当園でデータの少ないツヤクワガタが羽化してきました。
この種はベリコサツヤクワガタ(Odontolabis bellicosa)という種になります。
このベリコサツヤクワガタは以下の様な感じで飼育しました。
飼育種:ベリコサツヤクワガタ(学名「Odontolabis bellicosa」)
親情報:ワイルド♀よりの持ち腹産卵より
体長:♂71mm
飼育に使用したエサ:完熟マット
飼育に使用した容器:1000ccのガラス瓶
投入令数:2令
飼育期間:13ヶ月
管理温度:23~25℃前後
えさ交換の途中回数:3回
大型になると80mmを越えてくる種だそうですが、残念ながら70mm止まり。それでも1年以上はかかりました。
産卵についてはこの種については前の日記ではふれていませんが、以下の様な方法で得られました。
親情報:ワイルド個体♀よりの持ち腹産卵
産卵数:31頭(孵化したもののみ)
産卵に使用したマット:完熟マット
産卵に使用したケース:プラケース中(W300×D195×H205)
産卵管理温度:23~25℃(幼虫飼育と同等温度)
水分量(湿度):多からず少なからず
セット方法:ケース底面を固くつめ(プラケースの3/5位、上部1/5はフンワリと敷き詰めました。
このような感じです。
ツヤ系は通常のクワガタマットよりもより熟度の進んだマット、カブトマット系の方を好んで産卵する傾向があるようです。
ですのでこの種も産卵には完熟マットを使用してみました。
ツヤ系は気が荒く、いつも触覚をピクピクさせています。
前胸側面の突起が掴もうとするとかなり痛いです。これも武器なのでしょうか。(^^)
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小型種、オキピタリスノコギリが羽化してきました。とっても可愛いです。(^^)
このオキピタリスノコギリは以下のように飼育しました。
飼育種:オキピタリスノコギリ(スマトラ島産)
体長:43mm
飼育したエサ:菌糸Basic200
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:6ヶ月
エサ交換回数:2個
設定温度:23℃前後
今回はプリンカップ菌糸のBasic200の2個で羽化までいきました。
2個めの菌糸は1/3程度食べた程度で暴れ、その後すぐに蛹化しました。
変わった独特の風貌がまた良いですよね。(^^)
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先日のインド産ギラファ(亜種:ニルギリエンシス)についで、マキタイギラファも羽化してきました。
このマキタイギラファは以下のような方法で飼育しました。
飼育種:ギラファノコギリクワガタ(亜種:makitai)
体長:♂98mm
飼育したエサ:菌糸Elementシリーズ1100ccボトル~1400ccボトルの2本
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:8ヶ月
エサ交換回数:菌糸ビン2本
設定温度:25℃前後
このギラファも亜種:keisukeiほどは大型になりませんが、独特の内歯、光沢等、魅力あふれるギラファです。飼育もとても簡単で、産卵、幼虫飼育共に容易に育てる事が出来ます。
色んな角度から撮影してみました。立体的に見えましたでしょうか?更なる大型羽化を目指したいと思います。(^^)
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ヘラクレス・ヘラクレスの♀個体が羽化しました。
いつも♂ばかりのご報告ですので、たまには♀の報告も良いでしょう。(^^)
飼育種:ヘラクレス・ヘラクレス♀グアドループ産
羽化サイズ:68mm
使用したマット:きのこマット
使用した容器:ブロー容器使用 径137mm×高さ155mm 1800cc(2ℓ)
管理設定温度:25℃前後
水分量:適量/多からず少なからず
羽化までの期間:11ヶ月
投入令数:2令
途中マット交換回数:3~4回
上記のようなやり方で羽化させました。
最近は♀は♂と違い小プラケースではなく、ブロー容器で管理しております。
スペース的にも節約が出来、サイズもそこそこが羽化してくるのでなかなか重宝しております。
蛹化時は人工蛹室には移さずそのまま羽化させます。
♂と違い角曲がりの心配がないのがよいですね。(^^)
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そろそろクワカブもシーズンイン間近、今年もワイルド個体が入り始めたアトラスオオカブト(ミンダナオ産)のブリード個体がこちらでも羽化してきました。
このミンダナオ産アトラスは以下のような飼育方法で羽化までさせました。
飼育種 :ミンダナオ産アトラス
羽化サイズ:85mm
使用したエサ:きのこマット(無添加)
使用した容器:小プラケース(W230×D155×H170)
水分量:適量(手で握って団子が出来、かつ水が染み出ない程度)
設定温度:25℃前後
投入令数:2令
投入~羽化までの期間:1年
その間交換したエサ回数:3~4回ほど
この種は産卵も幼虫飼育も比較的容易な種です。エサはきのこマットのみ(無添加)を使用。小プラケースで問題なく羽化してきました。
一般にホームセンターやデパート等でよく見かけられるアトラスはスマトラアトラスが多いものですが、このミンダナオ産アトラスはまるでコーカサスの様に胸角が大きく湾曲していて断然迫力があります。
アトラスやコーカサスといえば要注意飼育においての最終段階での胸角の湾曲が課題となっているみたいです。コーカサスにおいてはなかなか大型の湾曲をもった個体を羽化させるのが難しいとされていますが、アトラスに関してはコーカサスよりは比較的立派な角を持った個体が出やすいようです。
角を立派に羽化させる方法として、3令後期、特に蛹化間近になったら、ケース底面に黒土や赤土を入れてやるという方法があるようです。
今回のこの個体に関しては、その方法はとっておらず、きのこマットそのままで羽化させました。ただ最終段階でのマットの水分量については乾燥しないように適量を保つように加水調整しました。これにより蛹室が作りやすくなったのではないかと個人的に思っております。
それにしても、う~ん、格好良いですね。次回は90mmUP、100mmUPを目指したいと思います。(^^)
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ニルギリエンシス、インド産ギラファノコギリの羽化報告です。
