
前も書いたのですが、久々なので、ここで初めてご覧になる方への「クワカブタイムマシーン」について改めて説明を・・・。
今現在あまり市場では見かけられないものでも、お客様の中には未だに飼育されてる方がおり時折飼育データありませんか? と御質問を受ける場合があります。
私も長年かなりの頭数を飼育していると過去にご紹介出来なかった種や個体もまだ存在します。データとしては取っているものも多数あり、 お伝えしたい良い個体もいますので、これから少しずつリアルタイムの中におりまぜてご紹介していきたいと思います。
こういった過去のデータを「クワカブタイムマシーン」とタイトルに称してご紹介していきますので、懐かしながら御覧頂ければ幸いです。 御了承下さいませ

【飼育種】
和名:ゴロファ・ぺラゴン
【羽化体長】♂40~50mm、♀35~45mm
【使用していたエサ】きのこマット、くわマット
【使用した容器】850~ 1100PPボトル(単独飼育)
【えさ交換回数】途中1回の計2回(1回でも可の場合あり)
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入~合計約8~9ヶ月
ゴロファ・ぺラゴン、いやぁ、懐かしいですね~!この種を飼育していたのは2006年頃、いまから9年前になります。その当時は小型カブト、特に南米産のカブトムシが流行っていて、いろんな小型カブトが野外品で市場に出回っていました。このぺラゴンもその一つで、出回った当時は結構な人気があったのを思い出します。
飼育は至って容易な方でした。マットでぐんぐん育ち、途中交換を1回すれば十分、交換なしで羽化する時もあったほどです。ゴロファと言えば、ポルテリやピサロなど角が長い個体が目立ちがちですが、このぺラゴンは頭角がとても短くどちらかというと可愛いといった印象を受けていたのを思い出します。
数多くの生体が輸入されるようになってから、植物検疫法により規制される虫が出てき始めていろんな種の輸入が制限されるようになりました。代表的なものを言えば、ヒメカブト、ゴロファ種でいえばゴロファ・エアクスなどです。エアクスなどは好きでよく飼育していたのを思い出します。また規制が解除される日がもし来れば是非見てみたいですね。(^^)
※今回ご紹介したゴロファ・ぺラゴンが、今現在の植物防疫法の規制にかかっているかどうかはちょっと分かりません。なのであくまでも過去に飼育したものの一例として図鑑的に見てもらえれば幸いです。
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今日は久しぶりに外国産クワガタの飼育方法をご紹介してみたいと思います。
今日ご紹介するのは、ちょっとマイナーな種ではありますが、顎の形状が独特で格好の良いブッダノコギリです。
【飼育種】
和名:ブッダノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus buddha
ではまずは幼虫飼育から見てみましょう。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】くわマット、きのこマット、完熟マット、菌糸
【飼育容器】800cc程度の容器など。
【えさ交換回数】途中1回程度
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約5ヶ月(合計約8~9ヶ月)
まず幼虫飼育ですが、とても容易。弊社のマットでは、くわマット、きのこマット、菌糸でよく育ってくれます。マットを入れる容器も私の場合は 800cc程度のブロー容器にマットを入れて飼育すればOKです。菌糸の場合は菌糸ビンE-800の大きさで大丈夫だと思います。管理温度は23~25℃ 程度で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
次に産卵方法についてご紹介します。
<産卵方法>
★マットのみで産卵セットを組んだ場合★
【産卵に使用するオススメマット】くわマット、完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を深さ7割位で固く詰める。残りの1割程度はフンワリと。
図示すると以下の様な感じになります。
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。
★材も使用して産卵セットを組んだ場合★
【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースS~M
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
画像で紹介すると・・・
このようなかんじです。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵は私の場合マットのみで行っていました。ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。その場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくると思います。
但し材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
いかがでしたでしょうか?ブッダノコギリクワガタ。体色は真っ黒と色虫的要素は少ないものの、小型ながらその妖艶な顎の曲がり具合は素晴らしいものがあります。ワイルド(野外品)も時々見かけることがありますので、入手も容易な方だと思います。また飼育も幼虫飼育、産卵共に容易な種ですので、是非皆さんも是非機会がありましたら挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
