
今日は先日の本土産カブトムシに続き、クワガタ界を代表すると言ってもいいと思う「国産オオクワガタ」の飼育方法について紹介したいと思います。
※飼育方法につきましては、過去の日記記事と重複する部分がございます。あらかじめ御了承下さいませ。
【飼育種】
和名:国産オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binoduosus
産地:日本国
ではまず幼虫飼育から見ていきましょう。
<幼虫飼育>
ではまず幼虫飼育から見ていきましょう。
【使用するお勧めのエサ】菌糸各種、きのこマット
【使用する容器】マット飼育の場合はPP1100~1400等
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約10~12ヶ月程度
♀:約9~11ヶ月程度
※菌糸飼育ではマット飼育より羽化するのが早くなる傾向があります。
まずは幼虫飼育ですが、飼育はとても容易です。温度管理をすれば冬は越冬せずそのまま育ち約1年ほどで羽化します。(マット飼育の場合)温度管理をしない場合、冬場に寒い所で管理した場合は、冬は成長せず、もう少し羽化までに時間を必要とします。また菌糸の方がより容易に大型が望めます。飼育コストは菌糸の方が高めですが、より大型を目指すならば菌糸飼育をお勧めします。
<産卵方法>
そして次に産卵セット方法ですが、オオクワガタの場合、材産みの種ですので、私の場合は基本的に材を入れたセット方法と、菌床で産ませる方法の2パターンで行います。
<材を入れたセット方法>
【産卵に使用するお勧めのマット】きのこマット、くわマット、完熟マット
【産卵に使用する材】クヌギ、コナラ材の少し太め2本ほど
【産卵に使用するケース】クリーンケースL程度
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を5cmほど固くつめ、材を入れ、材が動かないように少しだけ産卵木の周りをマットで柔らかく詰める。材は基本的にマットの上に置くような感じです。
産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)
手順です
①マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
国産オオクワガタは材産みが主体なので
マットは食が出来るマットならばなんでもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた
事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。
きのこマット、くわマット、完熟マットがお勧めです。
②次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
この画像で使用しているのはコナラ材2本です。
少し柔らかめの材です。
③ゼリーと生体を入れて完成。
④真上からの画像です。
このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。
<菌床産卵でのセット方法>
【使用したケース】クリーンケースLサイズ
【使用した菌床】Basicクヌギブロックまるまる1個
【周りを埋め込んだマット】きのこマット、くわマット、完熟マットどれでもOK
【水分量】菌床はそのまま、マットは少し水分少なめ
【設定温度】24~25℃程度
産卵セットは以下のような感じで組みます。(参考例です)
①まずケースを用意します。このケースはクリーンケースLサイズです。
②次にケース底面にマットを入れます。底2~3cm程度敷き詰めます。
今回使用したマットはきのこマットです。
③次に袋から出した菌糸ブロックを丸ごと入れます。
ケースに入りきらない場合は菌糸ブロックを削って入れてもOKです。
今回の場合産卵種がオオクワですので完全に埋めきる必要はありません。
半分か1/3程度でOKです。
⑤ゼリー、生体♂♀を入れます。
⑥フタをして完成です。
【横から見た画像】
上記が産卵の手順です。
【菌床産卵の利点】
・セットが楽(産卵木の柔らかさや加水の手間が要らない)
・割り出しが楽(産卵木の割り出し時のように幼虫を潰すことも少なく、また手で楽に割り出せる)
・若令幼虫に最初から菌糸を摂取させられる。
菌床産卵の利点は何と言っても割り出しの楽さ、それと若令幼虫より菌糸を与える事が出来るという利点です。ただ産卵数に関しては材産みの方が若干多い場合もあるような気もします。ただ過去には40頭近く産んだ例もあるので、どっちが良いとは一概には言えないのも事実です。
上記が私の国産オオクワガタの飼育方法です。飼育のやり方は人それぞれです。あくまでご参考程度に見ていただければ幸いです。(^^)
使用したアイテム
Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット)
2014年8月29日
カテゴリー
使用したアイテム
Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット)
関連タグ
コメント[0]
ブックマーク・共有

