日本に生息するクワガタムシの中でも、最も...続きを読む

日本に生息するクワガタムシの中でも、最も頻繁に見かける事の出来るクワガタの一つ、それがコクワガタです。 一般的には小さいクワガタというイメージがありますが、実際...続きを読む

日本に生息するクワガタムシの中でも、最も頻繁に見かける事の出来るクワガタの一つ、それがコクワガタです。

一般的には小さいクワガタというイメージがありますが、実際よく見てみると、とても格好よの良いクワガタなんです。

先日、飼育していた本土コクワガタがBasic200(菌糸カップ)管理の元で羽化してきましたので、今回の飼育日記では、その時の羽化時の様子をご紹介してみたいと思います。

★★羽化時の様子★★

IMGP0101

 【コクワガタ♂46mm】

羽化直後の為、体も柔らかく固まっておらず、色合いもまだ赤い状態です。今後、次第に黒くなって、体も固まってきます。

IMGP0097

 【コクワガタ♀30mm】

こちらの♀もまだ羽化直後の状態です。次第に体も固まり黒くなっていきます。

【飼育種】
和名:コクワガタ
学名:Dorcus rectus rectus

【羽化体長】
♂46mm
♀30mm

【使用したエサ】
Basic200(菌糸カップ)

【設定管理温度】
25℃前後

【羽化までにかかった時間】
1~2令入して約7ヶ月程度

【その間のエサ交換回数】
交換1回、同じBasic200(菌糸カップ)を2個使用

 【飼育をしてみての感想】

今回、コクワガタの幼虫を25℃前後管理の元に、Basic200(菌糸カップ)で飼育してみました。

結果から申し上げると、飼育自体はとても容易な種だと言えます。

菌糸カップ自体が栄養価が高いので、この容量のエサでも♂も♀もなかなかのサイズが羽化して来てくれました。

交換も菌糸自体の劣化を考えての途中1回のみ。

マット飼育で管理すれば劣化の心配も少ないのでエサ交換の必要もないかもしれません。

また今回は常時温度設定をして管理しましたが、コクワガタは元来、日本に昔から生息している種。温度管理無しでも羽化してくれることと思います。

IMGP0104

こうしてみると、素晴らしく格好良いですよね。

皆さんも機会がございましたら是非飼育してみて下さいませ。

※今回ご紹介した飼育のやり方や、虫に対する考え方等はあくまで私Shihoの個人的なやり方や考え方であってそれを強要するものでは御座いません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです。ご理解&ご了承の程、よろしくお願い申し上げます※

使用したアイテム

先日、300ccプリンカップで管理してい...続きを読む

先日、300ccプリンカップで管理していた本土ノコギリクワガタが羽化してきました。 今回はその様子をご紹介してみたいと思います。     3...続きを読む

先日、300ccプリンカップで管理していた本土ノコギリクワガタが羽化してきました。

今回はその様子をご紹介してみたいと思います。

 

 

IMGP9476

300ccプリンカップで管理していたノコギリクワガタが蛹化。管理マットは完熟マット。

 

 

IMGP9477

キレイな蛹です。
見た所、中歯タイプでしょうか?

 

 

 

待つこと、約1ヶ月後・・・・・

 

 

 

IMGP9645

無事キレイに完品で羽化。

体長は♂58mm

 

 

IMGP9638

湾曲が弱いので、完全な大歯型ではないですが、中歯でもない・・・・。
大歯になりかけの中歯型っていったところでしょうか。

 

 

次にこちら

IMGP9659

ノコギリクワガタ♀も蛹化しました。

 

 

IMGP9660

こちらもプリンカップ300cc管理

管理マットも同じく完熟マットです。

 

 

露天掘りした時に蛹室内にマットの破片が落ちてしまったため、一旦蛹を取り出して蛹室内を清掃しました。

IMGP9656

取り出した蛹。

ノコの♀にしてはなかなか大きい蛹。
キレイですね~。神秘的です。

 

 

 

そして待つこと約1ヶ月・・・・

 

 

 

IMGP9666

丸々と太った立派な♀が羽化してくれました。

 

 

IMGP9667

大型の♀です。体長♀33mm

 

 

このような感じで本土ノコギリクワガタを羽化させることが出来ました。

 

では、まとめまして今回の飼育時の情報です。

 

 【飼育種】

和名:国産ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus inclinatus

 

【羽化体長】

♂:58mm
♀:33mm

 

【飼育で使用したエサ】

完熟マットのみ

 

【使用した容器】

プリンカップ300cc

 

【 マット交換回数】

途中2回

※全てのマットを食べ尽くしてからの交換というよりは、コバエ等による劣化による交換という感じでした。

 

【羽化までにかかった時間】

 約10~11ヶ月

 

【設定温度】

20~25℃の間で管理

 

 

如何でしたでしょうか?

今回、本土ノコギリクワガタの幼虫の一部を敢えてプリンカップ300ccで管理し、羽化させてみました。

結果的にプリンカップ300cc程度の大きさでも♂ならばこれ位のサイズは羽化してくれるようです。

また♀に関しては、十分大型なので、敢えてこれ以上の大きな容器に入れる必要もないかもしれません。

そう考えれば、非常に小スペースでお手軽に管理出来るのではないでしょうか?

