
8月も半ばを過ぎ、夏のクワガタ採集シーズンもいよいよ終盤へと近づいてきました。
夏に採集して大事に飼われていた虫達も、一部の種を除いて次第にお亡くなりになって来る頃だろうと思います。
野外採集をされて採集した大事な虫、もしくは飼育(ブリード)していた大切な虫が死亡した場合、皆さんはどうされていますか?
安らかに眠らせてあげるように土に還す方もいらっしゃるでしょう。
またあるいは思い出にと、その個体を大事に標本にしていつまでも手元に置いておくという楽しみ方もあると思います。
大切に育てた、夏の想い出のつまった大切な昆虫を大事に残したい。
そんな想いを形にするには「想い出標本」がおすすめです!
採集や飼育で大事に育てた虫達をきちんとした形にして残しておけば、虫に対して感謝の気持ちも愛着もこれまで以上にわいてきます。
今回の飼育日記では月夜野きのこ園でご紹介している「標本の作り方」についてご紹介してみたいと思います。
※この記事は毎年ほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より初めて標本に挑戦する方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※
でも標本って作るの大変そう・・・
そんなふうに思われがちですが、実は標本は「乾燥させるだけ」で大丈夫なんです。 ですのでここでの紹介は特別な薬品などの用意はいりません。このページでは月夜野流の標本作りをかんたんな3ステップでご紹介します!
★★★標本つくり方の3つのステップ★★★
ステップ① 「カチコチに固まった昆虫をほぐす(軟化)」
ステップ② 「昆虫針を昆虫に刺す(貫通させる)」
ステップ③ 「形を整える(展足)」
お亡くなりになってしまった昆虫は固く乾燥しているか、お亡くなりからあまり時間の経っていないものが良いです。 また、体がグニャグニャするものは腐敗防止の為にも一旦乾燥させてからの方が扱い易いです。
今回は乾燥して体が固くなっているものを用意しています。
〜用意するもの〜
①段ボールか発泡スチロールのような針が刺しやすい板
②固定用の針、マチ針でもOK
③使い古した歯ブラシ
④木工用ボンド(足が取れたりした場合の修復用)
⑤昆虫針、今回は6号というものを使います。
⑥有れば便利、ピンセットや先の細長い物、竹串や楊枝
⑦お亡くなりになった昆虫
まずは昆虫を洗いましょう!
お亡くなり後、そのままの状態で乾燥していますので、体に付いたオガやゴミを水で洗い流し、歯ブラシなどでキレイに汚れを取り除きます。
汚れを落としたら次に50~60度のお湯に漬けます。 (熱湯に入れてしまうと眼が白くなってしまいますのでご注意!)。昆虫の乾燥具合で柔らかくなる時間が変わってきますが、30分~1時間位で柔らかくなってきます。
足の先端の方から柔らかくなってきますので昆虫の足を動かしながら確認していってください。 まだ固いようであればさらに漬けてください。
足がだいたい動かせるようになったらお湯から引き揚げます。
昆虫がやわらかくなったらティッシュで水気をきって発泡スチロールの上に置きます(この時、足を全体に広げるように置きます)。 うまく広げられたら初めに1本昆虫針を刺します。 刺す位置は真ん中よりやや右です。真ん中だと背中の羽<翅>が開いてしまったり、形が崩れてしまいます。
結構固いので、抑えの板なんか有ると便利です。あと、ラジオペンチを使用するとより簡単かもしれません。(両手を添えると刺しやすくなります(1人での撮影のためここでの画像は片手ですが、、、)。
針の刺さり具合ですが、一旦上部の羽(翅)が貫通したら角度を確認します。前、後ろから確認して垂直に刺さっていれば、角度に気を付けて下まで貫通させます。 針の上部1.5cm位を目安にしてください。
ちなみに標本の道具で平均台という物があり、あると針の差し込みの時に便利です。
一番上段の大きいほうの穴に針の頭を差し込み、グイっと一気に押しつけます。
すると、丁度良い刺し具合になります。
さてお次は昆虫の形を整えていきます。まずは、このままだとクワガタが回転してしまうのでお尻の方を針で抑え、次にアゴをお好みで広げて針で固定します。標本の形は図鑑などに載っているものをお手本にするのがわかりやすくておすすめです。
では、後ろ足から形を整えていきます。
ここで一つポイントがあります。出来るだけ左右対称に整えてあげましょう!
それと、足をなるべく縦になるように針で固定します。ピンセットを使って整えてから固定すると上手くいきました。足の固定は針を十字に刺すと安定します。
そして、足の爪を開かせます。足の爪を開かせるとよりぐっと標本っぽく見えてきます。
次に中足です。この足も少し癖がついていたのでピンセットで少し引っ張りながら整えました。
もともと爪が開いている足は針の固定はしていません。
要するに整って乾燥出来ればそれで良いのです!
ここでポイント!「触角をお忘れなく!!」
私はついつい終わってから気がつくことが多いです、、、。
眼の下の方に折りたたまれているので、細い棒で出してあげます。
中足も整えて、なるべく左右対称にします。
整え終えたら、あとは乾燥させて出来上がりです。
乾燥する際は風通しの良い日陰で干してください。もともとの昆虫の乾燥具合にもよりますが、 2週間~1ヶ月が目安です(大きいものだと1ヶ月以上かかる場合もございます)。 また乾燥期間中に少しずれたりすることもありますので時々チェックして微調整しましょう。
同じ要領でメスも隣で整え(展足)ました。オスメスの形を揃えると奇麗に見えるのでおすすめです!
乾燥できたら標本箱に納めてみましょう。
自分の思い出が残るっていいですね~!うん、かっこいい!
※標本箱の中には一緒に防虫剤を入れる事をお勧め致します。
鑑賞用でだけでなく、 データも残したい場合はラベルを作成しましょう!
【野外採取の場合】①何時 ②何処で ③誰が採った
この3つが基本です。
【飼育の場合】①昆虫名 ②産地(~産) ③累代
やその他飼育中の管理の仕方など表記しておくとよいかもしれません。
ラベルは標本昆虫の針に一緒に刺しておきましょう。
他にも 想い出深いエピソードを記載しておくのもおすすめです! 自分なりに工夫したり楽しみながら標本を増やしていけたらより楽しめると思います。
ステップ① 「カチコチに固まった昆虫をほぐす(軟化)」
・昆虫は歯ブラシなどで水洗いする。
・50~60度のお湯に30分~1時間位漬けこみます。
・関節の動き具合で確認し、固いようならさらに漬けこむ。
ステップ② 「昆虫針を昆虫に刺す(貫通させる)」
・昆虫針を刺す時は支え板やラジオペンチを使うと刺しやすいです。
・貫通させる前に針の角度を垂直かを確認してから貫通させる。
ステップ③ 「形を整える(展足)」
・形を整えるにはまず昆虫が動かないよう大まかに固定してから細かい所を整えていく。触角を整えるのを忘れずに!
