
今日はフタマタクワガタ種の中でも人気の高いフォルスターフタマタクワガタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。
【飼育種】
和名:フォルスターフタマタクワガタ
学名:Hexarthrius forsteri
フォルスターフタマタ、フタマタ種の中でもかなり人気がある種です。今回画像でご紹介しているのはインド産フォルスター、こちらは♂ボディは赤色っぽくなる傾向があります。ミャンマー産のフォルスター♂は黒色系をしております。
ではまずは幼虫飼育からご紹介しましょう。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】きのこマット、くわマット、菌糸
【お勧めの飼育容器】
♂:800~1400ccの容器
♀:800~1100ccの容器
【設定温度】20~23℃前後
【羽化までにかかる大体の時間:20~23℃管理下】
♂:初令投入して~約12~15ヶ月
♀:初令投入して~約10~12ヶ月
※管理温度&飼育エサ、また幼虫の大きさによって羽化までの時間帯は異なります。
幼虫飼育は比較的容易な種になります。マット、菌糸、どちらでも大丈夫です。私は大体マットで飼育していました。幼虫期間は比較的長めです。管理温度は少し低温の20~23℃程度で管理していました。マット、菌糸は劣化、糞が目立ってきたら交換、ただマット飼育の場合にはなかなか見た目では判断が難しいので、その場合は4~5ヶ月程度したら交換してしまうのも良いと思います。
次に産卵セット方法のご紹介です。
<産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、くわマット、きのこマット
【産卵に使用する材】
クヌギ材、コナラ材、カワラ材、レイシ材等
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】23~25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
では実際の画像で手順をおってご紹介してみましょう。
①マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
フォルスターなどのフタマタ系は材産みが主体なので
マットは食が出来るマットならばなんでもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた
事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。
この画像の場合は完熟マットを使用してみました。
②次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
今回使用したのはコナラ材2本です。少し柔らかめの材です。
このようにフタマタ系の場合はマットをそこまで深く詰める必要はありません。いわゆる「転がし産卵」で十分です。材についても、コナラ材、クヌギ材、カワラ材、レイシ材などで大丈夫です。材の表面に卵を産み付けてくれるので沢山産ませたい場合は表面積の大きい太い材が好ましいと思います。
また上記の画像では材の皮(樹皮)は剥がしていますが、樹皮を付けたままでもOKです。樹皮をはがすと産卵はし易くなりますが、欠点も出てきます。材の表面に青カビなどの雑菌がつきやすくなることです。あまりにも大量のカビが発生してしまうと、せっかく産んだ卵をも侵食する恐れがあります。カビを嫌うならば皮付きでセットすると良いと思います。ここの所は一長一短ということろでしょうか・・・。
産卵セットを開始した後は様子を見守り、セット開始後2ヶ月程度してから割り出すと良いでしょう。♀がまだまだ元気ならば産卵材を交換して産ませ続けさせるのも良いと思います。
フタマタ種の♀は材の表面に産卵しますので、オオクワなどのように穿孔して材をバラバラにはあまりしません。(勿論材の固さ、大きさにもよります)材が齧られていないといって絶対に産んでいないとは言えませんので、根気よく見守りましょう。
如何でしたでしょうか?フォルスターフタマタ、メジャーなマンディブラリスなどと違い少しマニアックな種ではありませうが、色合い的にもフォルム的にもなかなか魅力のあるクワガタだと思います。飼育もフタマタ種の中でも比較的容易な方だと思いますし・・・。是非皆様も機会がございましたら一度挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
