国産シリーズ紹介も本当にいよいよ終盤。今回はアマミノコギリのご紹介です。
【飼育種】
和名:奄美ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus dissimilis
産地:日本国奄美大島産
累代:WF1
【羽化体長】♂73mm
【使用したエサ】菌糸ビンElement1100
×2本
【えさ交換回数】途中1回(計2本)
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入して合計約11ヶ月程度
日本のノコギリの中ではほぼ最大種となるアマミノコギリクワガタです。フォルム的にはトカラノコギリと大変似ております。
ただ体色的には真っ黒。本当に漆黒のボディです。ただやはり本土ノコギリとはまた別のまったく違う迫力があります。本当に格好よいです。
飼育は非常に容易でマット、菌糸どちらでも大丈夫です。今回の個体は73mmですが、これでもまだまだ全然小さい方です。
菌糸ビン2本での羽化でした。最後の方はすこしドロドロになっておりちょっとギリギリだったかな・・・。
幼虫も結構大きくなるので終令の交換時には気をつけてあげてくださいませ。(^^ゞ
使用したアイテム
国産シリーズ、いよいよミヤマクワガタの登場です。私は国産の中では一番ミヤマが大好きなので、 このミヤマの出番をいつにしようかと迷っていました。シリーズも最後の方に来てしまいましたのでついに登場させます。
【飼育種】
和名:ミヤマクワガタ
学名:Lucanusmaculifemoratus
産地:宮崎県産
累代:WF1
【羽化体長】♂70mm
【使用したエサ】きのこMat &完熟Mat のミックス
【使用した容器】1000ccガラスビン~1500ccガラスビン
【えさ交換回数】途中2回(計3本)
【設定管理温度】16~18℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入して合計約20ヶ月
国産のエース(私が勝手に思っているだけですが・・・)、ミヤマクワガタの登場です。この個体は70mm、 時間をかけてじっくり育て上げました。野外採集でも70mmオーバーが採れると合格点と自分では思っているので、今回も合格点と喜んでいます。ただギネスはまだまだ遠いのでもっと精進が必要ですね・・・。
飼育はきのこMat &完熟Mat のミックス。最初の初令~2令初期の頃は産卵の際にも使用した完熟Mat をメインでほぼ100%使用。その後幼虫の成長に合わせて栄養価の高いきのこMatの配合量を増やしていきました。 最終的にはきのこMat: 完熟Mat=5: 5程度です。
実はこの個体は昨年末に羽化していた個体で、蛹室の中でじっとしていました。今回撮影の為に出てきてもらったのですが、 放っておけば夏ごろまでじっとしていたかもしれません。自然界ではどうかはわからないのですが、ミヤマクワガタの場合、 同じ同血統同兄弟でも一年一化のパターンの個体と2年近くのパターンで羽化する個体が存在します。これは♂だけではなく♀も同じで、 1年で羽化しないから♂だろうと思っていても羽化してみれば♀だったりする事があります。 このズレが何故なのかは私もちょっと分からないのですが、このようなパターンは国産ミヤマだけでなく外国産ミヤマ(ケルブス) でも見られました。次世代累代を目指すにはちょっと時期が合わせずらいとうのが本音ですね。
しかし格好いいですね。野外に出ていない分、体毛がすれていないのでフサフサしています。 今年も早く夏になって採集していと思っています。(^^)
使用したアイテム
国産シリーズまだまだ続きます。今回は南西諸島の雄、スジブトヒラタの羽化報告です。
【飼育種】
和名:スジブトヒラタクワガタ
学名:Dorcus metacostatus
産地:日本 奄美大島
累代:WF1
【羽化体長】
♂:61mm
♀:40mm
【使用したエサ】
♂:Element1100×2本
♀:Element1100×2本
【えさ交換回数】途中1回(計2本)
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入して合計約11ヶ月程度
