
続けている野外採集の方法シリーズ。本日はネブトクワガタの採集方法を紹介したいと思います。
【種類】
和名:ネブトクワガタ
学名:Aegus laevicollis
あくまで私の採集方法になりますが、どのようにして採集出来るのか、 紹介してみたいと思います。(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)
【採集時期】
4月下旬~9月下旬
(※地域によって差があります)
【採集場所】
少し山の方に入った所に見られます。
基本的には小さな浅い穴(ウロ)やに樹皮の裏などに居る事が多いです。後、 木の根元辺りにポツンと付いていることもしばしば・・・ 。 樹液がかなり出ている泥状の所に潜んでいます。(下記画像参考)
上記の樹液が集まって濁っているような所についている事がしばしば・・・。
【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)
【ネブトクワガタのいそうな場所】
ネブトクワガタの場合、基本的には夜活動しますが、暗い場所では昼間でも活動は盛んです。
先にも書きましたが、木のウロや樹皮の裏側、木の幹元、など。
【採集方法】
樹の穴(ウロ)から棒などを使って掻き出す採集方法。
樹の皮に潜んでいるのを採る採集方法。
ネブトクワガタ場合、ほとんどが樹の穴(ウロ)や木の樹皮裏から採取する採集方法です。
灯火採集では捕まえた事がありません。
【採集する時間帯】
基本的には早朝(薄暗い内)~夜間(日が沈んでから)。結構いつでも採れますが、夜間に多いようです。
【採集道具】
私はネブトクワガタを採る時は一応以下のものを使用してます。
懐中電灯: 周りが薄暗い時や草むらに落ちた時などの必要
通称:掻き出し棒:これで樹のウロの中を探ります。
ピンセット:掻き出し棒との連携で使います。掻き出し棒で顎にひっかけて引っ張り、ピンセットで掴む・・・。あまり強く掴むと顎が折れてしまう事があるので注意!
採集ケース: 虫を入れるケース
【その他の採集のポイント】
ネブトクワガタの場合、前述でも書いたように樹のウロや樹皮裏にいる事が多いので雨の日でも潜んでいます。 穴にいる時は静かに近づき、サッとライトを当て、サッと逃げ道を塞ぐ・・・。でないと奥に逃げてしまいます。これが私個人のネブトクワガタ採集のポイントです。
上記が私がネブトクワガタを採集するときに注意して行う事項です。ネブトクワガタはあまり数的にはそう見かけないクワガタだと思いますが、いる所には集中しているような傾向があります。
ちなみに昨年の最大個体は♂30mmでした。このクラスになると、大顎の内歯もしっかりと特徴が出てとても格好よいです。さぁ、 皆さんも今年はネブトクワガタを捕まえてみましょう!!(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。(^^)
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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前回のミヤマの採集方法に続き、今回は本土産ヒラタクワガタの採集方法をご紹介します。
【ヒラタクワガタ 参考画像】
【種】
和名:国産ヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus
この方法はあくまで私の採集方法になりますが、どのようにして採集出来るのか、 紹介してみたいと思います。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)
【採集時期】
5月上旬~10月上旬
ベストシーズンは6月上旬~8月上旬。
【採集場所】
平地に近い所に多い、ただ高所でも生息
近くに川(水辺)が流れているような場所が好ましい
【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)
【ヒラタクワガタのいそうな場所】
ヒラタクワガタの場合、大体は夜活動しますので、日が当たる場所なのでは樹の穴(ウロ)に潜んでいる事が多いです。
【採集方法】
ルッキング(目で見て採る)採集、蹴り採集(木を蹴って落とす)
灯火採集(光に集まってきたのを採る)、ヒラタは飛翔性はあまり良くない。
樹の穴(ウロ)から棒などを使って掻き出す採集方法。
樹の皮に潜んでいるのを採る採集方法。
私の場合、ほとんどが樹の穴(ウロ)から掻き出す採集方法です。ポイント:ウロを見るとき、既に道具を準備して、ウロを覗いた瞬間にヒラタの逃げ道を遮断する事が大事です。ウロの中はかなり深くなっていることが多いので、逃げられたらしばらくは出てきません。迅速さが命です。
【採集する時間帯】
基本的には早朝(薄暗い内)、か夜間(日が沈んでから)が私的にはベスト。
【採集道具】
私はヒラタクワガタを採る時は一応以下のものを使用してます。
網:伸縮出来そうな比較的長めの網がベスト
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。ルッキング採集の場合には必需品。
懐中電灯: 周りが薄暗い時や草むらに落ちた時などの必要
ヘッドライト:木の上に登る時はこの手のライトが便利。
手が塞がる事が多いので。
通称:掻き出し棒:これで樹のウロの中を探ります。
ピンセット:掻き出し棒との連携で使います。掻き出し棒で顎にひっかけて引っ張り、ピンセットで掴む・・・。あまり強く掴むと顎が折れてしまう事があるので注意!