野外で採集したカブトムシやクワガタムシなどを産卵させ幼虫飼育をされる方も多いと思われますので、今日から国産のクワガタムシやカブトムシについてどのように産卵や幼虫飼育をするかとご紹介していきたいと思います。
まず第1弾はムシキングで知られる日本昆虫界の王様、本土産カブトムシです。
※飼育方法につきましては、過去の日記記事と重複する部分がございます。あらかじめ御了承下さいませ。
【飼育種】
和名:カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus
8月に入って本土産カブトムシも発生が活発化していることと思います。飼育は幼虫飼育、産卵方法、共ににおいてとても容易な種です。まさに初心者向けといえます。
まずは幼虫飼育からご紹介します。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】きのこマット、完熟Mat
【使用した容器】1100PPボトルの空ボトル
【えさ交換回数】途中2~3回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約10~12ヶ月程度
♀:約9~11ヶ月程度
羽化後の取り出しの様子の画像がありますので、紹介してみたいと思います。
まず幼虫を入れた1100PPボトルです。このような感じで幼虫飼育はしています。マットは完熟Matを使用しています。
少しずつ掘り起こしていくと・・・出ました蛹室!
中に居るのは♂個体のようです。
こっちは別の個体。最初のブラックタイプと違い、レッドタイプでした。
次に産卵方法についてご紹介します。
<産卵方法>
お勧めは「完熟マットもしくは黒土マット」です。国産のカブトムシはばら撒き産卵しますので、ヘラクレスのセット等のようにマットをそれほど固く敷き詰めなくても大丈夫です。 管理温度は25~28℃位がベストです。こちらも産卵セット時の様子があるのでご紹介します。
【産卵にお勧めのマット】黒土マット、完熟マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースL~LL
【産卵管理温度】23~25℃(幼虫飼育と同等温度)
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの2/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
本土産カブトばら撒き産卵が多い為、マットは固く詰める部分も少なくてよいです。
このようなかんじでセットを組みます。
如何でしたでしょうか?
採集も飼育も容易に出来る本土産カブト。今年は是非挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
使用したアイテム
2014年8月26日
カテゴリー
使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
関連タグ
コメント[0]
ブックマーク・共有

今日は先日ご紹介したアトラスオオカブトと同じカルコソマ属のオオカブト、コーカサスオオカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。今回ご紹介するコーカサスはジャワ島産のものです。
【和名】コーカサスオオカブト
【学名】Chalcosoma caucasus
【産地】ジャワ産
<幼虫飼育>
まず幼虫飼育ですが、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】きのこマット、完熟マット、くわマット
【使用する容器】♂♀1800ccブロー容器~クリーンケースS~M程度
【えさ交換回数】途中♂回7回程度
【設定管理温度】23℃前後
【羽化までにかかった時間】♂2令投入して約15ヶ月(合計17ヶ月程度)
体長、幅ともに大型になるコーカサスは幼虫もかなり大きくなります。幼虫飼育は比較的簡単で、マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。設定温度は産卵の時と同じくらいの23℃程度。蛹化までに結構時間がかかります。
<蛹化>
幼虫飼育自体は容易なのですが、コーカサスの幼虫飼育~羽化で最大の難関は、蛹化だと私は思います。なぜかと言うと、蛹化の時、なかなか大きな角(長角)を形成してくれないんです。ボディばかり大きくて、角は短い・・・こんな個体が多い傾向があります。一説には管理の温度や、後は蛹化する前のマットを赤土などに変えると長角が出来やすいと聞いた事があります。ただその点だけクリア出来れば、幼虫飼育は難しくありません。
<産卵方法>
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】完熟マット、黒土マット
【セット期間】開始~約1ヶ月半
【産卵に使用するケース】クリーンケースL
【産卵管理温度】23℃前後
【水分量(湿度)】適量(手で握って土団子が出来る位)
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
産卵自体はとても容易な種だといえます。こまめに採卵すれば、過去には多い時には100近く採卵出来たときもありました。設定温度は少し低めの23℃位が良いような感じです。
【採卵した卵の管理方法】
上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。あとは孵化を待つのみです。管理温度は23~25℃前後にして管理しています。有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。
如何でしたでしょうか?大型カブトの中でも比較的、安い価格で入手可能なコーカサス、是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2014年8月22日
カテゴリー
使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
関連タグ
コメント[0]
ブックマーク・共有