徳之島と奄美大島だけに生息する特産種。背中の縦筋の模様がとても美しく、大変格好の良いクワガタです。現地での採集方法は主にトラップ。
バナナ等で作った自作トラップでの採集方法が一番効果的だといいます。
飼育は非常に容易。菌糸ビン、マットどちらでも容易に育ちます。今回♂はElement1100
を使用。2本目の半ば位で暴れ始め、そのまま蛹化。格好の良い形の個体が羽化してくれました。♀の方も2本使用しましたが、ほぼ1本で十分。
2本目は捨てビン状態でした。
♂も勿論格好よいのですが、私は♀の方が美しく感じます。背中の模様が彫刻のように浮き出ていて本当にキレイですよ。
皆様機会がありましたら是非一度飼育してみて下さいませ。(^^)
使用したアイテム
さぁ、久しぶりに現実世界へ帰って来てみると国産ものの羽化した個体がまだいました。
今日は元に戻って国産シリーズの続きでいきたいと思います。今日の主役はトカラノコギリです。
【飼育種】
和名:国産ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus inclinatus
産地:日本国悪石島産
累代:CB
【羽化体長】♂72mm
【使用したエサ】菌糸ビンElement1100
×2本
【えさ交換回数】途中1回(計2本)
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入して合計約11ヶ月程度
日本クワガタの中でも色虫的要素の強い代表格、トカラノコギリクワガタ。赤黒い光沢のあるボディはまさに美しいの一言です。
この種は残念ながら条例に伴い採集禁止となっているようで今巷で見かけるのは昔の解禁時代の累代ものばかりみたいです。
飼育自体はとても容易な種です。今回はElement11002本で羽化させました。今回は菌糸を使いましたがこの種はきのこMat、くわMat、完熟Mat、黒土Mat等のマット飼育でも飼育可能です。ただ私のところでは菌糸の方が一番大型が出ています。
今回の個体も72mmと比較的大型だったので満足しております。
しっかしマジマジと見ると本当にキレイですよね~。顎の形状も内歯が弓状になっていて本当に格好よいです。
この種は絶やさずに累代続けていきたいものです。(^^)
使用したアイテム
★クワカブタイムマシーン★ヒメカブト特集もどうやら最後になりそうです。今回紹介するのはパプアヒメカブトです。
【飼育種】
和名:パプアヒメカブト
学名:Xylotrupes gideon?
産地:パプアニューギニア島?
累代:CB
【羽化体長】♂59~62mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】850~ 1100PPボトル(単独飼育)
【えさ交換回数】途中1回の計2回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入~合計約8ヶ月
パプアヒメカブトです。この種の特徴はあくまで私が感じたことなのですが、胸角が湾曲しています。ボディはやや黒系が基調。
この1世代だけしか飼育しなかったので、全体的にはどうなのかは詳しく分かりません。そのせいか、学名&産地も正確に覚えていなく最後に?
マークをつけています。御理解&御了承下さいませ。
飼育自体は他の亜種同様にとても容易な種で、この個体達は全てきのこMat
で羽化させましたが、完熟Mat
、くわMat、黒土Mat
でも飼育が可能だと思います。
毎回書いていますが、ヒメカブト種は日本のカブトと同様に縦に蛹室を作るので、
今回の個体達に使用した容器は縦長の850~1100ccのPPボトルを使用。 25℃管理で約8ヶ月程度で羽化してきました。
ただ残念な事にこの種も植物防疫法において海外からの輸入規制がかかる規制対象種になっているようです。
では未公開の兄弟達をご紹介です。とはいっても2個体しかしませんが・・・。 しかも♀の画像が見当たりません・・
・すみません。
【♂60mm】
なかなか格好いいでしょ。・・・いやこの亜種は可愛いってかんじかな・・・。
今回生体販売部でフローレンシスの幼虫を販売したのをきっかけに★クワカブタイムマシーン★でヒメカブト特集をまとめてやってみましたが如何でしたでしょうか?
