
2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ。今回で16回目です。
早いもので明日より9月。9月に入れば夏休みも終わり、もうすぐ秋が来るという時期。
世間一般ではクワガタ、カブトムシの季節は終わりと考えられている時期でもあります。
しかし数は少なくなっていくものの、まだまだ野外の昆虫達は活動しています。今回もどんな虫達に出逢えるでしょうか?
AM 8:40、採集地に向かいます。
現地に到着。さぁ採集開始です。
この木はクヌギ。
ルッキングではクワガタの姿は見当たらず・・・。
そこで蹴ってみると、
上記2頭が落下。
とりあえずまだクワガタ、カブトムシ共にいるようでまずは一安心。
こちらのハルニレのエサ先にはカナブン2頭+蛾が樹液を舐めていました。
カナブンはグリーン系色とちょっとイエローがかったグリーン系色タイプ。しぶいっ!
こちらは毎回、必ず何かしらクワガタが付いているハルニレの木。最近の当たり木です。
今回はノコギリクワガタ♂がいました。木の枝が折れているので、おそらくそこから樹液が染み出ているのでしょう。
こちらはコナラの樹皮裏にかすかに隠れているのか?
ノコギリクワガタ♂大歯型がくっ付いているところを発見!
結構な大型サイズ、後ほど計測すると♂70mmジャストありました!大物です。
セミの抜け殻を発見。
近くの大木にアブラゼミがいました。
【アブラゼミ】
体長35~38mm 程度
北海道~九州まで広く生息
こちらは別の場所で見つけたクマゼミ
クマゼミ全体図
腹側から見るとまさにバルタン星人。
【クマゼミ】
体長40~48mm 程度
本州(関東地方以南~九州、南西諸島)に生息
羽は透き通り、美しい
こちらはヒメハルゼミ。小型のセミです。
【ヒメハルゼミ】
体長23~28mm 程度
本州(関東地方以西)~九州、南西諸島に生息
照葉樹林に多く見られる
こうしてみると、森にはクワガタ、カブトムシ以外にも沢山の様々な昆虫達が暮らしています。それらの虫達をじっくりと観察して見るのも楽しいものです。
他の自然も満喫して、さぁ採集再開です。
川の崖沿いにあるハルニレの木。
木の下の部分に樹皮裏があり樹液が出ています。そこを見てみると、
素晴らしい大歯の持ち主のネブトクワガタ♂。
後程の計測で♂28mm。なかなかの大型です。
更にその樹皮裏の奥の方から、
結構な大型、ヒラタクワガタ♂66mmをGET!!
なかなかのサイズです。
次にこちらのハルニレの木。
樹液が出ていますが、何も付いていません。
とりあえず蹴ってみると、
ドサッとかなり大きい音が、
おおお~っ!!デカいっ!!
先日採集した75mmに負けない大きさ!いやもっとあるかも??
帰宅後、きちんと計測してみると、
来ました!♂77mmUP!!
ノギスできっちりと計測しようとしますが、もの凄く元気で暴れてなかなかキッチリと計測させてくれません。
ノギス計測値は77.4~77.6mmの間で行ったり来たり。
確実に77mmはあります。
しかし元気、その後も数分格闘して、
♂77.5mmというところでしょうか。
超大物です!!前回採集した今季最高と思われていた♂75mmを2mm以上更新するビッグサイズです。2回連続で75mm以上の個体を2頭もGET出来るとは・・・。まさに感激ものです!
しかしこの個体、体の黄金色の毛もまだそこまで擦れておらず、凄くキレイな個体です。とてもシーズン中をずっと生き抜いて来たような感じがあまりしません。
そう言えばかなり昔に「大物個体はシーズンの最初と最後に出てきやすい」という話を聞いたことがあります。
確かに今はシーズン終盤です。
今回はこのミヤマクワガタ♂77mm以外にも、
ノコギリクワガタ♂70mm
ヒラタクワガタ♂66mm
ネブトクワガタ♂28mm
と、他の種類でも比較的大型をGET出来ています。
やはりシーズン後半は大物が多いというのもあながち間違いではないような気がしてきました。
その後、採集を続け、3時間位、合計で50頭程見つけることが出来ました。
その内大型の♂のみをお持ち帰りとしました。やはり♀の数は激減。ほとんどが♂個体ばかりでした。
如何でしたでしょうか?
明日より9月に入るので、もうすぐシーズンも終了かと思っていましたが、思わぬところにまだまだ大物個体は潜んでいるようです。頭数も時間をかけて探せばまだ100頭越えも夢ではないと思います。
そう考えるとまた元気が出て来ました。次回の採集も頑張りたいと思います。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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8月ももうすぐ終わりですね。
まだまだ野外採集(昆虫採集)を楽しんでいる私ですが、皆さんは、今年の野外採集(昆虫採集)等で手に入れたクワガタ&カブトムシ達はどう飼育されていますか?
採集等を楽しみ、成虫の格好よさをじっくりと堪能されたことだと思います。
夏の終わりと同時に、クワガタ、カブトムシのシーズンももう終了かと思ってらっしゃる方、いえいえ、まだまだ終わりませんよ~。成虫飼育をじっくりと堪能した次は、今度は幼虫飼育にチャレンジしてみましょう。
今年野外で入手出来た虫達は既に熟成が完了しておりますので、即座に産卵セットを組み、幼虫を取ることが出来ます。
また野外で入手した個体の場合、わざわざ♂と♀を再度交尾させなくても、野外で既に交尾している可能性が高いので、そのまま♀のみで産卵セットを組むことが可能です。
つまり野外採集品の♀と産卵セットがあれば、幼虫を産ませることが出来るんです。素晴らしい~!!
