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今日は、本土産カブトムシの産卵セットの最後のセットの割り出しの結果をご紹介したいと思います。 まずは先日の日記と同じ内容になりますが、本土産カブトムシの♂画像と...続きを読む

今日は、本土産カブトムシの産卵セットの最後のセットの割り出しの結果をご紹介したいと思います。

まずは先日の日記と同じ内容になりますが、本土産カブトムシの♂画像と産卵セット時のセッティング方法のご紹介から。。。

画像003 006

画像003 002 
【参考画像:国産カブトムシ♂73mm】

【飼育種】
和名:カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus

 

<産卵セット時の方法>
弊社のマット内でのお勧めは「完熟マットもしくは黒土マット」です。
国産のカブトムシはばら撒き産卵しますので、ヘラクレスのセット等のようにマットをそれほど固く敷き詰めなくても大丈夫です。 管理温度は25~28℃位がベストです。

【産卵にお勧めのマット】黒土マット完熟マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースL~LL
【産卵管理温度】25~28℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの2/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)

セット方法は図示すると以下の様な感じです。
zu-sanran-mat-200-61

 

 

<割り出し時の産卵結果の様子>

大きめのタライにケース内のマットをひっくり返しました。少し数が少なく見えますが・・・。
IMGP3525

 

1頭取り上げて手のひらに乗せてみます。この幼虫は3令初期位ですね。まだ皮膚が薄いです。とても攻撃的で危うく噛みつかれそうになりました。注意が必要ですね。
IMGP3537

 

では、最後の産卵セットお結果ですが、このセットからは

<産卵結果>
幼虫9頭

9頭という結果でした。
本土産カブトにしては全然少なく、今回複数セットした中では一番数が少ないという結果でした。しかしながら親♀はとても頑張ってくれました。感謝感謝です。(^^)

 

<全体の感想>
今回、本土産カブトムシの産卵セットを3セット割り出しました。改めてトータルの結果をまとめてみると

第1セット割り出し:51頭
第2セット割り出し:42頭
第3セット割り出し:9頭

3セット全部で合計102頭という結果でした。この数ならば、通常産む個体に当たれば1♀からでも取れる数なので、結果的には少ない方だと感じました。産卵数にもバラつきがあり、特に最後に割り出した3セット目は9頭とかなり少なかった結果でした。個体によってここまで差が出るものなのですね。簡単ではないということがよく分かりました。

上記が本土産カブトムシの産卵セット割り出しの全ての結果でした。今年は本土カブトムシは3セットしか産卵セットを組みませんでしたが、来年はもう少し頑張ってセットを増やしてみたいと思います。(^^)

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今年野外で、国産のクロカナブンを1頭だけ...続きを読む

今年野外で、国産のクロカナブンを1頭だけ採集しました。緑やブロンズ色のカナブンは毎年多数見かけますが、全身オールブラックのクロカナブンはなかなか見かけません。私...続きを読む

今年野外で、国産のクロカナブンを1頭だけ採集しました。緑やブロンズ色のカナブンは毎年多数見かけますが、全身オールブラックのクロカナブンはなかなか見かけません。私の中では貴重なカナブンとなっています。

そのクロカナブン、採集した1頭頭がたまたま♀でしたので、思い切って産卵させてみることにしました。今日はその産卵結果をご紹介したいと思います。

まずは参考画像の紹介と言いたいところなのですが、あいにく画像を撮影しておらず、きちんとしたクロカナブンの画像がありません。すみませんがご了承下さいませ。では産卵セットの方法からご紹介したいと思います。

 

<産卵セット時の方法>

【累代】天然ものWD♀を使用
【使用したマット】黒土マット
【使用した容器】クリーンケースS
【水分量】水分量は通常のセットよりは少な目、マット開封後、ほぼ加水なし
【マットの詰め方】ケース底面10センチ程度、少し強く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】25~28℃前後(大体27℃キープ)