勿論もっと大型を羽化させてみたいのならば、菌糸ビンや、大きい容器でたっぷりのマットで飼育するに越したことはないとは思いますが・・・。

 

ご参考程度に読んで頂ければ幸いです。

 

 ※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

 

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2016年11月18日

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【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズ...続きを読む

【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズの第7回目。 今回は「アカアシクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。 ※この記事は昨年もほぼ同じ内容...続きを読む

【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズの第7回目。

今回は「アカアシクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。

※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※

野外採集してきた個体も、飼育個体も産卵方法は同じですので、参考になれれば幸いです。

 

 IMGP5670
【参考画像:アカアシクワガタ♂個体】

 

 IMGP5665
【参考画像:アカアシクワガタ♀個体】

 

【飼育種】
和名:国産アカアシクワガタ
学名:Dorcus rubrofemoratus
産地:日本

 アカアシクワガタの場合、産卵木を使用した方法が最適です。

 

<産卵セット時の方法>

 

★材を使用しての産卵セット方法★

【産卵に使用するマット&材】
マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
20℃前後(※重要)
【水分量(湿度)】 
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。

 

産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)

 

gateway.php

 

 

では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。

 

<手順>

 

まずは使用する材を用意。こちらはクヌギ材になります。
IMGP7730

 

次に材の皮を剥きます。
IMGP7731

材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。

 

材を水に浸します。
IMGP7736

あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。

目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。

 

IMGP7737

実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。

これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。

もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。

 

水から出した材を縦に置き、陰干しします。
IMGP7739

これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。

 

次にマットを準備します。

IMGP7740

今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。

お勧めは、完熟マット、黒土マットです。

 

材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。

IMGP7742

 

材の周りをマットで埋め込みます。
IMGP7744

 

上から見た画像
IMGP7745

マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれます。

しかしアカアシクワガタに関してはほとんど材産みが主なようです。
アカアシクワガタは野外では土に半分埋まった材からも幼虫が出てくるので、本来は材産みですが、似たような環境を作る為に私の場合は敢えて材を埋めるようにセットしています。材の周りのマットはあえて固く詰めなくてもOKです。

 

後は上に転倒防止のハスクチップを敷きます。
IMGP7746

 

ゼリーを入れます。
IMGP7748

 

後は親♀を入れフタをします。
IMGP7755
今回はコバエシャッターを使用してみました。

 

 

セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
zaisanranset

 

 産卵セッティングに関しては上記のやり方でセットを組めば大丈夫だと思います。

 

 

次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。

 

 <割り出し、幼虫取り出しの時期>

 

アカアシクワガタの場合、基本的に材産みの種ですので、材の中に幼虫が入っているのがほとんどですが、材よりこぼれ落ちた幼虫がそのまま周辺のマットを食し、マットで育っている場合があります。

割り出しのタイミングは、材からこぼれ落ちた幼虫が多数いる場合には、基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。

あくまでも目安ですが、ケース側面&底面に幼虫が見えている時は、「ケース側面&底面に幼虫が5~6頭位見え始め、その幼虫の大きさが2令位の大きさになった位」が割り出しの目安です。

 

もしマット側面&底面に幼虫が見えてこない場合は、材の中にのみ入っている場合が多いですので、ケース外側からは幼虫が見えず割り出しのタイミング分かりません。そういった場合は、思い切って産卵セット開始後、「約2ヶ月程度」を目安に割り出すと良いと思います。

 卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。

だからと言ってあまり長く放置するのも危険が伴います。
その理由は「子食い」にあります。

産卵をしている♀は栄養補給の為に高蛋白質のものを欲し、栄養価の高い幼虫、いわゆる自分が産んだ我が子を食してしまう事がよくあります。

 先の日記記事でも書いていますが、コクワガタ、オオクワガタ、ヒラタクワガタ、スジクワガタ等のドルクス系クワガタは子食いの可能性が高いことで知られています。

アカアシクワガタではまだ実際に見たことはありませんが、同じドルクス系なので用心するに越したことはありません。

 

コクワガタ幼虫子食い
子食いによって親♀に食された幼虫(コクワガタのセット)

 

こうならない為にも、産卵セットを組んだ後、ある程度の期間で割り出してあげる事も必要になってきます。

 

下の画像は過去に行ったアカアシクワガタ産卵セット割り出し風景です。

 

アカアシ1
ボロボロになった産卵木

 

アカアシ5
産卵木の中のアカアシクワガタの幼虫。

 

アカアシ4
次々と出てくるアカアシクワガタの幼虫。

この時の産卵セットでは2本の産卵木で合計31頭の幼虫を取ることが出来ました。

 

 

 いかがでしたでしょうか?
上記が私のアカアシクワガタの産卵セットの組み方です。

アカアシクワガタの産卵セットで一番大事なのは温度管理、20℃前後の温度帯でセットするということだと思います。

アカアシクワガタは野外でも比較的標高の高い所に生息しております。それゆえ、産卵させる時の温度帯はミヤマクワガタ、オニクワガタ等をセットする時と同様の温度帯が好ましいです。この温度帯をキープ出来れば、産卵させること自体はそこまで難しくないと思います。

是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)

 

※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※

 

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【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズ...続きを読む

【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズの第6回目。 今回は「スジクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。 ※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲...続きを読む

【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズの第6回目。

今回は「スジクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。

※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※

野外採集してきた個体も、飼育個体も産卵方法は同じですので、これからスジクワガタを産卵させようと思われている方の参考になれれば幸いです。

 IMGP7281
【参考画像:スジクワガタ♂個体】

 

 スジクワ♀1
【参考画像:スジクワガタ♀個体】

 

【飼育種】
和名:スジクワガタ
学名:Dorcus striatipennis
産地:日本国

スジクワガタの場合、産卵木を使用した方法が最適です。

<産卵セット時の方法>

★材を使用しての産卵セット方法★

【産卵に使用するマット&材】
マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】 
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。材の頭が出るようにセット。

産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)

 

gateway.php

 

