今日はアフリカの雄、ケンタウルスオオカブトの羽化報告です。
【飼育種】
和名:ケンタウルスオオカブト
学名 Augosoma centaurus
産地:アフリカ産
累代:F2
【羽化体長】♂89mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 ♂♀1800ccブロー容器(径137mm×高さ155mm)
【えさ交換回数】途中♂回7回程度
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】♂2令投入して約18ヶ月(合計20ヶ月程度)
アフリカの大型カブト、ケンタウルスです。
幼虫期間は長いですが、飼育はとても簡単できのこMatでグングン大きくなります。この♂もサイズ89mmと大型の部類に入ると思います。
またマットの劣化にも強く並大抵の事では死亡せず蛹化~羽化の際も多少の悪環境でもほぼ問題なく羽化してくれます。とても飼い易い種だと感じました。
ただ冒頭にも書きましたが幼虫期間が多少長いのがネックですが、羽化した時の迫力とエナメル張りの光沢さはとても美しいです。是非一度機会がありましたらオススメする種の一つです。(^^)
使用したアイテム

先月の日記でもご紹介した、ネプチューンオオカブトの産卵の結果。
第3回目の採卵の結果をご報告致します。
【産卵に使用した種】
和名:ネプチューンオオカブト
学名:Dynastes neptunne
産地:エクアドル
累代:天然個体
産卵セット方法&結果は以下の通りです。
【産卵結果:3回目】卵25個回収(1回目は41卵、2回目は28卵回収)
【産卵に使用したマット】完熟Mat
【セット期間】開始~約20日間
【産卵に使用するケース】衣装ケース中タイプ程度
【産卵管理温度】18~20℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
セット方法は図示すると以下の様な感じです。
クリックでカブトムシ発酵マット産卵の詳細に移動
割り出した際の画像を撮影しましたので順でご紹介いたします。
【ケースごと産卵セットをひっくり返した様子:複数の卵確認】
【結果25個採卵:どれも良質な卵で膨らんでいます】
採卵した後の産卵セットした完熟マットの様子です。コバエやダニの侵入も少ないのでまだこのまま再セットが組めそうです。
3回目の採卵が終わって合計94卵。順調に産んでくれているので嬉しい限りです。最初に採卵した卵のいくつかは既に孵化し始めています。親♀の方もかなり軽くなってきていますので次回あたりでそろそろ打ち止めになりそうな雰囲気ですが、何とか100卵越えを果たして欲しいものです。また第4回目の採卵もご報告いたします。(^^)
使用したアイテム
今日はサタンオオカブトの羽化報告です。
【飼育種】
和名:サタンオオカブト
学名 Dynastes satanus
産地:ボリビア産
累代:F2
【羽化体長】♂95mm、♀66mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 ♂クリーンケースS、 ♀1800ccブロー容器(径137mm×高さ155mm)
【えさ交換回数】途中♂回7回程度、♀6回程度
【設定管理温度】18~20℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂2令投入して約22ヶ月(合計24ヶ月程度)
♀2令投入して約21ヶ月(合計23ヶ月程度)
誰もが知るカブトのキング、サタンオオカブト。
約2年の歳月をかけてやっと羽化してくれました。
幼虫飼育自体はとても簡単で、マットも問題なくすくすくと育ってくれます。ですが、ひとつだけ注意が必要です。それは皆さんも既にご存知の通り管理温度です。サタン飼育には低温管理は欠かせません。これはネプチューンにも言えることだと思います。
以前25℃前後の温度管理下でネプ、サタンを飼育した所、幼虫は育つのですが、蛹化もしくは羽化前に大部分が不全個体となってしまいました。特に多かったのは蛹化不全でした。きちんとした蛹の形を形成出来ずに奇形の蛹になってしまったり、そのまま蛹の段階で死亡するケースでした。
幼虫の段階では何も問題が無いように見えたのですが、実際はダメージを受けていたのでしょう。そのせいで蛹化不全という形が出てしまったのだと思います。
今回の個体達はその教訓の元、最初から18~20℃と徹底した低温飼育の元で管理し見事キレイに羽化してくれました。サタン、ネプには低温飼育・・・これは王道みたいですね。
♂♀共にとても元気のいい個体です。まだ休眠期間中ですので産卵はもうしばらく先になりそうです。今度は産卵でよい結果を残したいと思います。(^^)
使用したアイテム
先日8/16にご紹介しましたプリンカップ860cc内で蛹化しましたヘラヘラの♀蛹が無事羽化しましたのでご報告いたします。
8/16の日記内で述べた画像と一部同様になりますが順を追ってご紹介いたします。
【飼育種】
和名:ヘラクレス・ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
【羽化サイズ】♀67mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】 プリンカップ860cc
【えさ交換回数】途中5~6回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入してで約11ヶ月(合計12ヶ月程度)
この♀個体は結果67mmで羽化してくれました。
最初から最後までプリンカップ860ccでの飼育でしたが、プリンカップ内でのこのサイズ羽化は満足しております。きちんとえさ交換をししっかりと管理してあげれば狭い容器でも十分に飼育出来るということですね。(^^)
使用したアイテム
今日はちょっと変わった事が起きたのでそれを日記でご紹介致します。
飼育ルームの外に管理していた完熟Matを使用しようと思い見た所、何箇所か穴が開いていました。
そのマットの全体図です。穴が開いているのが分かりますでしょうか?