セット方法を図示するとこのような感じです。
img_20120928T150620265
 
 
<割り出し時の産卵結果の様子>
 
まずは割り出し前のケースの全体の様子です。
IMGP3551
 
ケース内のマット上部画像です。よーくみると少し糞があるのが分かります。
IMGP3552
 
 
少し掘り起こすと幼虫が出てきました。
IMGP3553
 
 
ケースをひっくり返した様子です。数は少ないですが、間違いなく産んでくれていました。
IMGP3561
 
 
これがクロカナブンの幼虫です。
IMGP3554
IMGP3556
 
クワガタよりカブトムシに似ているかんじがします。身体の皮膚はとても薄く、すごく柔らかく、少し強い力で握ると潰れそてしまうようなかんじがします。
 
またこのように身体を真っ直ぐのばして棒状のような体勢をよくとります。体毛も薄いですが、びっしり生えています。
IMGP3558
 
クワガタやカブトムシと決定的に違うところがあります。それは頭部分です。分かりますでしょうか?頭は身体にめり込んでしまうほど小さく、そして頭の両側(左右)に斑点のようなものがあります。カナブン系の幼虫では大体この斑点のようなものを見かけます。
IMGP3559
IMGP3560
IMGP3557
 
 
これが既に死亡していたクロカナブンの親♀の画像です。バラバラになっていました。ご愁傷様です。。
IMGP3562
 
 
では産卵結果ですが、

 

<産卵結果>
幼虫14頭


今回、1セットしかなかったクロカナブンに産卵結果は幼虫14頭という結果でした。幼虫はどれもすでにある程度大きくなっていました。卵は無かったので、親♀は早々に産卵したのだと思います。

私は今回初めてクロカナブンの産卵に挑戦しましたが、数は少ないものの見事に幼虫を得ることが出来ました。産卵セットのセッティングの際、通常のカブトムシなどのセットはとは違い、マットの水分量は少し少な目にしました。マットを開封して、加水せずにそのまま使用。マットを手で握ると土団子は出来るか出来ない程度、少しでも揺らすと簡単に崩れてしまいます。マットをケースに敷き詰める時も、水分量があまりないので、底部を固く敷き詰めても、マットは固まりません。あくまで私のやり方にはなりますが、カナブンなどのブンブン系は産卵セット時は水分量を比較的少な目にセットするようにしています。

あとは25~28℃の温度帯で管理。極力27℃をキープ出来るような感じで管理しました。結果14頭と多産ではありませんでしたが、クロカナブンは初挑戦でしたので、とても満足しています。また来年も捕獲できたら、再度挑戦してみたいと思います。(^^)

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2014年12月9日

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先日より続く、国産クワカブの産卵セットの割り出し結果。今日は本土産ヒラタクワガタの割り出しの結果をご紹介したいと思います。今回は3セット割り出しました。すべて本...続きを読む

先日より続く、国産クワカブの産卵セットの割り出し結果。今日は本土産ヒラタクワガタの割り出しの結果をご紹介したいと思います。今回は3セット割り出しました。すべて本土産ヒラタクワガタです。

まずは本土産ヒラタクワガタ♂の参考画像と、その産卵させたセット方法についてご紹介します。

     
本土ヒラタ
【本土産ヒラタ参考画像♂67mm】

【飼育種】
和名:本土ヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus

<産卵セット時の方法>

【累代】天然ものWD♀を使用
【使用したマット】黒土マット
【使用した容器】クリーンケースL
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、 なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面10センチ程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】25~28℃前後

セット方法を図示するとこのような感じです。
img_20120928T150620265
 
 
<割り出し時の産卵結果の様子>
 
まずは割り出し前のケースの全体の様子です。
IMGP3575
 
 
ケース側面には卵が見えています。期待できそうです。
IMGP3576
 
 
ケースのふたを開けた様子です。
IMGP3577

ちょっと上面から・・・
IMGP3578

 
 ケースをひっくり返しました。幼虫がこぼれてきました。
IMGP3579
 
 
幼虫を手に取ってみました。この幼虫は2令ですね。。
IMGP3584
 
こちらはマット側面にはさきほど見えていた卵でしょうか。。。
IMGP3586
 
卵を取り上げるのには、私はこのようなマドラーを使います。
IMGP3590
IMGP3591
 
 
こんな感じで卵をそーっと乗せます。
IMGP3593
 
そして新しく用意したマットの上へ移動させます。
IMGP3594
IMGP3595
 
IMGP3607
 
 
これは親♀です。まだまだ元気ですね。
IMGP3598
 
 
脱皮して間もない2令幼虫。まだ皮膚が薄く、脱皮した際の皮がまだお尻の所に残っています。脱皮仕立てはまは顎も柔らかいので、まずはこの脱皮した皮を食べるようです。
IMGP3599
 