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Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2015年3月9日
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Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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今回は本土産コクワガタの割り出しの結果第5弾をご紹介したいと思います。今回は1セット割り出しました。すべて本土産コクワガタです。本土産コクワはこれが最終セットになります。
まずは本土産コクワガタ♂の参考画像と、その産卵させたセット方法についてご紹介します。
【飼育種】
和名:本土産コクワガタ
学名:Dorcus rectus
産地:本土産
<産卵セット時の方法>
【累代】天然ものWD♀を使用
【使用したマット】きのこマット+クヌギ材2本
【使用した容器】クリーンケースL
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、 なおかつ水が染み出ない程度
【設定温度】25~28℃前後
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
では産卵結果ですが、
<産卵結果>
幼虫21頭、卵7個
今回のセットからは上記のような結果でした。最後のセットは少し少な目だったかな。
<全体の感想>
今回は本土産コクワガタ1セットを割り出しました。今回は卵も入れて28とまずまず、親♀も一生懸命頑張ってくれました。毎回言いますが、本当に感謝、感謝です。
今回の産卵セットもマット+材を使用した産卵で行いました。材にもマットにも幼虫が確認出来ましたが、どちらかとうと材の方に多く入っていました。 卵は全て材より発見したので、材の表面近くで孵化した幼虫が食していく内にマットの方に移行したのではないかと推測しております。
今回のマットはきのこマットでセットしてみました。熟度の浅いマットなので、マット産みには向かないかと思っていましたが、こちらのマットでもマット産みも確認出来ているので問題はなさそうですね。
産卵設定温度は少し高めに設定しました。 25~28℃程度、ほとんど27℃帯でキープするように頑張りました。この時期は寒いので、エアコンは自動でつけっぱなしでした。
今回のセットでは卵を含めて28頭、前々から割り出している本土コクワガタの数にしては少し物足りなさを感じましたが、それでも十分。産んでいただけているだけで感謝感謝です。(^^)
今回のセットで本土コクワガタの産卵セットの割り出しも最後となりました。本土コクワガタに関しては数にバラつきはありましたが、今季はどのセットも失敗がなかったのがうれしいですね。いかに繁殖能力が高いかを感じました。
3月に入りました。耐寒性の高いコクワガタならばもう1~2ヶ月もすれば野外でも動き出す個体もいるはずです。今年も沢山の生体に巡り逢えたら嬉しいですね。いまからシーズンが楽しみです。(^^)
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2015年3月5日
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先日、会社内で話し合いをした際に、生体の管理温度についてもっと初心者の方でも分かりやすい説明があるとより良いのではないかと話題があがりました。今日は飼育温度(管理温度)について少しお話ししてみたいと思います。
生体を飼育されてる方の中には大きく分けて「エアコンなどにより温度管理が可能な方」と「温度管理が難しく常温管理の方」がいらっしゃると思います。
まず私の例を取ってみると、私はエアコンで通年温度調整して管理しております。その上で心がけていることを挙げてみたいと思います。
・飼育している虫の生息地を調べ、可能な限りその種に合わせた温度管理をする。
・♂と♀の羽化時期を合わせたい場合は♂を♀の管理温度より少し高めの場所に置く。
・大型化させたい虫は比較的低温管理でじっくりと育てる。
・ブリードを急ぎたい場合は、今まで管理していた場所より温度が高めの場所に置き、幼虫の羽化スイッチが入りやすいようにする。
上記が大体ではありますが、私が生体を管理する上で心掛けていることです。日本の虫ならば冬場などは越冬性がある為、常温飼育でも可能ですが、外国産の虫達を管理する場合は温度管理が必要となります。私はその場合、その種をまずネットで調べ生息している国(地域)の年間気温を調べるようにしています。そしてそれに一番近い温度帯に置いて管理しているようなかんじです。
またその上で、♂と♀のブリード(交配)の為、羽化時期を合わせたい場合は、♂を♀よりも少し温度の高い所に置いて管理しています。管理温度が低いとじっくりと育ち、管理温度が高いとすくすくと成長する傾向が見られるのでそういった管理をして少しでも羽化時期を合わせられるようにしています。
羽化を急がずより大型のサイズを狙いたい場合も比較的低温で管理します。H・ヘラクレスを例にとっていえば、150mm以上のサイズを狙いたいときには18~20℃程度で管理しています。ただしこの温度帯で管理した場合、ゆっくりと育て上げるので、羽化までの時間はかかります。2年近くかかる可能性が高いです。
あくまで私の場合ですが、H・ヘラクレス♂を1年~1年2ヶ月程度の早いサイクルで羽化させようとするならば、25~27℃の温度帯で管理するようにしています。このように温度帯によって羽化時期を調整するように管理しています。勿論温度帯だけでは羽化時期の全てを早める要因とは限りません。血統、エサの栄養価、個体差などの他の要因も必要と考えています。
