早いものでもう今年も終了ですね。
今年も月夜野きのこ園をご愛顧頂き本当にありがとうございました。
またこの飼育日記を御覧頂き重ねて御礼申し上げます。
私なりに色々とデータを取って来ましたが、まだまだデータの無い種など沢山あります。
来年度はまた違った種類や変わった飼育のやり方などをご紹介出来ればと思っております。
皆さんもよいお年をお迎えくださいませ。
ではまた来年会いましょう。(^^)/
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さぁ年の瀬、今年ももう終盤を迎えました。
皆さんよいクリスマスは過ごせましたでしょうか?
今日はサタンオオカブトの産卵結果:1回目の採卵の報告です。
【飼育種】
和名:サタンオオカブト
学名 Dynastes satanus
産地:ボリビア産
累代:F2(親♂♀共に同血統兄弟)
産卵セット方法&結果は以下の通りです。
【産卵結果:1回目】卵58個回収
【産卵に使用したマット】完熟Mat
【セット期間】開始~約22日間
【産卵に使用するケース】衣装ケース中タイプ程度
【産卵管理温度】18~20℃
【水分量(湿度)】通常の設定よりほんの少し水分量多め。(手で強く握って少し水が染み出る位)
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
セット方法は図示すると以下の様な感じです。
クリックでカブトムシ発酵マット産卵の詳細に移動
今回はサタンオオカブトの産卵。
完熟Mat
で産卵セットを組みました。今回が第1回目の採卵でしたが、大変良い採卵結果が出ました。産卵セット期間は少し長めの22日でしたが、
実に58個もの採卵結果でした。平均すると一日あたり2個以上産み落としてくれた計算になります。
先日のネプチューンオオカブト(野外ものワイルド♀個体)も沢山産んでくれましたが、このサタンも期待出来そうです。
やはりポイントは温度ですね。今の時期は暖房をかけているので湿度自体はそこまで高くはありません。
正直最初は湿度も高めの方がよいではと思っていましたが、マット内の水分調整を若干高めにする事で産卵には影響はなさそうです。
まだ♀は元気ですので第2回目の採卵もご報告いたします。(^^)
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今回も久しぶりの登場、ダイオウヒラタです。
このダイオウにはちょっとした思いいれがありまして、私が初めて購入した外国産種がこのダイオウヒラタでした。
当時はまだ入荷も少なく価格も結構高めでしたが、今ではインドネシア便の定番種としてよく入荷しているようです。
【飼育種】
和名:ダイオウヒラタクワガタ
学名:Dorcus bucephalus
産地:西ジャワ産
累代:WF1
【羽化体長】♂83mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 900ccブロー容器 (径100mm×高さ145mm)
【えさ交換回数】途中2回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約10ヶ月(合計12ヶ月程度)
幼虫飼育は菌糸ビン、マットどちらでも大きく育ってくれます。
今回はきのこMat
で育てました。菌糸ビン飼育に比べると若干時間はかかりますが♂83mmUPとまずまずのサイズで羽化してくれました。
ちなみに菌糸ビンならば約7~8ヶ月もあれば羽化してくれます。
今回飼育したのは西ジャワ産。東ジャワと比べると顎を閉じた時に若干閉じた形の形状が異なる事で区別されているようです。
少し詳しく述べると・・・・
東ジャワ産:両顎を閉じた時、合わせた所が平行になる。
西ジャワ産:両顎を閉じた時、合わせた所が少し山型になる。
今回の個体は西ジャワ産に当たります。ただこれは絶対ではなくあくまでも傾向にあるそうです。
またダイオウヒラタはジャワの特産種で、スマトラヒラタやパラワンヒラタなどのtitanus属とは別種らしいです。この顎の鋭い湾曲!