脚立:高い樹に登るには必需品。
採集ケース:虫を入れるケース
【その他の採集のポイント】
ヒラタの場合、前述でも書いたように樹のウロにいる事が多いので雨の日でも潜んでいます。
静かに近づき、サッとライトを当て、サッと逃げ道を塞ぐ・・・。これが私個人のヒラタ採集のポイントです。
上記が私がヒラタクワガタを採集するときに注意して行う事項です。
皆さんも今年はヒラタクワガタを捕まえてみましょう!!(^^)
ちなみに昨年の採集最大サイズはなんと71mm!!このサイズはなかなか採れず、私も過去最大のサイズでした。今年もこのサイズに匹敵するような個体にめぐり合えば良いなと願っています。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。(^^)
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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次第に暑さも増し、いよいよ日本に生息する野外昆虫達も出動の機会をうかがう時期になって来ましたね。そうです!野外採集の時期が近づいてきました。
野外採集の方法については、昨年もご紹介しましたが、今年もこのHPを初めて御覧になられる方の為に、再度ご紹介したいと思います。熟練の皆様達には、今更ながらと思われるでしょうが、どうか御理解&御了承下さいませ。
(※画像&一部文章に過去の記事と同様のものを重複している部分があります。)
一番手は昨年と同様のミヤマクワガタです。
国産ミヤマ参考画像&♂70mm】
【飼育種】
和名:ミヤマクワガタ
学名:Lucanusmaculifemoratus
誰もが格好良いという、ミヤマクワガタ。昨年の採集最大サイズは75mmでした。
あくまで私の採集方法になりますが、どのようにして採集出来るのか、紹介してみたいと思います。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)
【採集時期】
5月下旬~10月上旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。
過去にですが、10月の肌寒い時期に交尾しているペアを捕まえた事もあります。
【採集場所】
近くに川(水辺)が流れている、少し高所(標高が)に近い山手
【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)
【ミヤマのいそうな場所】
ミヤマの場合、木の枝に掴まっている事が多いです。
昼間は日差しを避ける為、葉の影などに潜んでいるようです。
木の太さは細くても太くても、どちらもいるようです。すっごく細い背丈位の木でもいることがあります。
【採集方法】
ルッキング(目で見て採る)採集、蹴り採集(木を蹴って落とす)
灯火採集(光に集まってきたのを採る)があります。
私の場合、ほとんどが蹴り採集です。
ポイント:一発目の蹴りは結構重要です。
最初の蹴りでミヤマがビックリして足を縮めて落ちてきます。
2回目以降の蹴りでは、今度は逆に落ちまいとしがみつくので
なかなか落ちにくくなります。大型の場合、一度しがみついたらなかなかおちないのでご注意を。
【採集する時間帯】
基本的には早朝~午前中が私的にはベスト。
蹴り採集時には落ちてくる場所が見えることが必須条件。暗くなると厳しくなる。
後は、夕方~夜間。こちらは灯火採集に向きます。ただ超大型の飛来はまれ。♀が多いです。
【採集道具】
私はミヤマを採る時は一応以下のものを使用してます。
網:伸縮出来そうな比較的長めの網がベスト
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。ルッキング採集の場合には必需品。
懐中電灯:周りが薄暗い時や草むらに落ちた時などの必要
採集ケース:虫を入れるケース
【その他の採集のポイント】
風が強い日は採集が難しいです。
強い風が吹くとミヤマは木にしっかりとしがみつくので木を蹴ってもなかなか落ちてきません。
後、雨が降っている時&降った直後も難しいです。理由は木を蹴っても葉や枝に残っている雨粒が無数に落ちてきて、どれがクワガタかどうか判断がしずらい時があります。
上記が私がミヤマを採集するときに注意して行う事項です。
昨年もミヤマは結構採集出来ましたが、MAX75mmでした。今年はもっと大物に出会えると嬉しいです。(^^)/
