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先日の日記内でカシンさんより以下の質問を受けました。 ちょっと興味深い質問だったので本日の日記内で取り上げてみました。 【カシンさんからの質問】 >お久し振りで...続きを読む

先日の日記内でカシンさんより以下の質問を受けました。
ちょっと興味深い質問だったので本日の日記内で取り上げてみました。

【カシンさんからの質問】
>お久し振りです。162mm凄いですね!!。我が家も今日、DHエクアトリアヌスの♂が羽化しました。サイズは計測していませんが・・しかし角曲がりでした。そこで、少し疑問に思いましたが、飼育スペースは十分、蛹室の位置もバッチリ。なのに角曲がりでした。何が悪かったのでしょうか?。shihoさんは過去にこんな経験ありませんでしたか??。幼虫そのものに何か異常があったのでしょうか・・?。原因が分かりません・・。

御質問ありがとうございました。
この経験ですが、私も何度もあります。最初は確かに疑問に思いました。
そこで私なりに推測してみました。私が推測したのは以下のパターンです。

・角曲がりで蛹化してしまうのは蛹化する時の位置ではないかと思いました。

通常自然界では蛹化する際の土壌の量は膨大にある為、キレイな斜めラグビーボール型の蛹室を形状していると予想します。蛹室だけ取り出すとほとんど繭状になっていると思います。
この場合、蛹化する時は重力にしたがって蛹室の一番深い部分にかお尻部分を置きながら身体をくねらせ蛹化していくと考えます。

ただケース内で飼育している場合はどうでしょう?一番深くお尻を置く部分がケース底面と接していませんか?ほとんどと言っていいほどケース底面に接しているパターンが多いと思います。(少なくとも小プラケースで管理している私はほぼ100%接してしまいます)
これでは自然界のようなキレイなラグビーボール形の蛹室を作っていません。
結果、一番深い所にお尻を置く事が出来ず、くねらせて蛹化する時に、余計ずり上がってしまい、天井や角先端の部分がつかえてしまうのではないでしょうか?

上記の様に推測した私は、以下の対策で対処しています。

・どんなキレイな位置に蛹室をつくったとしても、上面を露天掘りにし、なおかつ蛹室に傾斜をつける。
(傾斜はケース自体を斜めにすること。ケース下に何かものをおいて傾斜をつける)

露天掘りにする事で頭角の天井部分へのぶつかりを防ぎ、なおかつ傾斜を付ける事により蛹化時の過剰なずり上がりを防ぎ胸角のぶつかりを防ぐ・・・という方法です。実際この方法を試してからほとんど角曲がりは改善しました。

・・・・・ただこれでも角曲がりが起きてしまう事があります。
たとえ人工蛹室に移して何の問題もなかった場合でもです。その時は、私的には蛹化不全だと考えています。蛹化する前、幼虫自体になんらかの障害があったりすると蛹化する際に力不足になりキレイな形状を形成出来ず角曲がりになる・・・。私個人の考えですがこのようなに思っています。

角曲がりについては上記で書いた事が私の個人的見解です。実際幼虫に直接聞いたわけではないので、本当の理由は違うのかもしれまえんが・・・。参考程度に聞いて頂けますと幸いです。

カシンさん、ちょっと分かりにくい難しい内容になってしまいました。文章で伝えるのはなかなか難しいですね。ご愛嬌を(^^)

 

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2008年1月21日

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先日のお話ですが、群馬県在住のお客様が、...続きを読む

先日のお話ですが、群馬県在住のお客様が、1/4(金)に、羽化したばかりのリッキーを事務所に 持ってきてくださいました。 きのこMatでこのサイズが出たということ...続きを読む

先日のお話ですが、
群馬県在住のお客様が、1/4(金)に、 PCの調子が悪くレポートに投稿できないという理由から羽化したばかりのリッキーを事務所に持ってきてくださいました。

その個体はきのこMatにて羽化した大変大型のリッキーで、その日の 飼育レポートには掲載させていただいたのですが、 当園の準備不足で、 最低限のことしか伺えませんでしたので、後日電話にて、再度の撮影等をお願いしたところ、 快くOKしてくださいました。

