先日8/16にご紹介しましたプリンカップ860cc内で蛹化しましたヘラヘラの♀蛹が無事羽化しましたのでご報告いたします。
8/16の日記内で述べた画像と一部同様になりますが順を追ってご紹介いたします。
【飼育種】
和名:ヘラクレス・ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
【羽化サイズ】♀67mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】 プリンカップ860cc
【えさ交換回数】途中5~6回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入してで約11ヶ月(合計12ヶ月程度)
この♀個体は結果67mmで羽化してくれました。
最初から最後までプリンカップ860ccでの飼育でしたが、プリンカップ内でのこのサイズ羽化は満足しております。きちんとえさ交換をししっかりと管理してあげれば狭い容器でも十分に飼育出来るということですね。(^^)
使用したアイテム
今日はちょっと変わった事が起きたのでそれを日記でご紹介致します。
飼育ルームの外に管理していた完熟Matを使用しようと思い見た所、何箇所か穴が開いていました。
そのマットの全体図です。穴が開いているのが分かりますでしょうか?
【アップ画像:このような穴です】
そしてマットの中を良く見ると、中に幼虫がいるみたいです。
白い体が見えます。
開封してみると・・・
いました、上面だけでも6頭確認出来ました。
全部ひっくり返してみます。
ゴロゴロと沢山幼虫が出てきました。全部で31頭いました。
令数は既に3令初期~中期程度。丸々と太っています
この幼虫の種、犯人は皆さん既にお分かりと思います。
そうです、国産のカブトムシなんです。
【国産カブトムシの♂参考画像】
しかしなんという生命力なのでしょう。
実はこのようにマットに穴が開いていたのは1つではなく4つほどありました。どれも中には丸々と太ったカブトムシの幼虫がいました。
親♀は自ら飛行し産卵場所(マット)を探し当て、穴を開けて入り込みそこに産卵をする・・。まさに自然界の産卵と同様です。種を存続しようとするたくましさを感じ、この虫の力強さに感心した出来事でした。
使用したアイテム

ヨルゲンセン(ミナミヒメゾウカブト)の割り出し結果をご報告いたします。
【飼育種】
和名:ミナミヒメゾウカブト
学名:Megasoma joergenseni
産地:アルゼンチン産
親情報:♂F2×♀F2同血統兄弟同士
【産卵の結果&セット方法】
産卵数:幼虫 35頭
使用するマット:黒土Mat
使用するケース:クリーンケースM
設定温度:25℃前後。
産卵セットの内容:ケースの7割程度をほんのり固く詰める。残り2割程度はふんわりと。
水分量:適量(握って水が染み出ない程度)
セット期間:約2ヶ月
図示すると以下の様な感じになります。
割り出しの様子を画像に撮ったのでご紹介します。
【エサが空っぽ、最後はちょっとエサ不足】
ごめんなさい・・・。
【既に死亡している♀・・・合唱】
上記のセット方法で幼虫35頭・・・。ゾウカブトにしてはちょっと少なめの結果でした。セット期間は2ヶ月と少し長かったですが、まだ幼虫は小さかったので後期に産卵したものが多かったのかも・・。それにしてもセットをあけた時、エサが全然なくカラカラだったので最後はエサ不足にさせてしまったようです。かわいそうな事をしました・・ごめんなさい。。
ヨルゲンセンは幼虫飼育もとても簡単ですのでとても飼いやすく、小型ゾウカブトの入門種としても最適だと思います。是非機会がありましたら飼育してみて下さいませ。(^^)
使用したアイテム
羽化サイクルの早いパプアキンイロクワガタが続々羽化してきました。
まずは♀の羽化ラッシュです。
【飼育種】
和名:パプアキンイロクワガタ
学名:Lamprima adolphinae
産地:アルファック産
累代:CB
【羽化までの内容】
体長♂まだ未計測。 ♀25~28mm
使用したエサ:きのこマット
設定温度:23〜25℃前後。
エサ交換回数:交換途中無し:120ccプリンカップ使用
羽化までの期間:初令幼虫~約5ヶ月
蛹室より取り出した際の画像を撮影してみました。
【飼育容器の120ccプリンカップ】
【ケース底面のブルー系色タイプの♀】
【ひっくり返しました】
【アップ画像:キレイに蛹室が作られています】
【取り出した個体、まだ羽が柔らかいです】
【別の個体イエロー系色タイプの♀】
【ひっくり返したところ】
【頭部レッド+ボディイエロー+足ブルーの個体】
こんな感じで次々と羽化して来ています。
やはり♂の方が若干羽化が遅く、まだ♂の大半は蛹や3令後期のものが多いです。
カラーバリュエーション豊富なパプキン、何の色合いが出るか楽しみですよね。(^^)
使用したアイテム