では3セットの産卵結果ですが、

 

<産卵結果>
1セット目:幼虫16頭、卵2個

2セット目:幼虫23頭、卵5個
3セット目:幼虫7頭、卵11個

 

今回の3セットからは上記のような結果でした。本土産カブトムシや本土産ノコギリの産卵数と比べると若干少なかったですね。卵が多かったのと、かなり小さめの初令幼虫が結構いました。親♀はすべてのセットでまだまだ元気で生存していました。卵も多かったので、まだ産卵継続中なのでしょう。とりあえず産卵セット開始から2ヶ月程度経過したので割り出してみましたが、まだまだ産みそうですね。

 

<全体の感想>

今回は本土産ヒラタクワガタ3セットを割り出しました。結果的にはまずまずでした。もう少し数があっても良かったのかな・・・とは思いますが、親♀も一生懸命頑張ってくれました。毎回言いますが、本当に感謝、感謝です。

今回の産卵セットはマットのみで産卵させましたが、もちろん材を使用した産卵でもOKです。その場合、柔らかめの材を使用することをお勧めします。

また産卵マットに今回は黒土マットを使用しましたが、完熟マット、くわマットでも産卵可能です。産卵設定温度は少し高めに設定しました。 25~28℃程度、ほとんど27℃帯でキープするように頑張りました。気温の寒暖差が激しかったので、一日に何回もエアコンのスイッチを切り替えました。 秋口は調整が難しいと感じました。

まだ他にも産卵セットしている本土産ヒラタクワガタもあります。また他の ケースについても後日割り出した時に改めてご紹介したいと思います。(^^)

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2014年12月6日

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今日は先日産卵セットから割り出した、本土産ノコギリクワガタの産卵結果とその様子についてご紹介したいと思います。今回の本土産ノコギリクワガタの産卵セットは2セット...続きを読む

今日は先日産卵セットから割り出した、本土産ノコギリクワガタの産卵結果とその様子についてご紹介したいと思います。今回の本土産ノコギリクワガタの産卵セットは2セット割り出しました。

まずは本土産ノコギリクワガタ♂の参考画像と、その産卵させたセット方法についてご紹介します。

img_20100212T004735234

【ノコギリクワガタ 参考画像】

【飼育種】
和名:国産ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus inclinatus

<産卵セット時の方法>

【累代】天然ものWD♀を使用
【使用したマット】黒土マット
【使用した容器】クリーンケースL
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面10センチ程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】25~28℃前後

セット方法を図示するとこのような感じです。

img_20120928T150620265

<割り出し時の産卵結果の様子>

産卵ケースをひっくり返した様子です。幼虫が見えています。

IMGP3617

幼虫をズームアップして見てみると・・・

IMGP3618

もう一つ

IMGP3620

幼虫を取り出してみました。すでに2令になっているようです。

IMGP3619

親♀の画像です。この時期ならワイルド(野外もの)はもう生きていないでしょうが、ブリード管理下ではまだこうやって元気で生きています。爪の力も強く、とても元気です。

IMGP3612

IMGP3616

では2セットの産卵結果ですが、


<産卵結果>
1セット目:幼虫56頭
2セット目:幼虫35頭

今回の2セットからは56頭、35頭という結果でした。本土産ノコギリはもともと多産な種ですので、1セット目の56頭でも驚きません。でも2セット目の35頭はちょっと少なかったですね。。2セット目の親♀は画像で紹介した♀でまだまだ元気ですので、もしかしたらまだこれから産卵する気だったかもしれません。しかしながら両♀ともに、とても頑張ってくれました。本当に感謝感謝です。(^^)

<全体の感想>
今回、本土産ノコギリ2セットを割り出しましたが、結果的には良かったのではないかと思います。今回の産卵セットはマットのみで産卵させましたが、もちろん材を使用した産卵でもOKです。その場合、柔らかめの材を使用することをお勧めします。

また産卵マットに今回は黒土マットを使用しましたが、完熟マット、くわマットでも産卵可能です。産卵設定温度は少し高めに設定しました。25~28℃程度、ほとんど27℃帯でキープするように頑張りました。気温の寒暖差が激しかったので、一日に何回もエアコンのスイッチを切り替えました。秋口は調整が難しいと感じました。