【アップ画像:このような穴です】
そしてマットの中を良く見ると、中に幼虫がいるみたいです。
白い体が見えます。
開封してみると・・・
いました、上面だけでも6頭確認出来ました。
全部ひっくり返してみます。
ゴロゴロと沢山幼虫が出てきました。全部で31頭いました。
令数は既に3令初期~中期程度。丸々と太っています
この幼虫の種、犯人は皆さん既にお分かりと思います。
そうです、国産のカブトムシなんです。
【国産カブトムシの♂参考画像】
しかしなんという生命力なのでしょう。
実はこのようにマットに穴が開いていたのは1つではなく4つほどありました。どれも中には丸々と太ったカブトムシの幼虫がいました。
親♀は自ら飛行し産卵場所(マット)を探し当て、穴を開けて入り込みそこに産卵をする・・。まさに自然界の産卵と同様です。種を存続しようとするたくましさを感じ、この虫の力強さに感心した出来事でした。
使用したアイテム

ヨルゲンセン(ミナミヒメゾウカブト)の割り出し結果をご報告いたします。
【飼育種】
和名:ミナミヒメゾウカブト
学名:Megasoma joergenseni
産地:アルゼンチン産
親情報:♂F2×♀F2同血統兄弟同士
【産卵の結果&セット方法】
産卵数:幼虫 35頭
使用するマット:黒土Mat
使用するケース:クリーンケースM
設定温度:25℃前後。
産卵セットの内容:ケースの7割程度をほんのり固く詰める。残り2割程度はふんわりと。
水分量:適量(握って水が染み出ない程度)
セット期間:約2ヶ月
図示すると以下の様な感じになります。
割り出しの様子を画像に撮ったのでご紹介します。
【エサが空っぽ、最後はちょっとエサ不足】
ごめんなさい・・・。
【既に死亡している♀・・・合唱】
上記のセット方法で幼虫35頭・・・。ゾウカブトにしてはちょっと少なめの結果でした。セット期間は2ヶ月と少し長かったですが、まだ幼虫は小さかったので後期に産卵したものが多かったのかも・・。それにしてもセットをあけた時、エサが全然なくカラカラだったので最後はエサ不足にさせてしまったようです。かわいそうな事をしました・・ごめんなさい。。
ヨルゲンセンは幼虫飼育もとても簡単ですのでとても飼いやすく、小型ゾウカブトの入門種としても最適だと思います。是非機会がありましたら飼育してみて下さいませ。(^^)
使用したアイテム
羽化サイクルの早いパプアキンイロクワガタが続々羽化してきました。
まずは♀の羽化ラッシュです。
【飼育種】
和名:パプアキンイロクワガタ
学名:Lamprima adolphinae
産地:アルファック産
累代:CB
【羽化までの内容】
体長♂まだ未計測。 ♀25~28mm
使用したエサ:きのこマット
設定温度:23〜25℃前後。
エサ交換回数:交換途中無し:120ccプリンカップ使用
羽化までの期間:初令幼虫~約5ヶ月
蛹室より取り出した際の画像を撮影してみました。
【飼育容器の120ccプリンカップ】
【ケース底面のブルー系色タイプの♀】
【ひっくり返しました】
【アップ画像:キレイに蛹室が作られています】
【取り出した個体、まだ羽が柔らかいです】
【別の個体イエロー系色タイプの♀】
【ひっくり返したところ】
【頭部レッド+ボディイエロー+足ブルーの個体】
こんな感じで次々と羽化して来ています。
やはり♂の方が若干羽化が遅く、まだ♂の大半は蛹や3令後期のものが多いです。
カラーバリュエーション豊富なパプキン、何の色合いが出るか楽しみですよね。(^^)
使用したアイテム

今日はまたちょっと珍種な小型ノコギリ:グエラチノコギリの羽化報告です。
【飼育種】
和名:グエラチノコギリクワガタ
学名 Prosopocoilus guerlachi
産地:ベトナム・ダラット産
累代:CB
【羽化体長】♂45mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】500ccブロー容器
【えさ交換回数】途中1回
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約7ヶ月(合計9ヶ月程度)
先日のグラキリスに続き同じベトナムの小型ノコギリ種。体長自体は45mmと、ギラファ等の大型ノコギリに比べると小型ですが、元々小型種ですのでこの大きさで十分満足しております。
