毎回書いていますが、今年は本当に残暑が厳しいですね。ここ数年、地球環境が悪化したせいか、気候(季節)が何か変ですよね?私が子供だった30年位前とは明らかに違った感じを受けてしまいます。
さて、今日は羽化の報告です。2点ありますが、まずはダールマンツヤクワガタの羽化です。
この種は以下の様な感じで飼育しました。
飼育種:ダールマンツヤクワガタ
親情報:ワイルド♀よりの持ち腹産卵より
体長:♂73mm
飼育に使用したエサ:完熟マット
飼育に使用した容器:1000ccのガラス瓶
投入令数:2令
飼育期間:14ヶ月
管理温度:23~25℃前後
えさ交換の途中回数:3回
一言で言ってツヤクワガタは飼育期間が長いです。飼育の感じも他のクワガタとは違い、容器の中で独特の空間を作って成長していきます。幼虫の形状も独特で、強引に言うと洗濯機の配水管のホースみたいに節々のくびれが極端です。
飼育自体は簡単でしたが、今回のこの個体はそこまで大型になりませんでした。次回は今年新発売した黒土マットを使用して育ててみたいと思います。(^^)
次は今年は既に2回ほど紹介もある、おなじみのパリーフタマタ(セアカフタマタ)です。
このパリーフタマタは以下の様な感じで飼育しました。
飼育種:パリーフタマタクワガタ 学名「Hexarthrius parryi」
親情報:ワイルド♀よりの持ち腹産卵より
体長:♂71mm
飼育に使用したエサ:きのこマット
飼育に使用した容器:1000ccのガラス瓶
投入令数:2令
飼育期間:12ヶ月
管理温度:23~25℃前後
えさ交換の途中回数:3回
この個体はきのこマットにより羽化させました。こちらもちょっと小型でして、あまり満足のいく結果とはいきませんでした。
飼育事態は簡単で、マット、菌糸どちらでも育ちますが、前の個体も含めてこの世代のパリーは全てマットで飼育しました。次回は菌糸を試してみようと思っています。(^^)
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昨日カステルナウディツヤクワガタがやって来ました。
独特の内歯が特徴の色合いのとてもキレイなツヤクワガタです。この種はワイルドでは結構入ってきますが、なかなか累代幼虫や成虫の話を聞きません。
今回は以下のようなセットで挑戦してみようと思います。
親情報:ワイルド個体♀よりの持ち腹産卵。
産卵に使用するマット:黒土マット
セット期間:今回は幼虫回収で望む為ちょっと長めに2ヶ月程度
産卵に使用するケース:プラケース中(W300×D195×H205)
産卵管理温度:23~25℃(幼虫飼育と同等温度)
水分量(湿度):多からず少なからず
セット方法:ケース底面を固くつめ(プラケースの1/2位、上部1/5はフンワリと敷き詰めます)
ツヤクワガタの中にはばら撒き産卵をするものも結構います(ラコダール等)が、この種はどうなのでしょうか?頑張って皆様に良いご報告が出来ればと思っております。(^^)
さて、先日のブヨブヨ病の件について日記内で少しお話しましたが、予想外の反響で驚きました。皆さんも多かれ少なかれブヨブヨ病を体験しているみたいですね。
あの後、検索エンジンで少しこの病気の事を調べてみたのですが、どうやら予防方法もあるみたいな事を書いている方もいらっしゃいました。どうするのかな?と期待してその先を読んでみたのですが、詳しい事は書かれておらず、残念でした。
この日記を御覧の皆様で予防対策などをご存知の方は、是非レスの方でご教授下さいませ。(^^)
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残暑厳しい日が続きますね。今日は子供達にも大人気のパラワンオオヒラタの飼育(羽化)報告です。
上記画像の個体は以下のような方法で飼育しました。
飼育種:パラワンオオヒラタクワガタ
体長:92mm
飼育したエサ:きのこマット
使用した容器:1100ccPP空ボトル~1400cc空ボトル
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:12ヶ月
エサ交換回数:途中2回
設定温度:23~25℃前後
いつもは菌糸飼育で行っていたパラワンオオヒラタですが、今回はきのこマットにての飼育で羽化させました。体長的には92mmとまずまずの結果でした。菌糸飼育では100mmも越えてくるのでまだまだ飼育の工夫が必要だと感じました。
パラワンの場合も飼育自体はとても簡単で、菌糸、マットどちらでも育ちます。傾向から見るとやはり菌糸飼育の方が、大きくなり、羽化までの時間もかなり短くてすみます。
産卵の場合は、マットのみでの産卵が可能です。産卵木はさほど必要ないように感じます。実際この個体もマット産卵によって得られた幼虫が羽化したものです。
産卵について弊社のマットの中でお勧めするのはくわマットです。
ケース底面を固く詰めてやれば、かかっている♀ならば翌日からでもケース側面あるいは底面に卵が見えて来ます。設定温度も23~25℃の間でOKです。
とても格好の良い虫ですね。
あっ、ひとつ書き忘れましたが、皆さん、時に幼虫がまとめて溶けてしまったように大量死亡・・・という現象が起きた事がありませんか?