今回より少しずつではございますが、日本のクワガタムシ、カブトムシの産卵セットの組み方、コツなどを、野外採集(昆虫採集)シリーズと並行してご紹介していきたいと思います。
まず第1回目は「ミヤマクワガタ」の産卵セットのやり方をご紹介します。
【ミヤマクワガタ参考画像♂72mm】
【飼育種】
和名:ミヤマクワガタ
学名:Luxanus maculifemoratus
<産卵セット時の方法>
※野外品の♀を利用した産卵セットのご紹介になります※
【累代】天然ものWD♀を使用
【お勧めのマット】黒土マット、完熟マット
【お勧めの容器】クリーンケースM~L程度
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】18~20℃前後(※重要)
ではセットのやり方を画像に合わせてご紹介してみたいと思います。
主役のミヤマ♀を入れます。
セット方法を図示するとこのような感じです。
ミヤマクワガタの産卵ポイントは何といっても設定温度です。
18~20℃ この温度帯がカギとなります。
この温度をキープするのは普通のご家庭では難しいでしょうが、この設定具合によって全て決まるといってもおかしくないと思います。
温度設定さえクリアすれば案外普通に産んでくれることもあります。
しかし産卵数は♀によってバラつきがあり、産む♀は結構な数を産んでくれますが、産まない♀はゼロというのも珍しくありません。
次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。
<割り出し、幼虫取り出しの時期>
基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。
卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。
上記の数位見えてきたら、大成功!もう十分割り出しても大丈夫です。
ミヤマクワガタの♀はオオクワガタやヒラタクワガタ等によく見られる子食いの可能性は低いと思いますので、多少割り出しする期間を長く持っても大丈夫かと思います。
あくまで私の場合になりますが、大体産卵セット開始して、約1ヶ月半~2ヶ月程度を目安に割り出すようにしています。
ただし飼育ケース内の環境が急激に悪化したり、ケース側面や底面にまったく卵や幼虫が見られなかったり、♀が全く潜る気配を見せずマット上面を徘徊ばかりしている時は話は別になります。
今回は野外ものの♀はほぼ交尾が終了していると言っても過言ではないので、♀の持ち腹を期待して、そのまま♀のみを産卵セットに入れるやり方をご紹介しました。
しかし、♀がなかなかマットに潜る行動をしなかったり、何回かセットしても全く産まない場合は、♂がいるならば再交尾をさせた方が良い場合もあると思います。そのあたりは状況を見て臨機応変に対応してあげて下さいませ。
下の画像は過去に行ったミヤマクワガタ産卵セット割り出し風景です。
上手くいけばこのように幼虫を得られる機会も大いにあります。
いかがでしたでしょうか?上記が私の本土産ミヤマクワガタの産卵セットの組み方です。
何度も書いていますが、ミヤマクワガタを産ませるかどうかは温度管理にかかっています。低温管理をキープするのは難しいですが、幸い今からの時期は少しずつ寒くなりますので、夏場にセッティングするよりは管理もしやすくなるのではないでしょうか?
もし可能ならば機会がありましたら是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)
※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2015年8月29日
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2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ、今回で15回目です。今回はどんな虫達に逢えるでしょうか?
AM 9:45、毎回行き慣れた林道を駆け抜けます。
この林道の片側には結構な数のヤシャブシが生えています。
このヤシャブシ、実はクワガタが集まる木の一つだそうです、今回「クワガタが集まる木」を色々と調べていた際に知るところとなりました。
折角ですので、どんな木なのかご紹介してみたいと思います。
クワガタが集まる木としても知られるヤシャブシの木なのですが、残念ながら私は一度もこの木でクワガタを採集した事がありません。まぁこの採集地には強力な樹液が出るハルニレとクヌギのツートップが存在しますので、クワガタ達はそちらの樹液に集まってしまうのではないでしょうか?
とはいえ、ヤシャブシは比較的標高の高い場所でも見られるそうなので、ハルニレやクヌギ等が無い場所ならばクワガタ達も集まってくるかもしれません。一応見かけたらチェックして見るのも良いと思います。
と言っている内に良さそうなハルニレの木が見えて来ました。
木を蹴ってみると、
3頭がバサバサッと落ちて来ました。全て草むらにバラバラと落ちましたが、個体の大きさと音が大きかったので、全て無事回収することが出来ました。
さて、次の木をチェックしようとした所、すぐ足元にもあと一頭落ちている個体がありました。小さかったので、「コクワガタかな」と思いましたが、よーく見てみると、
な、なんと、アカアシクワガタの小型の♂!!
