
2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ第5弾です。
今回はどんなクワカブ達と出会いがあるでしょうか?
クワガタ&カブトムシを採集する際、特にクワガタ採集については種類によってそれぞれ採集可能なポイントも変わってきます。
野外採集シリーズ 4弾まではシーズン初期ともあって黒虫が取れやすいポイントを中心に採集してきました。そろそろノコギリクワガタ&ミヤマクワガタなども採れても良いころだろうと思い、今回は今までとは少し違ったポイントに行っていたいと思います。
AM9:26、天気は曇り、すっきりしない空模様です。時間帯的にちょっと寝坊してしまいました。
おおっつ!!今季初のノコギリです。
レッド系の中歯タイプです。
狙いどおり一発目から今回本命視していたノコギリクワガタをGETしました。大歯型ではなく中歯型タイプでしたが、とても嬉しいです。ありがとう、山の神様 (^^)/
ズームアップ!!
丸見えなのですが、これは隠れているつもりなのでしょうか。サイズはまぁまぁ大型で62mmでした。
画像ピンボケですみません。私のデジカメちょっと古いもので時にピントが合わない時があるんです。
こちらは樹の隙間に挟まっているように隠れている個体。取り出してみると・・・
小歯型のネブトクワガタでした。小さいですがこれも立派なクワガタムシです。
途中花の蜜にとまるベニシジミを見つけました。ハナムグリもたまに見つかることがあるので、こういう花も機会があればチェックするようにしています。
スジクワガタを見つけました。中歯タイプですが、スジクワガタ特有の斧型の内歯の特徴はしっかりと出ています。
顎も折れ、背中は摩耗して艶消しの擦れに擦れたヒラタクワガタの♀。今年出てきた個体にしてはかなり擦れきってきます。昨年活動していた越冬個体かもしれません。
など小型ばかりでしたが、その他にもコクワ♂、♀など一気に6頭のクワガタがバラバラと雨のように落ちて来ました。いわゆるクワガタシャワーです。この瞬間はとても嬉しいですが、と同時に採集する方にとってはとても難しい瞬間となります。
あくまで私のやり方ですが、樹を蹴る際、まずは樹の上を見て、樹の枝がどのように広がっているか、そして落ちた場合にはどの範囲に落ちてくるかを考えます。
※樹の上の枝の広がりを見て、虫が付いていたらどのあたりに落ちてくるかを考えるのがポイント。
そして蹴る直前には、樹の上の方を見るのではなく必ず地面を見るようにして、地面の葉っぱの揺れや動きを集中して見るようにしています。
何か落ちれば地面の葉っぱが揺れるわけですから、その様子をしっかりと観察します。そして落ちる瞬間は直で見るのではなく、複数個体の残像を見て一番大きな個体を目に焼き付けるようにしています。勿論余裕があれば、複数個体の落ちた箇所も覚えます。
※蹴る直前は上ではなくて地面をみるのがポイント。
小さい葉っぱの揺れも見逃さないように!
画像中に図示するとこんな感じです。
※赤い丸で囲った部分を見ながら樹を蹴ります。
葉っぱの揺れなどのかすかな動きを見逃さないように!