まだ他にも産卵セットしている本土産ノコギリは結構あります。今回は産卵ケースを見て、外側から幼虫が見えているケースを選んで割り出したので、今回のケースは成功例ですが、中にはケース側面から、いまだに幼虫の見えないケースもありました。そのケースはおそらく産んでいないでしょう。。。また他のケースについても後日割り出した時に改めてご紹介したいと思います。(^^)

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2014年12月3日

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今日は先日に続き、本土産カブトムシの産卵...続きを読む

今日は先日に続き、本土産カブトムシの産卵結果、第2弾をご紹介したいと思います。 まずは先日の日記と同じ内容になりますが、本土産カブトムシの♂画像と産卵セット時の...続きを読む

今日は先日に続き、本土産カブトムシの産卵結果、第2弾をご紹介したいと思います。

まずは先日の日記と同じ内容になりますが、本土産カブトムシの♂画像と産卵セット時のセッティング方法のご紹介から。。。

file_20120808T172253658
【参考画像:本土産カブトムシ♂】

 

【飼育種】
和名:カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus

 

<産卵セット時の方法>
弊社のマット内でのお勧めは「完熟マットもしくは黒土マット」です。
国産のカブトムシはばら撒き産卵しますので、ヘラクレスのセット等のようにマットをそれほど固く敷き詰めなくても大丈夫です。 管理温度は25~28℃位がベストです。

【産卵にお勧めのマット】黒土マット完熟マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースL~LL
【産卵管理温度】25~28℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの2/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)

セット方法は図示すると以下の様な感じです。
zu-sanran-mat-200-61

 

 

<割り出し時の産卵結果の様子>

まずは割り出し前のケースの全体の様子です。
IMGP3528

 

上ふたを開けた様子です。
IMGP3529

 

今回は衣装ケースに産卵セット内のマットを出しました。
幼虫少なそうに見えますが、マットの中に結構隠れちゃったりしているんです。。。
IMGP3547

 

死亡した親♀の画像です。
ご臨終さま。。よく頑張ってくれました。。。
IMGP3567

 

大きくなった、3令幼虫。親♀との比較。
この親♀は比較的小型の成虫♀でしたが、それにしてもこの幼虫の大きさ!比較すると親♀をもはるかに超えて成長しています。
IMGP3568

それにしても、この大きさの違い、ビックリですね!!

 

では気になる今回の産卵結果ですが、このセットからは

<産卵結果>
幼虫42頭

今回のセットからは42頭という結果でした。
前回同様に本土産カブトにしてはまだまだ少ない方だと思いますが、この親♀も、とても頑張ってくれました。本当に感謝感謝です。(^^)

 

<全体の感想>
今回も2回目となる本土産カブトムシの産卵セットを割り出しました。全部で42頭という、前回よりも少し少ない結果でした が、それでもまずまずといったところでしょうか。先にも書きましたが、産卵セットを組んだ日は9/14なので、2ヶ月半程度の経過ですが、幼虫の育ち具合には驚きました。前回の割り出し分の幼虫よりも今回の幼虫の方が育ちがよく見えました。本当に産んでくれて、ありがとうですね。(^^)

まだ他1セットだけ産卵セットを組んでいる本土産カブトムシのケースがありますので、またこれらの結果は後日改めてご紹介したいと思います。最後のセットは大量割り出しを期待しましょう。(^^)

 

 

 

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先日本土産カブトムシの産卵割り出しを行い...続きを読む

先日本土産カブトムシの産卵割り出しを行いました。今日はその時の様子をご紹介してみたいと思います。 まずは本土産カブトムシの♂画像と産卵セット時のセッティング方法...続きを読む

先日本土産カブトムシの産卵割り出しを行いました。
今日はその時の様子をご紹介してみたいと思います。

まずは本土産カブトムシの♂画像と産卵セット時のセッティング方法のご紹介から。。。

file_20120808T172253658
【参考画像:本土産カブトムシ♂】

 

【飼育種】
和名:カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus

 

<産卵セット時の方法>
弊社のマット内でのお勧めは「完熟マットもしくは黒土マット」です。
国産のカブトムシはばら撒き産卵しますので、ヘラクレスのセット等のようにマットをそれほど固く敷き詰めなくても大丈夫です。 管理温度は25~28℃位がベストです。