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Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース
2015年3月31日
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今日はツヤクワガタ種、その中でもインターメディアツヤクワガタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。
【飼育種】
和名:インターメディアツヤクワガタ
学名:Odontolabis intermedia
産地 パラワン、ネグロス、パナイ
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】黒土マット、完熟マット
【設定温度】16~25℃前後
【羽化までにかかる大体の時間:20~23℃管理下】
♂:初令投入して約16~24ヶ月
♀:初令投入して12~18ヶ月
※管理温度&飼育エサ、また幼虫の大きさによって羽化までの時間帯は異なります。
幼虫飼育は 基本的にマット飼育、よく熟したマットを好む傾向があります。弊社のマットでは黒土マットがお勧めです。あくまで私のやり方ですが、1令時は黒土マットを与え、2~3令になってから完熟マットを少しずつ混ぜて与えるやり方もしております。黒土マットよりは完熟マットの方が栄養価の面では若干高いので2~3令の成長期に出来るだけ高栄養のものを与えたいのでそういう方法を取ることもあります。
インターメディアの♂は大型なものになると100mmを超える個体もあります。そのせいか幼虫期間も比較的長くかかり、♂個体では羽化までに1年半~2年近くかかるものもあります。♀もかなり大きくなるので♂より時間は短くなるものの1年はゆうにかかる個体もあります。幼虫飼育には根気が必要になりますね。
またツヤクワガタの幼虫は他の種でもそうですが、ちょっと変わったエサの食べ方をします。ガラス瓶などの外から見える容器でマット飼育をしているとよく分かるのですが、容器の中間付近に空洞を作ってから居食いする傾向が見られます。この空洞、結構大きく場合によってはマットが容器の中で上下に分かれているようなかんじになるときもあります。その上下のマットに「くの字」に接するようなかんじで幼虫は居ずわりながらマットを食しているような様子です。これはドルクスやノコ、ティタヌスなどではほとんど見られない様子なのでとても興味深いです。
ともあれ、時間はかかりますが、管理自体はそう難しい種ではありませんので、エサ交換のタイミングと温度管理と根気があれば無事に羽化させられると思います。
<産卵方法>
次に産卵方法のご紹介をします。
【お勧めのマット】黒土マット
【お勧めの容器】クリーンケースM~L
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面5割程度固く詰めて上部5~8センチはフンワリと。
【設定温度】25℃前後
産卵セットを組む手順をご紹介します。
セット方法を図示するとこのような感じです。
産卵ですが、これは過去の日記でも書いていますが、ツヤクワガタの♀は産む個体と産まない個体の当たりハズレが非常に大きいです。産む時は60~70卵位産んだ時もありますが、産まない時は全くの0、もしくは産んでも1~2頭ということも珍しくはありません。いかにして当たり♀をGETするかというのも成功の分かれ道となりそうです。
当たり♀に当たった場合、とても沢山産んでくれます。孵化率もそれほど悪くなく、順調に孵化してくれるかんじがあります。
如何でしたでしょうか?インターメディアツヤクワガタ、飼育もツヤクワガタ種の中でも比較的容易な種なので挑戦し易いと思います。超大型の100mmUPはとても迫力がありますので、是非皆様も機会がございましたら一度挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2015年3月28日
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今日はオオヒラタクワガタ、その中でも人気の高いスマトラオオヒラタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。