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。(^^)
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飼育日記を御覧の皆様、大変ご無沙汰しておりました。飼育担当:Shihoです。
私、風邪(インフル)と持病のダブル合併症で、数日入院しておりました。病院側に退院後通院を条件に無理を言って退院させてもらいましたが・・・いやぁ~参りました。病院では点滴三昧の日々・・・。白い天井は正直うんざりです。。。
新HPになってから更新出来ず、気になっていました。
とりあえず何とか退院出来ましたので、これからまた頑張っていきたいと思います。
シーズンも間近ですので、今年も野外採集、昨年以上に頑張りたいと思います。
上記画像は昨年の野外採集時の画像です。また今年もこのような虫達に出会えるとワクワクしてきます。まずは体力を回復して、備えていこうと思います。
今日はとりあえずご挨拶まで・・・。それではまた今後とも宜しくお願いします。m(_ _)m
では失礼致します。
飼育担当:Shiho
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既に御覧の通り、我が月夜野きのこ園のHPがリニューアルしました。(^^)
飼育日記の項目も新しくなり、心機一転頑張るぞ~!・・・と思いきや、持病と風邪のダブルパンチでちょいと寝込んでしまいました・・。めんぼくありません。。。
また頑張ってクワガタ&カブトムシの記事は勿論、その他採集記事など様々な事をご紹介出来ればと思っております。。。。。今日はとりあえず挨拶だけですが、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。m(_ _)m
飼育担当:Shiho
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先日の日記のレスでシゲルさんより以下の質問を受けました。
*グランディスオオクワの最終瓶としてエレメント1400に投入、約一月で蛹化し たのですが、、蛹化と同時に蛹室内にキノコが生えて見事に顎、脚がひしゃげて しまいました、、。温度差が起こりやすい環境なので完全に発生は抑えられない と思っていますが、、、。エレメントを使う上でキノコ発生を抑えるコツみたい なものはありませんか?
*シゲルさん レスありがとうございます。
今日は日記上で、キノコの発生について少し考えて みたいと思います。
菌糸ビンのキノコ・・・キノコを発生させ、キノコを収穫するだけならば
沢山発 生させるに越した事はないのですが、ことクワガタ飼育に関しては
キノコが生え るとやっかいですよね。シゲルさんが体験されたように、
蛹室内での蛹体の邪 魔、キノコが生えることによっての菌糸ビンが痩せ細り栄養が少なくなる・・・ などなど。
では、まず逆に菌糸ビン下できのこが生えやすくなる環境を挙げてみましょう。
①:管理温度20℃以下(15~20℃程度)、温度差があると更に生えやすくなります。
②:湿度が100%に近づくほど生えやすくなる
③:刺激を与える(ビンを移動したり、叩いたりの物理的刺激)
まだ他にも様々な要因は考えられますが、上記がきのこが生えやすくなる主だっ た要因だと考えられます。
それでは一つ一つ一緒に考えてみましょう。
①:「管理温度15~20℃」・・・これはキノコが発生しやすい温度と共にクワガタ 飼育にとっても適温と考えられます。20℃以下において特にキノコは発生しやす くなりますので、20~25℃程度で温度変化のない環境(寒暖差)で飼育すると良 いかもしれません。ただしこの温度帯で絶対キノコが発生しないというわけでは ないのでご理解を・・・。
②:「湿度が100%に近づくほど生えやすい」・・・湿度はクワガタの方にもとて も必要ですね、また湿度が低いと菌糸も乾燥しやすくなりますし、中にいるクワ ガタ幼虫にも良くはありません。これを調整するのは難しいですね・・・。
③:「刺激を与える」・・・クワガタ飼育においては菌糸ビンにあまり刺激を与 えない事の方が良いとされているので、これはキノコ発生の必要性とは逆になり ます。なるだけ菌糸ビンに刺激を与えないようにしましょう。
上記のことからまとめると・・・・
・管理温度20~25℃(ただし急激な温度変化は避ける) ・菌糸ビンに刺激を与えない
上記の事がキノコを生えにくくさせる要因なのではないでしょうか?