前回の採集に引き続き、連続のアカアシクワガタGETです!!いやぁ危うく見逃すところでした。
前回の日記でも書きましたが、アカアシクワガタは私が通う採集フィールドでは一年に一頭採れればとっても良い方、下手すると2~3年は全く見ないということもよくあります。それを2回連続でGETとは今年は運がいい。しかし今回もアカアシの♀は採集出来ず・・・。それだけは残念です。
採集再開、
思いっきりピンボケ画像で申し訳ございません。何回も撮影したのですが、この撮影時の光量が足りないようで画像がボケてしまいます。ご勘弁下さいませ。
こちらは細いクヌギの木ですが、樹皮もめくれ樹液も出ているようでヒラタクワガタの♂と♀、カナブン蝶などが集まっています。♂の左側には樹皮裏に隠れているヒラタクワガタ♀がいます。
この♂のサイズはまぁまぁ大きく58mmありました。こんな細い木でも樹液が出ていれば昆虫達は集まって来てくれます。老木も若木も樹液次第ということでしょうか。
こちらのクヌギの木も樹皮がめくれて樹液が出てカナブン達が集まっています。
見える範囲ではクワガタの姿が無かったので蹴ってみると、
ミヤマクワガタの♂♀がペアで落ちて来ました。
ミヤマ♂は大型で72mm程ありました。
♂72mmは全身の毛も生えそろっており、とてもキレイです。やはり70mmを超えてくるとかなり迫力が増します。
ミヤマ♀は産卵時期だとうのに現れてくれました。
手に持ってみると、ズッシリと重量感があり、まだ産卵前だなという事を感じました。♀はリリースすることにしました。
近くの低い葉の上には
【エダナナフシ】
ナナフシ科
本州~九州に生息
体長:♂65~82mm程度、♀80~110mm程度
長い触角が特徴
ナナフシ、この個体はナナフシの中のエダナナフシという種らしいです。皆さんナナフシって見た事ありますか?採集に出かける私はしょっちゅう見ていますが、なかなかお目にかかったことがない方も多いのではないかと思い撮影してみました。
全体的に見て昆虫っぽくありませんが、顔だけを拡大して見るとトノサマバッタに似ているような感じがしませんか?動きはとても遅く、トコトコと音もなく歩くような感じで移動します。
もう一つ、
【ヘビトンボ】
ヘビトンボ科
北海道~九州まで幅広く生息
体長:45~60mm程度夜行性で、樹液に集まる
幼虫は水生
ヘビトンボ、クワガタを採集している時、同時に樹液によく集まっています。
風貌はとても変わっており、トンボというよりもバッタに似ている。そう言えば上で紹介したナナフシの顔にも似ていますね。まるで古代生物のよう、アニメの「風の谷のナウシカ」にでも出て来そうな感じのする虫です。結構攻撃的で何度か噛まれたこともあります。なかなか痛いです。
しかし木を蹴ってヘビトンボが落ちてきたら、「樹液が出ている所があるな」と目安になるので、個人的にはあまり嫌いな虫ではありません。
さて、採集再開、
奥まった所にぽつんと一本だけ生えているハルニレの木を蹴ってみると、
バサッと、かなり大きい音が、
見た瞬間70mmは確実だと分かる大きさ。
後程帰宅して計測すると、
♂75mmUP!!
ノギスできっちり計ると
♂75.3mm を指しました。
ミヤマクワガタでは、今年一番の大物です。
先ほどの♂72mmに続き今回2頭目の70mmオーバー。♂72mmも大型ですが、この75mmと比べると小型に感じてしまいます。やりました!大型GETです!!
本日最後の最後で大型ミヤマを採集。3時間程の採集を楽しみ、終了としました。
今回は合計で50頭程採集、その中でミヤマクワガタの大型2♂とアカアシクワガタ♂、他合わせて10頭程をお持ち帰りとしました。
とても楽しい採集でした。特に最後の方で採集したミヤマクワガタ♂75mmには感動しました。シーズン後半にして今年一番の大物ミヤマが採れるとは・・・。それと、前回に続きアカアシクワガタがまた採れたのも嬉しかったですね。
もう8月も終わり。温暖化のせいかまだまだ虫達は活動しているようですが、やはり♀の姿はほとんど見えず、採集出来るのは♂が圧倒的に多いです。♀は子孫を残すために、産卵に励んでいるのでしょうね。ではまた次回の採集を楽しみにして今回は終了とさせて頂きます。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ、今回もいつもの樹液採集記シリーズではなく、トラップ採集の記事になります。
前回【バナナトラップ】に挑戦した記事をご紹介しました。
今回はそれに続きトラップ採集第2弾。
名付けて【♀トラップ作戦】です。
これを聞いて、「何ソレ?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
当然だと思います。私も今回初めて行ったトラップ作戦です。
トラップの詳細はこうです。
<作戦名>
♀トラップ作戦
<目的>
クワガタの♀の足に糸をつけ、逃げられないようにして、♀につられて来る♂を捕まえる
※確実に♀目的で来る事をハッキリさせる為に、あえて樹液が出ていない木で実験を行うこととします※
という姑息な作戦です。
皆さん、クワガタ採集をする時、思ったことはありませんか?
「♀がいる所には大体♂がいる」ということを。
上記の画像のようにクワガタ、カブトムシは大体つがい(♂♀ペア)でいることが多いんです。おそらく♀のフェロモンに引き付けられた♂が交尾活動を求めてどこからともなくやってくるのでしょう。
ならばこの事を逆手にとって、♀を使って♂をおびき出そうという魂胆です。
<用意するもの>
・おびき寄せたい種類のクワガタ、もしくはカブトムシの♀
・糸
これだけです。
では♀を用意します。
種類はノコギリクワガタの♀。
今回この作戦に協力してくれるのは、このノコギリクワガタ♀ちゃんです。
このどこにでもあるような裁縫用の糸を使用します。
♀を裏返して、
こんな感じで中足に軽く糸を縛ります。
糸は木の枝に縛り、♀が逃げられないようにします
ごめんね、♀ちゃん。一晩辛抱して下さいね。
そして一晩このままにし、翌日行ってみました。
すると、
いました!!
♀を抱きかかえるようにしてノコギリクワガタの♂がくっ付いています。
作戦成功です!!
♀につられてやって来たノコギリクワガタの♂中歯型、恋多き♂です。
作戦は成功しました。やはり♀のフェロモンは偉大でした!!
・・・・・・と言いたい所なのですが、実はこの作戦今年早くから試してみようと考えていて、既に何頭か挑戦しておりまして、この時が4頭目の挑戦だったんです。
4頭目で成功したものの、一度きりではたまたまではないかと思ったので、この後も何度か挑戦を続けました。
全部で10頭行いました。
全ての結果を公表して見たいと思います。
1頭目:×♀逃亡
2頭目:×失敗
3頭目:×失敗
4頭目:○ノコギリ♂中歯型GET(画像個体)
5頭目:×失敗
6頭目:×♀逃亡
7頭目:○ノコギリ♂小歯型GET
8頭目:×♀逃亡
9頭目:×失敗
10頭目:○ノコギリ♂小歯型GET
【結果】
3勝7敗
結果は上記の通り、3勝7敗。う~ん、微妙ですね~。確率は低いですが、来ないことはないみたいですね。
一度におびき寄せる数的にはバナナトラップの方が上かもしれませんが、このトラップの利点は欲しい種類のクワガタ♂を呼べるという事でしょうか。
今回はノコギリのみでしか試してみませんでしたが、ミヤマの♀ならばミヤマ♂、ヒラタ♀ならばヒラタ♂と、おそらく同種の♂が現れてくれると考えます。
如何でしたでしょうか?採集には色んな方法があります。樹液採集、灯火採集、材採集、そしてトラップ採集等々。
いつも行っている採集方法でも勿論楽しめますが、たまには趣向を変えて変わった採集方法を試してみるのも楽しいものですね。
今回協力してくれたノコギリクワガタ♀達、ご協力ありがとうございました。
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。トラップ採集をした後はきちんと片づけをし、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ、今回で14回目になります。
今回もどんな虫達に出逢えるでしょうか?