次に「温度管理が難しい常温管理の方」の場合ですが、正直日本の虫ならば種類によっては耐寒性のあるものが多いので可能かと思いますが(南西諸島などの離島ものはその限りではないと考えています)、外国産の温度帯が異なる地域に生息する種においては管理が難しい傾向が強いと考えます。
また常温管理と言っても、日本の中でも北海道の方と沖縄の方では常温の温度帯も全然違いますので、ご自分がお住いの場所の一年の温度変化を知っておく必要があるかと思います。その上で、極力その種に合った近い温度帯で管理するのがベストだと考えます。
如何でしたでしょうか?温度管理、なかなか難しい問題ですよね。上記のやり方はあくまで私Shihoが感じた&やっている方法ですので、勿論これ以外にもご意見ややり方が多々あると思います。ご参考までに見て頂ければ幸いです。(^^)
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ちょっと少し前になりますが、お客様とお電話でお話しした際にペアリング方法について色々と聞かれたとがありました。今日はそのペアリングのやり方について私なりのやり方になりますがちょっとご紹介してみたいと思います。
ペアリング、いわゆる親にする♂と♀を交尾させることです。
自然界では昆虫同士が本能によって適正時期に自ずと交尾するのがごく自然の流れですが、飼育管理下での単独飼育の場合、管理者がある程度の時期を見定めて交尾をさせてあげなければなりません。人間が人間の考えで意図的に交尾させるわけですから、上手くいくこともあれば、なかなか難しい時も多々あります。
あくまで私のやり方でのご紹介になりますが、私はペアリングの場合、タイプによって「ハンドペアリング交尾」と「同居交尾」の2つの方法をとってやっています。
では一つずつご紹介してみたいと思います。
<ハンドペアリング交尾のケース>
ハンドペアリングははカブト類でよく使いますが、クワガタでもニジイロやギラファ、オウゴンオニといった比較的体高のあるものに関しては上手くいく場合が多いです。勿論体高が低いクワガタ(オオクワやヒラタなど)でもやり方次第では上手くいきます。ハンドペアリングの魅力は確実に目の前で交尾成功を確認出来るというのが大きな強みです。
やり方としてはカブトを例にとってみると♀の上に後ろ側からそっと♂を乗せます。
背中の部分からフェロモンが出ていると言われているので、私は♂の口あたりを♀の小循板の辺りに置くようにします。そうすると♂が♀のフェロモンを嗅いでやがて触覚をピクピク盛んに動かし始めたら交尾開始の兆しありと見ています。しばらくすると交尾を開始し、このタイプの交尾は一度交尾をしてしまうと時間的にも結構長く交尾をしてくれる場合が多いです。上記画像(ピサロ)がまさにハンドペアリング時の様子です。
またクワガタにおいては♀の上に♂を乗せると、♂がなかなか♀を掴みにくいことがよくありますので、特に体高の低いクワガタについては後ろから乗せるのではなく、♂と♀をクロスに置くように接すると上手くいく場合が多いです。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、いわゆる十字をつくるようにです。こちらはフェロモンを感知したあと、お尻同士を斜め「V」のような感じで合わせて交尾を始めることが多いです。
<同居交尾のケース>
同居交尾、この方法は、なかなか交尾してくれない、交尾完了まで見届ける時間がない、などといったハンドペアリングが難しい種によく使います。
やり方としては交尾時期を迎えた親♂と親♀を一緒のケースに一定期間いれておくものです。こちら側としては手がかかるハンドペアリングと比べて、とても楽ですが、交尾成立が見届けられない、同居内での♂♀の喧嘩が起こる可能性がある等のマイナス点もあります。
勿論自然界ではハンドペアリングなどは行われないので、皆同居交尾のようなものですが、すぐにどこにでも逃げられる自然界と違い、飼育管理下ではケース管理の為逃げられず、最悪の場合♀殺しが発生することもよくあります。
私の場合はハンドペアリングが可能なものは全てハンドペアリングで交尾を行うようにし、ハンドペアリングが難しい種に関しては仕方なので同居交尾をさせるようにしています。
如何でしたでしょうか?交尾を人間の管理下で行う・・・。なかなか難しいですよね。今回「ハンドペアリング交尾」と「同居交尾」のパターンをご紹介しました。やり方などはあくまで私の自己流ですので他にも様々な方法もあるかと思います。ご参考までに見て頂ければ幸いです。(^^)
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先日より国産ものの割り出し結果を連続してご紹介していましたので、ここで一息ついて今日は国産オオクワガタの幼虫飼育&産卵方法についてご紹介してみたいと思います。
時期的にももうすぐ3月、春もそこまで迫っており、そしてクワカブシーズンもいよいよ本格化してくるころで す。 今日はクワガタ界を代表すると言ってもいいと思う「国産オオクワガタ」の飼育方法について紹介したいと思います。これから春になり、 産卵シーズンもやってくるので、参考にして頂ければ幸いです。
※過去の画像&データ重複でご紹介します事を御了承下さいませ。
【飼育種】
和名:国産オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binoduosus
産地:日本国
累代:CB
【羽化体長】♂72mm、♀46mm
【使用するエサ】菌糸、マット
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂1令後期投入して約10ヶ月(合計12ヶ月程度)
♀1令後期投入して約9ヶ月(合計11ヶ月程度)
まずは幼虫飼育から・・・。