そして落ちた場所を確認したら、その後、即座に草むらに突入し、クワガタを探します。草むらに落ちたクワガタはすぐに隠れようとする個体もいますので早さが命です。小さい個体、♀個体などが特に潜るのが早いです。素早さが命です。
しかし素早さが命といいましたが、確かにそれはそうなのですが、その草むらを見る際にも注意が必要です。時にはハチの巣やヘビなどの危険生物がいる場合もあります。
私も何度かハチの巣に遭遇し、顔をハチに刺されたことがあります。その時は大型のスズメバチではなく、小型のアシナガバチでした。十分注意しながら、かつ素早く行動しましょう。
今回も4時間ほど採集を楽しみました。今回の結果は
・ノコギリクワガタ3頭
・ヒラタクワガタ5頭
・スジクワガタ4頭
・コクワガタ17頭
・ネブトクワガタ5頭
合計40頭
との結果となりました。結構数が増えてきましたね。
今回もとても楽しい採集でした。目標であるノコギリクワガタもGET出来ました。
今回はノコギリやミヤマなどが中心に採れるポイントに行ってみました。今までは黒虫系(コクワ、ヒラタ、スジ、ネブト)が採れるポイントばかり行っていたのでノコには逢えなかったのですが、きちんと生息ポイントに行けばもう発生していたのですね。
どの種類の虫を採るかを考えて、その虫にあったポイントに行く重要性を改めて感じました。山の神様、今回もありがとうございました。(^^)/
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ、第4弾です。
今日一本目の樹はナラの樹です。目と、手の届く範囲で樹液が確認出来ないので、最後にこの樹を蹴ってみると・・・・。
大歯型のコクワガタの♂が落ちて来ました。40mmUPはありそうです。
念の為にもう一度同じ樹を蹴ってみると、
今度は♀が落ちて来ました。もしかすると先ほど落ちて来た♂と♂♀ペアで一緒にいたのかもしれません。
樹を蹴る時は最初の蹴りが肝心と話してきましたが、このように2度目の蹴りで落ちてくることも少なくはありません。確かにそうだと思うのですが、例外もあります。一度蹴って、落ちてこなかったからといって諦めず、もう2~3回は蹴ってみましょう。思わぬ大物が採れるかもしれませんよ。
次のニレの樹の樹液だまりでネブトクワガタを発見!ネブトクワガタ♂2頭です。ネブトクワガタはこのような樹液がドロドロと溜まっている場所でよく発見できます。
ズームアップしてみます。
やはりネブトの大歯型は格好良いですねー!!
独特なアゴ形状が素晴らしいです。
先ほどの画像では2頭の♂が写っていましたが、実は2♂の左側にまだあと1頭隠れていました。
その個体が、
おお、ネブトの♀個体でした。いやぁ嬉しいですね。私が行く所では、ネブトって意外に♂ばかり採れて♀はなかなか採れないんです。この♀は貴重ですね。独特のアゴ形状と、背中のはっきりとしたタテジマライン。小さいですけど、素晴らしいです。(^^)
とても水々しくて甘そうです。前回紹介した真っ赤なヘビイチゴは美味しくありませんが、こちらは美味しいかったです。数個頂きました。(^^)
大型のヒラタクワガタが入っていました!60mmUPは確実そうです。
その後も着々と採集を重ね、
大物はいないですが、結構数だけは採れていきました。相変わらず黒虫系ばかりですが・・・。
今回は4時間ほど採集、結果は
・コクワガタ17頭
・ヒラタクワガタ10頭
・ネブトクワガタ4頭
合計31頭という結果でした。
今回はなかなかお目にかかれないネブトクワガタの♀が採れたのがとても嬉しかったです。帰ってそのまま産卵セットを組もうか考えています。今回も無事に事故もなく採集終了することが出来ました。また次回も頑張ります。(^^)/
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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すみません、今日はちょっと脱線します。
先日、コンビニでこんなものを見つけました。
カブトムシのグミだそうです。
思わず手に取って買ってしまいました。
裏側を見てみると、カブトムシのみならず、幼虫もあるらしいです。うん?よく見ると表にも書いてありました。。味は2タイプ、コーラ味とオレンジ味。
取り出して見ると、
まずカブトムシの形のグミ。色からしてコーラ味でしょう。立派な頭角をしています。
イメージ的には
こんな感じでしょうか。。。
次に
これは幼虫でしょうね。。結構ゴロンとしています。
身体の節目も表現されています。
半透明な外側で、中に黄色いものが見えます。
オレンジ味の素でしょうね、たぶん。。ちょっと見えずらいですが、目と口があるんですよ。しかも笑っています。
この2種類だけかと思ったのですが、
全部で20個近く入っていましたが、クワガタのグミはその中の2個のみでした。隠しキャラなのかな?