皆さん、すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、今回ご紹介するスマトラオオヒラタ、この種は同じスマトラ島の中でも場所(産地)によってアゴの形状が異なる傾向があります。
スマトラオオヒラタのよく知られる産地としては、ベンクール、パダン、リアウ、アチェなどがあります。基本的にベンクールは内歯上がり、パダンは内歯中間~内歯下がりが多いものの、内歯上がりの個体も見られる、アチェは内歯下がりの傾向が強いと言われています。ただあくまで傾向であってベンクール産だからといって必ず内歯上がりになるというわけではありません。あくまで傾向です。実際、ベンクール産でも内歯下がりの個体を見たこともあります。内歯下がりの個体は顎が太く感じるので、がっちりとした印象があり、巷では内歯下がりの個体が人気が高いようです。
【飼育種】
和名:スマトラオオヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus
産地:スマトラ島 ベンクール、パダン、リアウ、アチェ等
ではまず幼虫飼育からご紹介しましょう。
<幼虫飼育>
幼虫飼育は 非常に容易、マットでも菌糸でもどちらでも良く育ちます。私的にお勧めは菌糸です。管理温度は16~25℃程度ならばほぼ大丈夫です。但し大型♂を作出しようとするならば、低温管 理が必要だと思っていますので、16~20℃程度が理想だと考えています。
管理する容器の大きさは大きければ大きいほど良いと思います。1100ccボトルのサイズでも90mmUPを出したことがありますので、これでも十分だと思いますが、♂の幼虫は3令のmax時にはかなり巨大になり60gにも達する個体もありますので、1400ccボトルや、菌糸ブロック詰め替えで1800cc以上のビンに投入して育てる方もいらっしゃいます。
下の画像はエレメント1100cc菌糸ビンで羽化したアチェ産♂91mmの蛹室内を露天掘りした際様子です。
【お勧めのエサ】菌糸、きのこマット、くわマット
【設定温度】16~25℃前後
【羽化までにかかる大体の時間】
♂:初令投入して~合計約12ヶ月
♀:初令投入して~半年~10ヶ月
※管理温度&飼育エサによって羽化までの時間帯は異なります。
<産卵方法>
次に産卵方法ですが、これもとても容易な種です。かなり多産です。
あ くまで私のやり方ですが、まずは熟成をしっかりとさせています。後食開始して約4~5ヶ月、もしくは半年位はさせています。同血統の兄弟同士で交配させようとすると♂と♀の羽化時期がかなりズレることがあります。その時は幼虫時に♂と♀の温度差をつけてタイミングを計るか、もしくは交尾時期が合わない場合には別血統の伴侶を用意することが必要になる場合もあります。
本当は同兄弟同士で掛け合わせるインブリードより別血統同市で掛け合わせるアウトブリードの方が血の入れ替えも出来、健康的なのでお勧めですが、顎の形状や大型血統などを遺伝させたいと思う場合にはインブリードが有効なので、アウトブリードは不向きになると考えます。難しい所ですよね。。。
産卵セット方法は、マットのみで行う場合と、材も入れて行う場合があります。私は主にマットのみで行いますが、一応2つのやり方をご紹介したいと思います。ちなみに参考までにですが、私はマット産卵ばかり行っています。
<マット産みで産卵を行った場合>
【お勧めのマット】くわマット、完熟マット、黒土マットがお勧め
【お勧めの容器】クリーンケースM~L
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】25℃前後
産卵セットを組む手順をご紹介します。
下記画像はくわマットにてセットを組んだケースです。
セット方法を図示するとこのような感じです。
次に材も使用した場合の産卵セット方法をご紹介します。
<材も使用して産卵セットを組んだ場合>
【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット、黒土マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
画像で紹介すると・・・
このようなかんじです。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
上記のようなかんじで約1ヶ月半~2ヶ月もすれば、ケース側面に幼虫が見えてくるはずです。もしその位経過しても卵も幼虫も見られない場合は、交配が成功していない可能性がありますので、♀を取り出し、♂と交尾させると良いと思います。