幼虫飼育はとても簡単で、今回はきのこMatで十分大きくなってくれましが、くわMat、もしくはElement800等の菌糸でも大きくなってくれると思います。
産卵も非常に容易でマットのみ、マット+材、どちらの方法を取っても良いです。
以下の様な感じです。
①マットのみセット
クリックでクワガタ発酵マット産卵の詳細に移動
②マット+材
クリックでクワガタ産卵木セットの詳細に移動
材を使用するときは柔らかめの材が望ましいです。
私は②の方法でセットしましたが、材からもマットからもどちらからも幼虫が得られました。その時は産卵数は40頭前後(卵含む)は取れました。
一見みためではあまりパッとしない小型ノコですが、なかなか味がありよい虫です。是非機会がありましたら挑戦してみて下さいね。(^^)
使用したアイテム

今日はフォルスターフタマタの産卵セットを行いました。
【飼育種】
和名:フォルスターフタマタクワガタ
学名:Hexarthrius forsteri
産地:インド産
累代:F1
・・産卵セッティング・・・
【産卵に使用したマット】完熟Mat+コナラ材2本
【産卵に使用するケース】クリーンケースL
【産卵管理温度】23~25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
今日行った実際の画像を撮影しました。
①マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
フォルスターなどのフタマタ系は材産みが主体なので
マットは食が出来るマットならばなんでもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた
事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。
今回は完熟Matをしようしてみました。
②次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
今回使用したのはコナラ材2本です。
少し柔らかめの材です。
このようにフタマタ系の場合はマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。
後は材の表面に卵を産み付けてくれます。
沢山産むのを期待します。また結果はご報告しますね。(^^)
使用したアイテム
2008年9月24日
カテゴリー
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木
関連タグ
フォルスターフタマタ, 幼虫飼育, 産卵, 飼育日記
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先月の日記でもご紹介した、ネプチューンオオカブトの産卵の結果。
第2回目の採卵の結果をご報告致します。
【産卵に使用した種】
和名:ネプチューンオオカブト
学名:Dynastes neptunne
産地:エクアドル
累代:天然個体
産卵セット方法&結果は以下の通りです。
【産卵結果:2回目】卵28個回収(1回目は41卵回収)
【産卵に使用したマット】完熟Mat
【セット期間】開始~約25日間
【産卵に使用するケース】衣装ケース中タイプ程度
【産卵管理温度】18~20℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
セット方法は図示すると以下の様な感じです。
クリックでカブトムシ発酵マット産卵の詳細に移動
今回:第2回目の割り出しは卵28個。
前回よりも少し長めの期間でじっくり産ませたつもりでしたが、前回よりもちょっと少なめ。ただ採卵した卵は今回は全て良質の卵で全て孵化してくれそうな感じでした。
だいぶ軽くなってきましたが、まだもう1回はいけるかな?
今の時点で69個の卵を産んでくれていますが、頑張って100に近づいて欲しいものです。
頑張ってくれ~ネプ♀!3回目もまた採卵しましたらご報告します。(^^)
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