スマトラ産のアトラスオオカブトが羽化してきました。
この種は以下のようなやり方で羽化しました。
飼育種:アトラスオオカブト(スマトラ産)
羽化サイズ:♂85mm
使用したマット:きのこマット
使用した容器:1500ccブロー容器
エサ交換回数:3回程度
管理設定温度:25℃前後
水分量:適量/多からず少なからず
羽化までの期間:11ヶ月
羽化までが比較的早いアトラスオオカブト、角の湾曲もコーカサスよりはずっと出やすく飼育のしやすい種です。産卵の方もとても簡単で、どのマットでも産んでくれます。
産卵セット方法は以下の方法で沢山取れています。
使用したマット:完熟マット
使用した容器:市販の大プラケース(W370×D220×H240)
水分量:手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
マットの詰め方:ケース底面12~13センチ程度固く詰めて上部3~5センチはフンワリと。
設定温度:25℃位
セット期間:1~2ヶ月間
カルコソマ系のカブトは蛹化する時に容器底面に黒土を入れると角の長角が出やすいといいますが、このアトラスに至っては最後まできのこマットを使用しましたが、長角タイプは結構現われました。
まぁミンダナオアトラスではないので湾曲はありませんが、まっすぐ伸びきったいかにもスマトラアトラスらしい体つきなので満足しています。(^^)
使用したアイテム
ザウテルシカの羽化報告です。
この種は以下の様な方法で羽化させました。
飼育種:ザウテルシカクワガタ(台湾産)
体長:38mm
飼育したエサ:菌糸カップ200cc2個での羽化
投入時期:初令
投入から羽化までかかった時間:6ヶ月
設定温度:23~25℃前後
台湾のシカ、ザウテルシカクワガタです。今回はちょっと失敗しました。1回目に一時保管として200cc菌糸カップに入れたまでは良かったのですが、2つ目の菌糸(大きなボトル)に入れるタイミングがかなり遅くなってしまい終令後期まで菌糸カップ1個で引っ張ってしまいました。
これ以上は伸びないだろうと判断し、菌糸の節約から200菌糸カップに以降、予想通り1/3も食さないうちに蛹化し羽化しました。サイズも小柄で、可愛いといった感じです。
もっと大きくなる種ですので次回は頑張ろうと思います。(^^)
使用したアイテム
先日の日記にキノッピさんよりコバエについてのレスを貰いました。
今日は皆さんの頭を悩ませているコバエや線虫、ダニなどについてちょっと考えてみたいと思います。
※この意見はあくまで私、Shihoの考えですので一般論ではない事を御了承下さいませ。
キノコバエは、「キノコ」という名前がついている通りキノコ系マットを特に好みます。
ですので、弊社で販売している「きのこマット」は菌糸系のマットですので、コバエが集まってくる率は高いです。
コバエ、ダニ、線虫についてはクワガタ、カブトムシを飼育している方にとってはの永遠の課題ですね。
私的考えとしては、対策は、いかに外部より侵入する事を防ぐかだと考えています。
使用するケースの空気の抜け道の密封性を考えるとかなり目の細かいのが理想です。
ですがそうなると今度は逆にケース内の蒸れや結露、酸欠の心配が出てきます。
水分多めを好む線虫などの発生の確率も上がってきます。
キノコバエによるマットの劣化は確かに嫌ですが、線虫出現による酸欠はもっとやっかいだと考えています。
じゃぁどうすれば良いのか・・・・。
正直な考え、これだという良策はないのが現状です。
どれも一長一短ですので、その辺をお客様がどこまで譲歩できるかを考えながら飼育していくしかないと考えております。
