今日はヘラクレス♀が主役です。
いつも♂個体ばかりの報告をしているので今日は♀個体の報告をしたいと思います。
羽化報告ではなく、途中経過の蛹化報告です。
【飼育種】
和名:ヘラクレス・ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 1500ccブロー容器(径137×高さ130)
【えさ交換回数】途中3回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して今現在で約8ヶ月
ちょっと順をおって見てみましょう。
【外側から見たケース全体図です】
マットは上から2cm程度の隙間を残して一杯に詰めていましたが、幼虫の喰いと沈下でだいぶ減っています。下のほうに蛹室らしき小窓が見えます。
【底面から見た蛹室】
こちらは容器底面から見た蛹室の様子です。蛹が見えるのが分かります。小型容器で管理するとこのようにほとんどといいっていいいほど底面に接して蛹化します。私の場合はこの場所を頼りに蛹化を判断します。
ヘラクレス♀ならばこの程度の大きさの容器で十分蛹化~羽化までもっていけます。
今回は様子を見せる為あえて露天掘りしましたが、 ♀の場合は露天掘りしなくてもほとんどと言っていいほど羽化不全も無くキレイに蛹化してくれます。
ですが♂の場合はそうはいきません。上記でお見せしたような側面からの小窓が見えるような状態になってしまった場合は人工蛹室に移すなどの何らかの対処が必要となります。
後はこのまま羽化を待つだけです。楽しみですね。(^^)
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インドアンタエウスの羽化報告です。
この個体は少し前(昨年の11月羽化)の羽化になります。
菌糸ビンではなくきのこマットでの羽化になります。
【飼育種】
和名:アンタエウスオオクワガタ
学名:Doucus antaeus
【羽化体長】♂78mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 1100ccPP空ボトルを使用
【えさ交換回数】途中2回
【設定温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約11ヶ月
これもおなじみアンタエスオオクワガタの羽化報告です。
上記でも書きましたが、この個体は少し前の時期の羽化個体になります。
この個体は菌糸ビンではなくきのこマットで飼育しました。
インドアンテらしくヒマラヤ系の特徴がが出て大変美しい個体で羽化してくれました。
飼育自体はとても簡単です。幼虫飼育はマット飼育、菌糸飼育どちらでも育ちます。
マット飼育の場合、菌糸とは違ってエサ交換のタイミングがちょっと難しいです。
菌糸の場合は劣化や食痕で交換の度合いがわかりますが、マットの場合は慣れないと同じように見えてしまいます。その場合は劣化の度合いに関係なく約3ヶ月程度に1回交換すれば問題ありません。
ただ途中マットがコバエやダニ、線虫などで侵された場合には早々の交換が必要となる場合もあります。
その状況で臨機応変に対応する事が良いと思います。(^^)
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ヘラクレス ヘラクレスが羽化しました。
【飼育種】
和名:ヘラクレス・ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
【羽化体長】♂129mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 小プラケース(W230×D155×H170)
【えさ交換回数】途中4~5回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約10ヶ月(合計12ヶ月程度)
今回のヘラヘラは私の管理ミスにより小型で羽化させてしまいました。
小プラケースの短い方に蛹室をつくり、そのまま蛹化してしまったため、胸角先端も湾曲しサイズ的にも小型になってしまいました。
この蛹室の作り具合からすると本来ならば人工蛹室に以降するのがベストだと私的には判断します。ですが今回は蛹化に気付かなかった為、この蛹室でそのまま蛹化させてしまったのが失敗でした。
このような失敗も多々ありますが、まためげずに精進したいと思います。(^^)
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【飼育種】
和名:エレファス エレファスゾウカブト
学名:Megasoma elephus
【羽化体長】♂121mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 小プラケース(W230×D155×H170)
【えさ交換回数】途中4~5回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約13ヶ月
エレファス エレファスゾウカブトです。きのこマットで飼育しました。
飼育自体はとても簡単でぐんぐん育ってくれます。
多少羽化までの飼育期間が長めですが、大型ゾウカブトの中では比較的早い方に分類されると感じます。
産卵の方もとても簡単です。
産卵は完熟マット、黒土マットでよい結果を残しています。
上記マット達より産卵数は劣りますが、きのこマット、くわマットでも産卵可能です。
産卵方法は以下の通りです。
【産卵に使用するマット】黒土マット、完熟マット (オススメ)
【セット期間】開始~約1ヶ月~1ヶ月半
【産卵に使用するケース】衣装ケース(中型タイプ)