これはドルクス系(特にヒラタに多い)やノコギリ系(余り無いが時折)の幼虫、特に若令時に見られるもので、ブヨブヨ病と呼ばれるものらしいです。
ブヨブヨ病とは、私もそこまで詳しくは知らないのですが、ブヨブヨビールスに感染して幼虫がアメ色になり、身体が透き通ってきて(濁ったような透明色、糞などが詰まっていない状態)、やがてそのまま死亡してしまう現象です。聞くところによるとこのブヨブヨ病はウィルス性で、感染した1匹の幼虫を同じ箇所に入れておくと元気だった仲間に次々に感染してしまう事があります。
今の時点では何故そうなるのか原因や対策などは分からないのが現状らしいです。
ただ昔の話になりますが、マット飼育だとブヨブヨになりやすいので、早めに菌糸に入れてしまうのが得策だという話も聞いたことがあります。本当かどうかは分かりませんが・・・。
折角産卵させた幼虫が、一度に大量死亡・・・なんて考えたくもありませんよね。
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今回は久々に国産から外国産の羽化報告です。ブッダノコギリ♂56mmです。
上記画像の個体は以下のような方法で飼育しました。
飼育種:ブッダノコギリクワガタ
体長:56mm
飼育したエサ:きのこマット 800ccPPボトルの空ボトルを利用しました。
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:8ヶ月
エサ交換回数:途中1回
設定温度:23~25℃前後
飼育はとても簡単です。今回は菌糸ではなく、きのこマットにて飼育しましたが、56mmと大歯型が出てくれました。菌糸しいくならばもう少し期間も短縮出来たかもしれません。あと大きさ・・。
ブッダノコギリ、小型のノコギリクワガタでちょっとマイナー的な感じのする外国産ノコですが、アゴの湾曲も素晴らしくとても格好の良いノコギリです。私のお気に入りの一つになりそうです。(^^)
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皆さん、お盆の間どうお過ごしでしょうか?