元々クワガタやカブトムシは天然野外で生息している昆虫。
自然界ではダニやコバエ、線虫などの雑虫はごく当たり前のように共生しています。
それを我々人間の都合で狭いケース内で鑑賞用として育ててる無理があります。
ケース内を外部と同じ環境に近づければ近づけるほど、やはり外部で共生している虫達も集まって来てしまいます。
確かに家の中で他の雑虫が発生するのは嫌です。可能なものならばクワガタ、カブトムシだけキレイに飼育していたいものです。ですが現状はそうはいきません。
ここをどう考えるか・・・。
どんな答えを出してもこの問題に正解はないと私は考えています。
そこは飼育者一人一人の考えやモラルによるものだと私は考えています。
難しい話になってしまいましたが、これはあくまで私Shiho的考えですので個人的意見として読んで頂ければ幸いです。(^^)
使用したアイテム
小型ノコギリのピプラギアトゥスが羽化してきました。
この種は以下の方法で羽化させました。
飼育種:ピプラギアトゥスノコギリ
羽化サイズ:♂35mm、♀20mm
使用したマット:きのこマット
使用した容器:300ccプリンカップ
エサ交換回数:途中1回程度
管理設定温度:25℃前後
水分量:適量/多からず少なからず
羽化までの期間:2令投入より~5ヶ月
とっても可愛いノコギリクワガタです。野外ものも、ブリードものもほとんどが小歯という種。稀に大歯個体を作出したのを見かけた事がありますが、それは別物と言って良いほど格好よかったです。インパクトもありかなりの人気でした。
飼育自体はとても簡単。産卵もマット、材どちらにも産みます。
また幼虫飼育もマットで問題なく育ちます。容器も小さめのものでOK。スペースもいらずお手軽です。
大型の虫も格好よいですが、小型は小型なりに味がありなかなか良いですよ。皆さんも機会がありましたら飼育してみて下さい。(^^)
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ビルマゴホンヅノカブト(通称ビルマニクス)が羽化しました。
この種は以下の方法で羽化させました。
飼育種:ビルマゴホンヅノカブト
羽化サイズ:♂63mm
使用したマット:きのこマット
使用した容器:1500ccブロー容器
エサ交換回数:2回程度
管理設定温度:25℃前後
水分量:適量/多からず少なからず
羽化までの期間:11ヶ月
胸角の形がとても可愛いビルマゴホンヅノカブト。一般のゴホンヅノカブトと違い、色合いは一色ですが、その形状はとてもユニークです。
幼虫飼育は問題なく可能です。ただ産卵の方が少々手強いタイプで、産卵数もなかなか伸びてくれません。当飼育ルームでも、産んだ個体で30程度でした。
ワイルド(野外品)に至ってはかなりの当たり外れがあるようで、産まない個体は全くと言っていいほど産んでくれない傾向があります。また野外ものはかなり短命なので購入時には注意が必要です。
それにしても愛嬌がある形ですよね。(^^)
使用したアイテム
ヒペリオンクワガタが羽化しました。
この種は以下の方法で羽化させました。
飼育種:ヒペリオンクワガタ
羽化サイズ:51mm
使用したマット:きのこマット
使用した容器:500ccのブロー容器
エサ交換回数:途中1回
管理設定温度:25℃前後
水分量:適量/多からず少なからず
羽化までの期間:10ヶ月
今回のヒペリオンはきのこマットでの羽化です。大型になる種ですのでまだまだ全然小さいですね。幼虫飼育自体は問題なかったのですが、マット飼育より菌糸飼育の方が向いているのでしょうか?