では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。

<手順>

まずは使用する材を用意。こちらはクヌギ材になります。
IMGP7730

 

次に材の皮を剥きます。
IMGP7731

材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。

 

材を水に浸します。
IMGP7736

あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。

目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。

 

IMGP7737

実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。

これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。

もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。

水から出した材を縦に置き、陰干しします。
IMGP7739

これも私的にはあまり時間はかけません。元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。

次にマットを準備します。

IMGP7740

今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。

お勧めは、完熟マット、黒土マットです。

材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。

IMGP7742

 

材の周りをマットで埋め込みます。
IMGP7744

 

上から見た画像
IMGP7745

マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれます。

しかしコクワガタに関してはほとんど材産みが主なようです。
コクワガタは野外では土に半分埋まった材からも幼虫が出てくるので、本来は材産みですが、似たような環境を作る為に私の場合は敢えて材を埋めるようにセットしています。

 

後は上に転倒防止のハスクチップを敷きます。
IMGP7746

 

ゼリーを入れます。
IMGP7748

 

後は親♀を入れフタをします。
IMGP7755
今回はコバエシャッターを使用してみました。

セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
zaisanranset

 

 産卵セッティングに関しては上記のやり方でセットを組めば大丈夫だと思います。

次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。

 <割り出し、幼虫取り出しの時期>

スジクワガタの場合、基本的に材産みの種ですので、材の中に幼虫が入っているのがほとんどです。ですが、上記のような埋め込み式のセット方法を組んだ場合、結構な確率で、マット側面にも幼虫が確認出来る事も多々あります。

理由は材からこぼれ落ちた幼虫がそのままマットに移行し、マットも発酵マットゆえ食べる事が出来るので、材には戻らずそのままマット中に居座る為です。

割り出しのタイミングは、基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。但しマット状態が悪い場合、すべての幼虫は材に入り込んでマットには出てない場合もあります。

あくまでも目安ですが、ケース側面&底面に幼虫が見えている時は、「ケース側面&底面に幼虫が5~6頭位見え始め、その幼虫の大きさが2令位の大きさになった位」が割り出しの目安です。

もしマット側面&底面に幼虫が見えてこない場合は、材の中にのみ入っている場合が多いですので、ケース外側からは幼虫が見えず割り出しのタイミング分かりません。そういった場合は、思い切って産卵セット開始後、「約2ヶ月程度」を目安に割り出すと良いと思います。

卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。

だからと言ってスジクワガタの場合も、あまり長く放置も出来ないんです。その理由は「子食い」にあります。

先の日記記事「コクワガタ編」でも書きましたが、コクワガタ、オオクワガタ、ヒラタクワガタ等のドルクス系クワガタは子食いの可能性が高いことで知られています。勿論スジクワガタも同様です。

産卵をしている♀は栄養補給の為に高蛋白質のものを欲し、栄養価の高い幼虫、いわゆる自分が産んだ我が子を食してしまう事がよくあります。

 

コクワガタ幼虫子食い
子食いによって親♀に食された幼虫(コクワガタのセット)

こうならない為にも、産卵セットを組んだ後、ある程度の期間で割り出してあげる事も必要になってきます。このことはスジクワガタ、コクワガタ、オオクワガタやヒラタクワガタ等のドルクス系でも同様だと言えると思います。ご注意下さいませ。

下の画像は過去に行ったスジクワガタ産卵セット割り出し風景です。

 

ボロボロになった産卵木。
 
 

大きめのスジクワガタ3令幼虫
 
 

スジクワガタ♂3令幼虫
 
 

次々と姿を表すスジクワガタ幼虫
 
 

産卵セットを組んだスジクワガタ親♀個体
 
 
 

ほとんどの幼虫が材より取れました。

いかがでしたでしょうか?
上記が私のスジクワガタの産卵セットの組み方です。

スジクワガタの産卵セット時の管理温度は私の場合は25℃前後程度で行っています。実際、昨年もこの温度帯で成功していますので、この温度帯をご紹介していますが、、ただスジクワガタは野外でも比較的標高のある所を好みますので、25℃前後よりもうすこし低い温度設定でも良いのかもしれません。

是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)

※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※

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2016年11月10日

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【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズの第5回目。 今回は「国産コクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。 ※この記事は昨年もほぼ同じ内容で...続きを読む

【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズの第5回目。

今回は「国産コクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。

※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※

※コクワガタには亜種:リュウキュウコクワ、アマミコクワガタ等:がありますが、産卵方法に関しましては全て今回ご紹介するセット方法で産卵が可能です※

 

IMGP5918
【参考画像:コクワガタ♂:野外採集個体】

 

 IMGP4201
【参考画像:コクワガタ♀:野外採集個体】

 

【飼育種】
和名:コクワガタ
学名:Dorcus rectus
産地:日本国

 

コクワガタの場合、産卵木を使用した方法が最適です。

 

<産卵セット時の方法>

 

 ★材を使用しての産卵セット方法★

 

【産卵に使用するマット】
くわマット、完熟マット、きのこマット等
【使用する材】
少し柔らかめのクヌギ材、コナラ材
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。

産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)

 

gateway.php

 

 

では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。

 

<手順>

 

まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
IMGP7730

 

次に材の皮を剥きます。
IMGP7731

材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。

 

材を水に浸します。
IMGP7736

あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。

目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。

 

IMGP7737

実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。

これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。

もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。

 

水から出した材を縦に置き、陰干しします。
IMGP7739

これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。

 

次にマットを準備します。

IMGP7740

今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。

お勧めは、完熟マット、くわマットです。

 

材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。

IMGP7742

 