相変わらず熱い日が続きますが、もう夏も峠をこした感じがします。
さて、今回も国産のクワガタの羽化のご報告です。
今回はもっとも身近に生息しており、なじみの深いコクワガタのご紹介です。
この種は以下の様な方法で羽化させました。
飼育種:コクワガタ(日本・本土産)
体長:51mm
飼育したエサ:菌糸カップ200cc2個での羽化
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:7ヶ月
設定温度:23~25℃前後
今回羽化したコクワガタは♂51mm。野外ではなかなか採集困難になってきている50mmUPだったので満足しています。飼育はとても簡単。この個体も200ccの菌糸カップ2個で問題なく育ちました。
管理温度については、当園の飼育ルームが常時エアコンで適温管理されているため、一定でしたが、元々日本在来の虫ですので、常温飼育でも飼育が可能です。ただ、狭い容器内での管理になりますので、極端に暑すぎる場所においておくのは良いとは言えないと思います。
紹介が前後になりますが、産卵もとても簡単です。コクワガタはヒラタではなくオオクワに近い種類になります。ですので産卵形態もほぼ材産みの傾向が強いです。オオクワガタと同様のセットで問題なく産卵が可能です。簡単にご説明すると・・・。
使用する材はコナラやクヌギ材。コクワ自体小型なのでそこまで太くなくて大丈夫です。次に使用するマットですが、マット産卵はあまりないので、ほだ木マットでも大丈夫ですが、材から幼虫がこぼれ落ちた時を考えると、幼虫も食可能なきのこマットやくわマットが好ましいと思います。管理温度は産卵のスイッチが入りやすい25℃程度が望ましいでしょう。
この様な感じでセットをすると♀は材を齧りだし、約1ヶ月半程度で卵、もしくは初令幼虫が回収出来るでしょう。
小さなクワガタですので、超普通種に見られがちですが、じっくりと手にとってみると本当に格好の良いクワガタです。今年の夏は是非コクワガタの飼育もしてみませんか?(^^)
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今回ご紹介するのも国産ものになります。
ムシキングで大人気の国産カブトムシです。
この種は以下の様な方法で羽化させました。
飼育種:国産カブトムシ(日本・本土産)
体長:82mm
飼育したエサ:きのこマット
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:11ヶ月
設定温度:常温飼育
私たちには日頃見慣れている形の国産カブトムシですが、世界の昆虫界からみると独特な風貌で人気の高い種でもあります。
今回は当飼育ルームでは珍しく常温飼育で管理致しました。使用したマットはきのこマット、これでグングン育ちます。国産の昆虫(カブトムシ&クワガタムシ)は、元々日本の風土に合って生息しておりますので、常温での飼育が可能です。 この辺は外国産には真似出来ない所ですね。(^^)
日本のカブトムシは幼虫飼育、産卵共に非常に簡単な種です。産卵に関してはマットを固めても良し、軽く押し詰めても良し、ばら撒き産卵もします。設定温度も25~30℃と幅広く、水分量に関しても外国産ほど厳密に調整する必要もありません。
また国産のカブトムシは蛹室を縦に作ります。通常ヘラクレスやコーカサスなどは横に蛹室を作りますが、国産カブトやヒメカブトなどは違ってきます。その理由より、底辺の広いプラケースよりもブロー容器などの縦に長い容器で管理する方がより良いです。深さが必要だと思います。
こうして改めて見ると格好よいムシですね。まさに日本の誇るムシキングです。(^^)
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今日は皆さんにもなじみの深い、国産(本土産)ノコギリクワガタの飼育についてご紹介します。まず下の画像は今年の6月に羽化した国産ノコギリクワガタ♂69mmの画像です。
この種は以下の様な方法で羽化させました。
飼育種:ノコギリクワガタ(日本・本土産)
体長:69mm
飼育したエサ:菌糸ボトルE1100cc~くわマットへの移行
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:10ヶ月
設定温度:23~25℃前後
割り出した初令幼虫を菌糸ビンElementシリーズ1100ccに投入。そこで約6ヶ月程度じっくり食べさせて、それからは同容器の空ボトルを利用してくわマットに移行・・・。
菌糸ビンの栄養価が高かったせいか比較的早く羽化して来ました。羽化不全もなくキレイな状態で、サイズも69mmありましたので上々の羽化だと思います。
ご紹介が前後になってしまいますが、この種(本土産ノコギリクワガタ)は以下の手順で産卵させました。
使用したマット:くわマット
使用した容器:中ケース
