先日のバインライヒに続き、今回もキクロマトスです。今回ご紹介するのはメタリフェルですが目が白色のホアイトアイ個体です。
【飼育種】
和名:メタリフェルホソアカクワガタ
学名:Cyclommatus metallifer
産地:スラウェシ産
累代:CB
【羽化体長】♂72mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】300CCプリンカップ~PP1100CCの空ボトルを使用
【えさ交換回数】 途中1回の合計2本使用
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入して約7ヶ月程度
今では誰もがご存知のカラーアイ、白目タイプのメタリフェルです。この個体はほぼ100%白目固定されており、
同血統同士を掛け合わせれば次世代でも白目の子供が生まれてきます。飼育は普通のメタリフェルと全く同じです。今回はきのこMatで飼育しました。
ちょっと小型のタイプだったのが残念でしたが、この程度のサイズだと♀の羽化とそこまでずれなかったので、
次世代ブリードの為にはよかったと思います。
目だけをアップ撮影してみました。本当に白(乳白色)ですね。なかなかの男前です。(^^)
使用したアイテム
おそらく初登場だと思います。バインライヒホソアカクワガタの羽化報告です。
【飼育種】
和名:バインライヒホソアカクワガタ
学名:Cyclommatus veinreichi
産地:ニューギニア産
累代:CB
【羽化までの内容】
体長♂45mm ♀20mm
使用したエサ:くわマット
使用した容器:500cc程度のブロー容器
設定温度:23〜25℃前後
エサ交換回数:交換途中1回あり
羽化までの期間:
♂初令幼虫~約6ヶ月
♀初令幼虫~約5ヶ月
ホソアカ、オオズ系の種、バインライヒです。プルケルスやカウピ等の近縁種となります。
飼育はとても容易です。今回はくわMatで飼育しました。今回使用した容器は500cc程度のブロー容器ですが、プリンカップ300cc程度でも十分大型が出せます。
管理温度も23~25℃程度と比較的温和で、羽化までの期間も非常に早いです。もう少し低温でじっくり育てると♂はまだ大型になりますが、
それだと♀との羽化ズレが生てきます。
次世代を確実に残したい時は小さめの容器を使用して小型の♂を1~2頭作っておくのも良いかもしれません。
またペアリングの際、♂は結構気性が荒いので、このことも考えたら小型の♂の必要性は高いかもしれません。過去の話ですが、
昔初めてオオズ系のホソアカを飼育したのはマルガリータでした。形も名前もとても気に入っていたので、
次世代を確実に残そうと10ペア程ペアリング(同居)させたんです。ところが、♂の気性が荒かったのか、熟成が甘かったのか、
10ペア中7~8♀がペアリング中に★になってしまいました。あれから大型のオオズ系♂はペアリングの際にはどうも苦手意識があります。
体長も大型でない小型種ですが、ボディと大顎のバランスも良く、私はこのオオズ系が大好きです。最近はなかなか見かけなくなった種ですが、
機会があれば一度飼育して見て下さいね。(^^)
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今日はギラファノコギリクワガタ、スマトラ産の羽化報告です。
【飼育種】
和名:ギラファノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus giraffa borobudur
産地:スマトラ産
累代:CB
【羽化体長】♂95mm
【使用したエサ】Element1100~Element1100
【えさ交換回数】 途中1回の合計2回
【設定温度】23℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約8ヶ月(合計約10ヶ月)
ジャワ産と同じborobudur亜種ですが、産地的には初登場かな?スマトラ産です。今回はElement1100で育てました。
途中1回交換の合計2本での羽化です。飼育はとても容易でElement1100
でグングン育ってくれました。設定温度をちょい低めの23℃程度にし後はじっと様子を見守るだけ・・・。
Element1100では蛹化する際、
容器が小さいのではないかと思われがちですが、ギラファは蛹室を斜めに作ってくれますので案外大丈夫でした。
サイズ的には♂95mmとborobudur亜種にしてはなかなかのサイズ。満足しています。(^^)
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6月に入りました。完全に虫シーズンインです。
今日は先日羽化していたヘラクレス・リッキーのご紹介です。
【飼育種】
和名:ヘラクレス・リッキー
学名:Dynastes hercules lichyi
【羽化体長】♂148mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】
クリーンケースS
【えさ交換回数】途中4~5回
【設定管理温度】20~22℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約11ヶ月(合計13ヶ月程度)
皆様ご存知、超有名知名度のヘラクレスリッキー君です。
おなじみの種なのですが、意外や意外、自家ブリードをご紹介するのは約2年ぶりと、ずいぶんご無沙汰でした。
飼育はとても容易。弊社のマットではきのこMat
、完熟Mat
、黒土Mat
、くわMat
とどのマットでも問題なく育ちます。成長の度合いからみるオススメで言えばきのこMat
>くわMat
>完熟Mat
>黒土Mat
ような順番でしょうか・・・。
設定温度も幅広く対応出来、16~28℃位までなら十分対応可能です。私のオススメは20~23℃程度です。
水分量も手でギュッと握って水が染み出ない程度が良いです。水が少々染み出ても少々ならばそこまで問題はありません。ただその場合、