大アゴが立派ですね、オオクワガタでしょうか?色合いはカブトムシグミと一緒です。
これがオオクワガタならばイメージ的には
こんな感じではないでしょうか。。
結局
カブトムシグミ、幼虫グミ、クワガタグミの3種ということでした。
早速食してみました。
結論から言うと、幼虫グミ(オレンジ味)が一番美味しく感じました。中にオレンジの小さなグミが入っていて2層になっていました。カブトムシグミとクワガタグミ(コーラ味)はまぁまぁ、ちょっと薄い甘めのコーラって感じでした。
夏になるといろんなクワガタ&カブトムシ関連の商品が出回り出しますね。それとも、この商品は昔からあったのかな?
クワカブの仕事をしていると、それに関連するものにはつい興味がわいてしまいます。思わず買ってしまい、しかも飼育日記にまでアップしてしまいました。本来の飼育日記とは違い脱線ネタでしたが、何とぞご勘弁下さいませ。m(_ _)m
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2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)紹介シリーズ、第3回目です。今日はどんな虫と出逢えるでしょうか?
AM:7:27、さぁ、山へと続く道へ入っていきます。今日の天気は曇りです。ちょっと蒸し暑いですね。
ニレの樹の葉、裏側です。光沢がある表と違い、白っぽくザラザラしています。
樹液が出ている所です。右上の隙間なんかに潜んでそうなかんじがするのですが、いませんでした。
諦めて何気なく樹の裏側を見てみると、
おおっ、大型のヒラタクワガタ♂がくっついていました。後で計測しましたが、サイズは63mm。最近では60mmUPはすごく少なくなっているので、これは素晴らしいです。(^^)/
この樹には大型のムカデがついていました。今年は毎回ムカデを見ますね。要注意生物です。
可愛いヘビイチゴがありました。聞いた話ですが、食べても毒はないらしく、味もなく、スポンジを食べているようなかんじがするそうです。一見とてもキレイで美味しそうに見えるのですが、分からないものですね。
このヘビイチゴからほんの少し離れた道路を見てみると、
危険生物の一つ、ヘビがいました。このヘビはシマヘビでしょうか?かわいそうに頭を車にひかれて既に死んでいました。細いですが、体長的にはとても大きいです。
いいかんじの樹皮裏です。こんな所にヒラタクワガタやコクワガタが潜んでそうなものですが、残念ならば不在。
3メートル程上の樹の幹に大きなミヤマクワガタの姿がっ!!
慎重に長網でたどりよせGET!!
体長60mmジャストでした。まだ発生したばかりでしょうか、体毛もすれておらず黄金色に光っています。超嬉しいです。テンションも一気に上がりました。(^^)/
その後は、コクワガタ、ヒラタクワガタを少しずつ追加して、終了。
今回の結果は
・ミヤマクワガタ1頭
・ヒラタクワガタ5頭
・コクワガタ10頭
合計16頭の結果でした。
数的には少ないですが、ミヤマクワガタとヒラタクワガタの大型が採れたので大満足です。しかし今日もノコギリクワガタには逢えませんでした。また次回に期待するとしましょう。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ、2回目の紹介をしたいと思います。今回もどんなクワカブに逢えるかとても楽しみです。
AM:6:00、今日は早朝から出発です。
天気は曇りでしょうか。どんよりとしています。
樹の隙間にヒラタクワガタの♂を発見しました。
その取り出す時の様子を動画で撮影しましたのでご紹介したいと思います。
飼育日記での初動画撮影でした。一人で撮影しながら採集作業しているので、ピントがうまくあっていない部分があります。申し訳ございません。m(_ _)m
体長40mm程の小型のヒラタクワガタ♂です。樹皮裏に潜んでいたのを掻き出し棒を使って取り出しました。樹には樹液があるので、アリが大量に集まって来ていました。
樹の隙間に小さな沢蟹を発見。オレンジ色の体色がキレイで可愛いです。
【シーボルトミミズ】
フトミミズ科
体長 40cmにも達する
日本固有種で山間部に生息
地域によってはカンタロウミミズとも呼ばれる
とても巨大なミミズ。それにしても大きい、まっすぐ伸ばせば携帯電話の3倍近くはありそうです。
楽しみながら3時間ほど採集しました。
結果は、
・コクワガタ17頭
・ヒラタクワガタ8頭
・ネブトクワガタ1頭
という結果。