・乾燥期間の目安:乾燥にはオオクワ♀なら3週間が目安。オオクワ♂70mm程度の大きさなら1ヶ月以上。オオヒラタやオオカブトなど体長80~150mmのものは3ヶ月以上かかる場合もあります。元々の扱う昆虫の乾燥具合にもよりますので確認しながら乾燥させて下さい。
・データを残したい場合はラベルを作成、標本昆虫の針に一緒に刺しておく。
【ポイント】
・基本的にはルールは有りませんが、左右対称にする事や足の爪を開かせたり触角を整えるとより標本っぽく奇麗に見えます。
・有る程度数を並べるのであれば整える形に一貫性を持たせると並べた時に奇麗に見えます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
上記までは月夜野きのこ園HP上でもご紹介している「標本の作り方」です。
後はこんなのもあった方が良いな、こんなやり方もあるよ、と思うものをShiho的に少し補足してみました。
【酢酸エチル、もしくは除光液での防腐処理】
標本を作製するには死亡した虫を乾燥させるだけでも勿論大丈夫です。
月夜野きのこ園的には自然乾燥をお勧めしますが、中には防腐処理をしておきたいという方もいらっしゃると思います。
そんな方達の為に防腐剤について少しご紹介しておきたいと思います。
防腐剤として主に使用されるものには、「酢酸エチル」もしくは「除光液」などがあります。
本来ならば、純度の強い「酢酸エチル」の方が望ましいのですが、こちらは劇薬の為、簡単に入手することが難しく、最近では薬店でも販売や取り扱ってくれない所が多いです。
上記画像は「酢酸エチル」
また取り扱っている場合にも購入には「用途説明」や「身分証明書提示」等、何かと手続きが必要な場合があります。
この「酢酸エチル」の代用品として「除光液」を使うという手もあります。
「除光液」とは女性が爪等につけるマニキュアなどを洗い落す液体のことで、この除光液の中には「酢酸エチル」が含まれているものがあります。
勿論「酢酸エチル」より効き目は強くはありませんが、それでも何もしないよりは効果はあると考えます。
こちらは化粧品店や薬店、場合によっては100円均一ショップでも販売しています。購入する際にも身分証明書なども必要ないので、とてもお気軽に入手することが可能です。
上記は100円均一ショップで入手した除光液。
★★酢酸エチル&除光液の使用方法★★
酢酸エチル、もしくは除光液を手に入れ、防腐処理の方法をご紹介します。
気密性の高いビンなどにティッシュペーパーを数枚入れ、そこに液を数滴~適量入れ、ティッシュペーパーに染み込ませます。液はなるだけ染み出ないようにし、気化させた蒸気で防腐処理を促します。
密閉したビンに入れたノコギリクワガタの死亡個体。
ティッシュペーパーは除光液の色を染み込んでピンク色になっています。
実は本当は、生きたままの生き虫を入れた方が防腐剤としての効き目は強いそうです。
ただし勿論入れた昆虫は死ぬことになりますが、呼吸器から防腐剤を吸い込むことで更に防腐効果が強まると聞いていますが、私には抵抗があり、ちょっと無理ですね。
【展足した後、標本を乾燥させる方法】
皆さんは昆虫を展足した後、どのように管理されていますか?
上記の説明でも書いているように展足が完成し、昆虫が乾燥するにはかなりの時間がかかります。
問題はその間の管理方法です。
もう10年以上前の話ですが、当時よく標本を作っていた私は、展足を終え、完成した標本を乾燥させていました。
当時はそのまま日の当たらない日陰に置いてそのまま放置しておいたのですが、まだ十分に中が乾燥していない間は腐敗臭がします。
その腐敗臭に引き寄せられ沢山のハエが外部からやって来て、結果的にそこに卵を産みハエの幼虫が沸き、標本がダメになったものも出てしまいました。
その時は酢酸エチルがあったので、生体の死亡後は酢酸エチルで防腐剤処理をしていました。最初は酢酸エチルの強烈な臭いでハエは集まらなかったのですが、時間とともに酢酸エチルの臭いは薄れていくので集まってくるようになりました。
なので、標本を乾燥している間、外部からハエなどの虫が集まらないようにしておく工夫も必要だと考えます。
そこで私はその後はタッパー等の気密性の高い容器の中で乾燥させるようにしました。風通しが良くありませんので、勿論外で乾燥させるより時間はかかりますが、ハエなどの外敵から守るには仕方ありません。
少しでも乾燥を助ける為、乾燥剤を入れておくと良いです。
きっちりとフタをして外部からのハエ等の侵入を防ぎます!