1/16(水)に、こちらより飼育ルームへ伺い、個体サイズの再計測と撮影をさせていただきましたので、 この個体について詳しくご紹介したいと思います。

アングル01

アングル00

【飼育者プロフィール】

・お名前:パンダマンさん
・飼育暦:8年
・好きなクワカブ:ヘラクレス
・飼育数:ヘラクレス中心で、リッキーだけでも現在40頭くらい
・お住まい:群馬県

【羽化個体詳細】
サイズ:162mm(角の先端から上翅の先まで)
エサ:きのこMat
エサ交換:3~4ヶ月に一度の交換。
温度管理:夏23℃ 冬21℃
種親:♂148mm×♀72mm
累代:CBF3

【羽化までの飼育過程】

・2006/5月 初令
・2007/01/04 3令 110g
・2007/04/20 3令 124g
・2007/08/07 3令 134g
・2008/01/01 羽化

ノギス03
・羽化直後の1/4(金)に計測させていただいた時は、角の先端からお尻まで167mm。
 1/16(水)に再度計測させていただいたところ、角の先端から上翅の先まで162mm。

角比較
【大型個体同士の体長比較:が左が152mm、右が162mm】

飼育ルーム02 
【飼育ルームの様子。3年前に自作されたとのこと】

以上がパンダマンさんの大型ヘラクレスの羽化報告でした。
低温管理でじっくりと熟成させれば多少お時間はかかりますが見事160mmUPが羽化したという実例です。

私もパンダマンさんに負けないように頑張りたいと思います。パンダマンさんご紹介ありがとうございました。(^^)

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グラディアトールメンガタクワガタの羽化報...続きを読む

グラディアトールメンガタクワガタの羽化報告です。 この種は以下の方法で羽化させました。 飼育種 グラディアトールメンガタクワガタ 羽化サイズ ♂52㎜ 使用した...続きを読む

グラディアトールメンガタクワガタの羽化報告です。

画像003 016  

この種は以下の方法で羽化させました。

飼育種:グラディアトールメンガタクワガタ
羽化サイズ:♂52mm
使用したマット:きのこマット
使用した容器:500ccブロー容器使用
エサ交換回数:途中1回
管理設定温度:25℃前後
水分量:適量/多からず少なからず
羽化までの期間:2令投入より~7ヶ月

メンガタクワガタの中ではメリーの方がよく知られていますが、グラディアの方も最近では浸透して来だしました。

飼育自体はとても簡単で、メリーと同様の飼育方法でOKです。
マットではなく菌糸でも十分育ちます。

産卵の方も比較的容易な方だと感じています。マットのみでも産みますが、材を入れると更によい感じで産んでくれます。

メンガタには他にジョンストンという亜種もありますので、今度はこちらを入手してデータを取ってみたいものです。(^^)

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シェンクリングオオクワガタの飼育(羽化)...続きを読む

シェンクリングオオクワガタの飼育(羽化)報告です。 【飼育種】 和名 シェンクリングオオクワガタ 学名 Dorcus schenkingi 産地 台湾産 【羽化...続きを読む

シェンクリングオオクワガタの飼育(羽化)報告です。

画像003 004
 

【飼育種】
和名:シェンクリングオオクワガタ
学名:Dorcus schenkingi
産地:台湾産

【羽化体長】♂77mm
【使用したエサ】菌糸ビンE-1100を2本
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約9ヶ月

ご存知シェンクリングオオクワガタです。
日本のコクワガタを大型にしたような形状で地味な存在ですが入手困難(野外もの)ということもありなかなかの人気があります。
養殖(ブリード)ものは日本のブリーダーの間では比較的広まっており、飼育自体も容易な方です。


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アゴの細い感じが見受けられますが、実際手にとってじっくり見てみると本当に格好よいですよ。(^^)

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本年度最初の羽化報告です。 ネパールコク...続きを読む

本年度最初の羽化報告です。 ネパールコクワガタ(ネパレンシス)の♂65mmです。 【飼育種】 和名 ネパールコクワガタ(通称ネパレンシス) 学名 Hemisod...続きを読む

本年度最初の羽化報告です。
ネパールコクワガタ(ネパレンシス)の♂67mmです。
 

画像003 032

【飼育種】
和名:ネパールコクワガタ(通称ネパレンシス)
学名:Hemisodorcus nepalensis

【羽化体長】♂67mm
【使用したエサ】菌糸ビンE-1100を2本
【設定温度】18~20℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約8ヶ月