もともとキノコ菌がオガを分解して、その分解物をクワガタの幼虫が食す る・・・。
いわばキノコとクワガタは共生しているといっても過言ではありませ ん。
なので、クワガタ幼虫の好む環境はキノコ菌の好む環境でもあると私は思い ます。
だからクワガタ幼虫飼育をするにあたりキノコ発生をなくすのはかなり難 しいと思います。
どうしても気になる場合は、後はわずかな相違点を見つけて対 処していくかないかと考えます。
如何でしたでしょうか?なかなか難しい問題ですよね・・・。
色んな問題があ り、クワカブ飼育はいかに奥が深いかを考えさせられます。
勉強になりました。 (^^)
*※おことわり* キノコの発生は上記に挙げた要因だけとは限りません。 他にも多種多様な要因が考えられると思います。 上記考えはあくまで私、飼育担当:Shihoの考えるところでありますので、ご参 考程度に読んで頂ければ幸いです。
飼育担当:Shiho
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先日の日記のコメントに、シゲルさんより以下の質問レスがありました。
【シゲルさん】
質問があります。月夜野きのこ園様の生体販売品に産地別オオクワがありますが全て表記がCBとなっていますが、、 意味するところは何でしょうか?累代数は不明なのでしょうか?幾つかの産地内系統のクロスと考えて良いのですか? 個人的に韮崎産には興味があります。
シゲルさんレスありがとうございました。
今日はちょっとこの累代についてご紹介したいと思います。
まずはシゲルさんへの返答についてですが、シゲルさんがおっしゃる通り当園での累代表記CBは「幾つかの産地内系統のクロス」 という意味合いで表記させて頂いております。ゆえに累代数はカウント不明です。
これはあくまで当園内でのCBの表記ですが、あくまでも同産地内での交配累代という意味で表記させて頂いております。
例えば韮崎産CBならば、韮崎で採集されたワイルドからの末裔(同じ累代兄弟)同士ばかりでの交配ではなくて、 他の違う韮崎産ワイルドからの個体も交配されている個体という意味合いです。
累代表記については、人によってはいろんな表記方法があるようなかんじがします。あくまで当きのこ園での表記方法ですので、 一般とはまた違う場合が御座います。意味合いは上記の通りを示しておりますので、御理解の上、御了承下さいます様お願い申し上げます。 m(_ _)m
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2月に入りましたね。まだまだ寒さも残りますが、春ももう少し、そしてクワカブシーズンもいよいよ本格化してくるころです。 今日はクワガタ界を代表すると言ってもいいと思う「国産オオクワガタ」の飼育方法について紹介したいと思います。これから春になり、産卵シーズンもやってくるので、参考にして頂ければ幸いです。
※一部過去の画像&データでご紹介します事を御了承下さいませ。
【飼育種】
和名:国産オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binoduosus
産地:日本国
累代:CB
【羽化体長】
♂72mm
♀46mm
【使用するエサ】菌糸、マット
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂1令後期投入して約10ヶ月(合計12ヶ月程度)
♀1令後期投入して約9ヶ月(合計11ヶ月程度)
まずは幼虫飼育から・・・。
上記画像の個体は「きのこマット」で飼育しました。飼育はとても容易です。温度管理をすれば冬は越冬せずそのまま育ち約1年ほどで羽化します。(マット飼育の場合)温度管理をしない場合、冬場に寒い所で管理した場合は、冬は成長せず、もう少し羽化までに時間を必要とします。
また菌糸の方がより容易に大型が望めます。飼育コストは菌糸の方が高めですが、より大型を目指すならば菌糸飼育をお勧めします。そして次に産卵セット方法ですが、オオクワガタの場合、材産みの種ですので、私の場合は基本的に材を入れたセット方法と、 菌床で産ませる方法の2パターンで行います。
<材を入れたセット方法>
【産卵に使用するマット】マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースL程度
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。材の頭が出るようにセット。
産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)
手順です
①マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。フタマタ系は材産みが主体なのでマットは食が出来るマットならばなんでもOKです。針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。
②次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。この画像で使用しているのはコナラ材2本です。少し柔らかめの材です。
③ゼリーと生体を入れて完成。
このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。
<菌床産卵でのセット方法>
【使用したケース】クリーンケースLサイズ
【使用した菌床】Basicクヌギブロックまるまる1個
【周りを埋め込んだマット】きのこマット、くわマット、完熟マットどれでもOK
【水分量】菌床はそのまま、マットは少し水分少なめ
【設定温度】24~25℃程度
産卵セットは以下のような感じで組みます。(参考例です)
①まずケースを用意します。このケースはクリーンケースLサイズです。
②次にケース底面にマットを入れます。底2~3cm程度敷き詰めます。今回使用したマットはきのこマットです。
③次に袋から出した菌糸ブロックを丸ごと入れます。ケースに入りきらない場合は菌糸ブロックを削って入れてもOKです。
【使用したBasicクヌギ菌糸ブロック】
今回の場合産卵種がオオクワですので完全に埋めきる必要はありません。半分か1/3程度でOKです。
⑤ゼリー、生体♂♀を入れます。
⑥フタをして完成です。
上記が産卵の手順です。
【菌床産卵の利点】
・セットが楽(産卵木の柔らかさや加水の手間が要らない)
・割り出しが楽(産卵木の割り出し時のように幼虫を潰すことも少なく、また手で楽に割り出せる)
・若令幼虫に最初から菌糸を摂取させられる。
菌床産卵の利点は何と言っても割り出しの楽さ、それと若令幼虫より菌糸を与える事が出来るという利点です。ただ産卵数に関しては材産みの方が若干多い場合もあるような気もします。ただ過去には40頭近く産んだ例もあるので、どっちが良いとは一概には言えないのも事実です。
上記が私の国産オオクワガタの飼育方法です。飼育のやり方は人それぞれです。あくまでご参考程度に見ていただければ幸いです。(^^)
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少し前になりますが、リュウキュウノコギリクワガタの産卵セットを割り出しました。その時の結果をご紹介したいと思います。
オキナワノコギリ♂個体画像(WDもの)
オキナワノコギリ♀個体画像(WDもの)
【飼育種】沖縄ノコギリクワガタ
【累代】天然ものWD
まずは以下の様なセット方法で産卵セットを組みました。
【使用したマット】黒土マット
【使用した容器】クリーンケースM
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面10センチ程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】25~28℃前後
上記セットで、約2ヶ月半後に割り出しました。少し割り出しが遅かったせいか、ほとんど2令後期~3令に加令しておりました。(上記画像参照)
結果:幼虫45頭
結果から見れば十分合格点です。本当によく産んでくれました。ワイルドものからの産卵でしたので、♀の持ち腹で再交尾なしで産ませました。ワイルドものは休眠期間がないのでとてもやり易いですよね、また今年もワイルドものを入手してセットを組みたいと思います。(^^)
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先日、人工蛹室の件で質問がありました。
今日は人工蛹室についてご紹介したいと思います。
人工蛹室とは一体なんでしょうか?
これは幼虫飼育をしている際、最後のステージ、いわゆる蛹化ステージで蛹になる際、もしくは蛹になった後、蛹のいる場所(蛹室) の状態があまり良くない場合に、移し変える人工で作成した代替蛹室の事を言います。
では実際にどのようなものか・・・。
上記人工蛹室は、私がヘラクレス用に作成したものです。人工蛹室の形状は虫の種類、前蛹の大きさなどのよって調整して作成します。
蛹化ラッシュの時には沢山用意します。
これに実際に蛹を入れた様子が・・・。
このような感じになります。
ヘラクレスの人工蛹室の場合、私の場合、頭部分の方は囲みを作らずスーっと上まで滑らかに作ります。これは前蛹から蛹になる際、 胸角が伸びきる際にまっすぐ伸びるためです。あくまで私の考えですが、今の所この形状が一番良いように思えます。 蛹化して上手く角が伸びきった時などはとても嬉しいものですよね。(^^)
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