【産卵にお勧めのマット】黒土マット完熟マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースL~LL
【産卵管理温度】25~28℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの2/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)

セット方法は図示すると以下の様な感じです。
zu-sanran-mat-200-61

 

<割り出し時の産卵結果の様子>

まずは割り出し前のケースの全体の様子です。
IMGP3522
IMGP3523

 

上ふたを開けた様子です。
画像右下の方に、すでに死亡している親♀の亡骸が見えます。
IMGP3524

 

大きめのタライにケース内のマットをひっくり返しました。
IMGP3538

 

幼虫をズームアップしてみます。結構大きくなっています。これらはほとんど3令です。
IMGP3539

 

手のひらに乗せてみます。この幼虫は3令初期位ですね。まだ皮膚が薄いです。
IMGP3526

 

左が3令幼虫で、右が2令幼虫。
IMGP3545
大きさにこんなに差があります。どちらの幼虫も同じ親からの子供ですが、産卵は一度に全部の卵を産み落とすのではなく、一日に数個ずつ、何日にも渡って行われるので、このように大きさにも個体差が出てきてしまいます。

 

では気になる産卵結果ですが、このセットからは

<産卵結果>
幼虫51頭

51頭という結果でした。
本土産カブトにしてはまだまだ少ない方だと思いますが、親♀はとても頑張ってくれました。感謝感謝です。(^^)

 

<全体の感想>
今回、本土産カブトムシの産卵セットを割り出しました。全部で51頭という結果でしたが、まずまずといったところでしょうか。産卵セットを組んだ日は9/14なので、2ヶ月少し経過している訳ですが、それぞれの幼虫で大きさにかなりの差があり、じっくりと日数をかけて産卵していることが分かりました。産卵は比較的容易な種です。元々日本に生息している種ですので、日本での環境では産卵させやすいというかんじでしょうか。。。産んでくれてよかったです。(^^)

まだ他にも産卵セットを組んでいる本土産カブトムシのケースがありますので、またこれらの結果は後日改めてご紹介したいと思います。

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先日、お客様とお話しした際に、以下のよう...続きを読む

先日、お客様とお話しした際に、以下のような質問を受けました。   夏の間、山で子供とカブトムシとクワガタムシを採り、同じ大きなケース内で飼っていました...続きを読む

先日、お客様とお話しした際に、以下のような質問を受けました。

 

夏の間、山で子供とカブトムシとクワガタムシを採り、同じ大きなケース内で飼っていました。夏が終わり、そのカブトムシ、クワガタムシたちも皆お亡くなりになったので、飼育ケースを片づけようとしてケース内のマットをひっくり返したところ、中からゴロゴロとたくさんの幼虫が出てきました。全部混ざってしまっていてカブトムシの幼虫とクワガタムシの幼虫、どちらなのか分かりません。何かわかる方法はありますか?

 

カブトムシ幼虫とクワガタ幼虫の違い、確かに同じ形をしていますが、よーく見ると、何か所か異なる点があります。熟年の皆様ならばすでにご存じのことでしょうが、今日は初心者の皆様にも分かるように私の知っている範囲内ではございますが、ご紹介したいと思います。なおこの内容は過去の日記でも取り上げた事がありますので、文章&画像などが重複しますことをご了承下さいませ。では、始めたいと思います。。。。

 

クワガタの幼虫とカブトムシの幼虫では、見かけだけでも国産&外国産共にかなりの相違点があります。
以下の文章&画像でご紹介しますので、御覧下さいませ。

ちなみに
①カブトムシ(ヘラクレスオオカブト)
②クワガタムシ(アンタエウスオオクワガタ)
になります。

 
dss

まずこちらの画像からですが、これは全体図です。
構図的に②のクワガタの方が大きく見えますが、実際は①のカブトムシの方が2倍以上大きいです。
カブトムシの方が気門(身体に見える点々です)がはっきりしています。

また②のクワガタの方が多少黄色っぽいのは3令の後期にあるためです。
幼虫は初令~2令~3令中期までは①のように白い色合いをしています。
これが蛹化が近づく3令後期になると②のように体色が黄色がかってきます。