数ヶ月後、乾燥が終了し、標本が完成した後は、
標本箱に入れてみましょう。
きっちりと並ぶ姿はさぞかし美しいでしょうね。
昨年私が展足した標本個体
今回色々と標本作成について書いて来ましたが、特別なルールはないので、個々で色んな形にしても楽しいので、 是非、みなさんもチャレンジしてみてください!!(^^)
※この方法はあくまでShiho&月夜野きのこ園流のやり方です。人それぞれによってやり方は様々です。 あくまで参考として見ていただければ幸いです。
使用したアイテム

山に行った時、クワガタ、カブトムシがいる場所には結構な確率で見かける昆虫がいます。
それは「カナブン」です。
今日は国産の美麗種、カナブン達の種類:見分け方をご紹介してみたいと思います。
国産カナブン種には、カナブン、アオカナブン、クロカナブンと、3種分別されていおります。
その3種の違いについて少しだけ詳しくご紹介してみたいと思います。
※画像をクリックすると、拡大画像が見られます※
【国産カナブン】
【体長】
22~30mm
【分布】
本州、四国、九州に生息。
【体の特徴】
全体的に光沢があり、とても美しい。
色合いは茶色、グリーン、レッド、ブルーなどのかなりの色彩変異がある。
身体をひっくり返した際、両後足の付け根の左右の基節がお互いにくっ付かず離れている。
身体のラインはアオカナブンと比べると丸みのある身体をしている。
【行動の特徴】
非常に素早く動き、あっという間に飛んでしまう。
飛翔性がかなり高い。
交尾意欲が高い
【採れる場所】
平地性が強いが比較的高所でも見られる。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて樹液を食している。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。ただしよく飛ぶので落下する前に飛んでしまうことが多い。
灯火採集方法。
【活動期間】
5月下旬~9月下旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。
【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて主に活発に活動するが、夜でも見られる。
カナブンはかなり色彩変異が激しく色んな色合いの個体が存在します。下記画像は実際に私が捕まえたカナブン達の画像です。
画像は全てカナブン、このブラウン、グリーン、レッド。この他にもブルー、ブラックも存在するらしい。是非見てみたものです。
【国産アオカナブン】
【体長】
22~27mm
【分布】
北海道~九州まで幅広く生息。山地性が強い。
【体の特徴】
全体的に光沢があり、とても美しい。
色合いはグリーン、赤みのあるグリーン、ブルーなどの色彩変異がある。
身体をひっくり返した際、両後足の付け根の左右の基節がお互いに接する。
身体のラインは比較的細みのやや縦長。
【行動の特徴】
非常に素早く動き、あっという間に飛んでしまう。
飛翔性がかなり高い。
交尾意欲が高い
【採れる場所】
平地でも見られるが、比較的山地性が強く標高の高い所で良く見られる。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて樹液を食している。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。ただしよく飛ぶので落下する前に飛んでしまうことが多い。
灯火採集方法。
【活動期間】
5月下旬~9月下旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。
【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて主に活発に活動するが、夜でも見られる。
【国産クロカナブン】
【体長】
22~28mm
【分布】
本州、四国、九州に生息。
【体の特徴】
全体的に黒く光沢があり、とても美しい。
色合いはその名前の通り黒一色。
身体をひっくり返した際、両後足の付け根の左右の基節がお互いに接する。
身体のラインはカナブンよりは比較的細みのやや縦長だがアオカナブンよりは少し太め。
【行動の特徴】
非常に素早く動き、あっという間に飛んでしまう。
飛翔性がかなり高い。
交尾意欲が高い
【採れる場所】
平地性が強いが、比較的高所でも見かけることもある。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて樹液を食している。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。ただしよく飛ぶので落下する前に飛んでしまうことが多い。
灯火採集方法。
【活動期間】
6月中旬~9月下旬
ベストシーズンは7月上旬~8月上旬。
カナブン、アオカナブンと比べると若干発生が遅い気がする。
【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて主に活発に活動するが、夜でも見られる。
樹液に集まるクロカナブン2頭
真ん中の小さい個体はコアオハナムグリ
如何でしたでしょうか?
上記があくまで私が感じている「カナブン」「アオカナブン」「クロカナブン」の特徴&違いのご紹介です。
以下の画像は実際にフィールドで出逢ったカナブン達の様子画像です。
ニレの樹皮に付くカナブン達
下から2番目はアオカナブン、その他はカナブン
一番下はクロカナブン。
その他は色彩変異豊かなカナブン達。
左端の個体はシロテンハナムグリ。
昆虫採集ではどうしてもクワガタやカブトムシの方が優先的に目に入ってしまい脇役的な存在かもしれませんが、こうしてスポットを当てて良く見てみると、とても魅力的な昆虫だとも言えます。
フィールドで見かけた時には、是非手に取ってじっくりと観察してみませんか?^^
※この見分け方や考え方は、私が見て判断する時に基準としているもので、勿論その他にも違う特徴などがあるかと思います。あくまで私Shihoの個人的見解ですので、ご参考程度に見て頂ければ幸いです。m(_ _)m
使用したアイテム

日本には色んな種類のクワガタが生息しております。
それぞれのクワガタムシ達は種類ごとに環境なり、時間帯なりと、比較的争いが起こらないように棲み分けや時間分けをしているのですが、時には同時に同じフィールド上に現れたりします。
クワガタの♂ならばどの種類なのかは外見上で大体は判断出来ますが、♀を捕まえた場合どうでしょう?
ミヤマクワガタやアカアシクワガタなどのように、はっきりと特徴が表れている種類ならば分かりやすいのですが、黒系のヒラタクワガタ、コクワガタ、スジクワガタなどはどれも似ているように見え、慣れていないと何の種類なのかよく分からない事が多いと聞きます。
今回はクワガタムシの♀の種類のおおよその見分け方、さらに採れる場所、有効な採集方法なども合わせてご紹介してみたいと思います。
※この見分け方はあくまで私、Shiho個人が行っている見分け方ですので、ご参考程度に見て頂ければ幸いです。
※サイズはあくまで目安。
野外ものサイズを基本としています。
※画像をクリックすると拡大して鮮明に見られます※
【国産オオクワガタ】
【体の特徴】
体は平べったく、楕円形。色は黒。光沢が強いです。背中にははっきりとした縦筋の線が数多くある。
【採れる場所】
クヌギやニレなどのウロ(穴)や樹皮裏などに潜む。
灯火採集も可能。多産地ならば灯火採集でもたまに見かける。
【有効な採集方法】
樹のウロ(穴)や樹皮裏などを見て、曲がった針金などで引っ張り出す方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法。
【活動期間】
4月下旬~10月下旬
【採れる時間帯】