今では規制がかかってしまいなかなか入手困難なヒメカブト。本当に格好いい&
可愛い種だけに残念ではありますがこれもいた仕方ないことですね。
まだ規制がかかっていないフローレンシスやパウリアニで楽しんでみては如何でしょうか。(^^)
以上★クワカブタイマシーン★ヒメカブト特集でした。皆様見て頂きありがとうございました。
※今回ご紹介したパプアヒメカブトは植物防疫法において海外からの輸入規制がかかる規制対象種になります。
ご注意下さいませ※
使用したアイテム
さぁ、現存の飼育情報から遠ざかっていますが、ここまで来たのでもう少しヒメカブト特集にお付き合い下さいませ。
今回も★クワカブタイムマシーン★ケブカヒメカブトです。この個体達は2003~2006頃の羽化個体になります。
【飼育種】
和名:ケブカヒメカブト
学名:Xylotrupes pubescens
産地:ミンダナオ島
累代:CB
【羽化体長】♂57~64mm、♀40~42mm
【使用したエサ】きのこMat
、完熟Mat
【使用した容器】850~ 1100PPボトル(単独飼育)
【えさ交換回数】途中1回の計2回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入~合計約8~9ヶ月
ミンダナオ島産のヒメカブト、ケブカヒメカブトです。この種の特徴は何と言っても体毛。ふっさりとまではいきませんが、
うぶ毛のような薄い黄金色の体毛は新成虫の時にはかなりキレイです。
飼育自体は他の亜種同様にとても容易な種で、弊社のマットではきのこMat、完熟Mat、くわMat、黒土Matとこれらのマットで飼育が可能だと思います。
毎回書いていますが、ヒメカブト種は日本のカブトと同様に縦に蛹室を作るので、
今回の個体達に使用した容器は縦長の850~1100ccのPPボトルを使用。 25℃管理で約9~10ヶ月程度で羽化してきました。
ただ残念な事にこの種も植物防疫法において海外からの輸入規制がかかる規制対象種になっているようです。
では未公開の兄弟達を一気にご紹介です。
※今回ご紹介したXylotrupes pubescens
(ケブカヒメカブト)は植物防疫法において海外からの輸入規制がかかる規制対象種になります。ご注意下さいませ※
使用したアイテム
さぁ先日より★クワカブタイムマシーン★でヒメカブト種に集中して取り挙げています。
折角ですので過去に羽化した未公開のヒメカブト種をご紹介致します。
本日ご紹介するのはウリセスヒメカブト(Xylotrupes gideon ulysses)です。この個体は2005頃の羽化個体になります。
【飼育種】
和名:ウリセスヒメカブト
学名:Xylotrupes gideon ulysses
産地:ブーゲンビル島
累代:CB
【羽化体長】♂78mm、♀43mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】 1100PPボトル(単独飼育)
【えさ交換回数】途中1回の計2回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入~合計約9~10ヶ月
ブーゲンビル島産のヒメカブト、ウリセスヒメカブトです。この種はフローレンシスとかなり似た体色ですが、胸角基部に突起が無い事、
全体的に胸角が細め(この個体だけかもしれませんが)な感じがします。体長は比較的大型になりやすい種です。
飼育自体は他の亜種同様にとても容易な種で、弊社のマットではきのこMat、完熟Mat、くわMat、黒土Matとこれらのマットで飼育が可能です。
今回の個体はその中でも一番栄養価の高いきのこMat
で育てました。毎回書いていますが、
ヒメカブト種は日本のカブトと同様に縦に蛹室を作るので使用した容器は縦長の1100ccのPPボトルを使用。
25℃管理で約9~10ヶ月程度で羽化してきました。
ただ残念な事にこの種も植物防疫法において海外からの輸入規制がかかる規制対象種になっているようです。
ヒメカブト種には格好よい個体が多いのに本当に残念ですね。
※今回ご紹介したXylotrupes gideon ulysses
(ウリセスヒメカブト)は植物防疫法において海外からの輸入規制がかかる規制対象種になります。ご注意下さいませ※
使用したアイテム
先日のクワカブタイマシーンでヒメカブトパウリアニに続き今回もヒメカブト特集続けちゃいます。
今回登場するのは漆黒の光沢ボディが大変美しい個体です。
>
【♀41mm】
【飼育種】
和名:マレー産ヒメカブト
学名:Xylotrupes gideon
産地:マレーシア
累代:CB
【羽化体長】♂65~71mm、♀41mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】 1100PPボトル(単独飼育)
【えさ交換回数】途中3回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入~合計約9~10ヶ月
漆黒の光沢ボディが大変格好よい、マレーギデオン。ギデオンの中では個人的に一番好きで沢山飼育していました。飼育自体はとても容易な種で、
弊社のマットではきのこMat、完熟Mat、くわMat、黒土Matとこれらのマットで飼育が可能です。