材の周りをマットで埋め込みます。
IMGP7744

 

上から見た画像
IMGP7745

マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれます。

しかしコクワガタに関してはほとんど材産みが主なようです。
コクワガタは野外では土に半分埋まった材からも幼虫が出てくるので、本来は材産みですが、似たような環境を作る為に私の場合は敢えて材を埋めるようにセットしています。

 

後は上に転倒防止のハスクチップを敷きます。
IMGP7746

 

ゼリーを入れます。
IMGP7748

 

後は親♀を入れフタをします。
IMGP7755
今回はコバエシャッターを使用してみました。

 

 

セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
zaisanranset

 

 産卵セッティングに関しては上記のやり方でセットを組めば大丈夫だと思います。

 

 

次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。

 

 <割り出し、幼虫取り出しの時期>

 

コクワガタの場合、基本的に材産みの種ですので、材の中に幼虫が入っているのがほとんどです。ですが、上記のような埋め込み式のセット方法を組んだ場合、結構な確率で、マット側面にも幼虫が確認出来る事も多々あります。

割り出しのタイミングは、基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。但しマット状態が悪い場合、すべての幼虫は材に入り込んでマットには出てない場合もあります。

あくまでも目安ですが、ケース側面&底面に幼虫が見えている時は、ケース側面&底面に幼虫が5~6頭位見え始め、その幼虫の大きさが2令位の大きさになった位が割り出しの目安です。

もしマット側面&底面に幼虫が見えてこない場合は、思い切って産卵セット開始後、約2ヶ月程度を目安に割り出すと良いと思います。

 

卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。

だからと言ってコクワガタの場合、あまり長く放置も出来ないんです。その理由は子食いにあります。

コクワガタ、オオクワガタ、ヒラタクワガタ等のドルクス系クワガタは子食いの可能性が高いことで知られています。産卵をしている♀は栄養補給の為に高蛋白質のものを欲し、栄養価の高い幼虫、いわゆる自分が産んだ我が子を食してしまう事がよくあります。

 

コクワガタ幼虫子食い
子食いによって親♀に食された幼虫の死骸

 

こうならない為にも、産卵セットを組んだ後、ある程度の期間で割り出してあげる事も必要になってきます。このことはコクワガタだけでなく、オオクワガタやヒラタクワガタでも同様だと言えると思います。ご注意下さいませ。

 

下の画像は過去に行ったコクワガタ産卵セット割り出し風景です。

 

親♀が産卵の為に齧りボロボロになった産卵木
コクワガタ幼虫4

 

材より現れるコクワガタ幼虫
コクワガタ幼虫1

コクワガタ幼虫5

 

マットよりこぼれ落ちる幼虫
コクワガタ幼虫6

 

沢山取れた幼虫。様々なステージ(令数)の幼虫がいます。
コクワガタ幼虫7

 

いかがでしたでしょうか?
上記が私のコクワガタの産卵セットの組み方です。

コクワガタの産卵セット時の管理温度は可能ならば最低でも25℃程度が望ましいのです。コクワガタは寒くなってくるのを感じると越冬体勢に入ってしまう個体もいるので、少し気温が低くなってくる場合は温度対策などをして調整してあげて下さいませ。越冬スイッチが入ってしまいそうな場合は様子を見ながら27℃位まで温度を上げてみるという方法もあります。

是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)

 

※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※

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2016年度、野外採集(昆虫採集)シリー...続きを読む

2016年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第31回目のご報告です。 今回の採集舞台は九州 宮崎県です。   AM 9:00 気温:20℃ 天気:曇り...続きを読む

2016年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第31回目のご報告です。

今回の採集舞台は九州 宮崎県です。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

AM 9:00 
気温:20℃ 
天気:曇り時々晴れ

 

秋の風物詩の一つ、柿の実がたわわになり、熟しています。

時期は11月上旬。
10月下旬位から急激に冷える日が多くなってきました。

しかしここは南国宮崎県。日中はまだ20℃を超える日も多いです。

今回もどんな虫達と出逢えるでしょうか。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ハルニレの群生地に着きました。

葉も枯れ落ちて少なくなってきています。

 

探してみますが、全然見つかりません。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

少し太めのハルニレの樹液だまりに小さい何かが見えました。

 

近づいて見てみると、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

間違いなくクワガタです。

どうやらネブトクワガタの♂のようです。

 

本来ならばこの時期はスルーするのですが、お姿をちょっと拝借させて頂きました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

小型のネブトクワガタ♂個体です。
体長は♂20mm程でしょうか。

 

ともかく11月になって初めて逢えたクワガタムシです。やはり嬉しくなりますね!

 

こちらのクヌギの木には、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

樹皮裏に潜むクワガタを発見!

どうやらコクワガタ♂のようです。

 

こちらもちょっとお姿を拝見・・・・

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やはりコクワガタ♂個体でした。
体長は♂30mm程でしょうか。
とても元気な個体でした!