基本的には夜活動を活発にする。
薄暗い所ならば場所によっては昼間も行動する場合あり。
【本土ヒラタクワガタ】
【体の特徴】
体は平べったく、楕円形。色は黒。光沢が強いです。
背中には薄い縦筋が見える。
足の頸節(けいせつ)の部分がわずかに曲がり気味で、前に向かって幅広になる。(※画像の赤い丸の部分)
【採れる場所】
クヌギやニレなどのウロ(穴)や樹皮裏などに潜む。
灯火採集でも可能。
【有効な採集方法】
樹のウロ(穴)や樹皮裏などを見て、曲がった針金などで引っ張り出す方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法。
【活動期間】
5月上旬~10月上旬
ベストシーズンは6月上旬~7月下旬
【採れる時間帯】
基本的には夜活動を活発にする。
薄暗い所ならば場所によっては昼間も行動する場合あり。
【本土コクワガタ】
【体の特徴】
体は平べったく、少し細長い楕円形。色は黒。
背中は基本的にはツヤ消し気味だが、真ん中の羽が合わさる部分は光沢が強い。背中には薄い縦筋が見える
足の頸節(けいせつ)の部分が真っ直ぐ直線的になっている。(※画像の赤い丸の部分)
ヒラタクワガタやスジクワガタとはここで見分けると容易。
【採れる場所】
クヌギやニレなどのウロ(穴)や樹皮裏、樹の上などに潜む。灯火採集も可能。
【有効な採集方法】
樹のウロ(穴)や樹皮裏などを見て、曲がった針金などで引っ張り出す方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法。
【活動期間】
4月下旬~10月下旬
【採れる時間帯】
基本的には夜活動を活発にする。
昼間でも比較的活発に行動する場合あり。
【スジクワガタ】
【体長】
15~25mm
【体の特徴】
体は平べったく、縦長の楕円形。色は黒。
背中には比較的濃い縦筋が見える。
足の頸節(けいせつ)の部分がわずかに曲がり気味で、前に向かって幅広になる。(※画像の赤い丸の部分)
【採れる場所】
クヌギやニレなどのウロ(穴)や樹皮裏などに潜む。
ボクトウガなどが入り込んだ樹皮裏などでよく見かける。
【有効な採集方法】
樹のウロ(穴)や樹皮裏などを見て、曲がった針金などで引っ張り出す方法。
【活動期間】
4月下旬~10月下旬
【採れる時間帯】
基本的には夜活動を活発にする。
薄暗い所ならば場所によっては昼間も行動する場合あり。
【本土ネブトクワガタ】
【体長】
15~18mm
【体の特徴】
アゴが独特の形をしている。
体は平べったく楕円形。
お尻の、色は黒。ツヤ消しの背中に光沢のあるはっきりとした縦筋が見える。
【採れる場所】
クヌギやニレなどの小さなウロ(穴)や樹皮裏などに潜む。ドロドロに樹液の出た樹液だまりに潜む傾向がある。なかなか♀の採集は少ない。
【有効な採集方法】
樹の小さなウロ(穴)や樹皮裏などを見て、曲がった針金などで引っ張り出す方法。
【活動期間】
4月下旬~9月下旬
【採れる時間帯】
基本的には夜活動を活発にする。
薄暗い所、樹液だまりなどのならば場所によっては昼間も行動する場合あり。
【アカアシクワガタ】
【体の特徴】
最大の特徴は裏側にした時の足の根元&腹部中心付近が赤い所。背中は光沢があり、ツルツルしている。
【採れる場所】
比較的標高の高い所に見られる。
クヌギやナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて、♂と交尾活動をしているか、もしくは樹液を食している。
灯火によく飛んでくる。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法。
【活動期間】
5月下旬~9月下旬
【採れる時間帯】
夜間に多く見られるが、場所によっては昼間でも見かける場合あり。
【本土ノコギリクワガタ】
【体の特徴】
体格的にラグビーボールみたいに体高がある。
色的には真っ赤~茶色~黒と色彩変化がある。
背中はツヤ消し。
【採れる場所】
標高の低い場所~比較的標高の高い所でも見られる。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて、♂と交尾活動をしているか、もしくは樹液を食している。
灯火によく集まり、灯火採集は有効な手段。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法。
【活動期間】
5月下旬~9月下旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。
【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて活発に活動するが、夜でも見られる。
【ミヤマクワガタ】
【体の特徴】
顎が独特な形をしている。
背中は茶色で光沢がある。
裏側にした時に足の付け根部分が黄土色をしている。
【採れる場所】
比較的標高の高い所で見られる。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて、♂と交尾活動をしているか、もしくは樹液を食している。
灯火によく集まり、灯火採集は有効な手段。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法。
【活動期間】
5月下旬~10月上旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。
【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて活発に活動するが、夜でも見られる。
【ヒメオオクワガタ】
【体の特徴】
背中の両外側部分(前胸背板)が大きく内にくびれている。
手足が長い
※コクワガタに似ているが、上記の特徴より区別可能
【採れる場所】
1000~1500mクラスの標高の高いブナ帯に見られ、ブナやヤナギの木の枝状にくっついて木をかじり、そこから出る樹液を食している。
夜の灯火に飛んでくる場合もある。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法も有効だが数はあまり多くはない。
【活動期間】
6~10月、活動が活発なのは8~9月
【採れる時間帯】
昼間に多く見られるので、昼間の採集が有効的。
夜間でも灯火などに集まるので活動していなくはないが、数は少ない。
【マダラクワガタ】
【体長】
4~6mm
【体の特徴】
全体的に卵型で、体高がある。
♀は♂のようにアゴが目立たない。
体色は黄土色~黒褐色系。
背中には金色の毛が生えている。
【採れる場所】
500~1500mクラスの標高の高いブナ帯に見られる。
成虫&幼虫共に赤枯れした朽木の中、もしくは周辺で生活している。
コナラ、ミズナラ、ブナ、アセビ、カツラなどの赤枯れした朽木より斧などによる材採集により採集出来る。
朽木の上を成虫が徘徊することもあるらしいが、とても小さく、保護色などにより見えにくいのでルッキングで成虫採集することは難しい。
【有効な採集方法】
コナラ、ミズナラ、ブナ、アセビ、カツラなどの赤枯れした朽木からの材採集がメインとなる。
【活動期間】
幼虫で1~2年を過ごし羽化した後、そのまま蛹室内で越冬する。
4月位から活動を開始する。朽木の外にはあまり出ず、朽木内で繁殖~羽化を繰り返すことも多い。
【採れる時間帯】
基本的に材採集なので、時間帯は問わないが、昼間が普通。
以上が、夏前~秋にフィールドで見かけるクワガタムシ♀10種の見分け方の特徴です。
皆それぞれ何かしらの特徴がありますよね。
じっくりと見るととても面白いです。
ピカピカの個体ならば、特徴もはっきりと見えることが出来ます。しかしたまに凄く擦れた♀個体を見ることがあります。
こんな個体です。
これ何の♀だと思いますか?