独特のアゴの形状がとても魅力です。昔はかなりの珍品だったのですが今では普通流通しています。皆さん、大型を羽化させましたら是非ご報告下さいね。(^^)
使用したアイテム
今年、地元で採集した国産ミヤマクワガタの産卵結果をご報告します。
今回は黒土マットのみで産卵させました。
この国産ミヤマクワガタは以下の様なセット方法で組みました。今回は3セット組みましたのでそれぞれA、B、Cと明記しています。
飼育種
国産ミヤマクワガタ 累代:天然もの
結果
A 幼虫:39頭
B 幼虫:28頭
C幼虫:33頭
使用したマット:黒土マット
使用した容器:市販の大プラケース(W370×D220×H240)
水分量:手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
マットの詰め方:ケース底面12~13センチ程度固く詰めて上部3~5センチはフンワリと。
設定温度:23℃位
国産クワガタの内、ミヤマクワガタは以外に難しいと言われがちです。その理由は産卵させるマットと設定温度にあると思います。
設定温度に関してはミヤマクワガタは野外では比較的涼しい地域に生息しているので、極度の暑さは厳しいということで比較的低めで設定しました。
産卵マットにかんしては、以前ならば弊社で販売している完熟マットのみ、もしくは完熟マット+黒土(ホームセンター等で販売している一般的なもの)というパターンをご紹介して来ました。要するにマットの熟度が大切だと考えています。ただ今回からは熟度抜群の黒土マットがありますので、こちらで試してみました。結果は上記に明記しているように、ぞれぞれ30頭近い幼虫を回収する事が出来ました。この結果には大変満足しています。
今度はこの黒土マットを使用しての幼虫飼育を行ってみたいと思います。ミヤマの場合羽化までに時間がかかりますが、また結果はご報告したいと思っています。(^^)
使用したアイテム
ラミレスゾウカブトが羽化しました。
このアクティオンは以下の様な飼育で羽化させました。
飼育種:ラミレスゾウカブト
羽化サイズ:105mm
使用したエサ:きのこマット(無添加)
使用した容器:小プラケース(W230×D155×H170)
水分量:適量(手で握って団子が出来、かつ水が染み出ない程度)
設定温度:25℃前後
投入令数:2令
投入~羽化までの期間:2年7ヶ月
その間交換したエサ回数:9~10回ほど
やはり黒系ゾウカブトは長い日数がかかりました。2令投入時よりおよそ2年半です。
飼育自体は特別難しくなく、きのこマット(無添加)で問題なく羽化までいきました。最後の蛹化の時もこの種は角が曲がって蛹になりますので、小プラケースの大きさでも十分蛹化~羽化が可能でした。
このサイズではまだまだ小型です。もっと大型が目指せる種ですので、頑張って大型出したいと思います。
使用したアイテム
飼育用にと、事務所の脇に置いていた黒土マットを使用しようと思い、持ち上げてみると、底部の方に穴があいていました。
その穴は噛み砕かれたように外側からちぎれていたので、もしかしてと思い、開封してみると・・・・
出てきました。国産カブトムシの幼虫です。
しかもすでに3令になっています。
上記ケースの中には潜っていて見えないのがほとんどですが、合計41頭います。
これ黒土マット1袋の中に入っていたのです。
事務所には5袋置いていましたが、その内3つに同様に産み付けていました。
数的には同等程度です。
丸々太っていますね~。
黒土マットは自然に近いマットですので、親虫も気に入ったのでしょうか・・。
ともかく来年の羽化が楽しみです。(^^)
使用したアイテム
8月の日記内でご紹介したカステルナウディーの産卵結果をご報告します。
この種は以下の様な方法でセットしました。
結果:幼虫12頭、卵2個
親情報:ワイルド個体♀よりの持ち腹産卵。
産卵に使用するマット:黒土マット
セット期間:今回は幼虫回収で望む為ちょっと長めに2ヶ月程度
産卵に使用するケース:プラケース中(W300×D195×H205)
産卵管理温度:23~25℃(幼虫飼育と同等温度)
水分量(湿度):多からず少なからず
セット方法:ケース底面を固くつめ(プラケースの1/2位、上部1/5はフンワリと敷き詰めます)
結果から申し上げると12頭の幼虫が出てきました。卵も2個ありました。セット開始から約2ヶ月程度での割り出しだったのですが、幼虫の方はまだ1令でしたので、比較的遅めの産卵だったのではないかと推測されます。親♀は既に死亡しておりました。
なかなか聞かないカステルなので12頭の結果にはひとまず安心ですが、今後はもっと産卵数を上げる工夫をしてみたいと思います。
次は幼虫飼育~羽化に挑戦です。(^^)
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