今日は国産ながら離島ものの、アマミノコギリの羽化報告です。
飼育種:アマミノコギリクワガタ(奄美大島産)
体長:74mm
飼育したエサ:菌糸ボトルE1100cc2本
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:10ヶ月
設定温度:23~25℃前後
日本で一番大型になるノコギリクワガタ、アマミノコギリクワガタです。今回は菌糸ボトルE-1100を2本使用して羽化させました。本土産のノコギリもそうですが、日本のノコギリはマット、菌糸どちらでも育ちます。菌糸の方がマットよりは比較的大型を育てられやすそうな気もします。羽化期間も短いです。
産卵に関しては、マットのみで十分沢山産んでくれます。
内歯の形が本土産とは違い弓のように格好よいです。飼育が簡単で、とても大型になる種ですので、是非チャレンジしてみて下さいませ。(^^)
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今日は皆様おなじみのタランドゥスオオツヤクワガタの飼育(羽化)についてです。
この種は以下の様な方法で羽化させました。
飼育種:タランドゥスオオツヤクワガタ
体長:♂68mm
飼育したエサ:試作菌糸1100ccボトル2本
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:7ヶ月
設定温度:23~25℃前後
問い合わせの多いタランドゥスのデータですが、この種は今データを取得中の試作菌糸で羽化させました。
試作菌糸の菌種は「ニクウスバタケ」になります。見た目的にはカワラと同じような感じですので、タランドゥスを試してみたのですが無事羽化までいきました。サイズ的にはまずまずでしたが、ひとまず安心しました。(^^)
今他のクワガタ(オオクワやヒラタ、ノコギリ等)も飼育しておりますが、まだデータ取得中ですのでまたおいおいご報告したいと思います。皆様の前にこの菌床が販売出来る日を楽しみに頑張っていきます。(^^)
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9月に入りクワカブシーズンもひと段落した所でしょうか・・・。(^^)今日はフローレス島産ギラファノコギリの羽化のご報告です。
上記画像の個体は以下のような方法で飼育しました。
飼育種:ギラファノコギリクワガタ(フローレス島産)
体長:104mm
飼育したエサ:Elementシリーズ1100cc菌糸ボトル
投入時期:2令
投入から羽化までかかった時間:7ヶ月
エサ交換回数:1回
設定温度:23℃前後
皆様おなじみのフローレス産ギラファノコギリです。多数あるギラファの亜種の中でももっとも大型になる事で知られていますよね。
今回は出来るだけ低コストでどれだけ大型が羽化出来るかを試す為、菌糸ビン1本羽化を試してみました。結構丈夫なもので他にも多数1本羽化してきましたが、この個体がその中でも最大の個体でした。ただ104mmともなると、E1100の菌糸ボトルの容器では蛹室は斜めに作らないとこのサイズは収まりませんでした。
他の個体のサイズは90前半が最も多く、ちらほら90後半が出ていました。さすがにこの容器で、しかも菌糸ビン1本では105mmUPは厳しかったようです。それでも104mmが出た事は喜ばしい事でした。(^^)
今回は出来るだけ少ない菌糸ビンで羽化させる為に、1本羽化を行いましたが、やはり1本で7ヶ月を引っ張るのは結構厳しいところもあります。菌糸ビンの劣化を抑える為に、少々ですが低温気味で飼育管理した工夫もあります。
ギラファの場合、幼虫もかなり大きくなりますので、1本ですと、まず白い部分は完全になくなり、黒くマット化した状態で3令後期をしばらく過ごした後、仕方なく羽化するという感じです。
この黒いマット化した部分の状態が悪いと、ドロドロになって目も当てられないようなベチャベチャの中に幼虫がいる・・・そんな状態になってしまう場合があります。
実際、1本羽化を試した今回もそのような状態のものが結構ありました。♀ならばそこまでないのですが、 ♂の比率的に言うと1/3程度でしょうか・・・。
上記の事より、本来はやはり最低2本程度での羽化が望ましいと思います。私が考える理想の構図は・・・。
①初令~2令にてE1100菌糸ビンに投入
②約4ヶ月程度で♂ならばE1400に♀ならば状況をみてE1100もしくはE800に投入。
③菌糸ビンの劣化がないようならば、このまま羽化。劣化がひどいならば菌糸ビンをもう1本使うか、最後はマットを詰め替えて蛹化にそなえる。
・・・・・大体この様な感じかと思います。この1本羽化はあくまで限界を試したような感じですので、参考程度に聞いていただけますと幸いです。(^^)
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今日はパプアヒラタクワガタの羽化報告です。
上記画像の個体は以下のような方法で飼育しました。