水分量:手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
マットの詰め方:ケース底面10センチ程度固く詰めて上部3~5センチはフンワリと。
設定温度:25℃位
当時の産卵数:おおよそですが幼虫40頭程度回収できたと思います。
セット~割り出し期間まで:約1ヶ月半
産卵体系はマットのみの産卵で十分いけます。ワイルド♀よりの持ち腹産卵で行いましたが、確実に産んでくれました。野外で既に交尾済みだったようです。
昨今、外国産のクワガタ&カブトが沢山輸入されるようになってそちらに人気を奪われがちですが、よく見てみるとなかなか格好の良いクワガタです。今年は皆様も飼育にチャレンジしてみては如何でしょうか?(^^)
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この種は以下の方法で羽化させました。
飼育種:ヘラクレス・ヘラクレス
羽化サイズ:137mm
使用したマット:きのこマット
使用した容器:小プラケース(W230×D155×H170)
管理設定温度:25℃前後
水分量:適量/多からず少なからず
羽化までの期間:12ヶ月
この個体は小プラケースの長い方に上手に蛹室を作ったのでそのまま羽化させました。蛹化の時、上部にずり上がったのか、ちょっと胸角先端が曲がってしまいました。まっすぐならばもう少し体長もいけたでしょう。
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今回はつい先日新発売した「黒土マット」を使用してのニジイロクワガタのマット産卵の結果をご報告します。
この種は以下のような方法で産卵させました。
飼育種:ニジイロクワガタ 親累代CB
使用したマット:黒土マット
使用した容器:中ケース
水分量:手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
マットの詰め方:ケース底面10センチ程度固く詰めて上部3~5センチはフンワリと。
設定温度:25℃位
産卵数:幼虫25頭+34卵
セット~割り出し期間まで:約1ヶ月半
今回黒土マットを使用してクワガタ類:ニジイロに挑戦してみましたが、結果からいうとよく産んでくれました。産卵形態はくわマットを使用した時と同じでマットの固い部分に産卵していたようです。くわマットの代用に替わり得る結果となりました。(^^)
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先月当園にやってきたとご紹介したツヤクワガタ系2種、マルバネ1種の産卵報告をしたいと思います。
この種は以下の方法で産卵させました。
飼育種:ブルークツヤクワガタ
親情報:ワイルド個体♀よりの持ち腹産卵。親♀死亡確認。
結果:幼虫0頭、卵5個
産卵に使用するマット黒土マット
セット期間:6/中~7/中の約1ヶ月
産卵に使用するケース:プラケース中(W300×D195×H205)
産卵管理温度:23~25℃(幼虫飼育と同等温度)
水分量(湿度):多からず少なからず
セット方法:ケース底面を固くつめ(プラケースの1/2位、上部1/3はフンワリと敷き詰めます)
ブルーク、やはり手強いですね。初挑戦でしたが、とりあえず5卵はとることが出来ました。無事孵化してくれると良いのですが・・・。
この種は以下の方法で産卵させました。
飼育種:ストリアータツヤクワガタ
親情報:ワイルド個体♀よりの持ち腹産卵。親♀まだ生存。
結果:幼虫0頭、卵36個
産卵に使用するマット:黒土マット
セット期間:6/中~7/中の約1ヶ月
産卵に使用するケース:プラケース中(W300×D195×H205)
産卵管理温度:23~25℃(幼虫飼育と同等温度)
水分量(湿度):多からず少なからず
セット方法:ケース底面を固くつめ(プラケースの1/2位、上部1/3はフンワリと敷き詰めます)
ストリアータ、こちらは順調に36個卵が出てきました。♀もまだ元気ですので、直ぐに再セットかけました。今後の産卵にも期待しております。(^^)
この種は以下の方法で産卵させました。
飼育種:ラティコリスマルバネクワガタ
親情報:ワイルド個体♀よりの持ち腹産卵。親♀死亡確認。
結果:幼虫0頭、卵11個
産卵に使用するマット黒土マット
セット期間:6/中~7/中の約1ヶ月
産卵に使用するケース:プラケース中(W300×D195×H205)
産卵管理温度:23~25℃(幼虫飼育と同等温度)
水分量(湿度):多からず少なからず
セット方法:ケース底面を固くつめ(プラケースの1/2位、上部1/3はフンワリと敷き詰めます)
そしてラティコリスマルバネ、こちらも手強い結果となりました。11卵が無事孵化してくれるのを期待します。以上3種、上記の結果が出ました。今後もまだまだ新しい種を試してきますので、お楽しみに。(^^)
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