今日もまだノコギリクワガタとミヤマクワガタなどには逢えませんでした。でもやはり採集は楽しいですね。また次回に期待しましょう。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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今回はカルコソマ属のアトラスオオカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
夏になるとデパートやホームセンターでも気軽に見られるようになったアトラスオオカブト。この種は産卵&幼虫飼育共に非常に容易な種です。今回はアトラスオオカブトの中でも、一番多く見られるスマトラ島産のアトラスオオカブトをご紹介します。
【飼育種】
和名:アトラスオオカブト(スマトラ産)
学名:Chalcosoma atlas atlas
ではまずは幼虫飼育から見ていきましょう。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】きのこマット、完熟マット
【使用した容器】1400cc~1800ccボトルの空容器
【えさ交換回数】途中2~3回程度程度
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入~合計約11~12ヶ月
幼虫飼育は容易な種です。1400~1800cc程度の容器にマットを入れて育てます。体が大きくなってくると糞が目立ってくるのでその際はエサ交 換をします。蛹室も横に作り、1400~1800cc容器程度の大きさならば問題なく無事羽化出来るでしょう。より余裕を持って飼育したい方はクリーンケースSあたりあれば十分でしょう。
<産卵セット方法>
【産卵セット内容】
【お勧めのマット】、黒土マット、完熟マット
【セット期間】
・採卵の場合:2~3週間ごとに採卵
・自然放置の場合:開始~約2ヶ月半日間
【使用するケース】クリーンケースL程度
【設定温度】25℃前後。
【産卵セットの内容】ケースの7割程度をほんのり固く詰める。残り2割程度はふんわりと。
水分量:適量(握って水が染み出ない程度)
図示すると以下の様な感じになります。
産卵の方法には、採卵する方法と、自然放置の方法があります。私は主に採卵する方法を行っています。産卵セット開始してから2~3週間ごとに割り出して卵を回収する方法です。
【採卵した卵の管理方法】
上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。あとは孵化を待つのみです。管理温度は25℃前後にして管理しています。有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。
採卵しない場合は、セット開始して約1~2ヶ月もすればケース側面や底面などに幼虫が見えてきます。沢山幼虫が見えてきたら回収しましょう。
また産卵セットを組んでいる期間中に♀が頻繁にマット上面に上がって来ていてなかなかマットに潜らない場合は、もしかすると既にマット中には卵を沢山産卵しており、もう産む場所がないので、仕方なく上がって来ているのかもしれません。
そういった場合は、産卵セットを別にもう一セット作って♀を再度産卵セットに移動させ、産卵をさせてやるなどして対応しましょう。
如何でしたでしょうか?外国産カブトの中で入門種としても最適なアトラスオオカブト。幼虫飼育も産卵も容易な種ですので、是非機会がありましたらチャレンジしてみて下さいませ。(^^)
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さぁ、いよいよ今回より2015年度の野外採集(昆虫採集)の様子をご紹介していこうと思います。
2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ。
第1回目のご紹介です。
いよいよ出発です。
時間はAM:8:00頃、ちょっと遅めの時間帯ですが、今朝はよく晴れています。
おっとその前に、
これは私が毎年行っている事なのですが、その年の採集の初めと終わりには必ずその採集ポイントの土地の山の神様に挨拶するようにしています。
ほんの気持ち程度の少量の清酒ですが、山の神様に届くように大地に染み込ませます。
「山の神様、今年もどうぞよろしくお願い致します」
さて、気を取り直して樹を見てみましょう。
樹液は少しですが、出ています。しかし、何もいないようですね。
ヒラタクワガタ♂が採れました。記念すべき今年の初採集個体です。
小さいですが、それでも立派なヒラタクワガタです。ボディの艶が光ります。体長は小さく30mm程度。