上記画像の個体は「きのこマット」で飼育しました。飼育はとても容易です。 温度管理をすれば冬は越冬せずそのまま育ち約1年ほどで羽化します。(マット飼育の場合)温度管理をしない場合、冬場に寒い所で管理した場合は、冬は成長せず、もう少し羽化までに時間を必要とします。また菌糸の方がより容易に大型が望めます。飼育コストは菌糸の方が高めですが、より大型を目指すならば菌糸飼育をお勧めします。
そして次に産卵セット方法ですが、オオクワガタの場合、材産みの種ですので、私の場合は基本的に材を入れたセット方法と、 菌床で産ませる方法の2パターンで行います。
<材を入れたセット方法>
【産卵に使用するマット】マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースL程度
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。材の頭が出るようにセット。
産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)
手順です
①マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。フタマタ系は材産みが主体なのでマットは食が出来るマットならばなんでもOKです。針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。きのこMat 、くわMat 、完熟Mat 、黒土MatどれでもOKです。
②次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。この画像で使用しているのはコナラ材2本です。少し柔らかめの材です。
③ゼリーと生体を入れて完成。
④真上からの画像です。
このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。いわゆる「転がし産卵」で十分です。
<菌床産卵でのセット方法>
【使用したケース】クリーンケースLサイズ
【使用した菌床】Basicクヌギブロックまるまる1個
【周りを埋め込んだマット】きのこマット、くわマット、完熟マットどれでもOK
【水分量】菌床はそのまま、マットは少し水分少なめ
【設定温度】24~25℃程度
産卵セットは以下のような感じで組みます。(参考例です)
①まずケースを用意します。このケースはクリーンケースLサイズです。
②次にケース底面にマットを入れます。底2~3cm程度敷き詰めます。今回使用したマットはきのこマットです。
③次に袋から出した菌糸ブロックを丸ごと入れます。 ケースに入りきらない場合は菌糸ブロックを削って入れてもOKです。
今回の場合産卵種がオオクワですので完全に埋めきる必要はありません。半分か1/3程度でOKです。
⑤ゼリー、生体♂♀を入れます。
⑥フタをして完成です。
【横から見た画像】
上記が産卵の手順です。
【菌床産卵の利点】
・セットが楽(産卵木の柔らかさや加水の手間が要らない)
・割り出しが楽(産卵木の割り出し時のように幼虫を潰すことも少なく、また手で楽に割り出せる)
・若令幼虫に最初から菌糸を摂取させられる。
菌床産卵の利点は何と言っても割り出しの楽さ、それと若令幼虫より菌糸を与える事が出来るという利点です。 ただ産卵数に関しては材産みの方が若干多い場合もあるような気もします。ただ過去には40頭近く産んだ例もあるので、どっちが良いとは一概には言えないのも事実です。
如何でしたでしょうか?上記が私の国産オオクワガタの飼育方法です。飼育のやり方は人それぞれです。あくまでご参考程度に見ていただければ幸いです。(^^)
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Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2015年2月24日
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本土産ミヤマクワガタの割り出しの結果パートⅢをご紹介したいと思います。本土産ミヤマは今回の割り出しが最後になります。
まずはおなじみ本土産ミヤマクワガタ♂の参考画像と、その産卵させたセット方法についてご紹介します。
【本土産ミヤマクワガタ参考画像♂72mm】
飼育種】
和名:本土産ミヤマクワガタ
学名:Luxanus maculifemoratus
<産卵セット時の方法>
【累代】天然ものWD♀を使用
【使用したマット】黒土マット
【使用した容器】クリーンケースL
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、 なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面10センチ程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】18~20℃前後
では産卵結果ですが、
<産卵結果>
幼虫18頭
今回は上記のような結果でした。幼虫はどれも小さく1~2令程度、大部分が1令でした。
<全体の感想>
今回は本土産ミヤマクワガタの最終セットを割り出しました。18頭、最初ケースをひっくり返した時はポロポロとこぼれ落ちて来たので、結構取れるかなと期待したのですが、あまり数は伸びなかったですね。それでも親♀は一生懸命頑張ってくれました。毎回言いますが、本当に感謝、感謝です。
今回の産卵セットもマットのみ(黒土マット)で行いました。産卵設定温度は本土産ミヤマに合わせて少し低めに設定しました。 18~20℃程度の温度帯でキープするように頑張りました。本土産ミヤマを産卵させるかどうかは、この低温管理がカギと言っても過言ではありません。特 に重要です!