月夜野c
 
次に体毛の比較です。
カブトの方が毛深くあります。


月夜野b
 
次に頭の色合いの違いです。
簡単に言うと、クワガタはオレンジ(だいだい)色、カブトは黒っぽい色合いをしています。


ええ

最後にお尻(肛門)の形です。
ここは決定的ですね。カブトムシは横に割れ、クワガタは縦に割れます。

以上この様な点から、クワガタかカブト、どちらの幼虫か判断出来ると思います。

如何でしたでしょうか?上記の方法でカブトムシ幼虫とクワガタ幼虫とを判断しております。勿論、まだ他にも相違点があるかもしれませんが、あくまで私の知る限りの判断材料ですので、ご理解頂ければ幸いです。

また今度は、もしクワガタムシのみで幼虫が混ざってしまった場合、どの種類のクワガタ幼虫なのかを判断するのは、申し訳ございませんが私的には判断するのは難しいです。勿論、熟年の皆様の中にはどれがノコギリで、どれがヒラタ、どれがオオクワなどと判断可能な方も多数いらっしゃると思いますが、私はまだその判断基準を理解していません。申し訳ございませんが、ご理解&ご了承下さいませ。

ご参考にして頂けますと幸いです。(^^)

 

 

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2014年11月20日

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先日、お客様とお話した際に、以下のような質問を受けました。 ヘラクレスオオカブトを飼育して、産卵をさせた時、いついまで経っても孵化しない卵がありますが、この卵は...続きを読む

先日、お客様とお話した際に、以下のような質問を受けました。

ヘラクレスオオカブトを飼育して、産卵をさせた時、いついまで経っても孵化しない卵がありますが、この卵はこの先、孵化するのでしょうか?

卵の孵化、幼虫を心待ちにしている方にとっては、とても卵の孵化が待ち遠しいものですよね。その気持ちよく分かります。 今日はあくまで私、Shiho独自の考え方にはなりますが、採卵やその卵の孵化について、私の認識している範囲内でご紹介したいと思います。

 

<採卵とは?>

通常、ヘラクレスなどの大型種を産卵させる場合、たいていの皆様は採卵する方法を取られる傾向が強いと思われます。採卵とは、その名の通り、卵を採ること、つまり孵化前の卵を卵の段階で、人の手によって割り出し、取り出すことを言います。

 

<なぜ採卵しないといけないのか?>
本当ならば、そのまま孵化させるのが一番よいのですが、ヘラクレスなどの大型種の場合、♀でも体長が60~70mm程度あります。

たとえ衣装ケースほどの大きさで産卵セットを組んだとしても、活発に動き回る大型♀にとっては狭いもので、放っておくとすぐに産卵するためのスペースがなくなり、産卵がストップしてしまう可能性があります。

また狭いケース内を長期間にかけて動き回るので、先に産み付けた卵を♀自ら潜っていくことによって傷つけてしまう可能性もあります。

そこで、本意的ではありませんが、そういう問題点を少しでも軽減させる為に、人の手によって産んだ卵を卵のままで回収しようとするわけです。これを採卵と呼んでいます。

 

<採卵>

画像003 001

上記画像が採卵した卵たちです。
この場合、プリンカップ860ccに産卵セットで使用した同じ種類の新鮮なマットを軽く入れ、まずは無造作に卵を回収します。

 

画像003 006

そしてこれは、その卵をきれいなケースにマットを入れ、産卵セットと同様に固めて、マットにプラスドライバーなどで密集しないほどに等間隔で穴を空け、その穴に卵を落としいれた様子です。

※注意点※
この時使用するマットも産卵セットで使用した同じ種類の新しいマットで行うことが望ましいです。なぜならば、これから卵が孵化するまでの期間に少しでもダニなどの発生を少なくする方が良いからです。

産卵セットで使用していたマットでも構わないのは構わないのですが、すでに産卵セット時より幾分かは時間が経過してしまっているので、少なからずダニなども発生していると考え、あくまで私の方法ですが、このようなセッティングで行うようにしています。

 

後は、その卵の上から新鮮はマットをかぶせればOKです。マットをそのままかぶせるので、卵室の空間はなくなってしまいます。この卵室の空間をあえて再現したい方は、タイベスト紙等の水分をはじくような紙を上の画像の状態にかぶせ、その上からマットをかぶせるというやり方もありますが、私はその方法はあまり取りません。もし万が一その使用した紙にダニなどがついていたら・・・と思うからです。しかしあくまで私のやり方ですので、ご参考までに。

 