今日はまたちょっと珍種な小型ノコギリ:グエラチノコギリの羽化報告です。
【飼育種】
和名:グエラチノコギリクワガタ
学名 Prosopocoilus guerlachi
産地:ベトナム・ダラット産
累代:CB
【羽化体長】♂45mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】500ccブロー容器
【えさ交換回数】途中1回
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約7ヶ月(合計9ヶ月程度)
先日のグラキリスに続き同じベトナムの小型ノコギリ種。体長自体は45mmと、ギラファ等の大型ノコギリに比べると小型ですが、元々小型種ですのでこの大きさで十分満足しております。
幼虫飼育はとても簡単で、今回はきのこMatで十分大きくなってくれましが、くわMat、もしくはElement800等の菌糸でも大きくなってくれると思います。
産卵も非常に容易でマットのみ、マット+材、どちらの方法を取っても良いです。
以下の様な感じです。
①マットのみセット
クリックでクワガタ発酵マット産卵の詳細に移動
②マット+材
クリックでクワガタ産卵木セットの詳細に移動
材を使用するときは柔らかめの材が望ましいです。
私は②の方法でセットしましたが、材からもマットからもどちらからも幼虫が得られました。その時は産卵数は40頭前後(卵含む)は取れました。
一見みためではあまりパッとしない小型ノコですが、なかなか味がありよい虫です。是非機会がありましたら挑戦してみて下さいね。(^^)
使用したアイテム

今日はフォルスターフタマタの産卵セットを行いました。
【飼育種】
和名:フォルスターフタマタクワガタ
学名:Hexarthrius forsteri
産地:インド産
累代:F1
・・産卵セッティング・・・
【産卵に使用したマット】完熟Mat+コナラ材2本
【産卵に使用するケース】クリーンケースL
【産卵管理温度】23~25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
今日行った実際の画像を撮影しました。
①マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
フォルスターなどのフタマタ系は材産みが主体なので
マットは食が出来るマットならばなんでもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた
事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。
今回は完熟Matをしようしてみました。
②次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
今回使用したのはコナラ材2本です。
少し柔らかめの材です。
このようにフタマタ系の場合はマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。
後は材の表面に卵を産み付けてくれます。
沢山産むのを期待します。また結果はご報告しますね。(^^)
使用したアイテム
2008年9月24日
カテゴリー
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木
関連タグ
フォルスターフタマタ, 幼虫飼育, 産卵, 飼育日記
コメント[0]
ブックマーク・共有

先月の日記でもご紹介した、ネプチューンオオカブトの産卵の結果。
第2回目の採卵の結果をご報告致します。
【産卵に使用した種】
和名:ネプチューンオオカブト
学名:Dynastes neptunne
産地:エクアドル
累代:天然個体
産卵セット方法&結果は以下の通りです。
【産卵結果:2回目】卵28個回収(1回目は41卵回収)
【産卵に使用したマット】完熟Mat
【セット期間】開始~約25日間
【産卵に使用するケース】衣装ケース中タイプ程度
【産卵管理温度】18~20℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
セット方法は図示すると以下の様な感じです。
クリックでカブトムシ発酵マット産卵の詳細に移動
今回:第2回目の割り出しは卵28個。
前回よりも少し長めの期間でじっくり産ませたつもりでしたが、前回よりもちょっと少なめ。ただ採卵した卵は今回は全て良質の卵で全て孵化してくれそうな感じでした。
だいぶ軽くなってきましたが、まだもう1回はいけるかな?
今の時点で69個の卵を産んでくれていますが、頑張って100に近づいて欲しいものです。
頑張ってくれ~ネプ♀!3回目もまた採卵しましたらご報告します。(^^)
使用したアイテム
連休明け、皆様いかがお過ごしでしょうか?今日も羽化報告をご紹介します。今日はゴロファ・クラビゲールです。
【飼育種】
和名:ゴロファ・クラビゲールタテヅノカブト
学名:Golofa claviger
産地:ペルー産
累代:F1
【羽化体長】♂54mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 1500ccブロー容器(径137mm×高さ130mm)
【えさ交換回数】途中2回
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約10ヶ月(合計12ヶ月程度)
ゴロファの雄、クラビゲールです。割り出した順に画像をつけて見てみましょう。
③蛹室上面をそっと削ってみました。すると・・・・クラビ♂が出てきました。
⑤クラビ登場(真上からの画像)胸角はキレイな大きなひし形をしています。
⑥クラビ登場(斜めからの画像)他のゴロファ亜種と比べても胸角の割合が太いです。
このクラビゲール、飼育はとても簡単です。きのこMatで問題なく育ってくれました。まだちょっと小ぶりな個体ですが羽化不全もなくキレイに羽化してくれたので満足しております。(^^)
使用したアイテム