普通はまず背中の光沢や縦筋などを見て判断するのですが、この♀は背中も擦れきっていて光沢や縦筋などの特徴が見えません。
通常、ヒラタ、コクワ、スジクワのどれかと考えます。体長が32mmあったので、スジクワの可能性は消します。
体のラインも少し丸みを帯びていますしね。。。
となるとヒラタかコクワのどちらかになります。
この画像からはちょっと見えないのですが、上記で説明した頸節の部分がわずかに曲がり先に向かって帯広になっていました。
その特徴からいうとおそらくヒラタクワガタの♀でしょう。
他には採集した場所などによってもおおよそ判断出来る場合もあります。
こうやって消去法で判断していくと意外と分かりやすいものです。
※この見分け方はあくまで私が見て判断する時に基準としているもので、勿論その他にも違う特徴などがあるかと思います。あくまで私Shihoの個人的見解ですので、参考程度に見て頂ければ幸いです。m(_ _)m
使用したアイテム

日本には色んな種類のクワガタが生息しております。
全ての種ではございませんが、今回は「日本のクワガタムシ♂の見分け方」、10種類の♂の見分け方についてご紹介してみたいと思います。
今回はクワガタ10種類のみになりますが、クワガタムシの♂の種類のおおよその見分け方、さらに採れる場所、有効な採集方法なども合わせてご紹介してみたいと思います。
※この見分け方はあくまで私、Shiho個人が行っている見分け方ですので、ご参考程度に見て頂ければ幸いです。
※サイズはあくまで目安。
野外もの&飼育個体サイズを含む。
※画像をクリックすると拡大して見られます※
【国産オオクワガタ】
【体の特徴】
体は平べったい。
色は黒。アゴは太く、内歯は一本。
背中には薄い縦筋の線がある。
【採れる場所】
クヌギやニレなどのウロ(穴)や樹皮裏などに潜む。
灯火採集も可能だが飛来するのは小型が多い。
【有効な採集方法】
樹のウロ(穴)や樹皮裏などを見て、曲がった針金などで引っ張り出す方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法。
【活動期間】
4月下旬~10月下旬
【採れる時間帯】
基本的には夜活動を活発にする。
薄暗い所ならば場所によっては昼間も行動する場合あり。
【本土ヒラタクワガタ】
【体の特徴】
体は平べったい。
色は黒。背中は大型になるほどややツヤ消し、小型にはとても光沢の強いタイプがいる。
アゴは太く、内歯は大きいのが一本あり、その上に小さい複数の内歯が見られる。
【採れる場所】
クヌギやニレなどのウロ(穴)や樹皮裏などに潜む。灯火採集でもたまに見かけるが、飛来するのは小型が多い。
【有効な採集方法】
樹のウロ(穴)や樹皮裏などを見て、曲がった針金などで引っ張り出す方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法。
【活動期間】
5月上旬~10月上旬
ベストシーズンは6月上旬~7月下旬
【採れる時間帯】
基本的には夜活動を活発にする。
薄暗い所ならば場所によっては昼間も行動する場合あり。
【本土コクワガタ】
【体の特徴】
体は平べったく、色は黒。ややツヤ消し。
アゴは細く、内歯は一本。アゴ先端がグッと彎曲する。
【採れる場所】
クヌギやニレなどのウロ(穴)や樹皮裏、樹の上などに潜む。灯火採集も可能。
【有効な採集方法】
樹のウロ(穴)や樹皮裏などを見て、曲がった針金などで引っ張り出す方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法。
【活動期間】
4月下旬~10月下旬
【採れる時間帯】
基本的には夜活動を活発にする。
昼間でも比較的活発に行動する場合あり。
【スジクワガタ】
【体の特徴】
体は平べったく、色は黒。ツヤ消し。
背中には比較的濃い縦筋が見える。
大型になるとアゴの内歯が斧状の形になる。小型だと斧状の内歯は見られず、前方に上がるような一本の内歯がかすかに表れる。
【採れる場所】
クヌギやニレなどのウロ(穴)や樹皮裏などに潜む。
ボクトウガなどが入り込んだ樹皮裏などでよく見かける。
【有効な採集方法】
樹のウロ(穴)や樹皮裏などを見て、曲がった針金などで引っ張り出す方法。
【活動期間】
4月下旬~10月下旬
【採れる時間帯】
基本的には夜活動を活発にする。
薄暗い所ならば場所によっては昼間も行動する場合あり。
【本土ネブトクワガタ】
【体の特徴】
アゴが独特の形をしている。
大型個体の内歯は二つの大きな内歯が下の方につく。但し小型になると内歯はほぼ消失気味になる。
体は平べったく、背中にははっきりとした縦筋が見える。背中は光沢がある。
【採れる場所】
クヌギやニレなどの小さなウロ(穴)や樹皮裏などに潜む。ドロドロに樹液の出た樹液だまりに潜む傾向がある。
【有効な採集方法】
樹の小さなウロ(穴)や樹皮裏などを見て、曲がった針金などで引っ張り出す方法。
【活動期間】
4月下旬~9月下旬
【採れる時間帯】
基本的には夜活動を活発にする。
薄暗い所、樹液だまりなどのならば場所によっては昼間も行動する場合あり。
【アカアシクワガタ】
【体の特徴】
最大の特徴は裏側にした時の足の根元や腹中部が赤い所。
背中は光沢があり、ツルツルしている。
アゴは直線的で、内歯は先端に複数集まる。
【採れる場所】
比較的標高の高い所に見られる。
クヌギやナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて樹液を食している。
夜の灯火によく飛んでくる。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法。
【活動期間】
5月下旬~9月下旬
【採れる時間帯】
夜間に多く見られるが、場所によっては昼間でも見かける場合あり。
【本土ノコギリクワガタ】
【体の特徴】
色的には真っ赤~茶色~黒と色彩変化がある。
背中はツヤ消し。
小歯~中歯~大歯タイプでアゴの彎曲の形状が大きく変わる。大歯タイプは昔からその形を見て「スイギュウ」と呼ばれることがある。
【採れる場所】
標高の低い場所~比較的標高の高い所でも見られる。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて樹液を食している。
夜の灯火によく集まり、灯火採集は有効な手段。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法。
【活動期間】
5月下旬~9月下旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。
【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて活発に活動するが、夜でも見られる。
【ミヤマクワガタ】
【体の特徴】
頭部の上に独特の突起があり、大型になるほど大きく張り出す。
背中は茶色でツヤ消し。羽化後の個体には黄金色の体毛が見られるが、時間とともに擦れて無くなっていく。
裏側にした時に足の付け根部分が黄土色をしている。
【採れる場所】
比較的標高の高い所で見られる。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて樹液を食している。
灯火によく集まり、灯火採集は有効な手段。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法。
【活動期間】
5月下旬~10月上旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。
【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて活発に活動するが、夜でも見られる。
【ヒメオオクワガタ】
【体の特徴】
名前の通りアゴの形はオオクワガタに似るが先端は内を向き丸みを帯びる。
内歯は一本。
背中の両外側部分(前胸背板)が大きく内にくびれている。
手足が長い。
【採れる場所】
1000~1500mクラスの標高の高いブナ帯に見られ、ブナやヤナギの木の枝状にくっついて木をかじり、そこから出る樹液を食している。
夜の灯火に飛んでくる場合もある。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。
灯火採集方法も有効だが数はあまり多くはない。
【活動期間】
6~10月、活動が活発なのは8~9月
【採れる時間帯】
昼間に多く見られるので、昼間の採集が有効的。
夜間でも灯火などに集まるので活動していなくはないが、数は少ない。
【マダラクワガタ】
【体長】
4~7mm
【体の特徴】
全体的に卵型で、体高がある。
♂は小さいながらも大アゴがある。
体色は黄土色~黒褐色系。
背中には金色の毛が生えている。
【採れる場所】
500~1500mクラスの標高の高いブナ帯に見られる。
成虫&幼虫共に赤枯れした朽木の中、もしくは周辺で生活している。
コナラ、ミズナラ、ブナ、アセビ、カツラなどの赤枯れした朽木より斧などによる材採集により採集出来る。
朽木の上を成虫が徘徊することもあるらしいが、とても小さく、保護色などにより見えにくいのでルッキングで成虫採集することは難しい。
【有効な採集方法】
コナラ、ミズナラ、ブナ、アセビ、カツラなどの赤枯れした朽木からの材採集がメインとなる。
【活動期間】
幼虫で1~2年を過ごし羽化した後、そのまま蛹室内で越冬する。春から活動を開始する。朽木の外にはあまり出ず、朽木内で繁殖~羽化を繰り返すことも多い。
【採れる時間帯】
基本的に材採集なので、時間帯は問わないが、昼間が普通。
以上が、夏前~秋にフィールドで見かけるクワガタムシ♂10種の見分け方の特徴です。
皆それぞれ何かしらの特徴がありますよね。
♂は♀よりも特に特徴が表れているので見分けもしやすいと思います。
ただし♂の場合、個体の大きさによって、内歯やボディ(ミヤマのみ頭部突起)の形状が大きく変わります。
アゴの形状の変化もあって「小歯」、「中歯」、「大歯」 と、3つのタイプに分けて呼ばれることもあります。それぞれのタイプにより形状は違いますが皆同じ種類です。
ここで一番特徴が分かりやすい本土産ノコギリクワガタを例に挙げてご紹介してみたいと思います。
もっとも小さい体長のタイプで、内歯の特徴も表れにくい。歯型は工具のニッパのような形をしている。
【中歯タイプ】
小歯と大歯の中間的な特徴が出るものの、まだまだ大歯ほど完全とは言えない。
【大歯タイプ】
一般的に知られている特徴が大きく出ているタイプ。アゴは大きく湾曲し、「スイギュウ」と呼ばれる地域もある。このタイプの特徴だと迷いにくい。
3個体共に全て同じ種類:ノコギリクワガタなのに全然違うクワガタに見えますよね?