取り出してみると、
コクワガタ♂でした。体長は35mm程度。先程採集したヒラタクワガタ♂よりも大きいです。立派な大歯個体ですね。
要注意の危険生物の一つ。スズメバチがいました。大きいです。オオスズメバチでしょう。私は基本的にスズメバチがいたらその樹はスルーするようにしています。今の時期はまだそこまで気が荒くないので、多少近づいても襲っては来ませんが、それでも注意は必要です。ハチは黒っぽいものに襲ってくると聞きます。黒い帽子や髪の毛などは黒いので、なるべく白っぽい帽子をかぶるなどして対策をしましょう。
要注意の危険生物、その二弾。ムカデです。このムカデは樹を蹴ったら上から落ちてきました。結構大きく20センチ近くあります。幸いそのまま下に落ちましたが、落ちて来たその下にいたと考えたらぞっとします。帽子や首をまくタオル、長袖シャツは必需品です。
何かが樹を上っている、と思ってみたらオサムシ?系の昆虫でした。
それにしても、やっぱり山は気持ちがいいですね。空気もうまいですし、とても落ち着きます。
マイナスイオンをたっぷり吸いこんで今年最初の野外採集を3時間ほど楽しみました。結果はコクワ、ヒラタが計15頭ほど、まだまだ発生も少なく数は採れませんでしたが、とてもすがすがしく楽しかったです。採集はいいですね。また次回採集もご紹介したいと思います。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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6月に入り、クワガタの野外採集シーズンが本格的に突入です。今年も野外採集の様子をお伝えしていきたいと思います。
今までは比較的寒さに強い、コクワ、オオクワ、ヒラタ、スジクワ、ネブトなどの黒系のクワガタは活動を開始していましたが、6月に入ると、ノコギリやミヤマクワガタもいよいよ本格的に発生の時期を迎えます。今年はどんな虫と逢えるか、とても楽しみです
さてその前に、今年初めて昆虫採集を行う方の為に、昆虫採集時にどんな道具を準備していけばいいのかをご紹介したいと思います。勿論既にそんなことはご承知の方々が大多数だとは思いますが、ここはご勘弁して敢えてご紹介させて下さいませ。よろしくお願い致します。
昆虫採集・・・う~ん聞いているだけで楽しくなってきますね。実際とても楽しいのですが、昆虫を採集する時、皆さんはどうやって捕まえますか?
そのまま素手で捕まえるという方もいらっしゃるでしょう。それはそれで十分よいのですが、採集するにあたり、少しの道具を使うことでより捕まえやすく、かつ安全に採集することが出来ると考えます。
今回ご紹介するのはあくまで私個人:Shihoの使用している道具等です。勿論人によっては自分に合った様々な道具が存在すると思いますので、あくまでご参考程度に読んで頂ければ幸いです。
<服装・身なり>
まずは道具というより、身に着けるものからご紹介したいと思います。
これはもう常識ですよね。自然の中には色々な虫がいます。人間の体に害を及ぼす虫も沢山存在するわけです。最近特によく聞くのが「マダニ」です。勿論マダニ以外にも蚊やアブ、ヒル、ハチ、など沢山の虫が寄ってきます。
そして虫だけではありません。草むらや木に登ったりする際に、身体を傷つける野バラや葉っぱ、木切れなど沢山の危険なものがあります。
また画像の服は少し黒っぽい服ですが、可能ならば白色に近い服だとより良いと思います。黒っぽい服はハチに狙われやすいと聞きます。
こういったものから少しでも身体を守るために肌を表に出さないように装備して出かけましょう。
・帽子
帽子、夏の山には必需品です。夏はとても日差しが強くなります。最近は夏になるとよく熱中症で病院に運ばれる方が多数いらっしゃいますので、しっかりと帽子をかぶって対策をしましょう。また帽子は日差し対策だけではなく、頭を防護してくるという役目ももっています。
・手袋
手袋、これも必需品ですよね。野外の草木は思ったより鋭くてすぐに手が切れてしまいます。普通の軍手でもよいのですあ、この画像の手袋は手のひらの部分がゴムで覆われている頑丈なタイプです。これならば多少のものならば安心して掴むことが出来ます。
・長靴
長靴。草むらには様々なものが潜んでいます。その代表格がヘビの「マムシ」です。近づいた覚えがなくても気づかずにそのテリトリーに入ってしまって攻撃を受けてしまう例は数えきれないほどあります。そういった意味でも長靴は必需品です。この画像の長靴はひざのすぐ下あたりまでくるタイプです。でもいくら長靴をはいているとはいえ、注意は絶対必要です。襲われないことにこしたことはありませんからね。