【産卵管理温度】23~25℃(幼虫飼育と同等温度)
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部1/5はフンワリと敷き詰めます)
産卵数はかなり多産です。
私の場合は約2週間ごとに卵回収します。上手く産んだ場合には200近く回収できる事もあります。
大型ゾウカブトの中では比較的簡単ですので、機会があれば入門種として是非トライしてみて下さい。(^^)
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皆さんおなじみのアルキデスヒラタの羽化報告です。
今回は菌糸ビンではなくきのこマットでの羽化になります。
【飼育種】
和名:アルキデスヒラタクワガタ
学名:Doucus alcides
【羽化体長】♂84mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 1000cc程度~1500cc程度の2タイプ使用
【えさ交換回数】途中1回
【設定温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約11ヶ月
アルキデスヒラタの短歯タイプです。今回はきのこマットで飼育しました。
毎回言っている事ですが、このアンバランスな前胸の太さはかなりインパクトがあります。
飼育自体はとても簡単です。幼虫飼育はマット飼育、菌糸飼育どちらでも育ちます。
菌糸飼育の場合はマット飼育よりも期間的に短くて羽化してきます。
まだまだ大型とは言えませんがきのこマットでも大きく育ってくれました。
産卵の方もとても簡単です。
産卵はきのこマット、くわマットでよい結果を残しています。
産卵方法は以下の通りです。
【産卵に使用するマット】きのこマット、くわマット
【セット期間】開始~約1ヶ月~1ヶ月半
【産卵に使用するケース】プラケース中(W300×D195×H205)
【産卵管理温度】23~25℃(幼虫飼育と同等温度)
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(プラケースの1/2位、上部1/3はフンワリと敷き詰めます)
このようにセットすれば早い場合セットした数日後よりケース側面に卵が見えます。
回収(産卵セット割り出し)するのは1ヶ月程度~がよいと思います。ケース底面や側面に幼虫が10頭程度見えてきた辺りが頃合です。あまり回収が遅くなりますと親♀が幼虫を食べてしまう場合がありますのでご注意下さいませ。(^^)
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アンティローペノコギリクワガタの羽化報告です。
【飼育種】
和名:アンティローペノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus antilope
【羽化体長】♂47mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】500ccブロー容器
【えさ交換回数】交換なし
【設定温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約5ヶ月
アフリカの小型ノコギリアンティローペです。
この種には同サイズでも長歯タイプと短歯タイプがありますが、この個体は短歯タイプです。
やや赤褐色のボディが美しく、なかなか味があります。
飼育はとても簡単で幼虫飼育はマットでも菌糸でもどちらでも順調に育ちます。
産卵についてはマットにも産みますが、材を入れておいたほうが良く産みました。
アフリカのノコギリは材を入れたほうが良く産む傾向があります。
もうちょい大型の50mmUPを出してみたいですね。(^^)
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先日の日記内でカシンさんより以下の質問を受けました。
ちょっと興味深い質問だったので本日の日記内で取り上げてみました。
【カシンさんからの質問】
>お久し振りです。162mm凄いですね!!。我が家も今日、DHエクアトリアヌスの♂が羽化しました。サイズは計測していませんが・・しかし角曲がりでした。そこで、少し疑問に思いましたが、飼育スペースは十分、蛹室の位置もバッチリ。なのに角曲がりでした。何が悪かったのでしょうか?。shihoさんは過去にこんな経験ありませんでしたか??。幼虫そのものに何か異常があったのでしょうか・・?。原因が分かりません・・。
御質問ありがとうございました。
この経験ですが、私も何度もあります。最初は確かに疑問に思いました。
そこで私なりに推測してみました。私が推測したのは以下のパターンです。
・角曲がりで蛹化してしまうのは蛹化する時の位置ではないかと思いました。
通常自然界では蛹化する際の土壌の量は膨大にある為、キレイな斜めラグビーボール型の蛹室を形状していると予想します。蛹室だけ取り出すとほとんど繭状になっていると思います。
この場合、蛹化する時は重力にしたがって蛹室の一番深い部分にかお尻部分を置きながら身体をくねらせ蛹化していくと考えます。
ただケース内で飼育している場合はどうでしょう?一番深くお尻を置く部分がケース底面と接していませんか?ほとんどと言っていいほどケース底面に接しているパターンが多いと思います。(少なくとも小プラケースで管理している私はほぼ100%接してしまいます)
これでは自然界のようなキレイなラグビーボール形の蛹室を作っていません。
結果、一番深い所にお尻を置く事が出来ず、くねらせて蛹化する時に、余計ずり上がってしまい、天井や角先端の部分がつかえてしまうのではないでしょうか?