今日はオオカブトの一種、カルコソマ属のアトラスオオカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。今回は一番多く見られるスマトラ島産のアトラスオオカブトをご紹介します。
【飼育種】
和名:アトラスオオカブト(スマトラ産)
学名:Chalcosoma atlas atlas
夏になるとデパートやホームセンターでも気軽に見られるようになったアトラスオオカブト。この種は産卵&幼虫飼育共に非常に容易な種です。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】きのこMat、完熟マット
【使用した容器】1400cc~1800ccボトルの空容器
【えさ交換回数】途中2~3回程度程度
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入~合計約11~12ヶ月
幼虫飼育は容易な種です。1400~1800cc程度の容器にマットを入れて育てます。体が大きくなってくると糞が目立ってくるのでその際はエサ交換をします。蛹室も横に作り、1400~1800cc容器程度の大きさならば問題なく無事羽化出来るでしょう。より余裕を持って飼育したい方はクリーンケースSあたりあれば十分でしょう。
<産卵セット方法>
【産卵セット内容】
【お勧めのマット】黒土マット、完熟マット
【セット期間】
・採卵の場合:2~3週間ごとに採卵
・自然放置の場合:開始~約2ヶ月半日間
【使用するケース】クリーンケースL程度
【設定温度】25℃前後。
【産卵セットの内容】ケースの7割程度をほんのり固く詰める。残り2割程度はふんわりと。
水分量:適量(握って水が染み出ない程度)
図示すると以下の様な感じになります。
産卵の方法には、採卵する方法と、自然放置の方法があります。私は主に採卵する方法を行っています。産卵セット開始してから2~3週間ごとに割り出して卵を回収する方法です。
【採卵した卵の管理方法】
上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。あとは孵化を待つのみです。管理温度は25℃前後にして管理しています。有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。
如何でしたでしょうか?外国産カブトの中で入門種としても最適なアトラスオオカブト。幼虫飼育も産卵も容易な種ですので、是非機会がありましたらチャレンジしてみて下さいませ。(^^)
使用したアイテム
2014年8月19日
カテゴリー
使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
関連タグ
コメント[0]
ブックマーク・共有

今日は先日のプラティオドンネブトに続き、外国産ネブトの一種、パラレルスネブトクワガタの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:パラレルスネブトクワガタ
産地:スマトラ産
パラレルスネブト、先日ご紹介したプラティオドンネブトと同様にとても大型になる外国産ネブトクワガタです。顎も大きくなりとても迫力があります。顎の形状に似ている種にアンプルスネブトクワガタという種類もいます。
飼育方法は幼虫飼育はとても容易な種です。ただ産卵方法については産む種と産まない種での個体差があるようです。
ではそれぞれを見ていきましょう。
<幼虫飼育>
まず幼虫飼育ですが、とても容易な種。弊社のマットでは、完熟マットがお勧めです。大型が多数出ています。
【お勧めのエサ】完熟マット
【使用した容器】500ccブロー容器使用
【えさ交換回数】途中1回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約4ヶ月(合計約6月程度)
<産卵方法>
次に産卵方法ですが、これについては皆様色々な意見があるようです。
かくいう私も、最初の頃にパラレルスネブトを入手した際には2~3回産卵セットを組んでも全然上手く産んでくれませんでした。この当時はパラレルスネブトはなかなか産んでくれないという話をクワガ仲間より聞いていましたの で、やっぱり産ませるには何かコツがるのだろうと思っていました。しかし次に入手した際、ダメもとで、前と同じ方法で産卵セットを組んだ際、85頭と爆産し、とても多く爆産してくれて大変驚いたという経験があります。以前に組んだ産卵セットと何も変わらない方法だったのに、何が違うのだろう・・・と謎でした。いまでもその謎はとけてはいませんが、とりあえずその時の産卵セットの内容をご紹介したいと思います。
【産卵に使用するオススメマット】完熟マットもしくは黒土マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースSS~S
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を深さ7割位で固く詰める。残りの1割程度はフンワリと。
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。
このようなかんじでセットを組みました。
如何でしたでしょうか?パラレルスネブト。幼虫飼育は容易ですが、産卵は難しい一面もあるようです。しかしながら親成虫はとても格好が良く、挑戦してみる価値はあると思います。皆様も機会がありましたら是非飼育してみて下さいませ。とてもお勧めの種です。(^^)
使用したアイテム

今日は外国産ネブトの一種、プラティオドンネブトクワガタの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:プラティオドンネブト(オノツキネブト)
学名:Aegus platyodon leopoldi
産地:イリアン産
プラティオドンネブト、またはその内歯の形状にちなんで、オノツキネブトとも言われています。ネブトクワガタと言いますが、日本のネブトクワガタと比べて非常に大きく、大きいものでは50mmを越える個体もいます。今回参考例に取り上げた個体は♂「41mmですが、これでもとても立派で内歯は斧の形状をしておりとても迫力があります。
飼育方法は幼虫飼育&産卵方法、共にとても容易な種です。
ではそれぞれを見ていきましょう。
<幼虫飼育>
まず幼虫飼育ですが、とても容易な種。弊社のマットでは、完熟マットがお勧めです。大型が多数出ています。
【お勧めのエサ】完熟マット
【使用した容器】500ccブロー容器使用
【えさ交換回数】途中1回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約4ヶ月(合計約6月程度)
<産卵方法>
次に産卵方法ですが、これも非常に容易な種です。とても多産で、過去の例では1♀より100頭以上産卵したことも多数あります。
【産卵に使用するオススメマット】完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースSS~S
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を深さ7割位で固く詰める。残りの1割程度はフンワリと。
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。
如何でしたでしょうか?プラティオドンネブト。親成虫の格好良さはピカ一で、私的に外国産ネブトの中では一番好きな種でもあります。また幼虫飼育、産卵共に非常に容易な種でもあります。皆様も機会がありましたら是非飼育してみて下さいませ。とてもお勧めの種です。(^^)
使用したアイテム

