
今日はサバゲノコギリの羽化報告です。
【サバゲノコギリ♂64mm】
【飼育種】
和名:サバゲノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus savagei
産地:アフリカ・カメルーン産
累代:CB
【羽化体長】♂64mm
【使用したエサ】Element800 ~Element800 の2本
【えさ交換回数】途中1回
【設定管理温度】23℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約9ヶ月(合計11ヶ月程度)
アフリカの色ノコ、サバゲノコギリです。アフリカにはサバゲ以外にもウムハンギやミラビリス、フェバーなど様々なノコがいますが、 一般に浸透しているノコではサバゲノコギリが一番メジャーかもしれません。
飼育はとても容易な種で、マット、菌糸どちらでも大丈夫です。今回は大型を狙ってElement800 で羽化させました。 結果的にはギネスには及ばないかもしれませんが、まずまずのサイズで羽化してくれました。この個体は横幅があり、 いかにも菌糸で栄養たっぷりに育て上げたのが分かるかのような体格をしております。
このサバゲノコギリ、前回での日記でも書きましたが、産卵の際で一番注意するのはペアリングです。とにかく♂の気性が荒く、 ♀殺しをすることで有名です。(以下前回の重複文章も混じっていますが御了承下さいませ)
ペアリングの際には十分な熟成と♀が逃げ込める環境をつくってセットする必要があります。
ペアリングさえ上手くいけば産卵は容易です。
あまり多産な種ではありませんが、それでもしっかりと産んでくれます。
産卵はどちらかというと材に産むタイプです。固く詰めたマットにも産む事もありますが、私の場合はほぼ材に産ませます。 セット方法は以下のような感じです。
【産卵にオススメのマット】くわMat、完熟Mat +コナラ材2本
【産卵に使用するケース】クリーンケースM (W305×D195×H232)程度
【産卵管理温度】20~25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです
この様な感じでセットすればOKです。
本当にキレイなノコギリですので、まだ飼育していない方は是非オススメ致します。(^^)
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生体棚の整理整頓をしていたら、何気に奥の方で動羽化している個体がいました。今日はメタリフェルホソアカの羽化報告です。
【飼育種】
和名:メタリフェルホソアカクワガタ
学名:Cyclommatus metallifer
産地:スラウェシ産
累代:WF1
【羽化体長】♂85mm 80mm
【使用したエサ】完熟Mat
【使用した容器】600広口ビン~PP1100ccの空ボトルを使用
【えさ交換回数】 途中1回の合計2本使用
【設定温度】20~23℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入して約9ヶ月
皆様ご存知メタリフェルホソアカクワガタです。
大顎が伸びるこの種、なかなか人気が高い種でもあります。
飼育自体は非常に容易です。
今回は割り出した初令幼虫をまず広口600ビンに入れて約5ヶ月ほど管理。
その後羽化の事も考えて♂はPP1100ccの空ボトルに投入しました。今回使用したマットは完熟Matのみ。
管理温度は大型を狙って低温で管理しました。サイズ的にはギネスには及びませんが、このサイズになると結構迫力があります。
2本目のPP1100で管理した際は、最後の蛹化時にボトルを横に倒しました。その際、ボトルの上面(ふたぎりぎり)
までマットを追加投入し、隙間をなくしました。こちらの推測どおり横長に蛹室を作ってくれてそのまま蛹化~羽化。
長い体長でも問題なく羽化出来ました。
顎の長さとボディがアンバランスなメタリフェル、他のクワガタとはまた違った味がありなかなか格好よい種です。
皆さんも機会がありましたら是非一度ブリードしてみて下さい。格好よいですよ。(^^)
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最近寒いですね~。いよいよクワカブもシーズンインしようとしているこの時期にこの気温は異常です。温度管理が難しい時期ですね。
さて今日は久しぶりの登場になります。ギラファノコギリ(ケイスケイ)の羽化報告です。
【飼育種】
和名:ギラファノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus giraffa keisukei
【羽化体長】♂113mm
【使用したエサ】菌糸ビン:Element1100~Element1400
【えさ交換回数】 途中1回の合計2本使用
【設定温度】23℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約9ヶ月(合計約11ヶ月)
過去にも何度も登場している定番のギラファ(ケイスケイ)ですが、このクラスまで大きくなる種はやはり迫力満点です。
飼育は非常に容易な種です。今回もElement1100~Element1400
の菌糸ビン2本で羽化してくれました。1本目のElement1100
をほぼ8~9割方食べつくして2本目に交換。2本目のElement1400も8割方は食していました。
その頃に食した土化した食痕の所で蛹化。蛹室はいつものように斜めに形成されており、相変わらず狭そうな感じが見られましたが、無事羽化。
113mmとまずまずの結果でした。