上記の様に推測した私は、以下の対策で対処しています。
・どんなキレイな位置に蛹室をつくったとしても、上面を露天掘りにし、なおかつ蛹室に傾斜をつける。
(傾斜はケース自体を斜めにすること。ケース下に何かものをおいて傾斜をつける)
露天掘りにする事で頭角の天井部分へのぶつかりを防ぎ、なおかつ傾斜を付ける事により蛹化時の過剰なずり上がりを防ぎ胸角のぶつかりを防ぐ・・・という方法です。実際この方法を試してからほとんど角曲がりは改善しました。
・・・・・ただこれでも角曲がりが起きてしまう事があります。
たとえ人工蛹室に移して何の問題もなかった場合でもです。その時は、私的には蛹化不全だと考えています。蛹化する前、幼虫自体になんらかの障害があったりすると蛹化する際に力不足になりキレイな形状を形成出来ず角曲がりになる・・・。私個人の考えですがこのようなに思っています。
角曲がりについては上記で書いた事が私の個人的見解です。実際幼虫に直接聞いたわけではないので、本当の理由は違うのかもしれまえんが・・・。参考程度に聞いて頂けますと幸いです。
カシンさん、ちょっと分かりにくい難しい内容になってしまいました。文章で伝えるのはなかなか難しいですね。ご愛嬌を(^^)
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先日のお話ですが、
群馬県在住のお客様が、1/4(金)に、 PCの調子が悪くレポートに投稿できないという理由から羽化したばかりのリッキーを事務所に持ってきてくださいました。
その個体はきのこMatにて羽化した大変大型のリッキーで、その日の 飼育レポートには掲載させていただいたのですが、 当園の準備不足で、 最低限のことしか伺えませんでしたので、後日電話にて、再度の撮影等をお願いしたところ、 快くOKしてくださいました。
1/16(水)に、こちらより飼育ルームへ伺い、個体サイズの再計測と撮影をさせていただきましたので、 この個体について詳しくご紹介したいと思います。
【飼育者プロフィール】
・お名前:パンダマンさん
・飼育暦:8年
・好きなクワカブ:ヘラクレス
・飼育数:ヘラクレス中心で、リッキーだけでも現在40頭くらい
・お住まい:群馬県
【羽化個体詳細】
サイズ:162mm(角の先端から上翅の先まで)
エサ:きのこMat
エサ交換:3~4ヶ月に一度の交換。
温度管理:夏23℃ 冬21℃
種親:♂148mm×♀72mm
累代:CBF3
【羽化までの飼育過程】
・2006/5月 初令
・2007/01/04 3令 110g
・2007/04/20 3令 124g
・2007/08/07 3令 134g
・2008/01/01 羽化
・羽化直後の1/4(金)に計測させていただいた時は、角の先端からお尻まで167mm。
1/16(水)に再度計測させていただいたところ、角の先端から上翅の先まで162mm。
【大型個体同士の体長比較:が左が152mm、右が162mm】
以上がパンダマンさんの大型ヘラクレスの羽化報告でした。
低温管理でじっくりと熟成させれば多少お時間はかかりますが見事160mmUPが羽化したという実例です。
私もパンダマンさんに負けないように頑張りたいと思います。パンダマンさんご紹介ありがとうございました。(^^)
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グラディアトールメンガタクワガタの羽化報告です。
この種は以下の方法で羽化させました。
飼育種:グラディアトールメンガタクワガタ
羽化サイズ:♂52mm
使用したマット:きのこマット
使用した容器:500ccブロー容器使用
エサ交換回数:途中1回
管理設定温度:25℃前後
水分量:適量/多からず少なからず
羽化までの期間:2令投入より~7ヶ月
メンガタクワガタの中ではメリーの方がよく知られていますが、グラディアの方も最近では浸透して来だしました。
飼育自体はとても簡単で、メリーと同様の飼育方法でOKです。
マットではなく菌糸でも十分育ちます。
産卵の方も比較的容易な方だと感じています。マットのみでも産みますが、材を入れると更によい感じで産んでくれます。
メンガタには他にジョンストンという亜種もありますので、今度はこちらを入手してデータを取ってみたいものです。(^^)
使用したアイテム
【飼育種】
和名:シェンクリングオオクワガタ
学名:Dorcus schenkingi
産地:台湾産
【羽化体長】♂77mm
【使用したエサ】菌糸ビンE-1100を2本
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約9ヶ月
ご存知シェンクリングオオクワガタです。
日本のコクワガタを大型にしたような形状で地味な存在ですが入手困難(野外もの)ということもありなかなかの人気があります。
養殖(ブリード)ものは日本のブリーダーの間では比較的広まっており、飼育自体も容易な方です。
アゴの細い感じが見受けられますが、実際手にとってじっくり見てみると本当に格好よいですよ。(^^)
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