インドやネパールなどのヒマラヤ系産地に生息するネパレンシス。
現地ではごく普通の一般種ですが、なかなか日本への入荷は聞きません。
飼育も出来るだけ低温がよいと聞いており、今回も可能な限りの低温飼育にて羽化させました。

低温で飼育しているため、1本目の菌糸ビンの劣化スピードも非常に遅く、菌糸ビン自体はかなり日持ちします。事実2本目に交換する時はまだ菌糸ビンの1/3は残っていました。
エサの必要量と幼虫の成長程度から考えてE-11001本分でも可能だと思われましたが、蛹化~羽化時期に突入した場合の菌糸ビンの劣化も考えて6ヶ月程度を経過した時点で交換し、あえて2本羽化でやってみました。

後は普通に羽化してくれました。
予想通り2本目の菌糸ビンはほとんど食べずじまい。1/5位食痕が表れた程度でした。
この個体は現在羽化している3頭の内の1頭ですが、3頭とも羽化不全も無くキレイに羽化してくれました。サイズ的にはもう少し伸びて欲しかったですが・・・。

感想ですが幼虫飼育は設定温度さえ気をつければ問題はないと思います。
ただ産卵はかなり難しいと聞きます。事実、私もまだあまり回数の経験がないのですが、5回ほど成虫を手に入れる機会があったのですが、産卵を試して1回しか幼虫を回収した事がありません。しかも7頭程度・・・。この羽化したネパレンシスも幼虫で譲ってもらったものです。(めんぼくない・・・)

皆さんも良い結果、やり方などありましたら是非教えて下さいませ。
私も次世代で頑張ってみます。(^^)

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月夜野きのこ園飼育担当のshihoです。...続きを読む

月夜野きのこ園飼育担当のshihoです。 この日記を御覧の皆様ならびに当園をご利用頂いた皆様、今年も残すところわずかとなりました。 当園の飼育用品を使用したデー...続きを読む

月夜野きのこ園飼育担当のShihoです。
この日記を御覧の皆様ならびに当園をご利用頂いた皆様、今年も残すところわずかとなりました。

当園の飼育用品を使用したデータ等を色々と公開して参りましたが、まだまだ不十分で取りきれていない種等が多く存在します。
少数による飼育ですのでなかなか手広くは出来ませんが、皆様に安心して飼育用品を利用して頂けるように、
来年以降も今年度以上に頑張ってデータ取得に励みたいと思っております。

今年も大変お世話になりました。
また来年も頑張って飼育日誌書いていこうと思います。
よろしくお願い致します。では皆さんよいお年を・・・。(^^)

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2007年12月30日

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ペレンメタリフェルホソアカクワガタの羽化...続きを読む

ペレンメタリフェルホソアカクワガタの羽化報告です。 先日のパプキンに続き色虫報告です。(^^) この種は以下の方法で羽化させました。 【羽化までの内容】 体長:...続きを読む

ペレンメタリフェルホソアカクワガタの羽化報告です。
先日のパプキンに続き色虫報告です。(^^)


画像003 074

この種は以下の方法で羽化させました。

【羽化までの内容】
体長:♂72mm
使用したエサ:くわマット使用
容器の容量:プリンカップ300cc使用
設定温度:23℃前後。
エサ交換回数:交換途中1回
羽化までの期間:約5ヶ月:2令投入

おなじみのメタリフェル、今回はプリンカップ300ccでの羽化です。
この容器でも70mmはクリア出来ましたが、もうちょっと伸びて欲しかったです。

メタリフェルにも様々な亜種がいますが、このペレンメタリフェル(通称ペレメタ)は♂ブルー個体が出る亜種で有名です。
ワイルド(野外)ものではよくブルー♂が入っているようですが、累代飼育において色合いを固定化するのはなかなか難しいようです。

飼育自体はとても簡単です。
メタリフェルの場合、幼虫自体はそこまで大きくならないので、大きな容量は必要ないのですが、蛹化~羽化する時には容器の大きさに注意が必要です。
皆さんご存知のようにアンバランスともいえるほどアゴが長く、大型のものになると90mm以上のものが羽化する場合もあります。
最後の容器の大きさをどうするのかも悩んでしまいますね。

産卵自体もとても簡単で、くわマット、きのこマット、どちらでも容易に産んでくれます。
産卵数は私がやった中では1♀より65頭が最高でした。

皆さんも是非トライしてみて下さい。(^^)