如何でしたでしょうか?スマトラオオヒラタ、体格のよいがっちりとしたボディはまさに迫力満点!!それでいて均整の取れた美しさもあります。飼育も容易な種ですので、まさに外国産オオヒラタ種の入門種としても最適です。皆様も是非機会が御座いましたら一度飼育チャレンジしてみて下さいませ。(^^)
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2015年3月24日
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先日の日記で、蛹室を上手く形成出来なかった、もしくは人為的に蛹室を壊してしまった場合の人工蛹室の移行タイミングや人工蛹室の形成方法などのお話をしました。
今日は上手く形成出来ていない実際の蛹室の具体例をご紹介したいと思います。今回は大型カブト、ヘラクレスオオカブトの蛹室を例としてご紹介してみたいと思います。
ヘラクレスオオカブト、言わずと知れた世界最大のオオカブト、体長はゆうに160mmを超える個体もあり、とても大型になります。
ヘラクレス♂の場合、私はクリーンケースS程度の容器に入れて蛹化させます。とても小さなケースですが、数やスペース的に考えるとこの方法が一番効率が良いからです。そ の場合、幼虫がケースの長い部分にキレイに蛹室を作れば良いのですが、蛹室の形成位置を上手く作らない場合がよくあります。その場合は人工蛹室へと移し変 えます。下の画像はまさに上手く作らなかった時の蛹室の画像です。
この上の画像下のようにケース側面から見て通称「小窓」が出来てしまった場合、そのまま蛹化させるとかなりの確率で角曲がりが起きます。本当はそれ以上向こうにも部屋(蛹室)を作りたかったのに、ケースが邪魔して途中までしかつくれなかったからにあります。
下の画像の個体はそういった不完全な蛹室でそのまま羽化してしまったH・ヘラクレスの♂個体です。
頭角、胸角、共に大きく曲がってしまっています。よほど蛹室が狭かったんでしょう。
角が伸びきれないような蛹室を形成した場合は、蛹になる前の段階、前蛹時に取り出し、人工蛹室に移し変えるのが無難と言えるでしょう。
もう一度画像を載せましたが、この上記の様な蛹室を形成してしまったら要注意です。この段階で出来るだけ早く人工蛹室を作成し、前蛹時に人工蛹室に移行させることをお勧めいたします。それすれば少なくとも上記の個体の様な角曲がりは防止することが出来ると考えております。
如何でしたでしょうか?人工下で飼育をすると大自然とは違い、限られたスペースで管理する為に様々はトラブルも出てきます。手間はかかりますが、それを乗り越えて見事な個体を羽化させた時には本当に感動ものです。是非皆様もチャレンジして素晴らしい個体を作出してみてはいかがでしょうか?(^^)
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先日、お客様とお電話でお話しした際に、以下のようなご質問をお受けしました。
幼虫が3令の後期でもうすぐ蛹になりそうなのですが、幼虫を入れているマットの状態があまりよくありません。どうすれば良いでしょうか?
3令後期のエサ交換のタイミングは確かに難しいものがあります。でもマットの状態がよくないまま蛹化させた場合、上手く蛹室が作れなかったりすることもあります。そうすると蛹化不全や後々の羽化不全にもつながることもあります。そう考えると思い切ってマットを交換するか、もしくは前蛹状態まで待って前蛹になったら人工蛹室に移し替えるのも方法の一つだと考えます。
今日はその人工蛹室についてちょっとご紹介してみたいと思います。
人工蛹室に幼虫を移し替えるには2つのタイミングがあります。
・前蛹状態での移し替え
・完全に蛹になってからの移し替え
です。
完全に蛹になってからの移し替えは比較的楽ですが、前蛹状態での移し替えの場合は、タイミングが重要になってきます。
一番重要なのは、完全に前蛹状態になってから移し替えることです。
前蛹の場合、完全に前蛹状態になると、幼虫の頭(アゴ)と手が完全に固まります。人工蛹室に移し替えるならばこの状態で移し替えないといけません。
もし頭(アゴ)と手が完全に固まってしまう前に人工蛹室に移し替えてしまうと幼虫はまだ動けますので、その人工蛹室をバラバラに壊してしまう可能性があります。なので、完全に固まってから移行する。これが私なりに思う鉄則だと考えています。
下の画像が前蛹、手と口が完全に固まった状態です。
この状態のようになってから移行させるのがベスト!