ヒペリオン、かつては大珍品と言われていたクワガタの一つです。
ヒペリオンにはミャンマー産とインド産のものがいるそうですが、今回ご紹介するのはミャンマー産の方です。
飼育は幼虫飼育、産卵は私の結果からはあまり多産ではありませんが、比較的容易な種です。では共に見ていきましょう。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】くわマット、きのこマット、菌糸ビンE-1100
【飼育容器】PPボトル1100cc程度の容器など。
【えさ交換回数】途中1~2回程度
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】約10~12ヶ月程度
まず幼虫飼育ですが、比較的容易な種です。菌糸で大型が出てくれます。私は弊社のマットでは、くわマット、きのこマットが合います。マットを入れる容器も私の場合はE-1100cc程度のブロー容器にマットを入れて飼育すればOKです。管理温度は23~25℃程度で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
次に産卵方法ですが、私は材を入れたセットで組んでおります。そのやり方をご紹介したいと思います。
<産卵方法>
【産卵にお勧めのマット】くわマット、完熟マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】20~23℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
画像で紹介すると・・・
このようなかんじです。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
いかがでしたでしょうか?ヒペリオン。市場でもちらほら見かけます。とても素晴らしく美しいクワガタです。皆さんも、もし入手出来る機会がありましたら是非挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
使用したアイテム
Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木
2014年8月1日
カテゴリー
使用したアイテム
Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木
関連タグ
コメント[0]
ブックマーク・共有

今日は日本の南西諸島に生息しているヒラタクワガタ:スジブトヒラタの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:スジブトヒラタクワガタ
学名:Dorcus metacostatus
産地:日本奄美大島
ではまず幼虫の飼育方法についてご紹介したいと思います。
<幼虫飼育方法>
【使用にお勧めのエサ】E-1100、EP-1100、きのこマット、くわマット
【マット飼育の場合に使用した容器】1100cc程度のPPボトル
【菌糸飼育の場合】2本程度
【えさ交換回数】途中1回程度
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかる時間】
菌糸飼育の場合:
♂1令投入して合計10~12ヶ月程度
♀1令投入して合計6~8ヶ月程度
マット飼育の場合:
♂1令投入して合計10~14ヶ月程度
♀1令投入して合計8~10ヶ月程度
幼虫飼育は菌糸ビン、マットどちらでも大きく育ってくれます。菌糸ビン飼育に比べると若干時間はかかりますがマットでも大きくなってくれます。
<産卵用法>
次に産卵方法ですが、マットのみで産ませるやり方と、材を入れてセットを組むやり方があります。別々にご紹介してみたいと思います。
★マットのみで産卵セットを行った場合★
【お勧めのマット】くわマット、完熟マット
【使用した容器】クリーンケースM~L程度
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】25℃前後
産卵セットを組む手順をご紹介します。
セット方法を図示するとこのような感じです。
★材を使用して産卵セットを組んだ場合★
【お勧めのマット】くわマット、完熟マット
【使用する材】コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
セット完了後の画像を紹介すると・・・
このようなかんじです。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵は私の場合は主にマットのみで行っていました。ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。その場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくると思います。
但し材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
上記のようなかんじで約1ヶ月半~2ヶ月もすれば、ケース側面に幼虫が見えてくるはずです。もしその位経過しても卵も幼虫も見られない場合は、交配が成功していない可能性がありますので、♀を取り出し、♂と交尾させると良いと思います。
いかがでしたでしょうか?スジブトヒラタは♂も勿論格好よいのですが、私は♀の方が美しく感じます。背中の模様が彫刻のように浮き出ていて本当にキレイですよ。皆様も是非機会がありましたら是非一度飼育してみて下さいませ。(^^)
使用したアイテム
Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット)
2014年7月29日
カテゴリー
使用したアイテム
Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット)
関連タグ
コメント[0]
ブックマーク・共有