今回の個体はその中でも一番栄養価の高いきのこMat
で育てました。ヒメカブト種は日本のカブトと同様に縦に蛹室を作るので使用した容器は縦長の1100ccのPPボトルを使用。
25℃管理で約9~10ヶ月程度で羽化してきました。
ただ残念な事にこの種は植物防疫法において海外からの輸入規制がかかる規制対象種になっておりますのでもう今後は野外の輸入天然ものは見られないでしょうね・
・・。
当時飼育していたマレーギデオンの未公開個体一気紹介です。※これらの個体達は全て2005頃羽化の個体達です。
どうです?格好良いでしょ。やはりこの漆黒の光沢ボディ。本当にたまりません。(^^)
※今回ご紹介したXylotrupes gideon(ギデオン:マレー産)
は植物防疫法において海外からの輸入規制がかかる規制対象種になります。ご注意下さいませ※
使用したアイテム
先日の日記のレスで質問が色々ありましたので、ひさびさにメインの日記で取り上げて見たいと思います。
【クリスまるさん】
>では、質問です。
だいたい、パラレルス、アクミナートゥス、クーラン、グランディスの成熟後の寿命はどれぐらいもつのですか?全部ネブトでお願いします。
御質問ありがとうございます。(^^)
寿命ですか?う~ん難しい質問ですね・・・。ネブトの場合はあくまで私が感じるのは比較的長生きすると思います。パラレルス、アクミ、
グランは結構生きました。最低でも半年~8ヶ月は生きたのではないかと思います。クーランはすみません、
飼育したことがないのでちょっと分かりません。ただどれも生き物なので個体差はあると思います。
私も飼育したとはいってもそれぞれの個体を何百と飼育した上のでデータではないので・・・。ご参考程度に聞いて頂けると幸いです。
【ホケチさん】
>ところで、質問なんですが、私は、国産オオクワガタを飼っているのですが、
菌糸ビン1本目から、6ヶ月たって27gの3令幼虫がいます。羽化不全が怖いのですが、蛹化、羽化をするビンは、やはり、
マットの方が良いのでしょうか。
変な文章になってしまってすいません。
アドバイスお願いします。
御質問ありがとうございます。(^^)
27gですか、大きくなりましたね、楽しみですね。で、質問の件ですが、最後の蛹化、羽化のビンですが、そうですね・・・
私が考えるにはその最後の段階に入る前に今どのような状況のビンに入っているかということをまず考えます。
菌糸ビンが劣化寸前や食いが激しいならば交換は必須になってきますが、まだいける状態であればそのまま持っていくのも手です。
劣化寸前や食いが激しく交換間近でなおかつ幼虫がかなりの終令状態であるのならば菌糸ビンより微粒子系の少々水分の多めのマットの方が蛹化をスムーズにさせかつ縮みも少ないと考えます。
ただまだ蛹化にはもう少しあり餌食いもありそうな場合ならば菌糸ビンへの交換がいいと思います。その時は交換のショックを抑える為に、
交換の際には前の菌糸ビン内で出たフンを多少多めに一緒に入れてやり管理温度を少し低めに設定すると交換時のショックがやわらぐと思いますよ。
ただこれはあくまで私のやり方ですのでご参考程度に聞いて下さいね。(^^)
【まーぼーさん】
>質問なのですが、
カブトやクワガタを飼育するとコバエやダニが発生することがありますが、それらがアレルギーとかになることはあるんでしょうか?
御質問ありがとうございます。(^^)
う~ん、難しい質問ですが、やはり人によってはそういうのがある方もいらっしゃるのではないかと思いますよ。
ちなみに私は長年飼育に携わっていますが、全然問題はありません。やはり個人差ではないでしょうか?
皆さん沢山の御質問ありがとうございました。
使用したアイテム
先日ご紹介したフローレンシス。折角ヒメカブト種が出てきたので、
ここでちょっとヒメカブト特集をしちゃいます。今回ご紹介する個体はパウリアニです。
【飼育種】
和名:コガタヒメカブト
学名:Xylotrupes pauliani
産地:マレーシア
累代:CB
【羽化体長】♂45mm ♀31mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 460ccブロー容器(径85mm×高さ100mm)
【えさ交換回数】途中1回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約5ヶ月(合計6ヶ月半程度)
ヒメカブトの中で小型のヒメカブト、コガタヒメカブト(和名)です。
この個体は約2年前に羽化した個体達ですので今回はクワカブタイムマシーンでのご紹介となりました。
飼育は幼虫飼育、産卵共にとても簡単です。
460ccブロー容器程度でも十分に大型になり、キレイに羽化してくれます。
ヒメカブトの仲間は日本のカブトムシ同様蛹室を縦方向に作るので、底面よりも縦方向のスペースが必要になります。
その点ではスペース的には重宝する種だとも言えます。
先日ご紹介したフローレンシスとパウリアニ、この2つは植物防疫法の規制の対象とはなっておりません。
パウリアニも輸入も大丈夫なようですが、最近ではワイルドはおろか養殖ものもあまり見かけません。
体色とかわいらしい風貌が魅力のパウリアニ。ちっちゃいのもなかなか可愛いですよ。(^^)
最近のコメント