参考例:ヘラクレスの前蛹
では次にその移行させる人工蛹室ですが以下のようなものを準備して下さいませ。
※人工蛹室を入れる容器はプリンカップや飼育ケースなど様々です。あくまでも人工蛹室のサイズに合わせたサイズのものをご用意下さいませ。
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スプーン | 園芸用スポンジ | 大きめプリンカップ等 | カッター |
【1】
ホームセンターや園芸店で売られている生花やフラワーアレンジ用の
園芸用スポンジを前蛹や蛹にあわせてカットします。
【2】
人工蛹室の大きさをある程度に決め、スプーンを使いあとをつけます。
幅の目安は蛹の幅の約1.3~1.4倍です
【例】
2cm(蛹の幅)×1.3 = 2.6cm
【3】
枠を決めたらスプーンで掘っていきます。
【4】
向かって左が「あたま」になります。
「あたま」上に少し傾斜をつけ「おしり」の方を少し深く掘り下げます。
【5】
水分を含ませ削った面を「指のはら」で
やさしく擦り表面を滑らかにします。
最後に水ですすげば人工蛹室の完成です。
【6】
前蛹を入れた様子。
【7】
蛹を入れた様子。
【8】
プリンカップなどの容器に入れ
通気用に穴を開けたフタをし管理します。これで完成です。
次にクワガタではなく大型カブト、ヘラクレス用の人工蛹室をご紹介します。



あくまで私の作り方ですが、私の場合、ヘラクレス用の人工蛹室は「あたま」側の返しを作らず、角が引っかからない様に作ります。 頭側を高くし角度をつける事と、同じく頭側に返しを作らない事で角曲がりを軽減する事ができます。
※ヘラクレスの人工蛹室は大きい為、プリンカップではなくプラスチック容器を使用します。あくまで人工蛹室に合わせた容器をご用意下さいませ。
如何でしたでしょうか?私の場合、上記のようなやり方で人工蛹室を作成しております。本当は幼虫自らが作成した蛹室に勝てるものはないのですが、何らかの理由によって作成した人工蛹室が不完全な場合もあります。そういう場合に上記のような人工蛹室を作成し利用するというのも有効な手段の一つだと考えております。人工蛹室の形状などはあくまでも私のやり方なので、ご参考程度にご覧いただければ幸いです。(^^)
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前も書いたのですが、久々なので、ここで初めてご覧になる方への「クワカブタイムマシーン」について改めて説明を・・・。
今現在あまり市場では見かけられないものでも、お客様の中には未だに飼育されてる方がおり時折飼育データありませんか? と御質問を受ける場合があります。
私も長年かなりの頭数を飼育していると過去にご紹介出来なかった種や個体もまだ存在します。データとしては取っているものも多数あり、 お伝えしたい良い個体もいますので、これから少しずつリアルタイムの中におりまぜてご紹介していきたいと思います。
こういった過去のデータを「クワカブタイムマシーン」とタイトルに称してご紹介していきますので、懐かしながら御覧頂ければ幸いです。 御了承下さいませ

【飼育種】
和名:ゴロファ・ぺラゴン
【羽化体長】♂40~50mm、♀35~45mm
【使用していたエサ】きのこマット、くわマット
【使用した容器】850~ 1100PPボトル(単独飼育)
【えさ交換回数】途中1回の計2回(1回でも可の場合あり)
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入~合計約8~9ヶ月
ゴロファ・ぺラゴン、いやぁ、懐かしいですね~!この種を飼育していたのは2006年頃、いまから9年前になります。その当時は小型カブト、特に南米産のカブトムシが流行っていて、いろんな小型カブトが野外品で市場に出回っていました。このぺラゴンもその一つで、出回った当時は結構な人気があったのを思い出します。
飼育は至って容易な方でした。マットでぐんぐん育ち、途中交換を1回すれば十分、交換なしで羽化する時もあったほどです。ゴロファと言えば、ポルテリやピサロなど角が長い個体が目立ちがちですが、このぺラゴンは頭角がとても短くどちらかというと可愛いといった印象を受けていたのを思い出します。
数多くの生体が輸入されるようになってから、植物検疫法により規制される虫が出てき始めていろんな種の輸入が制限されるようになりました。代表的なものを言えば、ヒメカブト、ゴロファ種でいえばゴロファ・エアクスなどです。エアクスなどは好きでよく飼育していたのを思い出します。また規制が解除される日がもし来れば是非見てみたいですね。(^^)