 

その後、周囲を2時間ほどかけて探してみましたが、他のクワガタの姿は見当たりませんでした。

 

今回、見かけたクワガタは2頭

どうやらこの辺が今季:2016年度の野外樹液採集の潮時のようです。

 

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今シーズンも山々には大変お世話になりました。

 

そこで山の神様へお世話になった感謝の気持ちを込めて、毎年の恒例行事、ご挨拶とお神酒を捧げることにしました。

 

昨年と同様のセリフになりますが、

「山の神様、今シーズンも大変お世話になりました。おかげ様で大きな怪我もなく、無事採集活動が出来ました。また沢山の虫達に巡り合わせていただけたことに感謝申し上げます。今日までの感謝の気持ちを込めて大地にお神酒を染み込ませますのでお受け取り下さいませ。また今後ともよろしくお願い申し上げます」

 

と声を出して挨拶をし、

 

IMGP3558

お神酒を大地に染み込ませて、山の神様に捧げました。

この感謝の礼は各採集地ポイント、それぞれの場所で行っています。今回は3ヶ所でお礼を申し上げました。今シーズン採集に行ったポイントは5か所程なので、まだお礼を言っていない場所も後日行ってこようと思います。

 

というわけで、2016年度の野外採集はひとまずここで終了とさせて頂きたいと思います。

今季も沢山の虫達との出逢いがありました。この野外採集記を読み返すとその時のことが脳裏に浮かんできます。

今年は地元:宮崎県の採集は勿論ですが、月夜野きのこ園本社がある群馬県でも長期間に渡り野外採集を行いました。

 

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群馬県でのヤナギの木での樹液採集

 

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群馬県でのライトトラップ初挑戦!

 

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ライトトラップに集まった沢山のカブトムシ達!

 

宮崎県と群馬県、野外で生えている木の種類も全く異なり、新たな発見や出逢いもあり、とても新鮮で楽しい採集活動を行うことが出来ました。

採集納めをしたばかりですが、気持ちは既に来年の虫達との出逢いが楽しみです!

また来年度も野外採集記を公開していきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

飼育日記担当:Shiho

 

 

※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

 

※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

 

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2016年11月1日

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早いもので来週より11月になります。段々...続きを読む

早いもので来週より11月になります。段々と肌寒い日も増えて来ました。 毎年、今の時期位になると、冬場の生体管理方法、特に「越冬のさせ方」についてよく質問が来ます...続きを読む

早いもので来週より11月になります。
段々と肌寒い日も増えて来ました。

毎年、今の時期位になると、冬場の生体管理方法、特に「越冬のさせ方」についてよく質問が来ます。

今回は越冬の方法に関して少し書いてみたいと思います。

またこれからご紹介するやり方は過去の日記でも取り上げておりますので、過去の日記の記事&画像(一部)が重複しますことをご了承下さいませ。※

 

代表的な越冬クワガタと言えば、おなじみ国産オオクワガタ。

オオクワガタ♂♀
参考画像:国産オオクワガタ♂&♀

 

国産オオクワガタは野外では春~秋(4月~10月位)にかけて活動、冬(11月~翌年3月位)には越冬をします。

飼育下においては温度をかけてやれば一年中活動しますが、温度管理が必要となります。

温度をかけないやり方(常温飼育)の場合は越冬をさせてやることで翌年春より活動を再開します。

越冬後も元気な姿を見る為にも適切な越冬体勢を整えてあげることが必要かと思います。

私:Shihoなりのやり方にはなりますが、国産オオクワガタを例にとって越冬のやり方をご紹介したいと思います。

 

まずは皆様、ご自分の飼育状況を考えて下さいませ。
エアコン温室などで、冬場も温度管理が出来る方は、そのままその管理下で飼育すれば良いと思います。

では、温度管理が出来ない場合どのようにして越冬させるのかをご紹介してみたいと思います。

 

国産オオクワガタ成虫(越冬可能なクワガタ含む)の越冬方法

 

<用意するもの>

 

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オオクワガタを越冬させるのに準備した用品類。

 

簡単にまとめると、

【主役のオオクワガタ】
来年に備えの為に越冬させてあげます。

【越冬させるケース】
用意したのは、クリーンケースS
SSサイズでも十分ですが、スペースは広い方が温度が安定するので、大きめのケースでやるとなお良いと思います。

【ケースに埋め込むマット】
今回用意したのは、ヒノキマット

その他のマットだとどのようなマットを選んだら良いのか?
基本的にはどんなマットでも構いませんが、可能ならば粒子が粗く、空気が含みやすいものが私 は好きです。

2016年9月現在、弊社で今販売している商品ですと、
ヒノキマットきのこマット、くわマット、完熟マット等があります。

 内容的に詳しく申し上げると、

虫の体に優しいマットを選ぶならば、
きのこマット、くわマット、完熟マットがお勧め。

少しでもダニ等の発生を防ぎたいのであれば、
ヒノキマット がお勧めです。

というわけで今回はヒノキマットを選びました。

【マットに埋め込む材(1~2本)】

マットの中に潜むクワガタに空間(隙間)を作ってやる為です。

【マットの上に敷く転倒防止材】

マット上に上がって来た際に転倒して弱らないために用意します。

【ゼリー】

越冬開始してしまえば、しばらくは必要ありませんが、準備した直後と、越冬が終了した際、タイミングはこちらでは分からないので、一応念のために入れておきます。

 

では、実際に越冬セットを組んでみましたので、その時の様子を順を追ってご紹介してみたいと思います。

 

<越冬セットの組み方>

 

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さぁセット開始です。

マットは水分量が少ない場合は、少し加水し、水分調整をします。この際、マットが固まる位の水分量では多すぎます。水分は少なめにします。押詰めません、軽く空気を含むように入れます。

 

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主役の国産オオクワガタを入れます。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

あくまで私の場合ですが、生体が隠れれるように木片を1~2本入れます。

 

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上から見ると、こんな感じです。

 

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その上からマットを軽くかぶせます。
この時も押詰めずに軽く空気を含ませるような感じでかぶせます。
マットはケース高さの約8割程度までかぶせます。

 

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そして転倒防止のハスクチップとゼリー。

完全に潜って上部に出てこなくなったらゼリーはしばらくは撤去しても良いですが、セット初めの時は越冬のスイッチがまだ入り初めかどうかの時期ですので、一応ゼリーは入れておきます。