・タオル
タオル。これは言われなくても皆さん身に着けていくと思います。私は長めに折りたたんで首と服の回りに埋め込んで、首の隙間からの虫や草などの侵入を防ぎます。勿論、汗も吸い取ってくれるので、これも必需品でしょう。
<採集道具>
次に私が日頃使っている採集道具をご紹介したいと思います。
・補虫網(径大)
虫とり網です。よく100円ショップでも売られている大き目の網です。
こういう大きい網で捕獲する場合は、くっついている樹の下に網を受け皿のようにして置き、その上で網のへりで樹を揺すります。そうすれば振動を感知した虫が落ちてきて下にある大きな網に入る・・・そういう採り方をすれば良いかと思います。
・補虫網(径小)
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。なかり長く伸ばせることが出来ます。ルッキング採集の場合には必需品。
・懐中電灯(大)
懐中電灯(大)です。結構大き目の懐中電灯で、光の強さも強く、かなり遠くまで光が届きます。暗い所で回りを照らしたり、灯火採集の際にとても重宝します。
・懐中電灯(小):ペンライトタイプ
こちらも懐中電灯ですが、小さいペンライトタイプです。大きさは15cm程度。このライトは主に樹のウロ(穴)の中を照らす時に使用します。オオクワガタ、ヒラタクワガタ、コクワガタ、スジクワガタ、ネブトクワガタなどのウロや樹皮裏などに潜むクワガタの発見に重宝します。
・掻き出し棒
通称:掻き出し棒:これで樹のウロの中や樹皮裏を探ります。ウロや樹皮裏などに潜むクワガタを発見する時には、これは絶対必需品!
・ラジオペンチ
主にウロの中にいるクワガタを採集する際に使用します。先が真っすぐな物と、鍵状になっている物と2種類あるとより便利です。ウロの中のクワガタの顎を掴み、これで引っ張りだす事ができます。しかし結構力が入りすぎる場合がある為、引っ張る時はある程度の加減が必要。必要以上に力を入れるとクワガタのアゴなどが折れてしまうのでご注意を。
・スコップ
ハンドスコップ。日中に樹の根本などに潜っているカブトムシなどを掘り起こして捕まえる時に使用します。
・脚立
樹の高い所に登る時に使用します。樹のウロが手の届かないような高い場所にあった時、そーっと脚立を立てて静かに上ってウロを見ます。
・採集ケース(ルアーケース)
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。
・採集ケース(虫カゴタイプ)
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね。
<予防薬>
いくら完全防備をしているからといっても、やはり虫などに刺される場合があります。そんな時の為に私は以下のようなものを常備持っていくようにしております。
・虫よけスプレー、虫さされ薬
虫よけスプレー(右2つ)、虫さされ薬(左)です。最近「マダニ」などで騒がれているように虫よけ対策は必要だと考えます。右2つの虫よけスプレーはマダニ対策にも適応したものらしいです。強力タイプ。
そしてそれでも刺された場合には、左の虫刺され薬を・・・。持っていれば安心ですので、なるべく常備するように心がけましょう。
・目薬
目薬。これ結構必需品です。
採集に行くと、なぜか必ず小さいコバエみたいなものが顔の回りにまとわりついてきて、スキあらば目の中に入ろうとするんです。ナゼなのか理由は分かりませんが、これがかなりやっかい。何度目の中に入られて嫌な思いをしたことか・・・。そういう時には目薬は必需品です。目に入った虫を排除した後に消毒するようなかんじで目薬をつけるようにしています。
<水分&塩分補給>
野外採集に行くときには、必ず水分補給や塩分補給が必要になります。日本の夏は30℃をも軽く超える炎天下になります。野外採集はとても楽しく、夢中になり気がつかないうちに水分や塩分がどんどん失われていきます。それらが不足してくると熱中症などを引き起こす原因にもなりますので、注意が必要です。こまめな水分補給、塩分補給を心がけるようにしましょう。
・水分&塩分補給用
私がよく持っていく補給用品です。
こまめな水分&塩分補給は絶対必要です。
如何でしたでしょうか?上記が私が採集に持っていく際の主な道具類です。勿論、脚立などは持っていくことも大変なので、そこは個人のお好みで・・・。しっかりと安全対策をして、野外採集を楽しみましょう。(^^)/
※上記採集用具はあくまでShiho個人のお勧めです。ご参考程度に読んで頂ければ幸いです。m(_ _)m