※今回ご紹介したゴロファ・ぺラゴンが、今現在の植物防疫法の規制にかかっているかどうかはちょっと分かりません。なのであくまでも過去に飼育したものの一例として図鑑的に見てもらえれば幸いです。
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今日は久しぶりに外国産クワガタの飼育方法をご紹介してみたいと思います。
今日ご紹介するのは、ちょっとマイナーな種ではありますが、顎の形状が独特で格好の良いブッダノコギリです。
【飼育種】
和名:ブッダノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus buddha
ではまずは幼虫飼育から見てみましょう。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】くわマット、きのこマット、完熟マット、菌糸
【飼育容器】800cc程度の容器など。
【えさ交換回数】途中1回程度
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約5ヶ月(合計約8~9ヶ月)
まず幼虫飼育ですが、とても容易。弊社のマットでは、くわマット、きのこマット、菌糸でよく育ってくれます。マットを入れる容器も私の場合は 800cc程度のブロー容器にマットを入れて飼育すればOKです。菌糸の場合は菌糸ビンE-800の大きさで大丈夫だと思います。管理温度は23~25℃ 程度で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
次に産卵方法についてご紹介します。
<産卵方法>
★マットのみで産卵セットを組んだ場合★
【産卵に使用するオススメマット】くわマット、完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を深さ7割位で固く詰める。残りの1割程度はフンワリと。
図示すると以下の様な感じになります。
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。
★材も使用して産卵セットを組んだ場合★
【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースS~M
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
画像で紹介すると・・・
このようなかんじです。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵は私の場合マットのみで行っていました。ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。その場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくると思います。
但し材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
いかがでしたでしょうか?ブッダノコギリクワガタ。体色は真っ黒と色虫的要素は少ないものの、小型ながらその妖艶な顎の曲がり具合は素晴らしいものがあります。ワイルド(野外品)も時々見かけることがありますので、入手も容易な方だと思います。また飼育も幼虫飼育、産卵共に容易な種ですので、是非皆さんも是非機会がありましたら挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
使用したアイテム
Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2015年3月9日
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今回は本土産コクワガタの割り出しの結果第5弾をご紹介したいと思います。今回は1セット割り出しました。すべて本土産コクワガタです。本土産コクワはこれが最終セットになります。
まずは本土産コクワガタ♂の参考画像と、その産卵させたセット方法についてご紹介します。
【飼育種】
和名:本土産コクワガタ
学名:Dorcus rectus
産地:本土産
<産卵セット時の方法>
【累代】天然ものWD♀を使用
【使用したマット】きのこマット+クヌギ材2本
【使用した容器】クリーンケースL
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、 なおかつ水が染み出ない程度