かなり久しぶりのポイント。このポイントへは約10年ぶりに来ました。まだ木も沢山残っていてとても嬉しいです。当時ここではノコギリクワガタが一番多く採れていました。
色々と新しい木も生えていて周りの風景は変わっているようです。とりあえず雰囲気がありそうな木を蹴ってみます。
このハルニレの木を蹴ってみると、いきなりバチッバチッ!!っと複数の大きな音が!!
正体は道路(アスファルト)の上に落ちて来た大きなカブトムシの♂でした。
真上からの画像。上記画像とは別の個体。
立派な角の♂個体です。
こちらも同じ2個体と同じように見えますが、同時に落ちてきたまた別の♂個体。こちらもとても立派な角を持っています。このポイントの土壌はは栄養価が高いのでしょうか?それにしても3♂共全く同じ個体に思えるほど似ています。兄弟でしょうか?
しかし大型カブトムシ♂が3頭まとめて落ちてくるとは・・。さすが8月シーズン、カブトムシの勢力が旺盛になっているようですね。この時♀は落ちて来ませんでした。8月も終盤なので産卵に入ってしまったのでしょうか?
近くにあったシラカシの木。
樹液が薄いですが、出ているようです。
何気に木の裏側を見ていると、ノコギリクワガタ♂中歯型が付いていました。
ほんの少しの樹液が出ている所を舐めているようです。ノコギリのアゴの下の白く見えるのがシラカシの樹液です。
シラカシがあまりよく分からない方の為に、ここでシラカシの葉をご紹介してみたいと思います。
近縁種にアラカシという木があります。木の全体像、樹皮は酷似しますが、葉の形で見分けることが出来ます。シラカシ、アラカシ共に神社や公園などでもよく見かけます。
シラカシの木でもクワガタは採れますが、あまり数は集まってきません。強力な樹液が出ている他の木が近くになければ、そこそこ採れるかもしれません。でも一応チェックしてみて下さい。思わぬ大物がいたりするかもしれませんよ。
ポイントを移動して、ハルニレの木をチェックすると、
クワガタムシが何頭か付いています。
まずは下の方にいたミヤマクワガタの♂♀ペア
樹液を舐めているスジクワガタ♂(左)とコクワガタ♀(右)
樹皮とツタの間に隠れているスジクワガタ♂
上の方の枝先にはノコギリクワガタ♀の姿も見られます。
次にこのハルニレの木を蹴ってみると、
大きな音一つと小さな音が2つ程度しました!
大きな音がした方を慌てて草むらをかき分けてみると、
おおおっ!!
今シーズン初のアカアシクワガタ♂。しかもデカい!!
後に計測してみると♂56mmの大型個体です。
私がよく通うフィールドではアカアシクワガタは生息はしているものの、あまりお目にかかれず滅多に採れません。ワンシーズンに1頭採れれば良いというほど珍しいんです。
アカアシクワガタというだけでも珍しい上、更にこの個体はギネスには及ばないものの、♂56mmはそれでもかなりの大型。テンションが一気に上がりまくりました。
こうなればアカアシクワガタの♀も一緒に欲しいもの。
そう言えば、この木を蹴った時にこの大型アカアシと一緒にそばにいた個体が同時に落ちて来ました。もしかしたらあの個体がアカアシクワガタの♀だったかもしれません。
私は長年の採集の癖なのか、同時に落ちる個体があった場合、反射的に一番大きい影を最優先で追ってしまう癖が身についてしまっています。それゆえ、この大型アカアシクワガタ♂に集中してしまって、同時に落ちた他の個体の方は見逃してしまいました。何とも悔やまれますが、草むらに紛れ隠れてしまってはもうどうしようもありません。
悔しい思いを引きずったまま、さぁ気を取り直して採集再開です。
クヌギの木に集まるカナブン種。
前回の日記「野外採集(昆虫採集)No.12」でもご紹介した同じ木、ハルニレ。同じ位置に今度はノコギリクワガタの♂♀ペアが付いていました。しかも今回はカナブンのおまけ付き。
こちらの細いハルニレの木にはカナブン、アオカナブン、コクワガタ♀、蝶が集まっています。真ん中のひときわグリーンが強いのがアオカナブンです。他のカナブン達と比べて体のラインが細長いのが特徴の一つです。
途中、赤い花に沢山の蝶が集まっているのを見かけました。
【ナガサキアゲハ】
東海地方以南に生息
体長60~70mm程度
温暖化により年々分布を北上させている
【モンキアゲハ】
関東~沖縄諸島まで生息
体長:春型:50~60mm程度、夏型:65~80mm程度
温暖化により年々分布を北上させている
そして道路の湿った所には、
【アオスジアゲハ】
本州~南西諸島に生息
体長45~55mm程度
素早く飛び、♂はよく吸水している
どの蝶もとてもキレイですね。
三番目に紹介した「アオスジアゲハ」は林道などの水溜りで昔からよく見かけます。昔はこの蝶を見かけると、今年もクワガタ採集の初まりだとよく思ったものでした。
他の生物達の賑わいも楽しみながら今回は軽めに2時間ほどの採集を楽しみました。
結果は
・ミヤマクワガタ5頭
・ノコギリクワガタ10頭
・ヒラタクワガタ5頭
・コクワガタ11頭
・アカアシクワガタ1頭
・カブトムシ 17頭
合計49頭
という結果でした。
今回は2時間程度の軽めの採集でしたので、この頭数でも満足しています。と
中でもアカアシクワガタのと大型♂は感動ものでした。なかなか採れないアカアシ、その上大型でしたからね~!大満足です。後やはりこの時期になるとカブトムシの数が多いですね。画像はありませんが、その後♀も採集は出来ましたが、♂の方が圧倒的に多かったです。
でもこれはカブトムシだけではなく、クワガタに関しても♂に対して♀の個体数は減っているように感じました。やはりシーズン終了も間近ということで、♀は産卵に集中しているのかもしれません。
いやぁ、今回もとても楽しい採集でした。採集中は楽しくて楽しくて、無我夢中になってしまいます。本当は実際に撮影した画像の他にもいいシャッター場面は沢山あるのですが、撮影よりも採集の方に力が入ってしまって、決定的な場面の撮影を逃してばかりです。申し訳ございません。また次回の採集も今から楽しみです。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズなのですが、今回はいつもの樹液採集とは違い「トラップ採集」のご紹介になります。