飼育種:パプアヒラタクワガタ
体長:48mm
飼育したエサ:きのこマット、500cc程度のブロー容器を使用
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:8ヶ月
エサ交換回数:途中1回
設定温度:23~25℃前後
アルキデスヒラタを小さくしたようなパプアヒラタクワガタ。この手の種は他にはインテルメディウス等があります。小型の種ですがなかなか味のあるクワガタです。
飼育は産卵&幼虫飼育共にとても簡単です。産卵の場合は、マット産卵のみで結構多数産んでくれます。この個体もマット産卵より得られた幼虫が羽化したものです。その時のデータは以下の様なものでした。
親情報:ワイルド♀よりの持ち腹産卵
産卵数:幼虫45頭(全て幼虫回収)
産卵期間:約2ヶ月程度
産卵に使用したマット:くわマット
産卵に使用したケース:小プラケース
産卵時の設定温度:25℃前後
産卵セットの方法:ケース底面(2/3)をカチカチに固めて上部はフンワリと敷きました。
水分量:適量(手で握って土団子が出来、なおかつ水が染み出ない程度)
とても簡単な種ですので、皆さんも機会が御座いましたら一度チャレンジしてみて下さいね。(^^)
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毎回書いていますが、今年は本当に残暑が厳しいですね。ここ数年、地球環境が悪化したせいか、気候(季節)が何か変ですよね?私が子供だった30年位前とは明らかに違った感じを受けてしまいます。
さて、今日は羽化の報告です。2点ありますが、まずはダールマンツヤクワガタの羽化です。
この種は以下の様な感じで飼育しました。
飼育種:ダールマンツヤクワガタ
親情報:ワイルド♀よりの持ち腹産卵より
体長:♂73mm
飼育に使用したエサ:完熟マット
飼育に使用した容器:1000ccのガラス瓶
投入令数:2令
飼育期間:14ヶ月
管理温度:23~25℃前後
えさ交換の途中回数:3回
一言で言ってツヤクワガタは飼育期間が長いです。飼育の感じも他のクワガタとは違い、容器の中で独特の空間を作って成長していきます。幼虫の形状も独特で、強引に言うと洗濯機の配水管のホースみたいに節々のくびれが極端です。
飼育自体は簡単でしたが、今回のこの個体はそこまで大型になりませんでした。次回は今年新発売した黒土マットを使用して育ててみたいと思います。(^^)
次は今年は既に2回ほど紹介もある、おなじみのパリーフタマタ(セアカフタマタ)です。
このパリーフタマタは以下の様な感じで飼育しました。
飼育種:パリーフタマタクワガタ 学名「Hexarthrius parryi」
親情報:ワイルド♀よりの持ち腹産卵より
体長:♂71mm
飼育に使用したエサ:きのこマット
飼育に使用した容器:1000ccのガラス瓶
投入令数:2令
飼育期間:12ヶ月
管理温度:23~25℃前後
えさ交換の途中回数:3回
この個体はきのこマットにより羽化させました。こちらもちょっと小型でして、あまり満足のいく結果とはいきませんでした。
飼育事態は簡単で、マット、菌糸どちらでも育ちますが、前の個体も含めてこの世代のパリーは全てマットで飼育しました。次回は菌糸を試してみようと思っています。(^^)
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残暑厳しい日が続きますね。今日は子供達にも大人気のパラワンオオヒラタの飼育(羽化)報告です。
上記画像の個体は以下のような方法で飼育しました。
飼育種:パラワンオオヒラタクワガタ
体長:92mm
飼育したエサ:きのこマット
使用した容器:1100ccPP空ボトル~1400cc空ボトル
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:12ヶ月
エサ交換回数:途中2回
設定温度:23~25℃前後
いつもは菌糸飼育で行っていたパラワンオオヒラタですが、今回はきのこマットにての飼育で羽化させました。体長的には92mmとまずまずの結果でした。菌糸飼育では100mmも越えてくるのでまだまだ飼育の工夫が必要だと感じました。
パラワンの場合も飼育自体はとても簡単で、菌糸、マットどちらでも育ちます。傾向から見るとやはり菌糸飼育の方が、大きくなり、羽化までの時間もかなり短くてすみます。
産卵の場合は、マットのみでの産卵が可能です。産卵木はさほど必要ないように感じます。実際この個体もマット産卵によって得られた幼虫が羽化したものです。
産卵について弊社のマットの中でお勧めするのはくわマットです。
ケース底面を固く詰めてやれば、かかっている♀ならば翌日からでもケース側面あるいは底面に卵が見えて来ます。設定温度も23~25℃の間でOKです。
とても格好の良い虫ですね。
あっ、ひとつ書き忘れましたが、皆さん、時に幼虫がまとめて溶けてしまったように大量死亡・・・という現象が起きた事がありませんか?