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昨年産卵セットしていた国産スジクワガタ。材が結構かじられていたので、産んでいることは分かっていたのですが、あえて割り出さずそのまま材で羽化させようと思い、放っておきました。冬場も加温飼育(25~27℃管理)していたこともあり、時期的にも、もう6月。材からはみ出た幼虫がケース側面で蛹室のようなものを作っているのが分かったので、思い切って割り出してみることにしました。今日はその時の様子をご紹介したいと思います。
まずは国産スジクワガタの個体画像と、その産卵させたセット方法についてご紹介します。
【飼育種】
和名:スジクワガタ
学名:Dorcus striatipennis
<産卵セット時の方法>
【累代】天然ものWD♀を使用
【使用したマット】完熟マット+クヌギ材2本
【使用した容器】クリーンケースL
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、 なおかつ水が染み出ない程度
【設定温度】25~28℃前後
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
では産卵結果ですが、
<産卵結果>
幼虫20頭、蛹1頭(蛹化不全)
今回のセットからは上記のような結果でした。
<全体の感想>
今回は国産スジクワガタ1セットを割り出しました。冬場温度管理もしていましたし、もう6月なのでてっきり成虫になっていることを期待していましたが、まだほとんどが幼虫でした。でも蛹も一頭いましたし、前蛹になりかけの個体も数頭いましたので、羽化まではもうすぐだと思います。
親♀も健在で元気いっぱい、一生懸命頑張ってくれました。毎回言いますが、本当に感謝、感謝です。
今回の産卵セットはマット+材を使用した産卵で行いました。材にもマットにも幼虫が確認出来ましたが、ほとんどが材の方に多く入っていました。 マットにいた幼虫は材の表面近くで孵化した幼虫が食していく内にマットの方に移行したのではないかと推測しております。
産卵設定温度は少し高めに設定しました。 25~28℃程度、ほとんど27℃帯でキープするように頑張りました。この時期は寒いので、エアコンは自動でつけっぱなしでした。
今回はまずまずの結果で満足しています。まだあと1セット産卵 セットしている国産スジクワガタがありますが、今回のセットに前蛹&蛹の個体もいましたので、もしかしたらこのまま産卵セット内で羽化させてしまうかもしれません。その ケースについては、また後ほどにはなりますが、改めてご紹介したいと思います。(^^)
さて割り出した幼虫ですが、マットに詰めることにしました。
使用したのは200ccプリンカップ、マットは くわマットを使用しました。ちょっとその時の様子をご紹介してみたいと思います。
プリンカップ200ccに「くわマット」を詰める。マットは勿論加水調整してあります。手でぎゅっと握って水が染み出ない程度で、土団子が作れる程の水分量です。
この時、あくまで私の場合ですが、私は一番底まで穴を開けます。マット下部での酸欠防止の為です。
マットをかぶせ、ふたを閉じて、四隅にキリで通気穴を開けます。
一頭だけ蛹で出てきた個体は同じようにプリンカップにマットにて管理します。ただし既に蛹なので、簡易的に人工蛹室を作ってやります。
フタをして、四隅と、蛹の上部に2ヶ所程の通気穴を開けて完成です。蛹の上部に2ヶ所ほど通気孔を開けるのは、カップ内で水滴が結露しないようにするためです。蛹に水滴は落としたくないですからね。
こんな感じで、完成しました。もうほとんどが3令後期なので、後は交換なしで羽化してくれるでしょう。立派な斧状の顎を持った大型個体が羽化するのを期待するとしましょう。(^^)
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース
2015年6月5日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース
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2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ。
先日、本格的なシーズンを前に下見も兼ねて今季初のフィールドに出ました。
着々と採集方法シリーズを書いている私ですが、ある方から以下のような質問を受けました。
採集の下見って何?何をするのですか?
