因になっていると思われてしまいますね。
後は、体長がどれくらいか気になるところです。
今後体が固まり次第、取り出して計測してみようと思います。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
上記が飼育時のデータです。
使用したアイテム
先日のお話。
同じ地元のクワガタ友達が訪ねて来ました。
クワ共のN氏です。
そのN氏言わく、
「Shihoさん、知り合いの所に、椎茸のホダ木用に使っていた廃材があるんだけど、クワガタの産卵で使えるかな?ちょっと見て欲しいんだけど・・・」
私:「なるほど、いいッスよ~」
と軽い返事で答えたものの、どんな木なのかも分からないので、この時点ではN氏には失礼な話なのですが、軽視していました。
N氏:「この材ッス。とりあえず1本だけ持ってきました」
と、見せてくれた材が、こちら、
クヌギの木で、長さは130cm程度でした。
断面は黒く固くなっていました。
直径は約10cm程度といったところでしょうか。
N氏:「ちょっと柔らかすぎるような気がするんですよねー」
とのこと。
材の側面の樹皮を触ってみると、ブニュブニュして確かに少し柔らかい感じがしました。
私:「問題は断面だね、芯がどれくらいあるかとか、雑菌等が回っていないかをみてみないと分からないね~」
という話になり、さっそく切断して断面の様子を確認することに、
切ってみて、ビックリ ( ゚Д゚)
これがその断面
「これは素晴らしいッ!!!」
本当に素晴らしい材でした。
固さも適度に柔らかく、芯もほとんどなく、雑菌も回っておらず、切り口からは凄く良いホダ木特有の木の香りがしていました。
しかも森の中で放置しているとこうことで、自然界のミネラルもたっぷり含んでいる。まさに言う事なしです。
少し固めを好むオオクワ等にはちょっとむかないかもしれませんが、キクロやノコギリ、ヒラタ、ニジイロ、アンテ等々には幅広く使えそうです。
私:「N氏、いい材だわ!素晴らしいよ!」
と話すとN氏も満足そうでした。
当初軽く見立てていた事をお詫び申し上げます。
参りました。
この材を使用してきっと爆産させてくれることでしょう。
N氏、おめでとうございます!!
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
使用したアイテム

先日の日記よりご紹介している本土ヒラタクワガタの【幼虫飼育経過観察】。
前回、菌糸ビン内にて蛹化している個体を見つけました。
本日確認した所、既に羽化も完了していました。
その時の様子をご紹介してみたいと思います。
まずは例にならって、飼育種のご紹介。
宮崎県産本土ヒラタクワガタ♂参考画像
(2016年度 野外採集個体)
宮崎県産本土ヒラタクワガタ♀参考画像
(2016年度 野外採集個体)
【飼育種】
和名:ヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus
【産地】
宮崎県産
【累代】
WF1(野外品♀の持ち腹産卵幼虫)
【飼育しているエサ】
EP-1100菌糸
【幼虫初回投入日】
H28/11/1(1~2令投入)
【管理温度】
25~27℃前後
上記が飼育時のデータです。
これが今年の1/17の日記でご紹介した本土ヒラタクワガタの♀の蛹。この時はまだキレイな蛹でした。
今回約1週間ぶりによく確認してみると、
蛹特有の黄土色ではなく、黒い物体が見えました。
よーく見てみると、
やはり羽化していました。
まだ羽化したてのようで、羽も赤黒く、きちんと閉まりきっていません。昨夜辺りに羽化したような感じです。
この個体と同じ蛹になっていたもう一つの♀蛹がありました。
そうです、この個体です。
こちらの方も確認してみると、
こちらの方はまだ羽化はしていませんでした。
しかし頭部分は既に黒っぽくなっていますので、こちらの羽化も近日中に行われるでしょう。
先日の日記では合計5ヶ月程度での羽化になると書きましたが、大幅に短縮。約4ヶ月と10日程度でのスピード羽化となりました。
栄養価の高いエサ、管理温度の高さがネックとなり、早期羽化となりました。あまりにも早い羽化の為、体長がそこまで伸びていないでしょう。
まだしばらくは様子を見守り、体が固まってから取り出して見たいと思います。またその時の様子はその時ご紹介して見たいと思います。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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今日は我が家で越冬管理しているオオクワガタの様子をご紹介して見たいと思います。
この部屋の中でオオクワガタ成虫を越冬管理しています。
この日の室温は12.8℃
今日は特別寒い日で、宮崎市の本日の予想最高気温は10℃、最低気温は-1℃という予報。
ただ、天気は快晴でしたので、室内は少し温められ、12.8℃を指しています。
こちらがその室内で越冬管理中のオオクワガタ成虫個体の一部です。
昨年羽化させたオオクワガタ成虫です。
ひとつ参考例として画像撮ってみました。
1100ccの空ボトルにヒノキマットを6~7割程度入れ、その上にハスクチップとゼリーを1個いれています。
本当ならばもう少し大きな容器の方が保温性もあるのですが、数がある為、私はこの方法でやっています。
上から見るとこのような感じです。
越冬しているオオクワガタくんには申し訳ないのですが、安否を確かめるために、確認させて頂くことにしました。
少し掘り起こしたところで、早速大アゴが見えました。
頭を出そうとすると、顎を絞って威嚇してきました。どうやら元気な様子です。
掘り起こした様子をビン横からみた画像。
結構深く潜っていたみたいですね。
完全に起こしてしまうのは気の毒なので、無事が確認出来た所で、また埋め戻しました。
如何でしたでしょうか?