<孵化する卵としない卵>

そして、その後、1~2ヶ月放置してケース底などに幼虫が見えてきたら、回収します。しかし、産卵から2ヶ月近くも経過しているのに、全く孵化しない卵も多く存在します。

画像003 002
正常な卵(有精卵)

上記画像の卵は白くまん丸い形をしています。素晴らしく丸く白い卵。こういう形の時は有精卵、孵化する確率が高いと思われる卵です。

 

画像003 004
正常ではない卵(無精卵、もしくは孵化不全傾向の卵)

 

上記画像の卵は形もまん丸ではなく、少しいびつな形をしています。色合いもオレンジっぽくあきらに先ほど画像の白い卵とは違いがあります。

このような卵の場合、あくまで確率ではありますが、孵化しない可能性が高いです。卵のままで、2ヶ月も3ヶ月もずーっとこのままの状態で経過します。

管理温度にもよりますが、卵は産み落とされてから基本的に約2ヶ月以内で大体は孵化してきます。それ以降も孵化しない場合は、だめな卵の可能性が高いと思われます。ただしグラントシロカブトだけは卵の期間が半年程度かかる場合がありますので、そういう種も存在するということは認識しておいて下さいませ。

 

産まれた卵が全て孵化するということはほとんどありません。勿論孵化率の高い場合もありますが、低いときは孵化率が10%程度、もしくは0%、全く孵化しない卵も存在します。

 

これを防ぐ為には、

・親♂♀の熟成はしっかりとさせること
・親♂と親♀の交尾はしっかりとさせること
・累代の代重ねには注意すること
・近親交配は極力避けること

他にもまだあるとは思いますが、大体は上記のようなマイナス要素を少しでも減らした上で、産卵セッティングを組むのが望ましいと思われます。

 

如何でしたでしょうか?上記が私、Shihoが認識している卵の孵化に関わるものです。勿論違っていること、私が認識している事以外にもやり方などがあるかもしれませんが、あくまで参考程度に読んでもらえれば幸いです。(^^)

 

 

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今日は、外国産のシカクワガタ、スペキオス...続きを読む

今日は、外国産のシカクワガタ、スペキオススシカの飼育方法についてご紹介したいと思います。 【個体参考画像:スペキオススシカ♂50mm】   【個体参考...続きを読む

今日は、外国産のシカクワガタ、スペキオススシカの飼育方法についてご紹介したいと思います。

画像003 051
画像003 041
画像003 048
【個体参考画像:スペキオススシカ♂50mm】

 

画像003 052
画像003 059
【個体参考画像:スペキオススシカ♀】

 

【飼育種】 和名:スペキオススシカクワガタ
【学名】Rhaetulus speciosus
【産地】タイ

スペキオススシカ、外国産シカクワガタの中でもフォルム、色合い共に大変美しい、とても人気のある種です。飼育は、幼虫飼育、産卵共に比較的容易な方で、羽化までの幼虫期間もそこまで長くありません。飼育スペースも800ccボトルの大きさもあれば十分に大型を羽化させることが可能です。

 

では幼虫飼育と産卵方法をご紹介します。

<幼虫飼育>

【お勧めのエサ】完熟マット、くわマット
【使用した容器】800ccのPPボトル
【えさ交換回数】途中1回程度
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】約8~10ヶ月程度

まず幼虫飼育ですが、材産みの種ですので、菌糸も合うと思いますが、私はもっぱらマットで飼育しています。お勧めは完熟マットとくわマットです。常時温度管理とマットの水分量さえ気を付ければ、羽化率は悪くはありません。

 

<産卵方法>

【お勧めの産卵マット】
完熟マット、くわマット、黒土マット+材1~2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースL~M
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。

画像で紹介すると・・・

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【真上から見たセット完成図】

このようなかんじです。

セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)

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材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくる場合もあるかもしれませんが、スペキオススシカはほとんどが材産み傾向が強いような気がします。材産みの場合、外側からは幼虫が確認出来ません。材からこぼれ落ちた幼虫のみがマットで確認出来ます。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。

産卵数はあまり多い方ではありません。産卵させる材の大きさ(太さ&長さ)にもよるとは思いますが、私が産卵させてきた経験上では1♀あたり、最大でも40が最高でした。ほとんどが10~20頭程度の結果でした。

 