 

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真上から見たらこんな感じ

 

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フタをして完了。

 

091024-11
上の段階のままでもOKですが、コバエ等から守る為に新聞紙とディフェンスシートを用意する手もアリです。

 

<用途理由>

ディフェンスシート
乾燥、コバエ等から守る

【新聞紙】
マットから蒸発した過剰な水分をケース内で蒸れさせずに吸収させる為

 

 

091024-12
ディフェンスシートを容器の大きさに切って乗せます。 

 

091024-13
次に新聞紙を乗せます。私はいつも2~3重に折り曲げます。

 

091024-14
最後にフタをして完成です。 

 

如何でしたでしょうか。
私は越冬するクワガタは上記のような方法でセットします。

また国産オオクワガタだけでなく、外国産のクワガタでも台湾オオクワガタ、ホペイなどは越冬させます。

形は似ていますが、国産ヒラタは厳しい寒さにはあまり強くはありません。
私なりには越冬は極力控えた方が良いと判断しています。ご参考までに・・・。

 

【国産オオクワガタ幼虫の場合】

次に幼虫の場合ですが、冬場に温度管理をすれば、冬の間もエサを食しますので成長を続けます。
常温管理の下におけばある程度の寒さに達した時点で越冬し始めます。

この間はエサを食さないので成長は止まります。
やり方は飼育される方のお好みで選んで頂ければと思います。

より自然に近い方法がお好みならば常温飼育、冬場も成長させたいのであれば温度管理飼育・・・という具合です。

 

如何でしたでしょうか?上記が私Shiho流ではございますが、国産オオクワガタ(越冬するタイプのクワガタも含む)の越冬方法例になります。

夏場と冬場・・・厳しい温度変化のある日本では管理方法やその準備 がなかなか難しいですよね。。

でも手はかかりますが、やり方(方法)はありますので、少し頑張ってお大事な虫たちの為に準備してみては如何でしょうか?
では皆様、これから寒い冬が来ますが、一緒に頑張っていきましょう。(^^)/

 

※管理のやり方には色々な方法があると思います。今回述べるのはあくまでも私Shihoの管理方法についてのやり方&見解です。 あくまでご参考程度に見て頂けますと幸いです。

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【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズ...続きを読む

【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズの第4回目。 今回は「オオクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。 ※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲...続きを読む

【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズの第4回目。

今回は「オオクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。

※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※

野外採集してきた個体も、飼育個体も産卵方法は同じですので、オオクワガタを産卵させようと思われている方の参考になれれば幸いです。

 

 オオクワガタ
【参考画像:国産オオクワガタ♂】

 

オオクワガタ♀
【参考画像:国産オオクワガタ♀】

 

【飼育種】
和名:国産オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binodulosus
産地:日本国

オオクワガタの場合、2つのセット方法があります。

 
①材を使用して産卵セットを行う方法
②菌床に産卵させる方法(菌床産卵セット方法)

 

産卵セッティングは人それぞれお好みがあるのでしょうから、両方のやり方をご紹介したいと思います。

 

<産卵セット時の方法>

 

★材を使用して産卵セットを組む場合★

 

【産卵に使用するマット&材】
マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】 
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。

産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)

 

gateway.php

 

 

では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。

 

<手順>

 

まずは使用する材を用意。
下記画像はクヌギ材になります。

オオクワガタを産卵させる材の場合、あくまで私が選ぶ基準は、少しは柔らかいが、しっかりと身の詰まった材を選ぶようにしています。

オオクワガタ♀は身体ごと穿孔して産む事があるので、あまりにも柔らかい材だとすぐにバラバラになってしまう為です。
IMGP7730

柔らかいがしっかりとした材を選ぶ

 

次に材の皮を剥きます。
IMGP7731

材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。

 

材を水に浸します。
IMGP7736

あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。

目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。

 

IMGP7737

実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。

これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。

もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。

 

水から出した材を縦に置き、陰干しします。
IMGP7739

これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。

 

次にマットを準備します。

IMGP7740

マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
国産オオクワガタは材産みが主体なのでマットは基本的には何でもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。きのこMat 、くわMat 、完熟Mat 、など、どれでもOKです。

 

次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
この画像で使用しているのはクヌギ材2本です。少し柔らかめの材です。

img_20110820T154054875

 

ゼリーと生体を入れて完成。

img_20110820T154056250

 

真上からの画像です。

img_20110820T154057531

このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。

 

 

★★菌床に産卵させる方法★★
(菌床産卵セット方法)

 

【使用したケース】
クリーンケースLサイズ
【使用した菌床】
Basicクヌギブロックまるまる1個
【周りを埋め込んだマット】
きのこMat 、くわMat 、完熟Mat どれでもOK
【水分量】
菌床はそのまま、マットは少し水分少なめ
【設定温度】25~27℃前後

産卵セットは以下のような感じで組みます。(参考例です)

 

まずケースを用意します。このケースはクリーンケースLサイズです。

img_20110820T154058640
【クリーンケース L】

 

次にケース底面にマットを入れます。底2~3cm程度敷き詰めます。

img_20110820T154059671

 

次に袋から出した菌糸ブロックを丸ごと入れます。
 ケースに入りきらない場合は菌糸ブロックを削って入れてもOKです。

img_20110820T154100281
【Basicクヌギ菌糸ブロック使用】

 

img_20110820T154100906

周りをほんの少しマットで埋め込みます。
今回の場合産卵種がオオクワですので完全に埋めきる必要はありません。
半分か1/3程度でOKです。

 