我が家のオオクワガタ成虫達はこのような感じで冬を越冬しています。
また今年の春位になって暖かくなれば、活動を始めるでしょう。この子達の二世が誕生するのももうすくですね。(^^)
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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先日よりご紹介し続けている本土ヒラタクワガタ幼虫の経過観察。
この前の日記で菌糸ビン飼育している本土ヒラタ幼虫の蛹化の様子をご紹介しました。
菌糸ビンの方で蛹になっているのであればもしかすると、きのこマット飼育の方でもすでに蛹になっているものがあるのではないか?と思い立ち、マット飼育しているビンを調べてみると、
やはり、ありました・・・蛹。
ビン底面でしっかりと蛹化しております。
ちょっと見にくくて申し訳ございません。
♀個体です。
その他も探してみると、
この個体はまだ蛹化はしていませんが、前蛹状態になっています。
よーく見ると、既に幼虫はシワシワです。
まさに前蛹。
結果、40本程度のきのこマット飼育ビン中、2頭が蛹化&前蛹という結果でした。
このきのこマット入りビンに投入したのは、9/24ですので、前回ご紹介した菌糸ビン飼育よりは1ヶ月ちょい前からのスタートになりますので、そう計算してみると、約5ヶ月少しでの蛹化&前蛹ということに推測されます。
羽化までも推測してみると、約6ヶ月半~7ヶ月程度での羽化ということになるでしょうか。
菌糸ビン飼育程のスピードではありませんが、マット飼育でも自然界で育つスピードと比べても早すぎる速さですね。
あとは羽化した成虫が無事で体長もそこそこあれば、申し分ないのですが・・・・。
見守ってあげたいと思います。
その後の様子はまたご報告してみたいと思います。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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先日の日記に続き、今回も幼虫飼育を行っている本土ヒラタクワガタの幼虫経過観察をご紹介したいと思います。
まずは例にならって、飼育種のご紹介。
宮崎県産本土ヒラタクワガタ♂参考画像
(2016年度 野外採集個体)
宮崎県産本土ヒラタクワガタ♀参考画像
(2016年度 野外採集個体)
【飼育種】
和名:ヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus
【産地】
宮崎県産
【累代】
WF1(野外品♀の持ち腹産卵幼虫)
【飼育しているエサ】
EP-1100菌糸
【幼虫初回投入日】
H28/11/1(1~2令投入)
【管理温度】
25~27℃前後
前回ご紹介した本土ヒラタ幼虫はきのこマットで飼育していましたが、今回はマットよりも栄養価の高い菌糸、EP-1100で飼育している本土ヒラタクワガタの幼虫をご紹介してみたいと思います。
初回投入時期が昨年の11/2ですので、今現在で2ヶ月半程度の経過している状態。
食痕は出ているものの、まだ小さい範囲なのでまだまだ先は長そうですね。
こちらはまた別の菌糸ビン。
底面に広い範囲の食痕が見られます。
食痕も黄土色で、きめ細かい粒子をしています。
幼虫の姿は確認出来ません。
あくまで個人的な意見ですが、こんな感じをしている食痕は個人的には好きです。幼虫も底面に落ち着いて居食いをしていることでしょう。
まだ2ヶ月程度なので、食痕も少なく、こんな感じかと思って、チェックしていた所、
んっ????
チェック中、何気にスルーしようとした時、目に留まりました。
なっ、なんとっ!!
えっ??
もう蛹!!???
ウソだろ???
よーく見てみても、
間違いなく蛹です。
♀の蛹です。
え~、何でこの個体、こんなに早く蛹化してんの???
そう思っていた矢先、
もう1本発見!!