少し前の事になりますが、7月の末位に「バナナトラップ」の作戦を行いました。今日はその時の様子をご紹介してみたいと思います。
ここでまずは「バナナトラップ」について簡単にですがご説明したいと思います。
<作戦名>
バナナトラップ作戦
<目的>
バナナを発酵させ、それを利用してクワガタムシ、カブトムシを集める
【用意するもの】
バナナ
焼酎
ドライイースト
砂糖
<バナナを買うポイント>少しでも熟したバナナを買うこと。黄色くなって黒い斑点が出て来てるようならより良いと思います。新品のバナナではなく、少し痛んだ見切り品などを買うとコスト的にも楽です。
<作る手順>
バナナを大まかにぶつ切りにする
↓
そのバナナをボールに入れる
↓
そこに砂糖、ドライイーストを入れよくかき混ぜる
↓
よくかき混ぜたものをビニール袋に詰める
↓
最後にそこに焼酎を入れる
↓
ビニールを完全密封し、よく振りまんべんなくかき混ぜる
↓
気温が高い所(30℃近く)の所、または日なたに放置する
↓
発酵が進むとガスが出て、ビニールがパンパンになり破裂する場合があるので、時々チェックして破裂しそうなら空気を抜くようにする
↓
バナナが発酵し発酵臭が出てきたら完成。
さぁ、完成したバナナを持って、トラップを仕掛けに行きます。バナナを発酵させる時間が少なくてちょっと発酵度が足りないかなと思いましたが、とりあえず決行。今回は夕方木に塗りに行きました。
まずターゲットにしたのはこの木。しかしバナナトラップを仕掛けるにも、どこにでも仕掛ければ良いというわけではありません。ここでどんな所に仕掛ければ良いかをご紹介してみたいと思います。
<どんな木にバナナトラップを仕掛けると良いのか>
トラップを仕掛けようとする木は樹液が出ていない木を選ぶ。
理由:樹液には勝てないので、樹液が出ている木にトラップを仕掛けても意味がないから
トラップを仕掛ける木の周辺には、クワガタが集まるような木がないようにする。
理由:近くにクワガタが集まるような樹液が出る木があると、樹液の方にクワガタは集まってしまいトラップには来なくなるから。
あまり奥まったところでではなく、森や林の入り口付近に仕掛けるようにする。そして風向きを確認して、森の中へ臭いが流れるような位置の木に仕掛ける。
理由:林や森の入り口から、森の中へ臭いが漂う様にすると森の中にいる虫達が臭いにつられ集まりやすくなる為。但し風向き次第で真逆になってしまう場合があるので、そこは要注意。風向きをチェックして森の中へ臭いを含んだ風が吹くようにするのがポイント。
上記のポイントを踏まえて
ポイント【2】上記2ヶ所に発酵したバナナを木に直接塗りました。
木に塗る際は、樹皮にバナナを擦り込むように塗るのがポイントです。木に塗ったのはPM 6:30頃、もう少し薄暗くなり始めていました。確認するのは、次の日の朝4時頃にします。さぁ明日は早起きです。
・
・
・
・
・
・
あっという間に朝です。只今AM4:15さぁ虫達は集まっているでしょうか?
この画像で見えるのはクワガタが付いています。この個体はミヤマクワガタの♀。
他にはカブトの♀、カナブンの姿もありました。
結果発表
ポイント【1】・カブトムシ♀:1頭
・ミヤマクワガタ♀:1頭
・スジクワガタ♂:1頭
・スジクワガタ♀:1頭
・アオカナブン:4頭
・カナブン:3頭
・蛾:多数
ポイント【2】
アオカナブン:2頭
蛾:多数
という結果でした。結果的に少なく少し残念でしたが、バナナトラップ初挑戦でしたので色々と勉強になりました。
樹液などが全く出ていない木でもバナナトラップを仕掛ければ、何かしら効果はあるという事は分かりました。後は、仕掛ける場所、仕掛ける時期&時間、バナナトラップの発酵具合によりまた結果も変わってくると思います。
後半は画像での紹介が少なく申し訳ございませんでした。熱中するあまり撮影がおろそかになってしまいました。お詫び申し上げます。m(_ _)m
今回終わってみて、いくつかの反省点もありました。
反省点①
バナナトラップを作って発酵させる時間がもう少し足りなかったこと。こちらの不手際で作る時間が遅くなって発酵の具合がもう少し足りなかったような気がします。臭いは強烈でしたが、ツンとくるような甘酸っぱい臭いはあまりありませんでした。
反省点②
実は後で気が付いたのですが、トラップを仕掛けたポイント【1】のすぐとなりにあった木に樹液が出ていて、よく見るとミヤマクワガタの中サイズ程度の♂♀ペアやスジクワなどが集まっていたんです。これではトラップの効果が激減してしまったはずです。
上記の反省点を踏まえた上で、再チャレンジすればまた結果も違ってくるかも・・・と思ってしまいます。
バナナトラップ作戦。本日は8月20日。クワガタは発生のピークは過ぎてしまっているとは思いますが、私の採集記を見てもらえばお分かりのようにまだまだ採集は可能です。発生の遅いカブトムシも少なくなってくるとはいえ、まだ採れる時期ではあります。
よって今の時期でもまだトラップ採集は有効だと考えます。樹液採集で上手く集まらないと思っている皆様、是非一度トラップ採集を試してみては如何でしょうか?私もまた再チャレンジしてみたいと思います。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、後が残る採集トラップをした場合は、必ず後始末をするのを忘れないようにしましょう。 自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2015年クワガタ野外採集(昆虫採集)シリーズ。
今回で12回目です。
皆さん、お盆の休日、如何お過ごしでしょうか?