飼育種:ギラファノコギリクワガタ(インド産:亜種:ニルギリエンシス)
体長 ♂100mm
飼育したエサ:菌糸Elementシリーズ1100ccボトル~1400ccボトルの2本
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:8ヶ月
エサ交換回数:菌糸ビン2本
設定温度:25℃前後
クワガタの中ではムシキングの影響で子供から大人まで誰もがご存知のギラファノコギリ。一般での流通はジャワ産、フローレス島産が主流ですが、この種はインド産、亜種扱いになります。
菌糸ビンElementシリーズ2本で羽化までもっていきました。 ただ比較的高温飼育だったために早めに羽化してきてしまいました。もう少し低温で寝かせれば少しは体長も伸びたのではないかと思います。
内歯先端の部分が歯ブラシのように段状になっているのがわかります。これがニルギリエンシスの特徴だそうです。(^^)
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亜種の多いアスタコイデスノコギリ(ssp.cinnamomeus)の羽化報告です。産地はジャワ島産。
飼育種:アスタコイデスノコギリ(ジャワ島産)
体長:69mm
飼育したエサ:菌糸Elementシリーズ800ccボトル
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:7ヶ月
エサ交換回数:なし
設定温度:23℃前後
地味な印象を受けるアスタコイデスノコギリ、亜種によって体色に変化があるなどなかなか楽しめる種です。今回は菌糸ビンにて飼育しました。Elementシリーズ800ccボトル1本羽化でなかなかのサイズだと思います。
こうして見ると日本のノコギリに何処となく似ているような気もしますね。(^^)
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今日は先月の末に羽化したパリーオオクワガタの紹介です。
飼育種:パリーオオクワガタ(ジャワ産)
体長:63mm
飼育したエサ:きのこマット、1100ccPPボトルの空ボトルを利用しました。
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:12ヶ月
エサ交換回数:3回程度
設定温度:23℃前後
今回も先日のオオクワに続き菌糸ビンではなくきのこマットでの羽化となります。サイズ的にはまだまだ満足出来ない個体ですが、ジャワ産の特徴も出てなかなか可愛いやつです。(^^)
このパリーオオクワ、最近では国産オオクワやアンタエウス、グランディス、台湾オオクワなどに比べると地味な存在ですが、亜種間でそれぞれ独特の特徴もあり、なかなか楽しめる種ではないかと思います。(^^)
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長い長い年月をかけてアクティオンゾウカブトが羽化してきました。
♂110mmとまずまずの個体です。
このアクティオンは以下の様な飼育で羽化させました。
飼育種:アクティオンゾウカブト
羽化サイズ:110mm
使用したエサ:きのこマット(無添加)
使用した容器:小プラケース(W230×D155×H170)
水分量:適量(手で握って団子が出来、かつ水が染み出ない程度)
設定温度:25℃前後
投入令数:2令
投入~羽化までの期間:2年6ヶ月
その間交換したエサ回数:9~10回ほど
それにしても長い日数がかかりました。
大型系ゾウカブトの仲間でも、エレファス・オキシ、エレファス・エレファスは比較的飼育飼育期間も短く(短いといっても1年半~1年10ヶ月程度位はかかるのですが・・・)比較的最後までモチベーションを保てるのですが、アクティオン、ヤヌス、ラミレスに至っては根気も必要です。
飼育自体は特別難しくなく、きのこマット(無添加)で問題なく羽化までいきました。
最後の蛹化の時もこの種は角が曲がって蛹になりますので、小プラケースの大きさでも十分蛹化~羽化が可能でした。
真上から見ると胸の側面方向の角がマルスと違い厚みがあり迫力があります。
しぶいっ!個人的に大型ゾウカブトの中では私はアクティオンが一番好きです。(^^)
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今日はグラントシロカブトの産卵セットを行いました。
この♀が今回の主役です。なかなか気合が入っているようです。(^^)
この♀は既に交尾完了しております。
こちらも気合を入れて産卵セットを組んでみたいと思います。
さて、このグラントのセットですが、今回は以下の様なやり方でセット組みました。
飼育種:グラントシロカブト累代CB
使用したマット:完熟マット
使用した容器:市販の大プラケース(W370×D220×H240)
水分量:手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
マットの詰め方:ケース底面12~13センチ程度固く詰めて上部3~5センチはフンワリと。
設定温度:25℃位
上記のようなやり方でやってみました。今日は少しだけ細かく順をおってみましょう。
まず今回は完熟マットでセットを組みますので、マットを用意しました。
それを開封し、マットを広げガス抜きします。今回は衣装ケースを利用しました。
水分調整後、市販の大プラケースに、ケース底面固めにつめ、上部は軽く詰めます。下の画像より、固く詰めている部分と軽く詰めている部分がツートンに分かれているのが分かります。固く詰めた証拠です。詰め終えたら飼育環境と同じ環境で3日程管理して度再発酵がないか確認してから最後にエサと交尾済みの主役♀を入れて完成!
今回は入れなかったですが、転倒防止のために木片などをいれると更に良いと思います。下の画像は上から見た画像です。
このようなやり方で、セットしました。後は最後にケースのと蓋との間に新聞紙やフィルターなどを挟んで、これでOKです。
その後ですが、カブトの産卵については採卵派と放置派(幼虫になるまで割り出さない)の2つに分かれますがグラントの場合は昨日の日記でも説明したように卵の期間がとても長い場合があるので、可能ならば採卵する事をお勧め致します。
わたしの場合は2週間位程度でケースごとひっくり返し採卵しております。またこの結果は追って紹介していきたいと思います。
沢山産んでくれますよ~に。(^^)
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