この位のサイズになるとケイスケイの特徴がよく表れていますね。ムシキング全盛期に大人気を誇ったギラファノコギリ、
子供達の中では今でも安定した人気を誇ります。今年の夏も活躍かな・・・。(^^)
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今日はインド産のパリーノコギリクワガタのご紹介です。
【飼育種】
和名:パリーノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus parryi
【産地】インド
【累代】CB
【羽化体長】♂35mm、♀21mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】500cc程度のブロー容器
【えさ交換回数】
♂途中1回(合計2本使用)
♀途中1回(合計2本使用)
【設定温度】21~22℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂:2令投入して合計約7ヶ月
♀:2令投入して合計約6ヶ月
ちょっとマイナーな種かもしれません。インド産の小型ノコギリ、パリーノコギリクワガタです。当園では初登場ですが、
スペンスノコギリに酷似します。
産地がインドということもあり少し温度低めで管理しましたが、飼育は非常に容易です。今回きのこMatでの飼育でしたが、
無事問題なく羽化してくれました。水分量も普通量、マットの詰め方も超硬詰めではなく「トントン」といった感じです。
とても小型ですが、こういった種もなかなか味があっていいものですね。(^^)
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先日、月夜野きのこ園を訪問されたお客様から嬉しいプレゼントを頂きました。(^^)/
「みんなのクワガタ・カブトみせてください!」のコーナーでもご投稿頂いている「群馬県 穂乃香ちゃん 陸人くん(2010/4/2投稿)」
のご家族です。
何を頂いたかというと・・・・ジャーン!このような素敵なものを頂いちゃいました!
オオクワガタ餌皿です。凄いでしょ。内歯の段差といい、重量感といい、本当にとてもよく出来ています。
で、何か虫に食してもらいたくてアマミノコギリくんに登場してもらいました。
アマノコくん、緊張してか、威嚇なのか、今はじっと静止していますが、きっと誰もいなくなったらガッツいて食べるのでしょうね。(^^)
本当にとても素敵な餌皿でした。
嬉しくて何枚も画像撮っちゃいました。(^^)
穂乃香ちゃん 陸人くんご家族の皆さん、本当にありがとう御座いました。大事に使用させてもらいますね。今後とも月夜野きのこ園&当日記&
shihoを宜しくお願い致しまーす!m(_ _)m
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国産シリーズもとりあえず終了し、本来の日記に戻ります。今日ご紹介するのはタランドゥスオオツヤクワガタです。
【♂75mm】
【飼育種】
和名:タランドゥスオオツヤクワガタ
学名:Mesotopus tarandus
【羽化体長】♂75mm、♀50mm
【使用したエサ】カワラ菌床 Natura
【使用した容器】1100PPボトル
【えさ交換回数】
♂:途中1回(合計2本使用)
♀:途中1回(合計2本使用)
【設定温度】21~22℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂:2令投入して合計約11ヶ月
♀:2令投入して合計約10ヶ月
アフリカの代名詞と言っても過言ではないかもしれません。タランドゥスオオツヤクワガタの羽化報告です。カワラ菌床 Naturaを1100PPの空ボトルに詰め替えて飼育しました。この種は幼虫の成長が早く高温下で管理するとあっという間に成虫になってしまいますので、今回は少し低めの温度帯で管理しました。 飼育自体はとても容易な種だと思います。前回ご紹介したのは♂68mm程度でしたので今回はまだ大型とまでは行きませんが、少しはサイズアップ出来たかと思います。
強烈な光沢が非常に美しいですね。今後もより大型を目指して頑張ります。(^^)
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国産シリーズもの特集、今回は誰もが認める主役、国産オオクワガタのご紹介です。
【飼育種】
和名:国産オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binoduosus
産地:日本国宮崎県産
累代:CB
【羽化体長】
♂:74mm
♀:47mm
【使用したエサ】
♂74mm:Element1100~Element1100の2本使用
♀47mm:Element1100~Element1100の2本使用
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂1令後期投入して約7ヶ月(合計8ヶ半月程度)
♀1令後期投入して約5ヶ月(合計6ヶ半月程度)
国産の主役、国産オオクワガタです。国産シリーズの中でもこれだけは外せませんよね。(^^)
今回はサイズ74mmとまずまずといったサイズの個体。菌糸ビンElement1100
2本をしての羽化でした。
管理温度を25℃寄りにしていたせいもあって♂は8ヶ月程度での羽化、
♀に関しては2本目は1/3程度しか食さなかった様子で約6ヶ月半程度の羽化でした。また♂に関しては1本目を7割方食い上がり、
2本目は1/2以上は食していましたが、その辺りで暴れ始め蛹室を形成しての蛹化~羽化というパターンでした。