♂にはこの様に体長によりアゴ形状が異なるので知っておくと便利だと思います。
今回と比較的身近なクワガタムシ10種の♂♀の見分け方を書いて来ましたが如何でしたでしょうか?
クワガタ種はこの10種以外にもまだまだ沢山種類がいます。
今回は10種類のみの紹介でしたが、紹介した見分け方が少しでもお役に立てれば幸いです。(^^)
※この見分け方はあくまで私が見て判断する時に基準としているもので、勿論その他にも違う特徴などがあるかと思います。あくまで私Shihoの個人的見解ですので、参考程度に見て頂ければ幸いです。m(_ _)m
使用したアイテム

「クワガタ、カブトムシが採れる(集まる)木とは?」シリーズ。
長らく続いたシリーズもいよいよ今回でラスト。
今回は【イヌビワ】【ウワミズザクラ】の木のご紹介をさせて頂きたいと思います。
※日本全国にはクワガタ、カブトムシが集まる木はかなり数多くあって、すべての木をご紹介するのは難しいです。また木の名称も私がご紹介するのは確実なものではないかもしれません。
木は地域によって呼び方も変わったり、愛称などで呼ばれていることもよくあります。よって今回ご紹介する木の名称も、見る方によっては「えっ、その名前違うよ」と思われる方もいらっしゃると思いますが、そこの所はご勘弁頂きながらご覧頂けますことをご了承くださいませ。m(_ _)m
では、私:Shihoが採集しているフィールドで撮影した実際の木の画像などを元にご紹介してみたいと思います。
第11回目:【イヌビワ】【ウワミズザクラ】の木のご紹介です。
<Shiho採集実績>
コクワガタ カナブン シロテンハナムグリ カブトムシ
イヌビワの木。 この木の場合、樹液に集まるというよりも、熟した実に集まる事があります。私が通う採集フィールドでもよく見かける木で、熟すと黒い実がなります。熟した実は水分を多く含み、甘みがあり、イチジクに似たような感じがします。
熟した実には、クワガタ、カナブンやシロテンハナムグリ、時にはカブトムシさえ集まることがあります。実際私もカブトムシが顔を突っ込んで食べている所を何度も見ています。
人間も食べられるイヌビワの実。ごちそうとなるのは人間だけではないようです。鳥達も好物なようで、黒く熟した実は発見が遅れると次々と食べられてしまいます。
木(樹液)に集まるわけではないのですが、カブトムシ等は集まることがあるので今回番外編として、掲載しました。
クワガタムシの採集は難しいかもしれませんが、カナブン系、カブトムシが好きな方には要チェックかも。見かけたら一度チェックして見るのも良いかと思います。
【ウワミズザクラ】
ウワミズザクラの木の全体像
樹液ではなく、果実が目当てではないか?その辺りはまだ謎なのですが、カブトムシが沢山集まって来ていました。
2016年、実際にこのウワミズザクラの木の周辺でライトトラップを行い、こんなに沢山のカブトムシが集まりました。
<Shiho採集実績>
カブトムシ
如何でしたでしょうか? 今回、クワガタムシ、カブトムシが集まる木の紹介、【イヌビワ】【ウワミズザクラ】の木をさせて頂きました。
勿論、この他にもクワガタムシ、カブトムシが集まる木はまだまだ沢山ございますが、ひとまず今回の分でクワガタムシ、カブトムシが集まる(採れる)木の紹介の方は終了とさせて頂きたいと思います。
また今後、新しい木のデータや、新たな種類のクワカブが採れた際には追記データ等でご紹介出来ればと思っております。
この記事をご覧になっている皆様に一つ注意して欲しい事があります。
日本全国、様々な場所において集まりやすい木はそれぞれ異なる事だと思います。
今回ご紹介したデータはあくまで私:Shihoが実際に私が通うフィールドにて実際に採集して感じたものを元に書いていますので、このデータが必ずしも正論ではないことをご理解&ご了承下さいます様お願い申し上げます。
また確実な正式名称は只今勉強中です。 今回ご紹介した木も、もしかしたら正式な名前が間違っているかもしれません。
ただ<採集実績>がある木は間違いなく私が実際に採集したことのある種類の木ですので、この画像の様な木を皆さんのフィールドで探してみて下さいませ。
きっとそこには皆さんの大好きなクワガタムシ、カブトムシがいることだと思います。
今回調査したデータが文面がかなり多い為に何回かに分けてご紹介させて頂きました。 このシリーズ紹介に飽きた方もいらっしゃったかと思いますが、ご理解&ご了承頂ければ幸いです。
ご覧頂きありがとうございました。
飼育日記担当:Shiho
※この日記上で述べている考え方や方法はあくまで私(Shiho)自身の考え方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
使用したアイテム

今回の日記は、先日の世界のクワガタ・カブト大集合2023イベントの際に月夜野きのこ園がある群馬県に滞在した時のお話です。
イベント明けの7/17、月夜野きのこ園の月虫若手新メンバーと金子社長と一緒に群馬県でのクワガタ野外採集を楽しみました。
この時のメンバーは右から順に紹介しますと(ニックネームです)
・ずーかー(新メンバー)
・金子社長
・こうちゃん(新メンバー)
・しょうた
・こーと(新メンバー)
・Shiho(撮影者)
の6人でした。
この内、ずーかー、こうちゃん、こーとの3人が今年入社した月虫新メンバーです。
皆さん今後ともどうぞよろしくお願いしますね^^
さて、採集の続き・・・
まずはヒメオオクワガタやアカアシクワガタを探して標高の高い場所を中心に探しに行きました。
標高の高い山間の川沿いにあるヤナギの木等がターゲット。
皆、それぞれに探索を開始します。
細いヤナギの木を蹴って確かめます。
蹴るのはずーかー、パワーがあります!^^
すると、
軽く、
ポツッ
っと、
何か落下物がありました。
こうちゃん、こーと、しょうた達、若手メンバー複数で探します!