先日紹介したヘラクレスの雌雄同体個体?の日記内でグラディアトールメンガタの雌雄個体を羽化させた事があると書きましたが、その時の画像が残っていたのでご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:グラディアトールメンガタ
産地:アフリカ・カメルーン
いかがでしょうか?この個体は2005年に羽化させた個体です。顔(頭)の部分が分かれており顎も♀の顎と小さく変形しながらも♂の顎の特徴を持っています。この画像からは分かりませんが、右と左の足の長さも少々異なっていました。完全にツートンに分かれているわけではありませんが、珍しい個体だと記憶しております。
さて、今回の日記で初めてグラディアトールメンガタの飼育方法を見られる方もいらっしゃると思いますので、改めて幼虫飼育方法と産卵方法についてご紹したいと思います。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】くわマット、きのこマット、菌糸E-800
【飼育容器】800cc程度の容器など。
【えさ交換回数】途中1回程度
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約5ヶ月(合計約6~7ヶ月)
幼虫飼育ですが、とても容易な種。弊社のマットでは、くわマット、きのこマット、菌糸でよく育ってくれます。マットを入れる容器も私の場合は 800cc程度のブロー容器にマットを入れて飼育すればOKです。菌糸の場合は菌糸ビンE-800の大きさで大丈夫だと思います。管理温度は23~25℃程度で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
<熟成期間>
グラディアトールメンガタとメンガタメリーの唯一違う所は、成虫の熟成期間だと感じています。メンガタメリーが羽化後、約6~8ヶ月も熟成がかかるのに対して、グラディアの方は2ヶ月ほどで熟成し交尾が可能です。
<産卵方法>
グラディアトールメンガタもメンガタメリーと同様に材に産卵する事が多いので、材を使用したセッティングをご紹介します。
★材を使用して産卵セットを組んだ場合★
【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット+材1~2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースS~M
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
画像で紹介すると・・・
このようなかんじです。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくると思います。但し材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
いかがでしたでしょうか?今回のグラディアトールメンガタ。雌雄個体の紹介がメインでしたが、グラディアトールメンガタはメンガタメリーと違い少し赤みがかかりウ顎はメリーほど湾曲しない(※ただし大型個体に限る)。♀に関しては体の模様が全然ちがう。そして成虫の熟成が早いという特徴を持っている。とても魅力的なクワガタですよね。皆さんも機会がございましたら、是非一度挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木
2014年7月25日
カテゴリー
使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木
関連タグ
コメント[0]
ブックマーク・共有

今日はフタマタ種のマンディブとリノケの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【個体参考画像:マンディブラリスフタマタ♂】
マンディブラリスフタマタとリノケルスフタマタ・・・・外見はどちらもかなり良く似ていますが、よ~くみるといくつか違いがあります。
違いその1
・マンディブ:口の所の突起が出っ張らない
・リノケ:口の所の突起が出っ張る
違いその2
・マンディブ:両顎先がまっすぐ伸びる
・リノケ:両顎先が内に曲がる
まだ他にも相違点があるかもしれませんが、私が知っているのは上記の2点が両者♂の違う部分です。
飼育は幼虫飼育、産卵共に容易な種です。では共に見ていきましょう。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】くわマット、完熟マット、きのこマット、菌糸
【飼育容器】800cc~1500程度の容器など。
【えさ交換回数】途中2~3回程度
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約12~14ヶ月
♀:約8~10ヶ月
※羽化までの時間は羽化後の体長によっても異なる※
まず幼虫飼育ですが、比較的容易な種。弊社のマットでは、くわマット、きのこマット。そして菌糸でも大きくなりますが、私は主にマット飼育で育てています。
<産卵方法>
【産卵に使用するマット】マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースL程度
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。材の頭が出るようにセット。
産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)
手順です
①マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。フタマタ系は材産みが主体なのでマットは食が出来るマットならばなんでもOKです。針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。きのこMat、くわMat、完熟Mat、がお勧めです。
②次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。この画像で使用しているのはコナラ材2本です。少し柔らかめの材です。
③ゼリーと生体を入れて完成。
④真上からの画像です。
このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。いわゆる「転がし産卵」で十分です。
いかがでしたでしょうか?マンディブラリス、リノケルス共に上記の方法で飼育が可能です。ただ産卵の場合、産卵数はそれほど多くはありません。飼育も比較的容易なので、皆さんも、もし入手出来る機会がありましたら是非挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
使用したアイテム
2014年7月22日
カテゴリー
使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット)
最近のコメント