今では比較的容易に入手が出来るようになった国産オオクワガタ、昔はあこがれの眼差しでみていたものです。
ただそれでもボディからにじみ出る迫力はまだまだ国産クワ界のキングですね。(^^)
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国産シリーズ紹介も本当にいよいよ終盤。今回はアマミノコギリのご紹介です。
【飼育種】
和名:奄美ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus dissimilis
産地:日本国奄美大島産
累代:WF1
【羽化体長】♂73mm
【使用したエサ】菌糸ビンElement1100
×2本
【えさ交換回数】途中1回(計2本)
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入して合計約11ヶ月程度
日本のノコギリの中ではほぼ最大種となるアマミノコギリクワガタです。フォルム的にはトカラノコギリと大変似ております。
ただ体色的には真っ黒。本当に漆黒のボディです。ただやはり本土ノコギリとはまた別のまったく違う迫力があります。本当に格好よいです。
飼育は非常に容易でマット、菌糸どちらでも大丈夫です。今回の個体は73mmですが、これでもまだまだ全然小さい方です。
菌糸ビン2本での羽化でした。最後の方はすこしドロドロになっておりちょっとギリギリだったかな・・・。
幼虫も結構大きくなるので終令の交換時には気をつけてあげてくださいませ。(^^ゞ
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国産シリーズ、いよいよミヤマクワガタの登場です。私は国産の中では一番ミヤマが大好きなので、 このミヤマの出番をいつにしようかと迷っていました。シリーズも最後の方に来てしまいましたのでついに登場させます。
【飼育種】
和名:ミヤマクワガタ
学名:Lucanusmaculifemoratus
産地:宮崎県産
累代:WF1
【羽化体長】♂70mm
【使用したエサ】きのこMat &完熟Mat のミックス
【使用した容器】1000ccガラスビン~1500ccガラスビン
【えさ交換回数】途中2回(計3本)
【設定管理温度】16~18℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入して合計約20ヶ月
国産のエース(私が勝手に思っているだけですが・・・)、ミヤマクワガタの登場です。この個体は70mm、 時間をかけてじっくり育て上げました。野外採集でも70mmオーバーが採れると合格点と自分では思っているので、今回も合格点と喜んでいます。ただギネスはまだまだ遠いのでもっと精進が必要ですね・・・。
飼育はきのこMat &完熟Mat のミックス。最初の初令~2令初期の頃は産卵の際にも使用した完熟Mat をメインでほぼ100%使用。その後幼虫の成長に合わせて栄養価の高いきのこMatの配合量を増やしていきました。 最終的にはきのこMat: 完熟Mat=5: 5程度です。
実はこの個体は昨年末に羽化していた個体で、蛹室の中でじっとしていました。今回撮影の為に出てきてもらったのですが、 放っておけば夏ごろまでじっとしていたかもしれません。自然界ではどうかはわからないのですが、ミヤマクワガタの場合、 同じ同血統同兄弟でも一年一化のパターンの個体と2年近くのパターンで羽化する個体が存在します。これは♂だけではなく♀も同じで、 1年で羽化しないから♂だろうと思っていても羽化してみれば♀だったりする事があります。 このズレが何故なのかは私もちょっと分からないのですが、このようなパターンは国産ミヤマだけでなく外国産ミヤマ(ケルブス) でも見られました。次世代累代を目指すにはちょっと時期が合わせずらいとうのが本音ですね。
しかし格好いいですね。野外に出ていない分、体毛がすれていないのでフサフサしています。 今年も早く夏になって採集していと思っています。(^^)
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国産シリーズまだまだ続きます。今回は南西諸島の雄、スジブトヒラタの羽化報告です。
【飼育種】
和名:スジブトヒラタクワガタ
学名:Dorcus metacostatus
産地:日本 奄美大島
累代:WF1
【羽化体長】
♂:61mm
♀:40mm
【使用したエサ】
♂:Element1100×2本
♀:Element1100×2本
【えさ交換回数】途中1回(計2本)
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入して合計約11ヶ月程度
徳之島と奄美大島だけに生息する特産種。背中の縦筋の模様がとても美しく、大変格好の良いクワガタです。現地での採集方法は主にトラップ。
バナナ等で作った自作トラップでの採集方法が一番効果的だといいます。
飼育は非常に容易。菌糸ビン、マットどちらでも容易に育ちます。今回♂はElement1100
を使用。2本目の半ば位で暴れ始め、そのまま蛹化。格好の良い形の個体が羽化してくれました。♀の方も2本使用しましたが、ほぼ1本で十分。
2本目は捨てビン状態でした。
♂も勿論格好よいのですが、私は♀の方が美しく感じます。背中の模様が彫刻のように浮き出ていて本当にキレイですよ。
皆様機会がありましたら是非一度飼育してみて下さいませ。(^^)
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