待望のクワガタ(アカアシクワガタ)を発見!
こーと(画像右手)が左手に持って記念撮影!
途中でしょうたが珍しいトンボをGET!
エゾトンボ科 タカネトンボというらしい。
私自身初めてお目にかかるトンボでとてもキレイでした。
その後、皆で探し回りましたが、なかなか頭数が増えて来ません。。
・・・・・・・・・
結局アカアシクワガタ5♂という結果になりました。
途中、皆で、
大盛で名高いカレーライスを食べました。
この量で普通盛りサイズ。
ボリュームたっぷりですが、味は少し甘口ですがとても美味しかったです。
若手メンバーの皆もペロリと完食していました^^
と、このような感じで群馬の山を今回初めて若手メンバーと一緒に採集を楽しみました。
私と金子社長以外、若手は皆20代と元気いっぱいのメンバーで、50代の私は圧倒されっぱなしでした。
でもなかなか会えないメンバーと楽しく採集出来たのはとても有意義な時間だったと思います。
また来年も群馬に来て、一緒に採集などを楽しめればと思った次第でした^^
皆さん、お疲れ様でした。
また一緒に採集行きましょう!(⌒∇⌒)
※採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
使用したアイテム

先日の7/18(日)、群馬県みなかみ町のノルンスキー場で、「世界のクワガタ・カブト 2023」のイベントが開催されました。
コロナ禍でここ数年中止になっていましたが、2019以来久々に復活しました。
暑い中にも関わらず早朝より沢山のお客様がご来場して下さいました。
本当にありがとうございますm(__)m
一番の人気はやはり虫くじ
館内に入りきらず外まで長蛇の列が出来ました。
皆さん虫くじを引いていきます。
一等:ヘラクレス・ヘラクレスを当てたご家族。
おめでとうございます!^^
こちらは三等:パラワンオオヒラタが当たりました!
そして虫くじに負けないくらい人気だったのが、
ふれあいコーナー
生きているヘラクレス成虫や、
ヘラクレス幼虫と直に触ることが出来ます。
皆さん熱中して見ておられました。
そして、午前中と午後の2回、
ミヤマ仮面&クワガタ忍者による昆虫教室イベントが行われました。
人気のクワレス(クワガタプロレス)や、
クワガタ・カブトクイズ!
オオクワガタが当たるじゃんけん大会など、参加者沢山で大変盛り上がりました!
併設された標本コーナーも人気で皆さん珍しそうに見入っていました。
私Shihoが採集した雌雄モザイクミヤマクワガタの標本も展示させて頂きました。
生体の即売コーナーでは、様々な世界のクワガタ・カブトも販売されました。
生体即売コーナー(開場前撮影)
用品販売コーナー(開場前撮影)
また用品の方もほぼ完売状態で、売り切れが続出するなど、購入出来なかったお客様には大変ご迷惑をおかけいたしました。
このような感じで、2023年度の世界のクワガタ・カブト大集合を賑やかに無事開催することが出来ました。
最後に月夜野きのこ園スタッフ一同で記念撮影!
今回は例年の二日体勢とは異なり、一日のみのイベント開催でしたので、とても混雑させてしまいました。
虫くじや、ミヤマ仮面の昆虫教室等は人が殺到し、結果虫くじをひけなかった方や昆虫教室に入りきれなかった方達まで出てきてしまいました。
また販売している用品に関しても品切れが続出し、お目当てのものが手に入らなかった方々が多数いまして大変ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後はこのような反省点を生かし、よりスムーズに、より楽しくイベント開催が出来るよう心がけていきたいと思います。
今回はとても暑い中、約2000人の方々がご来場して下さいして本当にありがとうございました。
また来年お逢い出来ることを月夜野きのこ園スタッフ一同楽しみにしております。
本当にありがとうごじざいました!m(__)m
月夜野きのこ園スタッフ一同
使用したアイテム

今週の週末の日曜日:2023/7/16に【世界のクワガタ・カブト大集合 2023】が行われます。
開催日時 2023年7月16日(日)
開催場所 ノルン水上スキー場
開催時間 9:30~16:30
入場料 大人・中学生以上500円・小学生100円・未就学児無料
そしてイベント内容はこちらです。
1 世界の珍しいクワガタムシとカブトムシの展示販売
2 世界の珍しい昆虫の標本の展示
3 虫くじ(1等賞はヘラクレスオオカブト)
4 ヘラクレスオオカブトの成虫、幼虫とのふれあいコーナー
5 昆虫飼育用品の販売
7 クワカブ界のヒーロー、ミヤマ仮面&クワガタ忍者の昆虫教室(AM11時/PM13時30分)
その他、詳しい内容はこちらをご覧くださいませ。
コロナ禍の影響で2019年以来、数年ぶりの開催になります。
当日は私もクワカブソムリエとして、皆様のご質問等の対応をさせて頂きます。
ご来場お待ちしておりますm(__)m
使用したアイテム

皆さんは、野外採集(昆虫採集)に行く時、どんな時に行かれますか?
例を挙げるとすれば、
・仕事がお休みの時
・天気が良い時
・何だか自然と触れ合いたい時
・クワガタ&カブトムシと出逢いたい時
・子供さんと一緒に採集を楽しみたい時
と、色々と理由はありますよね。
折角計画していたのに行ってみたら採集地が雨で全然採れなかった。ってことはありませんか?