如何でしたでしょうか?スペキオススシカクワガタ、大あごのフォルムがとても美しいクワガタですよね。温度管理さえ大丈夫ならば、皆様も是非一度挑戦してみて下さいませ。(^^)

 

 

使用したアイテム

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今日はアメリカのシロカブト種、ティティウスシロカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。

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ティティウス67B
【ティティウスシロカブト♂67mm】

 

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【ティティウスシロカブト♀47mm】

 

【飼育種】
和名:ティティウスシロカブト

ティティウスシロカブト、グラントシロカブトやヒルスシロカブトと同じくアメリカ大陸のシロカブト種の一つです。体長は♂で大きくても60mm後半~70mm程度、♀で~50mm程度とシロカブト種の中でも最も小型な種になります。

 

では幼虫飼育と産卵方法をご紹介します。

<幼虫飼育>

【お勧めのエサ】きのこマット、完熟マット
【使用した容器】1500cc程度のブロー容器など
【えさ交換回数】途中2回程度
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
♂:8~12ヶ月程度
♀:8~12ヶ月程度

幼虫飼育は真夏、真冬などに温度管理対策が出来れば、とても容易な種。弊社のマットではきのこマット、完熟マットが合うようです。羽化までかかる期間も割と早く、管理温度で変化しますが、おおよそ 8~12ヶ月ほどで羽化してくるようです。日本の冬の寒さは厳しいと思いますので、常温飼育はお勧めしません。

 

<休眠期間>

このティティウスシロカブトにはグラントやヒルス等にはない、羽化後に長い休眠期間が存在します。グラントやヒルスは羽化して、ほぼ2ヶ月もすれば後食を開始しますが、ティティウスシロカブトの場合、約6~8ヶ月ほど休眠し、その後、後食を開始します。なので、羽化後は後食が開始するまでの管理も大事と言えます。

管理と言ってもさほど難しいことはなく、適正温度(18~27℃程度)で、マットの水分量に気を付けておけば大丈夫です。個体によって活動を始める時はばらつきがありますので、チェックはこまめにしておく必要があります。管理しているケースのマット上で、頻繁に徘徊するようになれば熟成してきた合図だと考えてもよいと思います。

 

<ペアリング>

あくまで私の方法ですが、私は♂♀ともに後食開始して約1ヶ月程度はじっくりとエサを食べさせます。その後、かなりのペースでエサ食いが大きくなってきたら、♂と♀をペアリングさせます。♂と♀の同居ペアリングもアリですが、私の場合はすべてハンドペアリングを行っています。ティティウスシロカブトは交尾欲も強いので、スムーズにハンドペアリングが行われやすいです。

 

では次は産卵セットの方法についてご紹介したいと思います。

<産卵セット方法>

【お勧めのマット】完熟マット、黒土マット
【使用するケース】クリーンケースL程度
【設定温度】25℃前後。
【産卵セットの内容】ケースの7割程度をほんのり固く詰める。残り2割程度はふんわりと。
水分量:適量(握って水が染み出ない程度)

図示すると以下の様な感じになります。

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<採卵>
私の場合、このティティウスシロカブトでもトの場合、親♀が卵を潰さないように、セット後、2~3週間前後で採卵を行います。♀の潜りが悪い場合は最初の2週間~3週間ほど放っておく場合もありますので、あくまで目安です。

 

<卵の管理>
採卵した卵は、別の容器に入れ、管理します。
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上記はプリンカップ860ccの中に採卵した卵を入れたものです。この上からマットをかぶせます。このように管理します。

 

このようにして、産卵セット~採卵、産卵セット~採卵・・と♀の体重が軽くなるまで産ませます。繰り返すと♀は死ぬまで産卵をしますので、死なせたくない場合は、ある程度で産卵セットを組むのをやめると良いでしょう。

大体このような感じで私は産卵を行っています。卵が取れるときは1♀より100近くの卵を回収する事がありますが、全て100%孵化す る事はありません。羽化率が良い時で80%程度、悪い時で50%程度です。産卵初めと産卵終盤では孵化率は悪く、産卵中盤では孵化率は安定する傾向が強い と思います。

 

如何でしたでしょうか?ティティウスシロカブト。羽化後の休眠期間が少々時間がかかるという問題はありますが、全般的にみてとても飼育のし易い種だと思います。皆様も機会がございましたら、是非一度飼育されてみてはいかがでしょうか?(^^)

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