管理するケースが気密性が高いケースだとケース内が結露してしまい、酸欠や線虫発生の原因にもなりますのでご注意下さいませ。
後はマット上部に糞が目立ってきたらマットを交換するという作業を繰り返して蛹化~羽化まで持っていきます。私はスペースの関係上、
クリーンケースSで管理しております。このくらいの大きさのケースで管理すると、
蛹化の際に蛹室を完全な形で作れない場合が多いので、その場合は人工蛹室を用意して対応致します。
下に人工蛹室に入っているヘラクレスの蛹の参考画像を載せてみました。こんな感じで人工蛹室で対応致します。
後は羽化を待つだけです。人工蛹室は広すぎてもあまり良くないので、前蛹の大きさに合わせて作成するのがポイントです。
大型カブトの王様ヘラクレス、皆様是非一度お試しあれ~。(^^)
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早いものでもう5月も終盤ですね~。野外でも天然クワガタ達が活動を始めだしている頃だと思います。今の時期だと、オオクワ、コクワ、
ヒラタなどが動き始めているでしょう。その国産ヒラタと同種である、外国産ヒラタが今日の主役です。パラワンオオヒラタの飼育報告です。
【飼育種】
和名:パラワンオオヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus palawanicus
産地:フィリピン産
【羽化体長】♂103mm、♀50mm
【使用したエサ】
♂:Basic900~Basic1500~Basic1500
♀:Basic900~Basic900
【設定温度】23℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂:初令投入して~合計約11ヶ月
♀:初令投入して~合計約9ヶ月
もう説明するまでもないかとは思いますが、皆様ご存知パラワンオオヒラタです。
飼育は他のオオヒラタ同様にとても容易です。今回はBasicシリーズを使用しました。添加剤は加えていません。無添加です。
♂は何とか100mmは越えましたが、まだまだ小さいサイズ。せめて105mmは行きたかったです。
とはいえ103mmともあれば迫力は十分。国産ヒラタを見慣れている方にとってはバケモノ位別物に見えるでしょう。
♀も大きく50mmありました。さすがに♂より早く羽化し、羽化ズレは2ヶ月弱。
羽化ズレが大きいのも次世代を産卵させる場合には少々ネックになりそうです。後♂との大きさの差もですが・・・。
ちょっと違うアングルで撮影。この角度での雄姿もなかなか格好よいです。ダントツの著名度を持つパラワンオオヒラタ、是非一度お試しあれ!
(^^)/
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今日は小型ゾウカブト、パチェコヒメカブトの羽化報告です。
【飼育種】
和名:パチェコヒメゾウカブト
学名:Megasoma pachecoi
産地:メキシコ産
累代:CB
【羽化体長】♂50mm ♀35mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 800ccPPボトル容器使用
【えさ交換回数】途中2回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂2令投入して約8ヶ月(合計10ヶ月半程度)
♀2令投入して約8ヶ月(合計10ヶ月半程度)
小型のゾウカブト、パチェコヒメです。
飼育はとても容易、きのこMatでグングン育ちます。
勿論完熟Mat
、黒土Mat
でも大丈夫です。設定温度は25℃前後で管理しました。容器も800CC程度のボトルで十分ですが、
もっと大きくても広さに余裕があってなお良いでしょう。
小型ながら立派なゾウカブト。角もしっかりと伸び格好よいです。
本当にとっても可愛いので是非したことない方は飼育トライしてみるのも良いと思いますよ。(^^)
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何年ぶりでしょうか?
久しぶりの情報になります。トラグルスノコギリの羽化報告です。
【飼育種】
和名:トラグルスノコギリクワガタ
学名:Proxopocoilus tragulus
産地:ハルマヘラ産
累代:WF1
【羽化体長】♂55mm ♀33mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】500ccブロー容器
【えさ交換回数】途中1回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂2令投入して約6ヶ月(合計8ヶ月半程度)
♀2令投入して約4ヶ月(合計6ヶ月半程度)
ご存知トラグルスノコギリです。
ここに登場するのはおそらく5年ぶり。昨年末に野外品を入手し、♀持ち腹で産卵。(すみません、産卵データ公開していませんでした)。
その持ち腹の子供達になります。
飼育はとても容易な種で、菌糸、マットどちらでも大丈夫です。
またスペース的にも500ccブロー容器程度の容量でなかなかのサイズが羽化しますので飼い易い種ではないかと思います。
上記に書きましたが、産卵の際のデータを公開するのをしていませんでしたので、ここで軽く触れておこうと思います。
【産卵に使用した親虫】野外品の♀のみ
【産卵に使用するマット】完熟Mat
【産卵に使用するケース】クリーンケースM
(W305×D195×H232)
【産卵数】幼虫、卵含めて約30頭(個)ほど
【セット期間】約2ヶ月
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】
マットのみセット
クリックでクワガタ発酵マット産卵の詳細に移動
今回はマットのみでセットしました。使用したマットは完熟Mat
です。回収できた幼虫は30位でした。このときはそこまで多産ではありませんでしたが、産むときはもっと産んでくれると思います。