初めて見たときこの形状に惹かれました。まだ飼育したことのない方は是非挑戦してみて下さい。格好良いですよ~。(^^)
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久しぶりのヘラクレス・ヘラクレスの羽化報告です。
但し今回飼育に使用したマットは黒土Matです。
産卵時に関しても黒土Matを使用して採取した幼虫ですので初令~羽化まで全て100%
黒土Matのみで羽化させたことになります。
【飼育種】
和名:ヘラクレス・ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
【羽化体長】♂135mm&141mm
【使用したエサ】黒土Matのみ
【使用した容器】
クリーンケースS
【えさ交換回数】途中4~5回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約12ヶ月(合計14ヶ月程度)
今回のヘラヘラは黒土Matのみで羽化させました。
黒土Matというとどちらかというと産卵用マットのイメージが強いのですが、黒土Matでも十分に幼虫飼育は可能です。
羽化までの飼育期間は当園飼育ルーム管理下においてはほんの少しですがきのこMat
で飼育した時に比べると長めだったようです。きのこMat
飼育ならばこの辺りのサイズならば12ヶ月程度で羽化してくれています。その2ヶ月程度の差は栄養価の問題かな・・・と思っております。
温度を少し低め(20℃前後)にしてもう少し幼虫期間をじっくりとひっぱれば150mmサイズも見えてくるのかな・・・。
まだまだ色々と微調整して試す価値はありそうです。
日々精進したいと思います。(^^)
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12月も早くも半ば・・・今年ももうあと少しとなりました。
最近はめっきり寒くなって来まして、飼育者の方達は温度管理が大変な時期になってきましたね。
さて、今回は約半年ぶりにギラファ属:最大体長になる亜種keisukeiの羽化報告です。
【飼育種】
和名:ギラファノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus giraffa keisukei
【羽化体長】♂112mm
【使用したエサ】菌糸ビン:Element1100~Element1400
【えさ交換回数】 途中1回の合計2本使用
【設定温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約9ヶ月(合計約11ヶ月)
ご紹介するまでも無くおなじみkeisukeiギラファです。
今回久々の羽化ですが、1頭目で110mmの大台を超えてくれたので満足しております。
最大は120mm近くなりますので、そのクラスと比較するとまだまだ小さめです。
ですが、このkeisukeiはとても飼育もし易く、比較的体長も伸びてくれるので初心者の方にはオススメの種です。
実際この個体♂112mmもElement1100~Element1400
の菌糸ビン2本で羽化してくれました。
1本目のElement1100
を8割方食べきって交換したときの幼虫体重は51gでした。
2本目のElement1400を7割方食べきった所で蛹化し始めました。
蛹室はいつものように斜めに作り羽化した時の体長より若干大きい位で窮屈そうでした。
傍目から見ると狭いように見えるのですがそれでも無事羽化してくるからたいしたもの。。。
う~む、まじまじと見ていると見慣れているギラファですがやはり格好よいです。次は♂120mmを目指してまた頑張ります。(^^)
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久しぶりのラフェルトノコギリの羽化報告です。
【飼育種】
和名:ラフェルトノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus lafertei
産地:バヌアツ産
累代:CB
【羽化体長】♂75mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 900ccブロー容器 (径100mm×高さ145mm)
【えさ交換回数】途中2回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約10ヶ月(合計12ヶ月程度)
体色のとてもキレイな大型ノコギリ、ラフェルトノコギリです。
以前は3大ノコギリの一つとして最高峰に位置していました。その風貌はとても魅力的です。
飼育はとても簡単で、マット、菌糸どちらでも大きくなります。
菌糸の場合はマットより短期間で羽化してくれます。こんかいのこの個体はきのこMatを使用して羽化させました。
色虫的要素も兼ね備えたとてもキレイなノコギリです。
是非皆さんも機会がありましたら飼育してみてはどうでしょうか。(^^)
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今日はタスマニアアウラタキンイロクワガタの羽化報告です。
【飼育種】
和名:タスマニア アウラタキンイロクワガタ
学名:Lamprima aurata
産地:オーストラリア タスマニア島
累代:CB
【羽化までの内容】
体長♂35mm、♀28mm
使用したエサ:きのこマット
設定温度:23〜25℃前後。
エサ交換回数:交換途中無し:120ccプリンカップ使用