幼虫の状態はまだどれも小さく1令幼虫のものがほとんどでした。しかしどの幼虫も元気でこれからもどんどん大きくなっていってくれるで しょう。
本土ミヤマクワガタの産卵セットは今回のが最終となります。全体的に見て産む個体と産まない個体の差がはっきりと出たような感じがします。今年ももう2月も終盤です。野外もののシーズンも近づいて来ましたので、今年も頑張って沢山産ませてみようかと思っております。(^^)
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今日は最近続いている国産もの産卵シリーズで、今季初紹介となるアカアシクワガタの産卵結果をご報告したいと思います。
まずはアカアシクワガタ♂の参考画像と、その産卵させたセット方法についてご紹介します。
【個体参考例:アカアシクワガタ】
【飼育種】
和名:アカアシクワガタ
学名:Dorcus rubrofemoratus
産地:群馬県産
<産卵セット時の方法>
【累代】天然ものWD♀を使用
【使用したマット】完熟マット+クヌギ材2本
【使用した容器】クリーンケースL
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、 なおかつ水が染み出ない程度
【設定温度】18~20℃前後
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
んっ?ゼリーの所に親虫がいます。
ちょっと取り出して見てみます。
さすがに寒さに強いのか、まだまだ元気いっぱいですね。
では産卵セットを崩していきましょう。
まずはケースごとひっくり返します。
材を割り出していきますが・・・・・
<産卵結果>
幼虫0頭、卵0個
今季初のアカアシのセットからは上記のような結果でした。完敗です。。
<全体の感想>
今回はアカアシクワガタ1セットを割り出しました。今回は幼虫、卵、ともに0と、完敗でした。
今回の産卵セットはマット+材を使用した産卵で行いました。また産卵設定温度はアカアシに合わせて本土産ミヤマクワガタの設定温度と同様に18~20℃という設定に18~20℃程度の温度帯でキープするように頑張りました。アカアシクワガタを産卵させるかどうかは、本土産ミヤマクワガタと同様にこの低温管理がカギとお言っても過言ではありません。
今回は産卵0という結果なので、「でもこの温度帯で産んでないじゃないか?」というご指摘があるかもしれませんが、過去に産卵させ成功しているアカアシクワガタは皆この温度帯で成功しています。設定温度帯はこれで合っていると思っております。
ではなぜ今回産卵しなかったのか?