ゼリー、生体♂♀を入れます。

img_20110820T154101500

 

フタをして完成です。

img_20110820T154102390
【真上から見た画像】

 

img_20110820T154103250
【横から見た画像】

 

上記が産卵の手順です。

参考までにですが、2008年度に菌床産卵セットを8セット組んだ時の結果をご紹介させて頂きます。

画像003 024
【割り出した幼虫の一部】

①幼虫31
②幼虫29
③幼虫12
④幼虫48
⑤幼虫41
⑥幼虫5
⑦幼虫33
⑧幼虫22

この時は8♀セットで合計221
1セットあたりの平均27

2008年度のセット時には上記のような結果が得られました。この時は爆産で、全てのセットで産卵を確認し、とても良く産んでくれたのを覚えています。

 

また今弊社にはお手軽に菌床産卵セットが出来る「オオクワガタ専用:産卵初めてセット」という商品もありますので、菌床産卵の組み方が苦手だ、面倒だと思われる方はこちらを使用してみるのも良いかと思います。

オオクワガタ専用:産卵初めてセット

 

通常国産オオクワガタは材産卵が主流ですが、菌床産卵することで利点もあります。

 

【菌床産卵の利点】

・セットが楽(産卵木の柔らかさや加水の手間が要らない)
・割り出しが楽(産卵木の割り出し時のように幼虫を潰すことも少なく、また手で楽に割り出せる)
・若令幼虫に最初から菌糸を摂取させられる(大型作出に有効)。

 

菌床産卵の利点は何と言っても割り出しの楽さ、それと若令幼虫より菌糸を与える事が出来るという利点です。 ただ産卵数に関しては材産みの方が若干多い場合もあるような気もします。ただ過去には40頭近く産んだ例もあるので、どっちが良いとは一概には言えないのも事実です。

 

如何でしたでしょうか?上記が私:Shihoの国産オオクワガタの飼育方法です。オオクワガタの産卵セット時の管理温度は可能ならば25℃前後程度が望ましいので、少し気温が低くなってくる場合は温度対策などをして調整してあげて下さいませ。

是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)

 

※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※

使用したアイテム

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【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズの第3回目。 今回は「国産ヒラタクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。 ※この記事は昨年もほぼ同じ内...続きを読む

【夏につかまえた虫を産卵させる】シリーズの第3回目。

今回は国産ヒラタクワガタの産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。

※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※

※ヒラタクワガタには沢山の亜種:ツシマヒラタやスジブトヒラタ等:がありますが、産卵方法に関しましては全て今回ご紹介するセット方法で産卵が可能です※

 

IMGP5894
【個体参考画像:本土ヒラタクワガタ♂】

 

【飼育種】
和名:ヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus

 

ヒラタクワガタの場合、2つのセット方法があります。

 

①マットのみで産卵セットを行う方法
②材を使用して産卵セットを行う方法

 

です。

産卵セッティングは人それぞれお好みがあるのでしょうから、両方のやり方をご紹介したいと思います。

 

<産卵セット時の方法>

※野外品の♀を利用した産卵セットのご紹介になります※

 

★マットのみで産卵セットを行う場合★

 

【累代】
天然ものWD♀を使用
【お勧めのマット】
くわマット、完熟マット
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L程度
【水分量】
手で握って土団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】
ケース底面7割程度固く詰めて上部3cmはフンワリと。
【設定温度】
25~27℃前後

 

今回はつい最近セットを組んだばかりの様子の画像がありますので、それと共に合わせてご紹介して見たいと思います。

 

まずは産卵セットに使用するケースを準備。
今回はクリーンケースを使用します。
IMGP7733

 

マットを大きなケースに出します。
お勧めは完熟マット、もしくは黒土マット。
IMGP7700

 

ケース底面を固めていきます。
IMGP7706

固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
IMGP7707

 

転倒防止のハスクチップを入れます。
IMGP7708

 

ゼリーを入れます。
IMGP7710

 

 

親となる♀(下記はヒラタクワガタ♀参考画像)を入れます。
IMGP4281

 

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クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
IMGP7724

 

 

セット方法を図示するとこのような感じです。
matsanranset

 

 

 

★材を使用して産卵セットを組む場合★

 

【お勧めのマット】
くわマット、完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。

 

まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
IMGP7730

 

次に材の皮を剥きます。
IMGP7731

材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。

 

材を水に浸します。
IMGP7736

あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。

目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。

 

IMGP7737

実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。

これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。

もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。

 

水から出した材を縦に置き、陰干しします。
IMGP7739

これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。

 

次にマットを準備します。

IMGP7740

今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。

お勧めは、くわマット、完熟マットです。

 

材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。

IMGP7742

 

材の周りをマットで埋め込みます。
IMGP7744

 

上から見た画像
IMGP7745

マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。

 

後は上に転倒防止のハスクチップを敷きます。
IMGP7746

 

ゼリーを入れます。
IMGP7748

 

後は親♀を入れフタをします。
IMGP7755
今回はコバエシャッターを使用してみました。

 

セット方法を図示すると以下の様な感じです。

(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
zaisanranset

 

産卵セッティングに関しては上記の2パターンの内のいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。

私の場合は主にマットのみの産卵で行っていました。
ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。その場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。

 

 

次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。

 

<割り出し、幼虫取り出しの時期>

 

基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。

卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。

 

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側面から見た様子(※マットのみ産卵の場合)

 

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底面から見た様子(※マットのみ産卵の場合)

 

上記画像は「マットのみの産卵」で産まれた幼虫達の画像ですが、上の数位見えてきたら、大成功!もう十分割り出しても大丈夫です。

あくまで私の場合になりますが、「マットのみの産卵セット」の場合、大体産卵セット開始して、約1ヶ月半~2ヶ月程度を目安に割り出すようにしています。

 