これはドルクス系(特にヒラタに多い)やノコギリ系(余り無いが時折)の幼虫、特に若令時に見られるもので、ブヨブヨ病と呼ばれるものらしいです。
ブヨブヨ病とは、私もそこまで詳しくは知らないのですが、ブヨブヨビールスに感染して幼虫がアメ色になり、身体が透き通ってきて(濁ったような透明色、糞などが詰まっていない状態)、やがてそのまま死亡してしまう現象です。聞くところによるとこのブヨブヨ病はウィルス性で、感染した1匹の幼虫を同じ箇所に入れておくと元気だった仲間に次々に感染してしまう事があります。
今の時点では何故そうなるのか原因や対策などは分からないのが現状らしいです。
ただ昔の話になりますが、マット飼育だとブヨブヨになりやすいので、早めに菌糸に入れてしまうのが得策だという話も聞いたことがあります。本当かどうかは分かりませんが・・・。
折角産卵させた幼虫が、一度に大量死亡・・・なんて考えたくもありませんよね。
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今回は久々に国産から外国産の羽化報告です。ブッダノコギリ♂56mmです。
上記画像の個体は以下のような方法で飼育しました。
飼育種:ブッダノコギリクワガタ
体長:56mm
飼育したエサ:きのこマット 800ccPPボトルの空ボトルを利用しました。
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:8ヶ月
エサ交換回数:途中1回
設定温度:23~25℃前後
飼育はとても簡単です。今回は菌糸ではなく、きのこマットにて飼育しましたが、56mmと大歯型が出てくれました。菌糸しいくならばもう少し期間も短縮出来たかもしれません。あと大きさ・・。
ブッダノコギリ、小型のノコギリクワガタでちょっとマイナー的な感じのする外国産ノコですが、アゴの湾曲も素晴らしくとても格好の良いノコギリです。私のお気に入りの一つになりそうです。(^^)
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今回ご紹介するのも国産ものになります。
ムシキングで大人気の国産カブトムシです。
この種は以下の様な方法で羽化させました。
飼育種:国産カブトムシ(日本・本土産)
体長:82mm
飼育したエサ:きのこマット
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:11ヶ月
設定温度:常温飼育
私たちには日頃見慣れている形の国産カブトムシですが、世界の昆虫界からみると独特な風貌で人気の高い種でもあります。
今回は当飼育ルームでは珍しく常温飼育で管理致しました。使用したマットはきのこマット、これでグングン育ちます。国産の昆虫(カブトムシ&クワガタムシ)は、元々日本の風土に合って生息しておりますので、常温での飼育が可能です。 この辺は外国産には真似出来ない所ですね。(^^)
日本のカブトムシは幼虫飼育、産卵共に非常に簡単な種です。産卵に関してはマットを固めても良し、軽く押し詰めても良し、ばら撒き産卵もします。設定温度も25~30℃と幅広く、水分量に関しても外国産ほど厳密に調整する必要もありません。
また国産のカブトムシは蛹室を縦に作ります。通常ヘラクレスやコーカサスなどは横に蛹室を作りますが、国産カブトやヒメカブトなどは違ってきます。その理由より、底辺の広いプラケースよりもブロー容器などの縦に長い容器で管理する方がより良いです。深さが必要だと思います。
こうして改めて見ると格好よいムシですね。まさに日本の誇るムシキングです。(^^)
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今日は皆さんにもなじみの深い、国産(本土産)ノコギリクワガタの飼育についてご紹介します。まず下の画像は今年の6月に羽化した国産ノコギリクワガタ♂69mmの画像です。
この種は以下の様な方法で羽化させました。
飼育種:ノコギリクワガタ(日本・本土産)
体長:69mm
飼育したエサ:菌糸ボトルE1100cc~くわマットへの移行
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:10ヶ月
設定温度:23~25℃前後
割り出した初令幼虫を菌糸ビンElementシリーズ1100ccに投入。そこで約6ヶ月程度じっくり食べさせて、それからは同容器の空ボトルを利用してくわマットに移行・・・。
菌糸ビンの栄養価が高かったせいか比較的早く羽化して来ました。羽化不全もなくキレイな状態で、サイズも69mmありましたので上々の羽化だと思います。
ご紹介が前後になってしまいますが、この種(本土産ノコギリクワガタ)は以下の手順で産卵させました。
使用したマット:くわマット
使用した容器:中ケース
水分量:手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
マットの詰め方:ケース底面10センチ程度固く詰めて上部3~5センチはフンワリと。
設定温度:25℃位
当時の産卵数:おおよそですが幼虫40頭程度回収できたと思います。
セット~割り出し期間まで:約1ヶ月半
産卵体系はマットのみの産卵で十分いけます。ワイルド♀よりの持ち腹産卵で行いましたが、確実に産んでくれました。野外で既に交尾済みだったようです。
昨今、外国産のクワガタ&カブトが沢山輸入されるようになってそちらに人気を奪われがちですが、よく見てみるとなかなか格好の良いクワガタです。今年は皆様も飼育にチャレンジしてみては如何でしょうか?(^^)
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この種は以下の方法で羽化させました。
飼育種:ヘラクレス・ヘラクレス
羽化サイズ:137mm
使用したマット:きのこマット
使用した容器:小プラケース(W230×D155×H170)
管理設定温度:25℃前後
水分量:適量/多からず少なからず
羽化までの期間:12ヶ月
この個体は小プラケースの長い方に上手に蛹室を作ったのでそのまま羽化させました。蛹化の時、上部にずり上がったのか、ちょっと胸角先端が曲がってしまいました。まっすぐならばもう少し体長もいけたでしょう。
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