そんな時、あくまで私のやり方になるのですが、私は採集に行く前には必ず以下の事項を調べてから行くようにしています。
・採集地に近い地域の今現在の「天気」を調べる
・採集地に近い地域の「これまでの天気、降水量」を過去数時間さかのぼって調べる
・採集地に近い地域の「これからの天気」を、特に今後の雨雲の動きを調べる
・採集地に近い地域の「気温と、風の強さ」を調べる
野外採集(昆虫採集)に行くにあたって採集地の今現在の天気は重要です。
今いる場所は晴れていても、採集地に行ってみて雨が降っていないとは限りません。それゆえ採集地の天気は事前に調べておくのが得策です。
では、そこにいないのにどうやってそんなことが分かるのか?ご心配なく。今の時代にはインターネットという強い味方がいます。
あくまで私のやり方ですが、私は野外採集に行く前は必ずインターネットで採集地の情報を調べてから行動するようにしています。
そこで私が頼りしているのが、インターネット内にある各種のお天気サイトの中の「YAHOO!JAPAN天気・災害」のというサイトです。
そして雨雲の過去と今後の動きが確認出来る「雨雲レーダー」というカテゴリが超役に立ちます!
このサイトを見ると、採集地自体のピンポイントの天候を知るのは無理かもしれませんが、それでもその採集地に近い地域のおおよその天候、これまでの雨量、今後の雨雲の動き、気温、風の強さ等の情報が分かることが出来ます。
これらのサイトを有効に利用しながら、上記のポイントを調べて採集に行くようにしています。
では上記に書いた調べるポイントについて、なぜそれを調べる必要があるのか?の理由などをご紹介してみたいと思います。
【採集地に近い地域の今現在の「天気」を調べる】
インターネットの「YAHOO!JAPAN天気・災害」のサイトで天気を調べます。
晴れ、もしくは曇りならばOK。雨ならばNG。
【採集地に近い地域の「これまでの天気、降水量」を過去数時間さかのぼって調べる】
今現在は雨が降っていなくても、数時間前までに雨が降っていれば、採集地の木々達はとても雨で濡れた状態にあります。
そういう樹が濡れた状態の時は、樹の樹液も雨によって流れてしまっている可能性が高いので、虫の集まりもよくありません。
また蹴り採集をする際にも、樹を蹴っても虫がいたとしても、虫と一緒に雨も一緒に落ちて来てしまうので落ちたポイントを特定するのが難しくなります。
そういう意味でも非常に効率が悪いと考えられます。
そんな時もネットの「YAHOO!JAPAN天気・災害」のサイトで、雨雲の動き、「これまでの動き」でこれまでの雨雲の流れをチェックすると良いと思います。同時に降水量もチェックしておきましょう。最低でも3~4時間前まで雨が降っていない方が良いでしょう。
もし過去に雨が降っていても、降水量がほんのわずかの場合ならば、そこまで採集に影響しない場合もあるかもしれません。逆に降水量が多い場合にはより難しいと言えるでしょう。
【採集地に近い地域の「これからの天気」を、特に今後の雨雲の動きを調べる】
今は雨が降っていなくても、採集地に行ってすぐに降り出しては元も子もありません。
そんな時も同様に「YAHOO!JAPAN天気・災害」のサイトで、雨雲の動き、「これからの動き」で今後の雨雲の流れを雨雲レーダーのカテゴリを利用してチェックすると良いと思います。
後数時間もすれば雨雲がやってきそうな予報が出ていれば、思い切って中止するのも賢明だと言えます。
【採集地に近い地域の「気温と、風の強さ」を調べる】
気温が低いと虫の活動は鈍くなります。逆に気温が高いと虫の活動は活発になり、樹にもよく飛んでくるようになります。私的ですが、可能ならば25℃以上あるととても良いと考えています。
また風の強さも結構重要だったりします。風が強いと、木々が風で揺れてしまっているので、クワガタ達も落とされまいとガッチリと掴まっています。それゆえ、人が蹴った位では全然落ちて来ません。蹴り採集をメインに考えている方には強風は大敵だと言えると思います。
そんな時もネットの「YAHOO!JAPAN天気・災害」のサイトで気温や風の強さを確認します。
如何でしたでしょうか?
上記が私が野外採集(昆虫採集)に行く前に必ずチェックしておく天候対策です。
勿論、万全に対策を練って行動しても、天気には裏切られることもよくあります。
実際、過去にも2日連続で現地についた途端に雨が降り出し、採集を中止したこともありました。
なので絶対的ではないということをご理解の上、ご参考程度にして頂ければ幸いです。
少しでも皆様の採集が快適なものになり、採集率がアップすることをお祈り申し上げます。
※またこの記事内容に関しましても、毎年ご紹介しておりますが、まだご覧になっていない方々の為に改めてご紹介してみたいと思います。あらかじめご了承下さいませ。
※上記方法はあくまShiho個人の考え方&やり方ですので、あくまでご参考程度にお読み頂ければ幸いです。m(_ _)m ※
※採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
使用したアイテム

皆さんも大好きなクワガタ採集。
子供さんは勿論、大人の方まで夢中になってしまいますよね。
とても楽しい昆虫採集ですが、熱中しているとつい夢中になり気が付くと山の奥まで入り込んでしまいがちです。
そんな野外で注意しなければならないものの一つとして、マダニがあります。
野外採集の際、衣服に付いたマダニ
マダニは野外では草むらや木々、野生の動物などに生息しており、野外で活動の際いつの間にか付着してしまうことが多々あります。
ただ付着するだけならばそこまで警戒する必要はないのですが、マダニに噛まれることによって、様々な病原体を感染させる虫であることも有名です。
主なものの症例として、
・重症性血小板減少症候群(通称:SFTS)
・日本紅斑熱
・マダニ媒介性脳炎
・回帰熱
等が挙げれます。
特に一番上のSFTSは毎年死亡者が出ており、春~秋の間で良くニュースなどでも取り上げられています。
野外で活動する時は、どんなに暑くても、長袖や長靴、帽子、首回りにはタオルなどで肌の露出を出来る限り抑えることは必須です。
長袖・長ズボン
帽子
手袋
長靴
タオル
また同時に防虫スプレーなどの虫よけ剤も大事です。
昨今ではマダニに効く防虫スプレーもありますので、そういったものを使用すればより効果的だと思います。
そして、家に帰ったら、必ず着替えをしたり、シャワー等を浴びる等、清潔にして気を付けることも大事だと考えます。
もしマダニに噛まれてしまった場合は、無理に引き剝がそうとしないで、皮膚科に行くなどしてその後の処置をしっかりと行う事も大事です。
勿論、マダニ以外にも気を付けなければならない野外生物は沢山います。
蚊、アブ、スズメバチ、マムシ、イノシシ、クマ、ウルシ等々・・・。
危険なものは沢山ありますが、対策をしたり気を付けることによってより安全に野外での採集を楽しんでみましょう。
※この日記上で述べている考え方や方法はあくまで私(Shiho)自身の考え方です。人それぞれによって考え方や対策方法等は異なると思います。あくまで参考例として見ていただければ幸いです。
使用したアイテム
最近のコメント