「材を使用したセットで産卵セットを組んだ場合」は、ケース側面などに幼虫が見えていれば、それを目安にすれば良いのですが、材に産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。

その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみ て下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。

 

ただし飼育ケース内の環境が急激に悪化したり、ケース側面や底面にまったく卵や幼虫が見られなかったり、♀が全く潜る気配を見せずマット上面を徘徊ばかりしている時は話は別になります。

今回は野外ものの♀はほぼ交尾が終了していると言っても過言ではないので、♀の持ち腹を期待して、そのまま♀のみを産卵セットに入れるやり方をご紹介しました。

しかし、♀がなかなかマットに潜る行動をしなかったり、何回かセットしても全く産まない場合は、♂がいるならば再交尾をさせた方が良い場合もあると思います。そのあたりは状況を見て臨機応変に対応してあげて下さいませ。

 

下の画像は過去に行ったヒラタクワガタ産卵セット割り出し風景です。

 

ケース側面に見える卵
IMGP3576
※マットのみの産卵セット

 

マットよりこぼれ落ちる幼虫
IMGP3579
※マットのみの産卵セット

 

いかがでしたでしょうか?
上記が私のヒラタクワガタの産卵セットの組み方です。

ヒラタクワガタの産卵セット時の管理温度は可能ならば25~27℃前後程度が望ましいので、少し気温が低くなってくる場合は温度対策などをして調整してあげて下さいませ。

是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)

 

※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※

 
 
 
 
 

使用したアイテム

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2016年度、野外採集(昆虫採集)シリー...続きを読む

2016年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第30回目のご報告です。 今回の採集舞台は九州 宮崎県です。   AM 8:40 気温:24℃ 天気:曇り...続きを読む

2016年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第30回目のご報告です。

今回の採集舞台は九州 宮崎県です。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

AM 8:40
気温:24℃
天気:曇り時々晴れ

 

10月ももう半ば過ぎとなっております。

秋を代表する花、コスモスも咲き、見ごろを迎えています。

さて、今回はどんな虫達に出逢えるでしょうか?

 

IMGP7868済み

ハルニレの枝葉。

この時期に来るとさすがに枯れ始めていますね。

 

しかし、枝をよーく見てみると、

IMGP5714済み

小さなウロ(穴)があり、その中に黒色のクワガタらしき姿が見えました。

高い所にあり手が届かず、またウロもかなり狭いので種類&性別などを確認するのは断念。

推測ですが、コクワガタのような感じです。

 

こちらのクヌギの木では、

IMGP7495

樹皮裏の中と外にクワガタを発見!
察するに、ヒラタクワガタのようです。

 

ちょっとお顔を拝見させて頂きました。

IMGP7497済み

やはりヒラタクワガタでした。
♂♀ペアで入っていました。

まだまだ元気に活動しております。

 

となりのクヌギの木でも、

IMGP7178

泥にまみれたクワガタ2頭を発見。

 

よーく見てみると、

IMGP7181

こちらもヒラタクワガタでした。

小型♂と♀のペアですね。

泥まみれになりながらも食事をしていました。





その後、探してみるものの、しばらくはクワガタ達の姿を見かけませんでした。

やはりこの時期になると、クワガタ達とも出逢うのはなかなか難しくなっているようです。

 

そして、

 

別の場所にあったハルニレの木。
何気に頭上の枝先を見上げてみると、

IMGP0372済み

枝先を歩くコクワガタ♂っぽい姿が。

 

姿を直接拝見しようと、木を蹴ってみると、

IMGP2801済み

落ちて来たのはやはりコクワガタ♂

体長は♂30mm半ばくらいでしょうか。

背中にはこの時期まで生き抜いて来た証、ケンカ傷が沢山ありました。

 

他には何か付いていないかなと思い、再度同じ木を先ほどより強めに蹴ってみると、

 

バサッと何か落ちて来ました。

 

慌ててその場所を探してみると、

IMGP2789

何と、ノコギリクワガタ♂でした。

 

IMGP2793済み

特大サイズまでとはいきませんが、この個体も大歯型で、なかなかの大型です。

サイズも♂65mm程はありそうです。

 

この時期にこのサイズは嬉しい出逢いでした。

しかし何度か木を蹴らなければこの個体とも出逢わなかったでしょう。

最初の蹴りの振動では落ちなかったわけですから、一度だけでなく、落ちない木でも何度かは諦めずに木を蹴ってみるというのも大事だということを痛感しました。

 

こんな感じで2時間ほど採集を楽しみました。

今回出逢った虫達は、

コクワガタ
ヒラタクワガタ
ノコギリクワガタ

3種

合計で9頭見かけることが出来ました。

 

今回もお持ち帰り個体はゼロ。
観察&スルーのみとさせて頂きました。

 

IMGP7991済み

前回見た時はまだ青かったカラスウリも赤く色づいていました。秋の深まりを感じさせます!

 

第30回目の野外採集(昆虫採集)、如何でしたでしょうか?

10月に入って初の野外採集でした。

昼間はまだまだ暑い時間帯もあるものの、朝夕は冷える時間帯も多くなって来ました。

南国宮崎県といえども、この時期に来ると虫の数もグッと減り、今回はとうとう一桁台になってしまいました。

しかしまだまだゼロではありませんので、あきらめずにもう少し野外採集を楽しみたいと思います。

また次回、どんな虫達に出逢えるか?

今から待ち遠しく楽しみです。(^^)

 

※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

 

※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

 

 

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2016年10月18日

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