【設定温度】25~28℃前後
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
では産卵結果ですが、
<産卵結果>
幼虫21頭、卵7個
今回のセットからは上記のような結果でした。最後のセットは少し少な目だったかな。
<全体の感想>
今回は本土産コクワガタ1セットを割り出しました。今回は卵も入れて28とまずまず、親♀も一生懸命頑張ってくれました。毎回言いますが、本当に感謝、感謝です。
今回の産卵セットもマット+材を使用した産卵で行いました。材にもマットにも幼虫が確認出来ましたが、どちらかとうと材の方に多く入っていました。 卵は全て材より発見したので、材の表面近くで孵化した幼虫が食していく内にマットの方に移行したのではないかと推測しております。
今回のマットはきのこマットでセットしてみました。熟度の浅いマットなので、マット産みには向かないかと思っていましたが、こちらのマットでもマット産みも確認出来ているので問題はなさそうですね。
産卵設定温度は少し高めに設定しました。 25~28℃程度、ほとんど27℃帯でキープするように頑張りました。この時期は寒いので、エアコンは自動でつけっぱなしでした。
今回のセットでは卵を含めて28頭、前々から割り出している本土コクワガタの数にしては少し物足りなさを感じましたが、それでも十分。産んでいただけているだけで感謝感謝です。(^^)
今回のセットで本土コクワガタの産卵セットの割り出しも最後となりました。本土コクワガタに関しては数にバラつきはありましたが、今季はどのセットも失敗がなかったのがうれしいですね。いかに繁殖能力が高いかを感じました。
3月に入りました。耐寒性の高いコクワガタならばもう1~2ヶ月もすれば野外でも動き出す個体もいるはずです。今年も沢山の生体に巡り逢えたら嬉しいですね。いまからシーズンが楽しみです。(^^)
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2015年3月5日
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先日、会社内で話し合いをした際に、生体の管理温度についてもっと初心者の方でも分かりやすい説明があるとより良いのではないかと話題があがりました。今日は飼育温度(管理温度)について少しお話ししてみたいと思います。
生体を飼育されてる方の中には大きく分けて「エアコンなどにより温度管理が可能な方」と「温度管理が難しく常温管理の方」がいらっしゃると思います。
まず私の例を取ってみると、私はエアコンで通年温度調整して管理しております。その上で心がけていることを挙げてみたいと思います。
・飼育している虫の生息地を調べ、可能な限りその種に合わせた温度管理をする。
・♂と♀の羽化時期を合わせたい場合は♂を♀の管理温度より少し高めの場所に置く。
・大型化させたい虫は比較的低温管理でじっくりと育てる。
・ブリードを急ぎたい場合は、今まで管理していた場所より温度が高めの場所に置き、幼虫の羽化スイッチが入りやすいようにする。
上記が大体ではありますが、私が生体を管理する上で心掛けていることです。日本の虫ならば冬場などは越冬性がある為、常温飼育でも可能ですが、外国産の虫達を管理する場合は温度管理が必要となります。私はその場合、その種をまずネットで調べ生息している国(地域)の年間気温を調べるようにしています。そしてそれに一番近い温度帯に置いて管理しているようなかんじです。
またその上で、♂と♀のブリード(交配)の為、羽化時期を合わせたい場合は、♂を♀よりも少し温度の高い所に置いて管理しています。管理温度が低いとじっくりと育ち、管理温度が高いとすくすくと成長する傾向が見られるのでそういった管理をして少しでも羽化時期を合わせられるようにしています。
羽化を急がずより大型のサイズを狙いたい場合も比較的低温で管理します。H・ヘラクレスを例にとっていえば、150mm以上のサイズを狙いたいときには18~20℃程度で管理しています。ただしこの温度帯で管理した場合、ゆっくりと育て上げるので、羽化までの時間はかかります。2年近くかかる可能性が高いです。
あくまで私の場合ですが、H・ヘラクレス♂を1年~1年2ヶ月程度の早いサイクルで羽化させようとするならば、25~27℃の温度帯で管理するようにしています。このように温度帯によって羽化時期を調整するように管理しています。勿論温度帯だけでは羽化時期の全てを早める要因とは限りません。血統、エサの栄養価、個体差などの他の要因も必要と考えています。