トラグルスノコギリ、なかなか味があるクワガタですよ。一度チャレンジあれ。(^^)
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久しぶりにジャワ産ギラファの羽化報告です。
【飼育種】
和名:ギラファノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus giraffa borobudur
産地:ジャワ産
累代:F2
【羽化体長】♂96mm ♀48mm
【使用したエサ】♂♀共にきのこMat
【使用した飼育容器】PP1100の空ボトルを使用
【えさ交換回数】 途中2回の合計2回
【設定温度】20℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入して約11ヶ月(合計約12ヶ月)
おなじみジャワ産ギラファです。ケイスケイ亜種を見慣れていると、ちょっとずんぐりしているような印象を受けます。
全体のバランスにおける顎の太さ、内歯の太さはジャワ産が一番なような気がします。ただ顎の長さは短く感じますけどね・・・。
今回はきのこMat
で飼育。管理温度もぐっと下げて20℃前後で管理。そのせいもあってか羽化までの期間が約12ヶ月と結構長くかかってしまいました。
それでも体長は何とか90後半でしたので、まぁ満足しております。飼育容器もジャワ産ならば1100cc程度で十分OK。
ギラファは蛹室を斜めに作りますのでこの容器でも十分100mmクラスが見込めます。
ジャワ産ギラファはワイルド(野外品)でも結構頻繁に流通しておりますので、今の時期ならば持ち腹での産卵も可能です。
是非機会がありましたら一度飼育してみてくださいませ。(^^)
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今日はサバゲノコギリの羽化報告です。
【サバゲノコギリ♂64mm】
【飼育種】
和名:サバゲノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus savagei
産地:アフリカ・カメルーン産
累代:CB
【羽化体長】♂64mm
【使用したエサ】Element800 ~Element800 の2本
【えさ交換回数】途中1回
【設定管理温度】23℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約9ヶ月(合計11ヶ月程度)
アフリカの色ノコ、サバゲノコギリです。アフリカにはサバゲ以外にもウムハンギやミラビリス、フェバーなど様々なノコがいますが、 一般に浸透しているノコではサバゲノコギリが一番メジャーかもしれません。
飼育はとても容易な種で、マット、菌糸どちらでも大丈夫です。今回は大型を狙ってElement800 で羽化させました。 結果的にはギネスには及ばないかもしれませんが、まずまずのサイズで羽化してくれました。この個体は横幅があり、 いかにも菌糸で栄養たっぷりに育て上げたのが分かるかのような体格をしております。
このサバゲノコギリ、前回での日記でも書きましたが、産卵の際で一番注意するのはペアリングです。とにかく♂の気性が荒く、 ♀殺しをすることで有名です。(以下前回の重複文章も混じっていますが御了承下さいませ)
ペアリングの際には十分な熟成と♀が逃げ込める環境をつくってセットする必要があります。
ペアリングさえ上手くいけば産卵は容易です。
あまり多産な種ではありませんが、それでもしっかりと産んでくれます。
産卵はどちらかというと材に産むタイプです。固く詰めたマットにも産む事もありますが、私の場合はほぼ材に産ませます。 セット方法は以下のような感じです。
【産卵にオススメのマット】くわMat、完熟Mat +コナラ材2本
【産卵に使用するケース】クリーンケースM (W305×D195×H232)程度
【産卵管理温度】20~25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです
この様な感じでセットすればOKです。
本当にキレイなノコギリですので、まだ飼育していない方は是非オススメ致します。(^^)
使用したアイテム
生体棚の整理整頓をしていたら、何気に奥の方で動羽化している個体がいました。今日はメタリフェルホソアカの羽化報告です。
【飼育種】
和名:メタリフェルホソアカクワガタ
学名:Cyclommatus metallifer
産地:スラウェシ産
累代:WF1
【羽化体長】♂85mm 80mm
【使用したエサ】完熟Mat
【使用した容器】600広口ビン~PP1100ccの空ボトルを使用
【えさ交換回数】 途中1回の合計2本使用
【設定温度】20~23℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入して約9ヶ月
皆様ご存知メタリフェルホソアカクワガタです。
大顎が伸びるこの種、なかなか人気が高い種でもあります。
飼育自体は非常に容易です。
今回は割り出した初令幼虫をまず広口600ビンに入れて約5ヶ月ほど管理。
その後羽化の事も考えて♂はPP1100ccの空ボトルに投入しました。今回使用したマットは完熟Matのみ。
管理温度は大型を狙って低温で管理しました。サイズ的にはギネスには及びませんが、このサイズになると結構迫力があります。
2本目のPP1100で管理した際は、最後の蛹化時にボトルを横に倒しました。その際、ボトルの上面(ふたぎりぎり)
までマットを追加投入し、隙間をなくしました。こちらの推測どおり横長に蛹室を作ってくれてそのまま蛹化~羽化。
長い体長でも問題なく羽化出来ました。
顎の長さとボディがアンバランスなメタリフェル、他のクワガタとはまた違った味がありなかなか格好よい種です。
皆さんも機会がありましたら是非一度ブリードしてみて下さい。格好よいですよ。(^^)
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