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色虫の代表格の一種、パプアキンイロクワガ...続きを読む

色虫の代表格の一種、パプアキンイロクワガタの羽化報告です。 【♂37mm】 【♀23m m】 羽化までの詳細内容は以下のとおりです。 【羽化までの内容】 体長♂...続きを読む

色虫の代表格の一種、パプアキンイロクワガタの羽化報告です。

【♂37mm】
画像003 044

【♀23mm】
画像003 049  

羽化までの詳細内容は以下のとおりです。

【羽化までの内容】
体長♂37mm、♀23mm
使用したエサ:きのこマット
設定温度:23〜25℃前後。
エサ交換回数:交換途中無し:120ccプリンカップ使用
羽化までの期間:初令幼虫~約5ヶ月

色虫の代名詞とも言えるパプアキンイロクワガタ(通称パプキン)です。
この種はサイズの大きさよりも色合いの美しさで貴重度が変わってくるようです。

今回こちらの飼育ルームで羽化したのは、♂モスグリーン、♀バイオレットという体色でした。
画像もキレイに撮影出来ました。とてもキレイです。

飼育は産卵&幼虫飼育共に簡単です。
産卵の方は、以下の方法でセットしました。

【産卵のセット方法】
使用したマット:きのこマットのみ
使用した容器:小プラケース
設定温度:23~25℃
水分量:適量
結果:マット幼虫42頭を回収

産卵もとても簡単で、多産タイプですが、カブト程は爆産はしません。
沢山産んで50~60程度です。

とてもキレイな種で簡単ですので、是非トライしてみて下さいませ。(^^)

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日本の小型種、ヤマトサビクワガタの羽化報...続きを読む

日本の小型種、ヤマトサビクワガタの羽化報告です。 【♂21mm】 【♀16mm】 羽化までの詳細内容は以下のとおりです。 【羽化までの内容】 体長♂21mm ♀...続きを読む

日本の小型種、ヤマトサビクワガタの羽化報告です。

【♂21mm】
画像003 041

【♀16mm】
画像003 044  

羽化までの詳細内容は以下のとおりです。

【羽化までの内容】
体長♂21mm、♀16mm
使用したエサ:きのこマット
設定温度:23〜25℃前後。
エサ交換回数:交換途中1回:200ccプリンカップ使用
羽化までの期間:約7ヶ月

日本在来の小型種、ヤマトサビクワガタです。
画像の個体は羽化後まもなく、蛹室より取り出したばかりでキレイに模様も見えますが、実際の野外もの、または活動を始めた個体は身体の体毛に泥などがかなり付着しており、凄く汚れて見えます。

小型種ゆえに実際見るとかなり小さいですが、こうやって写真で拡大してみるとなかなか格好よい形をしております。う~ん、味がありますね~。(^^)

飼育は産卵&幼虫飼育共に簡単です。
産卵の方は、以下の方法でセットしました。

【産卵のセット方法】
使用したマット:きのこマット+材1本(比較的柔らかめ)
使用した容器:小プラケース
設定温度:23~25℃
水分量:適量
結果:マット&材より幼虫21頭を回収

産卵数は少ないものの問題なく産んでくれます。
なかなか味があるクワガタですので、是非一度トライしてみては如何でしょうか?(^^)

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グラントシロカブトの羽化報告です。 グラ...続きを読む

グラントシロカブトの羽化報告です。 グラントシロカブトが羽化しました。♂80mmです。 羽化までの詳細内容は以下のとおりです。 <羽化までの内容> 使用したエサ...続きを読む

グラントシロカブトの羽化報告です。


画像003 001
 

グラントシロカブトが羽化しました。♂80mmです。
羽化までの詳細内容は以下のとおりです。

<羽化までの内容>
使用したエサ:きのこマット
設定温度:23〜25℃前後。
エサ交換回数:交換約3回:1800ccブロー容器使用
羽化までの期間:約11ヶ月

皆さんにはおなじみのグラントシロカブトです。
今回の♂は80mmUPとまずまずのサイズでした。正確には80.7mmです。
1800ccのブロー容器で人工蛹室に移すことなくキレイに羽化してくれました。
蛹室は容器底面からほとんど見えるほど接していたのですが、角曲がり&羽化不全も無かったです。

次なる目標は85mmUPです。(^^)

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