先日のニジイロに続いて今日も羽化報告です。
今日はちょっと珍種のグラキリスノコギリクワガタの紹介です。
【飼育種】
和名:グラキリスノコギリクワガタ
学名 Prosopocoilus gracilis
産地:ベトナム産
累代:CB
【羽化体長】♂51mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】500ccブロー容器
【えさ交換回数】途中1回
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約8ヶ月(合計10ヶ月程度)
ベトナムの小型ノコギリ、グラキリスです。
内歯のほとんどない顎が細く発達するクワガタです。
今回はきのこMatで育てましたが、くわMat、Element800等の菌糸でも飼育可能です。
マットの喰いもあまり大食いではなかった為、交換も途中1回ですみました。
産卵も非常に容易でマットのみ、マット+材、どちらの方法を取っても良いです。
以下の様な感じです。
①マットのみセット
クリックでクワガタ発酵マット産卵の詳細に移動
②マット+材
クリックでクワガタ産卵木セットの詳細に移動
材を使用するときは柔らかめの材が望ましいです。
私がセットを組んだ時は多産ではなかったですが、1♀より30程度取れました。
やり方次第ではもっと産んでくれると思います。
最近はなかなか見かけないクワガタですが、小型の割には味がありますので是非機会がありましたら飼育してみるのも面白いと思いますよ。(^^)
使用したアイテム

最近産卵セットの結果報告ばかりでしたので、久々に羽化報告をしたいと思います。
今日は皆さんの間ではもう一般種と変わらぬ位に浸透しているニジイロクワガタの羽化報告です。
【飼育種】
和名:ニジイロクワガタ
学名 Phalacrognatus muelleri
産地:オーストラリア産
累代:CB
【羽化体長】♂63mm
【使用したエサ】Element800→くわMat
【使用した容器】くわマットを詰め替える際にElement800の空PPボトルを使用
【えさ交換回数】Element8001本を食べさせて交換時にそのままその空ボトルにくわマットを投入
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約6ヶ月(合計8ヶ月程度)
久々のニジイロクワガタの羽化報告です。
上記でも書きましたが、1本目はElement800、その後にくわマットで管理しました。
2本目を菌糸ビンを使用しなかった訳は、1本目後期の時点で幼虫の成長もかなり発達し、ニジイロ特有の3令後期での「暴れ」のような感じが見られましたので、スムーズに落ち着かせる為、2本目はくわMatに投入しました。
その結果、暴れも直ぐに収まり幼虫の縮みも少なかったのではないかと思っております。
結果的には63mmとまずまずのサイズが羽化しました。満足しております。
またニジイロは産卵もとても容易な種です。産卵セット方法としては私的には
上記のセット方法で行っており、マット産卵だけでも十分産んでくれます。
勿論柔らかめの材を入れても産んでくれますが、私の場合はマットのみで行っております。
ニジイロは成虫も寒さ、暑さにも強く、寿命も比較的長生き、また幼虫も沢山取れ、飼育も簡単で比較的短い時間帯で羽化もする・・・といったようにまさにいいところをかき集めたような種ですので、機会があれば一度是非試してみると良いと思います。(^^)
最近のコメント