私もお盆休みの中、野外採集(昆虫採集)に行ってきました。
今回は私一人だけではなく、いつもお世話になっている昔からの友人小松裕氏と、その小松氏のご友人家族、吉永真氏と、息子さん(淋くん:小学一年生)と4人一緒に採集フィールドに行ってきました。
今日は久しぶりの大人数での採集ですので、皆を色々と話ながらのんびりと昆虫採集をしてみたいと思います。
AM 5:50、今回は早起きして目的地に向かいます。
採集ポイントの一つ。細~中位のクヌギが点在しています。
それらの木を見ていくと、
ヒラタクワガタの♂♀ペアを発見。樹皮がめくれて樹液が出ている所にいました。
その木の近くで、
吉永さん息子、淋くんが大型のヒラタクワガタをGET!!
昔と違い今ではなかなか60mmUPは採れません。それを探し当てるとは・・・・。
しかしそれだけは終わりません。
淋くんの活躍はそれから始まりました。
吉永さん:お父さんとの連携で、次々にクワガタを捕まえて持ってきます。
お父さんが木を蹴り、息子の淋くんが捕まえる。
息の合ったコンビプレーで次々にクワガタを捕まえて持ってきます。
しかも淋くん、目がいいんです。
私もそばで見ていて気が付かなかった木から落ちたクワガタをサッと見つけて、拾い上げます。これには大人3人共感心し、拍手ものでした。
将来の昆虫界のホープ発見か。。。
次はこのハルニレのウロ(穴)
ここに挑戦したのは小松氏。
本日掻き出し棒を所持しているのは小松氏のみなので、小松氏がウロ(穴)担当となっております。
掻き出し棒を手にそーっと近づき、
お見事、鮮やかにヒラタクワガタ♂60mmをGET!
先ほど淋くんの採集した♂mmに続き、本日2頭目の60mmUPです。
次のポイントへ移動です。
実は今回、私の要望で、あるカナブンポイントに行かせてもらったんです。
しかし昼間に沢山いるはずのカナブン達が見事に全然いない。クワガタはいなくてもいつもカナブン達だけは大量にいるのにほとんど一頭もいないといっていいほどいないんです。
おそらく予測ですが、私達が来るほんの直前に誰か他の方が採集に来られ、木を蹴ってしまっていたのでしょう。残念ですが、それはそれで今回は仕方ないな、と思っていた所に、吉永氏が、「こんなのいましたよ」と持って来てくれました。
その個体は、
見ると、まさに今回の私のターゲット「シロテンハナムグリ」でした。
思わず「これ、これですよ、今回私が探していたのは!」と叫んでしまいました。
最近カナブン、ハナムグリにハマっている私、今「シロテンハナムグリ」と「シラホシハナムグリ」の両方を採集して見比べてみたいというのが目標だったんです。
この個体は、画像からはちょっと分かりにくいですが、頭部の凹み、足の長さ、点刻の濃さ、などから、おそらく「シロテンハナムグリ」の方だと思いますが(間違っていたらスミマセン)、それにしても嬉しかったです。
深く深く感謝でした。
吉永氏、本当にありがとうございました。m(_ _)m
この時点でAM 10時位。
すでに4時間を経過しているので、皆さん疲れが見え始めた頃。そろそろ今日、最後のポイントへ。
そして最後の最後に、本日念願の、
ミヤマクワガタ♂個体をGET!
実は今日ずーっとミヤマクワガタだけが採れていなかったんです。淋くんを初め皆が狙っていただけに最後に採れて喜びも倍増でした。
<本日の結果>
種類
ミヤマクワガタ
ノコギリクワガタ
ヒラタクワガタ
コクワガタ
スジクワガタ
ネブトクワガタ
カブトムシ
シロテンハナムグリ
カナブン
頭数
103頭
AM 11:30頃、採集終了。
一通りの種類が採れて、数も103頭と、100頭越えを達成しました。まだまだこの時期でもいるもんですね~。
他にもまだまだ見逃した個体も沢山いましたので、全体的には結構な数がいたと推測します。
今回は私を含めて4人で楽しく採集が出来ました。やはり大人数でワイワイ言いながら採集するのは楽しいものです。とても楽しいお盆休みのバカンスでした。
【一緒に採集してくれたメンバー】
小松裕氏
吉永真氏(お父さん)
吉永淋くん
本当にお疲れ様でした。
楽しくご一緒に採集させて頂き、この場を借りて深く感謝申し上げます。
また機会がありましたら是非ご一緒しましょうね。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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早いもので8月ももう半ば。
皆さん、楽しく昆虫採集していますか?(^^)
この時期になると以下の質問をよく聞きます。
山でクワガタムシ、カブトムシを採ってきました。
どうやって飼えば良いですか?