なるほど、確かに初めて野外採集をする方達にとっては「採集の下見」って何のことか分からないかもしれませんね。今日の日記では「採集の下見」の必要性についてちょっと書いてみようと思います。
冬が明け、春が来ると、それまで枯れていたクヌギなどの葉が青々と生えてきて見事に生き生きとしてきます。それと同時にクワカブシーズンの到来でもあります。
あくまで私のやり方ではありますが、私の場合、本格的な採集シーズン(6月~8月)を迎える前には毎年必ずすることがあります。それが「採集地の下見」です。
なぜ下見が必要なのか?「採れる時期に来たら毎年採れている所にそのままいけば良いのではないか?」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。確かにそれはそれでも良いのですが、もっとしっかりと採集をするためには、その年のフィールドに合わせた下見(調査)が必要だと私はそう考えています。
前年度の採集シーズンが終わるのは大体9月上旬あたり、それから今季の採集が始まるのは大体今位の5月下旬あたり、その間約8ヶ月程度採集フィールドを見ていないわけです。その間以外にも様々な変化があります。そういう所を事前に調べるのが下見というわけです。
では下見をすることで、何が分かるのか?
下見によって何をチェックするのか?私は以下のような所をチェックするようにしています。
・採集場所に向かう道のチェック
採集するポイントまで行く道を調べます。何もなければそのまま辿り着けますが・・・
このように崖崩れが発生して道路が寸断され、その先に行けないこともあります。こうなっては危険ですので、その先にある採集ポイントへは諦めなければなりません。
・採集フィールドにおける採集樹の有無チェック
毎年採集出来ていた樹も、今年も大丈夫かどうかは分かりません。樹が枯れていたり、人の手によって伐採されていたりと、そういうことは良くあります。また逆に昨年まで知らなかった新しい樹を発見出来ることもあります。採集出来そうな樹の場所をあらかじめ確認していくことで、スムーズな採集が出来ると思います。
・採集樹の今季における樹液の出る箇所
樹液の出る場所は年々違う事があります。ウロから流れ出す場合はそのウロが今年も存在していれば同じように出ている場合も多いですが、枝傷や樹皮傷から流れ出ていた樹液は、大体がその箇所を変えている事が多いです。
その樹液が出る箇所をあらかじめ覚えておくと採集する際にとても便利です。樹に近づいてまず最初はその箇所を見れば良いのですからね。
・採集樹のウロの有無、形状
樹のウロは毎年形状を変えます。樹自体が穴を塞ごうとしていくからです。狭くなったウロ、まったく穴がなくなったウロなど、様々です。もちろんウロが無くなれば、そこに入っていたクワガタなどは入れなくなり、そのウロでは採集が出来なくなります。
ウロ採集はすばやい作業が必要なので、あらかじめウロの形状を理解し、それに合わせた採り方を認識しておくこともとても大事だと考えます。
如何でしたでしょうか?上記が私が下見でチェックするポイントです。本格的な採集シーズンを前にその年のおおよその採集フィールドの情報を知るのと知らないのでは採集効率に大きく影響すると考えます。
勿論人によってはこの他にもチェックするポイントなど色々あると思います。あくまで私個人のやり方ですのでご参考程度に読んでいただければ幸いです。(^^)
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