こちらも蛹になっています。
完全な♀の蛹。
その後全ての菌糸ビン(100本程度)をチェックしたところ、
上でもご紹介した、この2本の菌糸ビンに入れた本土ヒラタ幼虫だけが蛹化していたようでした。
あまりにも早い蛹化なので、少し焦りました。
しかし、100本程度中、2本だけが蛹化で、その他はまだ現時点では蛹化することなく、すくすくと育っているような感じで安心しました。
この蛹化した個体は、11/2に幼虫を投入していますので、そこからわずか2ヶ月半程度で蛹になったというわけです。
私は比較的小さい段階から菌糸ビンに投入しますので、投入時はほとんどが1令だったのですが、既に2令も何頭かいましたので、2令になっていたと考えると、
【菌糸ビン投入時期まで(推測)】
1~1ヶ月半程度経過
【菌糸ビン投入(11/2)~1/17まで】
2ヶ月半
そう考えると、合計で約4ヶ月程度で蛹になったと考えられます。
このまま順調に育てば、推測で羽化まで含めると、5ヶ月程度での羽化ということでしょうか?
早い、凄く早いですね!
菌糸ビン飼育は栄養価が高いので、成長も早いのは普通ですが、それにしても早すぎる蛹化。
長年飼育していると、まれに、本当にまれに2令幼虫で蛹になってしまう2令蛹化というのを経験したことがありますが、この2体はまさしくそれなのでしょうか?
あと気になる点があるとすれば、飼育する際、若干管理温度(25~27℃前後)が高かったのが影響しているかもしれません。
2令羽化ならば、羽化した体長もかなり極小になるはずですので、今後のこの2♀の動向に注目してみたいと思います。
如何でしたでしょうか?
飼育していると面白いことの発見が沢山あります。
まさに昆虫飼育の醍醐味ですね!(^^)
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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今年の夏に私自身が九州・宮崎県で採集した本土ヒラタクワガタ。
ワイルドの♀を持ち腹にて産卵させ、幼虫飼育を行っております。
マット飼育と菌糸飼育どちらも行っておりますが、今回はその幼虫飼育途中の様子を経過観察といった形で少しご紹介してみたいと思います。
宮崎県産本土ヒラタクワガタ♂参考画像
(2016年度 野外採集個体)
宮崎県産本土ヒラタクワガタ♀参考画像
(2016年度 野外採集個体)
【飼育種】
和名:ヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus
【産地】
宮崎県産
【累代】
WF1(野外品♀の持ち腹産卵幼虫)
【飼育しているエサ】
きのこマット
【使用している容器】
ガラス瓶1000cc
【幼虫初回投入日】
H27/9/24
【管理温度】
25℃前後
9月24に産卵セットを割り出し後、1000ccのガラス瓶にてきのこマットにて飼育しております。管理温度は25℃前後ですが、同時にオオクワガタを産卵させていた時もあり、その時は27℃位まで上がっていた時もあります。
H27/1/10現在の本土ヒラタ幼虫の様子
現時点で幼虫投入後、約3ヶ月と少しが経過。
ビン底から見た幼虫の様子
側面から見た幼虫の様子。
令数は既に3令になっております。
幼虫自体はまだまだ白く身体にも張りがあり、動きも活発ですので、蛹化するのはまだ先のように思えます。
マットも既に3ヶ月程度経過しているので、そろそろ交換時期かな。
このままたっぷりエサを食べてすくすくと成長して欲しいものですね。(^^)
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
使用したアイテム

今までこの日記ではクワガタやカブトムシの成虫(特に日本産)については色々と特徴等をご紹介しておりましたが、幼虫に関してはほとんど紹介していなかったように思います。
実は私も幼虫の顔(頭)を見て、それが何の種類なのかを判別する自信は全くありません。
種類によってどういう特徴があるのか?
私も幼虫の顔(頭)を見て、それが何の種類なのかを判別する自信は全くありませんので、その詳細の説明ではありませんが、今後幼虫を入手した際には【幼虫観察シリーズ】という名の元に幼虫の姿をご紹介してみたいと思います。
宜しければ皆様もご一緒にご覧頂ければ幸いです。
※入手出来る幼虫はその時に応じますので、令数が異なる場合があります。また個体差もあると思いますので、あくまで参考画像としてご覧頂ければ幸いです※
さて、記念すべき初めての【幼虫観察シリーズ】
第1回目は【キュウシュウオニクワガタ】です。
キュウシュウオニクワガタ成虫♂参考画像
【種類】
キュウシュウオニクワガタ
【令数】
2令(画像の幼虫)
キュウシュウオニクワガタの頭画像(2令)
キュウシュウオニクワガタ幼虫の全体像(2令)
上記がキュウシュウオニクワガタ幼虫の画像です。
この幼虫はおそらく2令幼虫だと思われました。
幼虫の事に関してはやはり私はど素人ですね。
頭を見て、特徴をどう説明したらよいのかを思いつきません。
なので大変恐縮ですが、このような感じの幼虫であるということをご観察頂ければ幸いです。
如何でしたでしょうか?
過去10数年の飼育日記の中であまり触れていなかった幼虫の姿のご紹介。
今後も少しずつではございますが、入手出来た時には【幼虫観察シリーズ】という名の元でご紹介できればと思っております。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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