考えられるのは以下の点です。
・親♀のみの持ち腹産卵の為、♂との交配が成立していなかった。
・今回産卵させたのは1♀のみだったので、その♀そのものに産卵障害があった。
まず一番先に考えられることは、ワイルドの持ち腹産卵だったので、♂との交配が成立していなかったのかもしれません。私の場合、野外品入手のものはそのまま持ち腹で産卵させますので、もし仮にその親♀が♂と野外で交配が成立していなければ、それは当然産卵することはありません。今回の♀も同じだったかどうかは分かりかねますが、まだまだゼリーを食する位元気だった所をみると産卵にエネルギーを費やしたようには感じませんでした。
また実は今季アカアシの産卵セットは1セットしか組んでおりません。1♀しか入手出来なかったからと言い訳ではないのですが、これはどのクワカブでも言えることですが、入手した親♀全てが産卵成功するわけではありません。もちろん産みやすい種と産みにくい種などはありますが、それでも5~6割成功すればよい方だと私は思っております。
しかしアカアシクワガタに関しては私自身産卵は比較的容易な方だと思っておりました。事実、過去に産卵セットしたアカアシクワガタは5回ほどありましたが、どれも全てのセットで産卵成功しております。
ともあれ、失敗は失敗。今季のアカアシクワガタは完敗でした。また次季ではリベンジ出来るように頑張りたいと思います。まずは親♀をどれだけ確保出来るかという事が一番の課題でしょうね。頑張ります!!(^^)
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今回は本土産コクワガタの割り出しの結果第4弾をご紹介したいと思います。今回は1セット割り出しました。すべて本土産コクワガタです。
まずは本土産コクワガタ♂の参考画像と、その産卵させたセット方法についてご紹介します。
【飼育種】
和名:本土産コクワガタ
学名:Dorcus rectus
産地:本土産
<産卵セット時の方法>
【累代】天然ものWD♀を使用
【使用したマット】完熟マット+クヌギ材2本
【使用した容器】クリーンケースL
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、 なおかつ水が染み出ない程度
【設定温度】25~28℃前後
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
では産卵結果ですが、
<産卵結果>
幼虫37頭、卵13個
今回のセットからは上記のような結果でした。数的にはかなり上々だと思います。(^^)
<全体の感想>
今回は本土産コクワガタ1セットを割り出しました。今回は卵も入れて50と、大成功でした。親♀も一生懸命頑張ってくれました。毎回言いますが、本当に感謝、感謝です。
今回の産卵セットもマット+材を使用した産卵で行いました。材にもマットにも幼虫が確認出来ましたが、どちらかとうと材の方に多く入っていました。 卵は全て材より発見したので、材の表面近くで孵化した幼虫が食していく内にマットの方に移行したのではないかと推測しております。
それにしても今回も幼虫も卵も多かったです。前に割り出したセットも同じように卵がたくさんあったので、この時期なのにまだ産み続けているということなのでしょうか?しかし今回の産卵セットの親虫は材の中で越冬体勢に入っていたので、さすがに季節を感じているのでしょう。今後再セットしても春までは産卵することはなさそうですね。
産卵設定温度は少し高めに設定しました。 25~28℃程度、ほとんど27℃帯でキープするように頑張りました。この時期は寒いので、エアコンは自動でつけっぱなしでした。
今回も今季最高の結果で満足しています。まだあと少し他にも産卵 セットしている本土産コクワガタもあります。また他の ケースについても後日割り出した時に改めてご紹介したいと思います。(^^)
使用したアイテム

今回は本土産コクワガタの割り出しの結果第3弾をご紹介したいと思います。今回は1セット割り出しました。すべて本土産コクワガタです。
まずは本土産コクワガタ♂の参考画像と、その産卵させたセット方法についてご紹介します。
【飼育種】
和名:本土産コクワガタ
学名:Dorcus rectus
産地:本土産
<産卵セット時の方法>
【累代】天然ものWD♀を使用
【使用したマット】完熟マット+クヌギ材2本
【使用した容器】クリーンケースL
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、 なおかつ水が染み出ない程度
【設定温度】25~28℃前後
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
では産卵結果ですが、
<産卵結果>
幼虫23頭、卵11個
今回のセットからは上記のような結果でした。数的には上々だと思います。(^^)
<全体の感想>
今回は本土産コクワガタ1セットを割り出しました。数的にはバラつきがありましたが、結果的には良かった方だと感じています。親♀も一生懸命頑張ってくれました。毎回言いますが、本当に感謝、感謝です。
今回の産卵セットもマット+材を使用した産卵で行いました。材にもマットにも幼虫が確認出来ましたが、どちらかとうと材の方に多く入っていました。 卵は全て材より発見したので、材の表面近くで孵化した幼虫が食していく内にマットの方に移行したのではないかと推測しております。
それにしても今回は幼虫も卵も多かったです。前に割り出したセットも同じように卵がたくさんあったので、この時期なのにまだ産み続けているということなのでしょうね。
産卵設定温度は少し高めに設定しました。 25~28℃程度、ほとんど27℃帯でキープするように頑張りました。この時期は寒いので、エアコンは自動でつけっぱなしでした。
今回もまずまずの結果で満足しています。コクワガタに関してはまだ産卵0の空振りがないのが続いています。嬉しいことです。まだあと少し他にも産卵セットしている本土産コクワガタもあります。また他の ケースについても後日割り出した時に改めてご紹介したいと思います。(^^)
使用したアイテム
2015年2月6日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース
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