なるほど、クワガタムシ、カブトムシの成虫の飼い方(管理方法)ですね。
私たち長年クワガタ、カブトムシに携わっている者にとっては当たり前の事ですが、初めてクワガタムシ、カブトムシを採集、もしくは入手された方にとっては戸惑う事なのかもしれませんね。
今日はそんな初心者の方にも分かりやすい「クワガタムシ、カブトムシの飼い方(管理方法)」についてshiho流ではありますが、ご紹介してみたいと思います。
一般的に初めて皆さんがやられている方法は、
★★大きいケースでまとめて一緒に飼う(飼育する)★★
【メリット】
まとめて一緒に飼えるので、管理がとても楽。
【デメリット】
複数のクワガタ、カブトムシを一緒に入れてしまうので、ケンカをしやすくなる。
長生きさせるには向かない。
【感想】
この一緒に飼うことを私は「まとめ飼い(多頭飼育)」と呼んでいます。
まとめ飼いはその名の通り、複数の昆虫達を同じケース内で一緒に飼う(管理)することです。
確かにとても楽な方法なので、初めて虫を飼われる方はほとんどの方がこの方法で管理するでしょう。実際、私も子供の頃はそうでした。
とても楽な方法なのですが、デメリットも多いです。
一番のデメリットは虫達が出逢いやすくなり、ケンカをしやすくなるという事です。
それによりお互いに傷付け合う事も多くなり、結果虫達の寿命も短くなってしまうというのが最大のデメリット(マイナス点)だと考えます。
【ケンカ対策案】
本当は後の記述で説明する「一頭飼い(単独飼育)」が理想なのですが、スペースや手間がかかりますので、なかなか難しいと思われる方も沢山いらっしゃると思います。
どうしても「まとめ飼い」をするならば、
このように、ケースの中でまともに出逢いにくくするように障害物(葉っぱや小枝)を入れてやると、虫達が直接まともに出逢いにくくなり、ケンカも減少してるれると思います。
葉っぱや小枝がなくても、代用品はいくらでも作れます。割り箸を小さく折ってやったり、新聞紙を小さくちぎって丸めて入れてやったりするだけでも、全く入れないよりは全然良いと思います。
心なしか見栄えも少し良くなった気がしませんか?(^^)
★★小さめのケースで一頭ずつ管理する★★
【メリット】
一頭ずつの管理なのでケンカが起きない。
結果、長生きさせやすい。
【デメリット】
狭いスペースなので、ケースが汚れやすくなる
【感想】
上記でご紹介した「まとめ飼い(多頭飼育)」と比べて、一頭ずつの飼育(単独飼育)になるので、ケンカが起こらない事が最大の利点です。
虫達を長生きさせるにはこの方法がベストだと考えます。
実際私も今現在管理している全ての虫達は一頭ずつ個別に単独管理しています。
ただケース内が狭い為、汚れるのが早い傾向がありますので、汚れが目立ってきたらキレイにしてあげると良いでしょう。
如何でしたでしょうか?
私個人は「一頭ずつ飼い(単独飼育)」派ですが、「まとめ飼い(多頭飼育)」か「一頭ずつ飼い(単独飼育)」か、初心者の方々にとっては、なかなか判断するのは難しいことかもしれません。
元々大自然の中で延び延びと生きてきた昆虫達なので、「まとめ飼い(多頭飼育)」するにしても上記のような障害物対策などをするようにして、少しでもストレスを軽減させて昆虫飼育を楽しんでみてはいかがでしょうか?(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによっは管理方法など様々で、異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
ちなみに私が今回成虫管理で使用した用品は以下のものです。あくまで参考として。
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2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)、今回で11回目になります。今回はどんな虫達に出逢えるでしょうか、とても楽しみです。(^^)
PM 4:10、今日は朝方の天気が悪かったため、採集の時間帯を夕方に変更。 ポイントに向かいます。
たまにこのように樹の樹皮下のオガが吹き出しているのを見ることがあります。
最初はボクトウガの幼虫の仕業かと思っていました。でも、このようなパターンの樹を何度か見ましたがボクトウガの幼虫は見当たらず、代わりに小さな白いウジムシみたいな幼虫をよく見かけます。
私も詳しくは知らないので、あくまで憶測ですが、ボクトウガの他にもこのように樹に穿孔する何かの幼虫がいるのかもしれません。
しかしこのような所には、小型のコクワガタやスジクワガタが好んで入っている事が多いです。
じっくりと探してみると、
やはりいました。スジクワガタの♂です。体長17mm。とても小さい♂ですが、スジクワ特有の斧型の内歯の特徴がしっかりと出ています。
もっとよく探してみると、
とても小さいヒラタクワガタ♂も入っていました。体長19mm。こんな小さなヒラタクワガタも逆に珍しいです。
最後に樹を蹴ってみると、
中型のミヤマクワガタの♂が落ちて来ました。体長57mm。体毛もキレイに残っており、美しいです。
ここにも良さそうな樹が並んでいます。これらはニレの樹ですね。
複数の樹を順に蹴ってみました。
かなり遅い出逢いですが、野外でのカブトムシ初ゲットです。
今年は今までカブトムシとはご縁がありませんでした。
でも考えられる理由はあります。今年はミヤマクワガタを中心に狙って少し標高がある場所ばかり行っていました。これらのポイントではカブトムシが活発に生息するには少し標高が高かったのかもしれません。
このように、上記画像の他、合わせて合計17頭。
ここのニレの樹の並びだけで、結構な数が採れました。バラバラと雨のように落ちてくるクワガタシャワーはとても気持ちが良いです。(^^)
その他では、
とても小さなカミキリムシです。後で調べたところ、
【セミスジコブヒゲカミキリ】
カミキリムシ科
体長9~19mm程度
北海道~九州まで生息
♂は触覚の部分にコブがあるらしい
広葉樹の葉などに集まる
ということらしいですが、確定ではありません。
カミキリムシの仲間はとても多く、日本だけでも800種程度の種類が存在するらしいです。私ごとき素人の知識で恐縮ですが、私が調べてみた中ではこの「セミスジコブヒゲカミキリ」が一番近かったのでご紹介させて頂きました。間違っていましたら申し訳ございません。
このセミスジコブヒゲカミキリは♂だと触覚の部分にコブみたいな膨らみがあるらしいです。この個体はそのようなものは見えないので、♀かもしれません。もしくは全然違う種類だったりして。。。
さて、気が付けば、採集始めてから既に2時間半程度経過。
周りも次第に薄暗くなって来て、本日は終了としました。
今回もルアーケースは順調に埋まりました。
今回の採集結果は
・ミヤマクワガタ5頭
・ノコギリクワガタ28頭
・コクワガタ18頭
・ヒラタクワガタ12頭
・スジクワガタ4頭
・ネブトクワガタ2頭
・カブトムシ3頭
合計 72頭 という結果でした。
ところで気になったのが、
葉っぱの間をよーく見てみると・・・
森ではもう既に秋の気配が漂い始めているようです。夏って思ったよりも短いものだと実感しました。
今シーズンの野外採集(昆虫採集)もあと何回出来るでしょうか?今後は一回一回をじっくりと味わいながらかみしめて採集をしたいと改めて思いました。今回も山の神様、ありがとうございました。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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皆さんは、野外採集(昆虫採集)に行く時、どんな時に行かれますか?例を挙げるとすれば、
・仕事がお休みの時
・天気が良い時
・何だか自然と触れ合いたい時
・クワガタ&カブトムシと出逢いたい時
・子供と一緒に採集を楽しみたい時
と、色々と理由はありますよね。
折角計画していたのに行ってみたら採集地が雨で全然採れなかった。ってことはありませんか?