次に「温度管理が難しい常温管理の方」の場合ですが、正直日本の虫ならば種類によっては耐寒性のあるものが多いので可能かと思いますが(南西諸島などの離島ものはその限りではないと考えています)、外国産の温度帯が異なる地域に生息する種においては管理が難しい傾向が強いと考えます。
また常温管理と言っても、日本の中でも北海道の方と沖縄の方では常温の温度帯も全然違いますので、ご自分がお住いの場所の一年の温度変化を知っておく必要があるかと思います。その上で、極力その種に合った近い温度帯で管理するのがベストだと考えます。
如何でしたでしょうか?温度管理、なかなか難しい問題ですよね。上記のやり方はあくまで私Shihoが感じた&やっている方法ですので、勿論これ以外にもご意見ややり方が多々あると思います。ご参考までに見て頂ければ幸いです。(^^)
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ちょっと少し前になりますが、お客様とお電話でお話しした際にペアリング方法について色々と聞かれたとがありました。今日はそのペアリングのやり方について私なりのやり方になりますがちょっとご紹介してみたいと思います。
ペアリング、いわゆる親にする♂と♀を交尾させることです。
自然界では昆虫同士が本能によって適正時期に自ずと交尾するのがごく自然の流れですが、飼育管理下での単独飼育の場合、管理者がある程度の時期を見定めて交尾をさせてあげなければなりません。人間が人間の考えで意図的に交尾させるわけですから、上手くいくこともあれば、なかなか難しい時も多々あります。
あくまで私のやり方でのご紹介になりますが、私はペアリングの場合、タイプによって「ハンドペアリング交尾」と「同居交尾」の2つの方法をとってやっています。
では一つずつご紹介してみたいと思います。
<ハンドペアリング交尾のケース>
ハンドペアリングははカブト類でよく使いますが、クワガタでもニジイロやギラファ、オウゴンオニといった比較的体高のあるものに関しては上手くいく場合が多いです。勿論体高が低いクワガタ(オオクワやヒラタなど)でもやり方次第では上手くいきます。ハンドペアリングの魅力は確実に目の前で交尾成功を確認出来るというのが大きな強みです。
やり方としてはカブトを例にとってみると♀の上に後ろ側からそっと♂を乗せます。
背中の部分からフェロモンが出ていると言われているので、私は♂の口あたりを♀の小循板の辺りに置くようにします。そうすると♂が♀のフェロモンを嗅いでやがて触覚をピクピク盛んに動かし始めたら交尾開始の兆しありと見ています。しばらくすると交尾を開始し、このタイプの交尾は一度交尾をしてしまうと時間的にも結構長く交尾をしてくれる場合が多いです。上記画像(ピサロ)がまさにハンドペアリング時の様子です。
またクワガタにおいては♀の上に♂を乗せると、♂がなかなか♀を掴みにくいことがよくありますので、特に体高の低いクワガタについては後ろから乗せるのではなく、♂と♀をクロスに置くように接すると上手くいく場合が多いです。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、いわゆる十字をつくるようにです。こちらはフェロモンを感知したあと、お尻同士を斜め「V」のような感じで合わせて交尾を始めることが多いです。
<同居交尾のケース>
同居交尾、この方法は、なかなか交尾してくれない、交尾完了まで見届ける時間がない、などといったハンドペアリングが難しい種によく使います。
やり方としては交尾時期を迎えた親♂と親♀を一緒のケースに一定期間いれておくものです。こちら側としては手がかかるハンドペアリングと比べて、とても楽ですが、交尾成立が見届けられない、同居内での♂♀の喧嘩が起こる可能性がある等のマイナス点もあります。
勿論自然界ではハンドペアリングなどは行われないので、皆同居交尾のようなものですが、すぐにどこにでも逃げられる自然界と違い、飼育管理下ではケース管理の為逃げられず、最悪の場合♀殺しが発生することもよくあります。
私の場合はハンドペアリングが可能なものは全てハンドペアリングで交尾を行うようにし、ハンドペアリングが難しい種に関しては仕方なので同居交尾をさせるようにしています。
如何でしたでしょうか?交尾を人間の管理下で行う・・・。なかなか難しいですよね。今回「ハンドペアリング交尾」と「同居交尾」のパターンをご紹介しました。やり方などはあくまで私の自己流ですので他にも様々な方法もあるかと思います。ご参考までに見て頂ければ幸いです。(^^)
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