羽化までの期間:初令幼虫~約5ヶ月
アウラタキンイロの中にあって亜種的存在のタスマニアアウラタの紹介です。
この種はパプキンや通常のアウラタと同様に幼虫飼育はとても簡単で、とても早いサイクルで羽化してくれます。
ただ繁殖となると羽化後かなりの長さで休眠状態に入ってしまいます。この辺はパプキンとは違う所ですね。長い場合は過去の個体ですが1年近く休眠した事もあります。
♂個体は色合いが特徴的です。顎はあまり伸びず短歯~中歯タイプがほとんどです。大食は茶~紫と本土オーストラリア産のアウラタとはまた違った色合いで表れます。
♀の色合いはパプキンに似ていますね。本土オーストラリア産はレッドやグリーン、ブルーが多いですが紫系統がよく羽化してきます。
色彩のバリエーションとしてはパプキンの方に軍配があがりそうです。
とはいえ、これはこれでまた違った魅力があり、興味を惹かれますね。(^^)
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先月もパプアキンイロクワガタ♀達の羽化報告をしましたが、まだまだ♀羽化ラッシュが続いております。
様々な色合いの個体達を御覧下さいませ。
【飼育種】
和名:パプアキンイロクワガタ
学名:Lamprima adolphinae
産地:アルファック産
累代:CB
【羽化までの内容】
体長♂まだ未計測。 ♀25~28mm
使用したエサ:きのこマット
設定温度:23〜25℃前後。
エサ交換回数:交換途中無し:120ccプリンカップ使用
羽化までの期間:初令幼虫~約5ヶ月
先月も♀の羽化報告でしたが、思ったよりも♂の羽化が遅れております。
蛹室より取り出した♀達があまりにもキレイだったため、ついつい撮影してしまいご紹介してしまいました。すみません。(^^ゞ
青系~赤系~紫系、そして様々な色合いの混じった系色といろんな色が楽しめるのがパプキンの醍醐味です。 ♂と違い♀は特に様々な色合いが出てくれるので楽しいものです。
このパプアキンイロクワガタ(通称パプキン)寒さや暑さにはとても強く、日本の真冬でも多少気温が下がった位ではビクともしません。そう考えるととても飼育のしやすいクワガタです。
早く♂が羽化してくれないものですかね・・・。(^^)
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前の8/1に産卵セッティングをご紹介したオーベルチュールシカクワガタの産卵結果の紹介です。
(文面が一部8/1の日記と重なる部分がありますが御了承下さいませ)
【飼育種】
和名:オーベルチュールシカクワガタ
学名:Pseudorhaetus oberthuri
産地:ベトナム
累代:WD(天然もの)
次に産卵セットの様子です。このように組みました。
何点か画像を撮ってみました。
【産卵に使用したマット】完熟Mat+コナラ材2本
【産卵に使用するケース】クリーンケースM(W305×D195×H232)
【産卵管理温度】20~22℃(若干低温気味)
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、実際のセットは材の大きさもありTの字でセットしました。これはどちらの方法でも構いません。)
産卵セットすることより約3ヶ月・・・。時間をおいて割り出しにかかりました。(勿論ゼリーだけは途中で交換しております)
割り出し時の画像も撮影しましたので順をおってご紹介します。
【産卵結果】
材2本より:幼虫26頭回収
結果は2本の材より26頭もの幼虫を回収出来ました。
ただ割り出す際に2頭潰してしまったので無事に割り出されれば28頭はいた事になります。
オーベルチュールシカは多産なタイプではないと聞いていたので今回の26頭にはまずまず満足しています。セット時は材の周りも固く敷き詰めたのですが、マットからの幼虫回収は一頭もありませんでした。このことから考えるにオーベルチュールシカはほぼ材産みの種だと考えられます。
今回はこの1ペアのみでのデータでしたが、次回は30頭回収出来るように頑張りたいと思います。(^^)
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ペレンメタリフェルの羽化報告です。
【飼育種】
和名:ペレンメタリフェルホソアカ
学名:Cyclommatus metallifer finae
産地:ペレン島産
累代:CB
【羽化体長】♂78mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】500ccブロー容器使用(最終の蛹化時期には横にして使用)
【えさ交換回数】途中1回
【設定管理温度】23℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約5ヶ月(合計約7ヶ月程度)
おなじみメタリフェルホソアカ。
その中でもブルーやグリーンの色合いが出やすいペレンメタリフェルの紹介です。
上記でも書きましたが、500ccブロー容器で飼育しました。幼虫自体もオオヒラタの幼虫などほど大型にはならないのでこの容器でも大丈夫だと思います。ただ最後の蛹化前の時期には蛹室のスペースを考慮して、容器を横に寝かせました。細長く蛹室を作り実に上手く羽化してくれました。
この個体は78mmとまだまだ大型とは言えませんが、とてもキレイで満足しております。更なる大型を目指して精進致します。(^^)
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