そんな時、あくまで私のやり方になるのですが、私は採集に行く前には必ず以下の事項を調べてから行くようにしています。
・採集地に近い地域の今現在の天気を調べる
・採集地に近い地域の「これまでの天気、降水量」を過去数時間さかのぼって調べる
・採集地に近い地域の「これからの天気」を、特に今後の雨雲の動きを調べる
・採集地に近い地域の気温と、風の強さを調べる。
野外採集(昆虫採集)に行くにあたって採集地の今現在の天気は重要です。今いる場所は晴れていても、採集地に行ってみて雨が降っていないとは限りません。それゆえ採集地の天気は事前に調べておくのが得策です。
では、そこにいないのにどうやってそんなことが分かるのか?ご心配なく。今の時代にはインターネットという強い味方がいます。
あくまで私のやり方ですが、私は野外採集に行く前は必ずインターネットで採集地の情報を調べてから行動するようにしています。
そこで一番頼りになるのが、インターネット内にある各種のお天気サイトの中の「YAHOO!JAPAN天気・災害」のというサイトです。
このサイトを見ると、採集地自体のピンポイントの天候を知るのは無理かもしれませんが、それでもその採集地に近い地域のおおよその天候、これまでの雨量、今後の雨雲の動き、気温、風の強さ等の情報が分かることが出来ます。
これらのサイトを有効に利用しながら、上記のポイントを調べて採集に行くようにしています。
では上記に書いた調べるポイントについて、なぜそれを調べる必要があるのか?の理由などをご紹介してみたいと思います。
【採集地に近い地域の今現在の天気を調べる】
晴れ、もしくは曇りならばOK。雨ならばNG。
【採集地に近い地域の「これまでの天気、降水量」を過去数時間さかのぼって調べる】
今現在は雨が降っていなくても、数時間前までに雨が降っていれば、採集地の木々達はとても雨で濡れた状態にあります。
そういう樹が濡れた状態の時は、樹の樹液も雨によって流れてしまっている可能性が高いので、虫の集まりもよくありません。
また蹴り採集をする際にも、樹を蹴っても虫がいたとしても、虫と一緒に雨も一緒に落ちて来てしまうので落ちたポイントを特定するのが難しくなります。
そういう意味でも非常に効率が悪いと考えられます。
そんな時はインターネットの「YAHOO!JAPAN天気・災害」のサイトで、雨雲の動き、「これまでの動き」でこれまでの雨雲の流れをチェックすると良いと思います。同時に降水量もチェックしておきましょう。最低でも3~4時間前まで雨が降っていない方が良いでしょう。
もし過去に雨が降っていても、降水量がほんのわずかの場合ならば、そこまで採集に影響しない場合もあるかもしれません。逆に降水量が多い場合にはより難しいと言えるでしょう。
【採集地に近い地域の「これからの天気」を、特に今後の雨雲の動きを調べる】
今は雨が降っていなくても、採集地に行ってすぐに降り出しては元も子もありません。
そんな時は上記と同様に「YAHOO!JAPAN天気・災害」のサイトで、雨雲の動き、「これからの動き」で今後の雨雲の流れをチェックすると良いと思います。
後数時間もすれば雨雲がやってきそうな予報が出ていれば、思い切って中止するのも賢明だと言えます。
【採集地に近い地域の気温と、風の強さを調べる】
気温が低いと虫の活動は鈍くなります。逆に気温が高いと虫の活動は活発になり、樹にもよく飛んでくるようになります。私的ですが、可能ならば25℃以上あるととても良いと考えています。
また風の強さも結構重要だったりします。風が強いと、木々が風で揺れてしまっているので、クワガタ達も落とされまいとガッチリと掴まっています。それゆえ、人が蹴った位では全然落ちて来ません。蹴り採集をメインに考えている方には強風は大敵だと言えると思います。
如何でしたでしょうか?
上記が私が野外採集(昆虫採集)に行く前に必ずチェックしておく天候対策です。
勿論、万全に対策を練って行動しても、天気には裏切られることもよくあります。
実際、先日は2日連続で現地についた途端に雨が降り出し採集を中止しました。
なので絶対的ではないということをご理解の上、ご参考程度にして頂ければ幸いです。
少しでも皆様の採集が快適なものになり、採集率がアップすることをお祈り申し上げます。(^^)
※上記方法はあくまShiho個人の考え方&やり方ですので、あくまでご参考程度にお読み頂ければ幸いです。m(_ _)m ※
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